魔王織田信長とアインズ様の異世界転移 作:アルトリア・ブラック(Main)
ノッブは大抵のことでは怒りませんが、裏切りとかになると少しだけイラついちゃう子です。
コキュートス目線、オリ主目線、リザードマンの目線などいろいろあります
リザードマンの戦いはリザードマンの勝ちで終わった。
エルダーリッチ・イクヴァを失ったこと、兵達を全滅させてしまったことなど度重なる失態により、命を持って償うのを覚悟の元立ち上がると
「コキュートス様、アインズ様と信長様がお呼びですぅ」
エントマの言葉もあり、なお一層覚悟をする。
ナザリック地下大墳墓『レメゲトン』前
コキュートスは玉座の間の前に着くと深呼吸をする。
(…此度ノ敗北、我ガ命程度デハ許サレルハズガナイ……、アインズ様、信長様ガ失望サレ、我ラヲ見捨テラレタラ私ハ…)
グッと拳を握り締め、室内に入ると…
「おや、来たかね」
守護者達が集まっており、コキュートスはその中に歩いていく
「遅クナッタ、外ニ出テイタデミウルゴスヨリ遅レルトハ…」
「それは仕方ないさ、それよりもアインズ様に付き従っているアルベドの代わりに守護者代表を務めさせてもらうよ」
「アァ、オ前ナラ一切問題ハナイ」
「それは良かったよ、今回の話についてだが、信長様の体調が戻って来られたようだから今回から御出席されるそうだよ」
玉座の横に新たに建てられている玉座は信長の席であり、モモンガとアルベドの意見もあり、ギルド長と同じ地位として確立された。
守護者一同が座っているのに、信長様だけが立っているのは申し訳ないという意見の元急遽作られた。
しばらく経つと…
「アインズ様、織田信長様、守護者代表・アルベド様がご入室されます」
ユリの言葉に一斉に頭を下げる守護者達
「顔を上げ、アインズ・ウール・ゴウン様、魔王織田信長様の御威光に晴れなさい」
アルベドの言葉に守護者一同顔を上げる。
「アインズ様、信長様、ナザリック階層守護者御方々の前に揃いました。何なりとご命令を」
「うむ」
モモンガは信長を見る
「シャルティアよ」
「は、はい!」
シャルティアは上にあがってくると
「シャルティアよ、そなたの罰はこれで終わりじゃ」
信長の言葉にシャルティアはバッと顔を上げる。
「しかし…!」
「無論、ワシの力が完璧に戻ってきているわけじゃない。今後もシャルティア達に迷惑をかけるじゃろう。デミウルゴスの仕事も増やしてしまうかもしれん。それについては素直に謝罪しよう」
ペコリと頭を下げると守護者一同『頭をお上げください!』と言う。
「だからこそ、これからもよろしく頼むぞ」
「「「はい!!」」」
シャルティアが下がり、モモンガがコキュートスを見る
「コキュートスよ」
「はっ」
「敗北で終わったな」
「コノ度ハ私ノ失態、誠ニ申シ訳アリマセン!コノー」
カンッ!とアルベドが音を立てる
「……コキュートス、謝罪するなら面を上げなさい」
冷たい視線がコキュートスに降り注ぐ
「失礼シマシタ!」
「コキュートス、敗軍の将の言を聞こう。今回の指揮官として戦ってみて何感じた?」
「オ預カリシタ兵ヲ活カセズ、申シワケアリマセンデシタ」
「違う、先に言っておこう。私達は今回の敗北を強く責める気はない。何故ならどんな者も失敗するからだ」
(……圧迫面接だなぁ…)
ノッブは玉座からコキュートスを見ていると申し訳なくなって来る。
こちらとしても分かっていた情報をあえて言わずに黙って敗北を見ていたのだ。
「リザードマン達ヲ皆殺シニスルノハ反対デス!何卒ゴ慈悲ヲ!」
「コキュートス!貴方自分が何を言っているか分かっているの!?このナザリックに敗北をもたらした貴方が…」
「アルベド、出しゃばった真似はするな」
「申し訳ありません。アインズ様、信長様」
「のぅ、コキュートス、リザードマンを皆殺しにしたくない理由はなんじゃ?屈強な戦士が出てくる可能性の他にもいろいろあるんじゃろ?言ってみるのじゃ」
そう言うとコキュートスが唾を飲み込むような音が聞こえてくる。
デミウルゴスを見て助け舟を出すのを静止する。
デミウルゴスは頷く
「…リザードマン達ニ戦士ノ輝キヲ感ジマシタ。故ニ殺スノハ惜シイカト」
「ふむ、そうじゃな」
そう言ってメッセージでモモンガに繋げる
《なんですか?信長さん》
『今回のリザードマンの事ですけど、占領ではなく統治という方向に持って行って良いですか?』
《俺はいいですけど…》
『コキュートスはおそらくそこに話を持って行きたそうですけど、アルベドの圧と私達二人の圧に負けてそんな図々しい意見なんて言えないって雰囲気出してますし』
《そうなんですか…だからさっきからデミウルゴスが意見を言おうとしてたんですか…》
