対魔法抵抗力エンドレスナイン   作:やってられないんだぜい

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 皆さんお久しぶりです。元気にしてますか?

 てかあの評価のボーダーって何人でゲージMAXになるんですかね?今48人なんですけど後1人なんですよね。

 それにしても阪神2連敗。森下でバッティング崩されたのかな?それに近本も調子が上がってこないし。イマイチ乗らないんだよな。

 では本編どうぞ!


CADって武器じゃないの?

 

 「失礼します」

 

 達也が生徒会室のドアを開けて中に入り、深雪と総司が彼に続く。既に日は落ち始めて生徒会室は夕焼けに照らされていた。すると明確な敵意をはらんだ鋭い視線が総司と達也に向けられる、主に総司に。発生源は昼にぼっち飯を食っていたと思われる服部副会長のものだった。だが2人ともこの手の視線や雰囲気には慣れている。達也はポーカーフェイスを保って軽く黙礼するが総司はそんな視線を向けてくる奴に挨拶する必要はないと思い突っ立ったまま。それに余計に彼の敵意が増した。

 

 「総司、一応挨拶しろ」

 「……へいへい」

 

 達也は総司だけに聞こえる声で言う。そう言われて総司は渋々頭を下げた。しょうがなくやった感に彼の敵意が更に増すがすぐに霧散した。だがそれは彼への敵意が解消されたわけではなく、関心が深雪に移っただけだ。

 

 「副会長の服部刑部です。司波深雪さん生徒会長へようこそ」

 

 服部は達也を無視して深雪に挨拶する。兄を無視されたことにムッとする深雪だったがなんとか自制した。その事に達也は密かに胸を撫で下ろす。しかし総司はこの服部の行動に笑わずにはいられなかった。

 

 「達也、見たか?あいつ絶対お前の妹を狙ってるぞ」

 「はぁ?」

 

 達也は急に変な事を言い出した総司に思わず声を上げた。

 

 「だってそうだろ。彼等のことは無視して深雪に挨拶するなんて気がある証拠だろ。それかよっぽどの女好きだな。だって男の俺らを無視するんだから」

 「何を言い出すんだ貴様は!」

 

 好き勝手言われた事に腹を立てる服部。その顔は羞恥心と怒りで真っ赤になっている。

 

 「だってそうだろ。男2人、女1人の状況で女だけに挨拶するなんかそれ以外あるかよ」

 「それは貴様らがウィードだからだ」

 

 差別用語を使用する服部に摩利が注意しようとするが、総司がそれより早く反応する。

 

 「あーあ、ここでもまたウィード。嫌だねぇ、人を差別をしちゃ駄目って習わなかったの?人の上に立つ人がそんな事言ったらいかんでしょ。常識です。ま、ウィードって言葉は俺にとっては褒め言葉も同然なんで快く受け取りますよ。服部先輩」

 「貴様ッ」

 

 総司の人を小馬鹿にする態度に怒りを露わにする服部。今にも怒りが爆発しそうになるが、それを止めたのはやはり真由美であった。

 

 「まぁまぁ、そこらへんで終わりにしましょ。はんぞー君、私の前で差別用語を言わないでね、お願いだから。総司君もすぐに人にちょっかいを出すんじゃないわよ。良いわね!」

 「いやーもうここまでいくとね、もう良いかなって。既に目立ちまくりなんで。思った事に素直に生きようかなって。これ以上目立つかもしれないですけど隠すのはやっぱり性に合わないんです。太く短く生きるみたいな」

 「……また反省文書きたい?」

 「すいませんでした。それは勘弁して下さい」

 「うん、よろしい!」

 

 仲のいい幼馴染のようなやりとりに歯軋りを立てる服部。そんな光景を見ていた達也は密かに面白そうと思っていた。

 

 「それではあーちゃん、お願いね」

 「はい」

 「ではは私達も移動しようか」

 「どちらへ?」

 「風紀委員会本部だよ。中で繋がっているんだ」

 

 あずさが深雪を、摩利が達也を連れて行こうとする。その結果、総司は取り残されてしまった。

 

 「俺は?」

 「あ、総司君は」

 「待ってください!」

 

 真由美が総司に話しかけようとすると服部が呼び止めた。真由美は話しかけるのを邪魔された事に、総司は要件を遮られた事で偶然にも2人の思いは一致した。

 

 ((今度は何?))

