魔王織田信長とアインズ様の異世界転移 作:アルトリア・ブラック(Main)
最終章なので、小話入ります。
ツアレがナザリックに入って以降の話もいろいろあります
バルブロとかレメディオスのその後とかあります
ーシクススー
メイドの朝は早い。
ナザリック地下大墳墓が異世界に転移して来て一年が経過した。
ナザリック地下大墳墓は至高の四十一人である信長様とアインズ様お二人を頂点とした形になった。
至高のお二人に尽くすことを何よりの幸福だと感じているメイドたちはお二人に呼ばれる度に嬉しくてたまらなかった。
「んー、シクススの手の使い方は気持ち良いのぅ〜」
「ありがとうございます!信長様!」
信長様のお褒めの言葉をもらい、嬉しくなるシクスス。
ナザリックが国を持つことになってからメイド達の仕事はかなり増えた。
男性物の衣装。魔王としての衣装。冒険者としての衣装。
様々な衣装が必要になり、その衣装の整理や洗濯を沢山するようになったメイドは毎日誇らしくしていた。
「信長様!それは私達がお運びします!」
信長は軽々と洗濯物の入った籠を持って運んでいた。
「んー?これくらい大丈夫じゃ!そなたらはそこにあるの運んで貰えんか?」
信長様は綺麗にしたばかりの鎧を持ち上げて運ぶ。
「いつもすまんのぅ」
「至高の御方々にお仕えすることこそ、至高の喜びでございます!何なりと申し付けください!」
そう言うと信長様は微笑む。
信長の朝は早い。
朝起きるとメイド達に声をかけられて起き、長い髪をメイド達が整えてくれる。
(…モモンガさんはメイド一人でいいとか言ってたなぁ…恥ずかしいんだろうな)
信長は鎧を運び終えると、第十階層にある『最古図書館』に行き、本を手に取っては読むことにしていた。
部屋で読む本は控えているメイドに持って行ってもらい、大きな脚立に座り、手に取った本を読んでいた。
「あ、信長さん。ここに来てたんですね」
下の方から声をかけられたので見ると、モモンガがの手に政治関係の本を持っていた。
「んー、いろいろ見ておったんじゃ、あの時、何をコピーしたか忘れたからのぅ〜」
脚立から飛び降りると脚立がぐらつく
「わざわざ脚立の上で見てたんですか、部屋で読めば良いのに」
脚立を魔法で倒れないようにするモモンガ
「なんというか、その場で中身見てたらその場で読み始めておった」
「あぁそうなんですね、本焼けてたら司書長に怒られてましたよ」
「あ、そうじゃな、ワシ火炎スキル持ってたの忘れてたわ」
「…忘れてたんですか」
「いやだって、転移してきて慣れ始めてるとはいえ、炎纏ってるのは流石に慣れない!」
「…そんなドヤ顔していうことですか、そういえばお前達は大丈夫なのか?」
メイドに問いかけるとメイドは何故かドヤ顔で『はい!大丈夫です!信長様のお側は常に暖かくて居心地が良いです!』と言ってくる。
「あんまり無理するなよ」
「はい!」
「あ、信長さん。以前捕まえたバルブロっていう王子とワーカーのアルシェどうするんですか?」
「あ」
「…あ、って忘れてました?」
「いや、アルシェは覚えておったんじゃが…バルブロは忘れておった」
あの時は、バルブロ王子を傀儡にして王国を乗っ取る方法も考えたのだが、流れが完全に違った方向に流れ出したため、バルブロは必要のない存在になっていた。
「どうします?処分します?信長さんが要らないならアンデット作成のために使いますけど」
「うーん、今後使うメリットも無さそうだしのぅ…うん、頼むわ」
「はい、で、ワーカーのアルシェはどうします?今シャルティアが教育してるって聞きましたが」
「アルシェは必要じゃ、タレント持ちだし、帝国の情報収集のためにまだ生かしておきたいしのぅ」
信長はモモンガと別れて自室に戻ると深くため息をつく
この世界に転移してから自分の性格の変わりように恐ろしくなることがあった。
アルシェを捕まえた理由は単に、彼女を呪いたかったからだ。
ひたすらに生者が恨めしくて仕方ない。下手したらアンデットより人間への憎悪が凄まじい。
アンデットは生者を憎むだけの種族だが、怨霊は生者を憎み、呪い殺さなければ気が済まない種族なのだ。
呪い殺さなければ弱体化してしまうというデメリットがあった。初期の頃にそのデメリットはスキルにより無くなったものの、性質としてはあるのだ。