「ふむ、では、コキュートスの意見を採用して占領から統治に変えるぞ、これからナザリックは多くの国を、人間を、人種を纏めて行かなければならないからこそリザードマンの村で恐怖によらない統治を行うのじゃ」
「ハッ!」
モモンガさんが立ち上がりアルベドの方を見る
「アルベド、私達も出る。兵の準備を整えよ」
「畏まりました」
「各員行動を開始せよ、明日にはリザードマンにナザリック地下大墳墓の力を見せつけるのだ」
「「「「は!!」」」」
信長とモモンガは転移して円卓の間に移る
「あー…つっかれた」
「疲れたのぅ」
モモンガは深呼吸をして信長を見る
「…本当にあの形態で行くんですか?」
「ん?あぁ、最終形態には1時間弱だがなれるしのぅ、あの格好で行った方が魔王っぽくてカッコいいじゃろ!」
「…無理しないでくださいね」
ーリザードマン集落ー
クルシュと夜を過ごしたザリュースはゼンベルから表に来て欲しいと呼ばれ、走って向かうとそこには…
「なんだあれは…!」
「予測はしていたが…早すぎる!」
敵全体が魔法の武具で待ち構えていた。
冷たい風がザリュース達に襲いかかる。
「神話の軍隊か…」
「落ち着け!怯えるな戦士達よ!祖霊を失望させる行為は慎むのだ!」
「動き出したか…」
「戦闘準備とは違うようだな…」
スケルトン達が動き出し、そこから現れた死の支配者が現れ、沼地を一気に氷で覆い尽くしてしまう。
「全員退避!」
「あれが偉大なる御方って奴か、あんな化け物からしてみれば俺たちなんて虫けらと変わりねぇんだろうな」
ゼンベルからの言葉に悔しいが頷くしかなかった。
すると…
「なんだあれは…!」
大きな化け物が岩を投げようとする
「(あんなもの投げられたらひとたまりも…!)」
すると、大きな化け物は岩を沼地だった真ん中に置き、そこに敵の一部が集まる
何が始まるのか分からずリザードマン達は恐怖に怯えていた。
「…王の通り道か」
旗が掲げられ、そこを通る死の支配者、そしてその後ろにいる全身真っ赤な魔王のような女性?が続く
(あれは悪魔か…?)
その二人の背後に並ぶように歩く翼の生えた女性。アレは悪魔
二百年前程に世界を滅ぼしかけたという存在だろう。
敵は石の上に登り、出現した玉座に死の支配者と魔王が座る
【偉大なる御方】が二人もいるという事に絶望感が沸き起こる
『偉大なる御方々の言葉を伝える』
『偉大なる御方々は対話を望まれている。代表となる者は即座に歩み出よ』
『無駄な時間の経過は偉大なる御方々を不快にさせるだけと知れ』
モンスター達が死の支配者達の元に戻る
すると…
魔王が手を鳴らすとそのモンスターが一瞬で消える
「はぁ…!?」
あのモンスターをいとも容易く消した存在に驚きが隠せない。
あのモンスターでも我々は勝てないだろう。
そんな奴らを指一つで消滅させるなんて異常すぎる
桁外れの存在にすっかり後ろのリザードマン達は怯えていた。
「弟よ、アレが敵の親玉か?」
「あぁ」
「見たところお前が倒したエルダーリッチに似ているが、強さはその比ではないのだろう。あの傍らに座る魔王のような女もそれと匹敵するくらいの力を持っているとみよう。弟よ悪いが来てくれるか」
シャースーリューの言葉にザリュースは頷く
「リザードマン代表、シャースーリュー・シャシャだ。そしてこの者はリザードマン最強の者」
「ザリュース・シャシャだ!」
その言葉を聞いて最初に口を開いたのは…
「馴れ馴れしい、分をわきまえなさい。デミウルゴス」
悪魔の女がそう言うと隣にいた男が前に出て
「《平伏したまえ》」
その言葉に従うようにザリュース達の体が地面にめり込む
「《抵抗するな》」
「アインズ様、信長様、聞く姿勢が整ったようです」
「うむ、面を上げよ」
「《面をあげることを許可する》」
「話は簡単だ、私達の支配下に入れ」
その言葉は重くのしかかる
「しかし、自分たちが一度勝利を収めた者の支配下には入りたくないだろう。故に4時間後再び攻める。攻め手は私の信頼厚い部下・コキュートスただ一人、その時に勝利を収められたら私達は君達から完全に手を引くことを約束しよう」
「…降伏を」
その言葉は圧倒的な実力差を前に勝てないと感じていたから出た言葉だ
「戦わずに支配下に入るとはいわないでほしい」
「……見せしめか」
「話はそれだけだ、健闘を祈るよリザードマン。ゲート」
その中に死の支配者は入って行く
「期待しておるぞ、トカゲ」
魔王の女の冷たい言葉が続き
「さようならリザードマン」
「じゃあねー!」
「さらばでありんす」
「では、あの、元気でいてください!」
「ではさようなら」
従者達が続いて入っていき、最後に
「《自由にして良い》では、楽しんでくれたまえリザードマン」
「ちくしょうが…!」
次回はリザードマン最後らへんと悪魔騒動です。
仕事と小説のこと考え過ぎて小説が本業になりつつある…