 

 「何だ、服部刑部少丞範蔵副会長」

 「フルネームで呼ばないでください」

 

 彼の本名を知らなかった達也と総司は思わず真由美の顔を見る(深雪は入学式リハーサルでの挨拶の時に既に知っている)。真由美は2人の視線に『んっ?』という感じで首を傾げる。その後、彼の名前で遊ぶ摩利とそれを恥ずかしがる範蔵でコントを繰り広げるが、それを真由美が止めに入る。「はんぞーくん」と呼んでいるお前が言うなという視線が彼女に集まる。しかしその事を服部は咎めない。彼女を苦手にしている様子はない。むしろその逆。それに気付いた総司は今後、良い感じのネタになりそうなので覚えておく事にする。

 

 「話というのは風紀委員の補充の件です」

 

 話は戻るり、落ち着きを取り戻した服部は冷静に話す。

 

 「その一年生を風紀委員に任命するのは反対です」

 「司馬達也君を生徒会選任枠で指名したのは七草会長だ。例え口頭であっても指名の効力には変わりない」

 「本人は受諾していないと聞いています。本人が受け容れるまでは正式な指名にはなりません」

 「それでも決定権は君にはないよ」

 「過去、ウィ……2科生を風紀委員に任命した例はありません」

 

 一瞬ウィードと言いかけたが摩利の後ろにいる真由美の顔がチラつき止める。

 

 「実力の劣る2科生に風紀委員は務まらない」

 

 摩利はそう言われて黙り込む。確かに自分も考えた意見だからだ。確かに真由美の言う通り力なら自分がいるとしてもだ。ただ入試の筆記が良いからと言って2科生を入れてもいいものかと。

 

 「兄には起動式を読み取る力があります!」

 

 溜まった鬱憤が爆発したのか深雪が声を上げた。達也からしたらあまり話さないでもらいたかったのだがそれでも兄が不当な評価をされている事に我慢出来なかったのだろう。それに1科生と揉めた時、総司がいなかったら誤魔化そうとしていた。その時にほのかの魔法は閃光魔法だと発言する気だったので、バレるのが多少遅くなっただけの話である。

 

 「司波さん。いくらなんでも嘘をつくのは感心しない」

 

 しかし深雪の言葉を信じない服部。

 

 「お言葉ですが、私は嘘をついてなどいません。嘘かどうかは試してみれば分かります。それに兄の実技テストの評価は芳しくありませんが、それは兄の力に適合していないだけのことなのです。実践ならば、兄は誰にも負けません!」

 「司波さん………今度身内贔屓ですか。それ以上は口を閉じた方がいい。自分のイメージを悪化させるだけだ。魔法師は常に冷静を心掛けなさい。この事は心の内に秘めておくが今後は注意するように」

 「お兄様の本当の力を以ってすれば──」

 「深雪」

 

 深雪の言葉を一向に信じない。2科生にそんな力ないと思っているからだ。自分の話を全く信じてもらえない事に、完全に冷静を無くした深雪。危うく言ってはならない事を言いそうになったところで達也が深雪の前に手を翳す。そこでようやく我に戻り、ハッとした顔になり、羞恥に後悔を混ぜて口を閉ざし俯く。

 

 深雪は言い過ぎたた。言ってはならない事も言いそうになった。しかし彼女をそこまでを追い込んだのは服部だ。それに自慢の妹を嘘つき呼ばわりされているのを黙って見ることは達也には出来ない。

 

 「服部副会長、俺と模擬戦しませんか?」

 「なに?」

 

 意外な申し出に誰もが言葉を失う。予想外の大胆な反撃に、真由美と摩利は呆気に取られた顔で2人を見つめる。だがこの状況を総司は1人だけ楽しんでいた。

 

 (面白い展開になってきたな。服部先輩、少しは上級生らしい抵抗を見せてくださいよ)