だからこそ、意味もなく捕まえてしまうのだ。
(…まぁ、抑えられている方なのかな…森長可は酷いぐらい暴れることあるけど…あそこまで行ってないからだいぶマシな方か…)
執務室の椅子に深く腰掛ける。
(デミウルゴスの階層に行って気分転換でもしようかな)
そう思い立ち上がり、歩き始める。
ーツアレー
ツアレはセバスと共に第十階層で生活していた。
王都での一件以降。ツアレはセバスと共にならエ・ランテルにある魔導国宰相の城でなら生活して良いという事になった。
と言っても、その城の主人である信長がいない時は大抵ナザリックにいることが多かった。
魔導国建国から数ヶ月後…ツアレはセバスと共に首都に出ることになり、歩きで首都内を見回っていた。
一度目は冒険者として、二度目は宰相の姿で
セバスとツアレは魔導国の配下の者として外出した。
「おー!立派な温泉宿!流石じゃな〜!」
「おうよ!ノッブさん!俺たちにしてみれば無理なもんはないぜ!」
ドワーフの国から移住して来た亜人の言葉にノッブは快活に笑う。
冒険者としての信長は民の言葉を良く聞き、宰相としての信長はそれを参考に町の発展に勤しんでいた。
「信長様。コーヒーをお持ちしました」
ナザリックのメイドと共に奉公する日々が続いた。
「ツアレ。セバスはどうじゃ」
キリッと決める信長に隣にいた沖田が『そんなドヤ顔で…』と引いていた。
「セバス様…ですか?」
質問の意図が分からず、聞いてしまう。
「あぁ、セバスと良くしておるか?ナザリックでの生活は慣れ始めたか?」
一斉に質問し、ツアレは戸惑いながら必死で言おうとしていた。
「ノッブ。そんな一斉に質問したら混乱しますよ」
沖田の言葉に「あ、すまん」と言う信長
「は、はい、セバス様は優しいです…皆さん…いろいろ教えてくれて、至高の御方のために頑張ります」
一生懸命に言うと信長は微笑む
「うん、何か困ったことがあればセバスに助けを求めるんじゃぞ、それにホウレンソウは大事じゃ!それさえ分かっておれば問題なしじゃ」
「はい、ありがとうございます」
ーレイナースー
呪いを魔導国宰相に解いてもらったその日から、いや、帝国が属国になってからレイナースは魔導国宰相に呼ばれる機会が多くなった。
草案をまとめる際、やりとりが当然と必要であり、その中で最も最適だったのがレイナースであった。
誰も魔導国に行きたがらない者が多い中、レイナース自身もアンデットだらけのあの国にはもちろん行きたくなかった。
しかし、魔導国の上層部というよりかは魔導国宰相からは好印象で見られている気がした。
「帝国が速やかに属国化した際、ひょっとしたら私よりも偉い地位にいるかもしれんな」
皇帝・ジルクニフからの言葉に「そのようなことはないでしょう」と答える。
その言葉にジルクニフは笑い『魔導王はともかく宰相から最も信頼されているのはお前じゃないか、現に何回も視察の際に指名が掛かっているじゃないか』
その言葉を否定せずレイナースは「そうですね」と返す
「殿下は、この国の人々の生活に関心を持たれています。つまるところ、その国の皇帝である陛下にもその内お話があるのではありませんか?」
「……勘弁してくれ、ただでさえ魔導王だけで疲れるというのに」
「左様ですか」
ーノブカツー
プレイヤーとしてこの世界に転移してから、一緒に転移して来た友たちが死んでから数ヶ月が経過した。
「すっかりおばあちゃんだな、リグリット」
大陸のあるところでそう呟くと
「まだ老婆という程の年齢ではないんだがね」
リグリットの言葉に「ごめんごめん」と言う。
昔から自分の言うことは相手のことを不快にさせる事が多かった。
「それで?ツアーには後で伝えるとして、本当にここで休むのか?」
「うん、100年くらいは何も無いだろうから、ここにいる。何かあったらまた来てくれ」
ノブカツは、最後に外の景色を見る
《ユグドラシル》最終日が、この世界に転移してくる条件だとしたらきっと姉も来るだろう。
(…それまで待っていよう。眠りながらいろいろ考えよう)
ノブカツは洞窟の奥に進もうとした際、リグリットの方を振り向き
「おやすみ」
それだけ言って歩いていく。
ifルートの話を書いております。そちらで回収しきれなかった話等書いています。
明日から仕事です。長期休養明けだったので凄く不安です。