 

 「そうすれば妹が嘘も身内贔屓もしていない事が分かります」

 「思い上がるなよ、補欠の分際で!」

 

 達也は罵倒されたにも関わらず、困ったような顔に薄らと苦笑を浮かべる。それに服部は腹を立てるが達也に先程、自分が言った『魔法師は冷静でなければならない』、この台詞を返されて口惜しげに息を詰まらせる。 

 達也は独り言のように言った。『妹の名誉の為ならばやむを得ません』と。この時ばかりは舌が回った。だが服部からしたらこの発言は自分があなたに負ける筈がないと挑発されたと受け取った。

 

 「いいだろう。身の程を弁える必要性をたっぷり教えてやる」

 

 服部は達也を睨む。必ずその言葉を後悔させてやると心に誓い。それを聞いた真由美が模擬戦を会長権限で正式な試合と宣言する。30分後にその場にいる者を立ち会い人とし、非公式な試合が行われる事がここに決定する。ルールは以下の通りだった。

 

 ・相手を死に至らしめる術式、ならびに回復不能な障害を与える術式の禁止

 ・直接攻撃は相手に捻挫以上の負傷を与えない範囲である事

 ・武器の使用の禁止、素手による攻撃は許可

 ・勝敗は一方が負けを認めるか、審判が続行不能と判断した場合に決する

 

 そして正式な試合な為、あずさが端末を叩き記録する。

 

 「では一時解散」

 

 「では会長。許可証に印を」

 「え?何の許可証?」

 

 達也の発言に総司が問う。総司からしたら真面目な質問だったのだが誰もが『こいつ何言ってんだ?』と思った。

 

 「いや、CAD使用の許可を貰うんだが」

 

 そう。学校といえどCADを無闇に使う事は許されていない。模擬戦の時は必ず双方生徒会長印が押された許可証を見せなければならないのだ。その事はここにいる誰もが理解している筈だった。ただ1人の除いて。

 

 「は?武器の使用は禁止って言われたのにCADなんて使えないだろ」

 

 そう、この男には魔法師の常識など知らない。CADなしの魔法がどれだけ構築に時間がかかるかを知らないのだ。

 

 「あのね、総司君。CADはOKなのよ」

 

 

 一般人からしたら天然とも取れる総司の発言を真由美が拾う。総司はそれならそうとルールに記載しろ思った。それならエリカのようにリーチの長い剣のCADで斬りかかればいいんじゃね?と思ったがそれだと致命傷になるからダメだと口には出さなかった。そしてまたある事にきづく。

 

 「あれ?結局俺が呼ばれた理由は?」

 

 デジャブを感じるこの発言にオチを感じさせるがそれを聞いていた真由美が答える。

 

 「あ、そうよ。丁度模擬戦まで時間あるから話とかないとね。総司君、こっち来て」

 

 総司は真由美に案内され、生徒会室の奥に設置されている個室に案内された。そんな背中を達也達は興味深く、服部は恨めしそうに見つめるのだった。

 

 「ここはね、防音対策もしっかりしてるのよ」

 「世間話はまた今度にして本題に入りましょうよ」

 「あら、今度してくれるの?」

 「機会があれば。それで、何で呼ばれたんですか」

 「それはね。私のボディーガードをしてもらいたいの」

 

 開いた口が塞がらない総司であった。

 

 

 





 ご愛読ありがとうございます。

 本当読んでて思ったんですよね。CADって武器じゃないの?って。まぁ常識の範囲内なんでしょうね。あの模擬戦ってかなり不平等ですよね。レオみたいな硬化魔法を得意としていたから殴るだけでかなりの傷ですよね。顔殴ったら鼻骨簡単に折れそう。

 それに真由美の総司を読んだ理由は自分のボディーガードをしてからだった。一体何故彼女はこう思ったのか。彼女の真意は如何に。

 では次回もお楽しみに!またね

14話の終わり方が中途半端で嫌いとの感想が数件来たのでアンケートをとりたいです。今回のようなもどかしい終わり方についてどのような意見を持ってるか聞かせて下さい

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