皆さん元気にしてますか?自分はまぁ普通です。一昨日の藤浪でも勝てたら良かったんですけどね。あのピッチングを無駄にされて本当に腹が立ちました。青柳も良いピッチングだったのに勝ちつかないって可哀想です。
そうそう、評価人数MAXになりめしたね。皆さん本当にありがとうございます!これからも評価してもらえるよう頑張りますのでよろしくお願いします。
あ、そうだ。今回の話R15展開あるのでそれが嫌な人はフィードバックよろしくお願いします。
では本編どうぞ!
総司の頭の中は今、混乱の嵐に飲み込まれていた。
(は?ボディガード?何言ってんだこの人?俺は2科生だぞ。明らかに自分より弱いと思われる人物にボディガードを頼むなんて意味が分からん)
「馬鹿なんですか?」
「至って大真面目よ」
やっぱり馬鹿だった。この目は本気で言ってる目だ。一体なんの用かと思えばボディガード?呆れて声も出せない。しかし、彼女が十師族である事に気付く。もしかしたら七草家当主が話したのかと疑う。十師族の当主達は総司の存在を知っている。仲が良い訳ではなく、お互いに利用しあってるだけだ。そしてその中にもルールは存在する。その一つに自分の存在を当主以外の誰にも教えてはならないと言うものだ。流石にルールは守っていると思うが一応確認しなければならない。でないと自分は確実に狙われる。魔法師側からもそれ以外からも。だが真由美に直接聞くのは駄目だ。もしルールを犯していなかった場合、彼女に自分が十師族と繋がりがある事がバレてしまう。それは良くない。とりあえず、その事は後で当主本人に電話するとして、今は彼女が何故、自分をボディガードにしたいのか尋ねる。
「てかなんで俺なんかをボディガードに?他にももっと良い人材がいると思いますよ。そもそも七草会長の実力なら要らないんじゃないですか?」
「私だってか弱い女の子なのよ」
十師族の娘にして魔法科高校の生徒会長が何言ってるんだと思うが、口に出す事はしない。今は余計なチャチを入れる時ではない。だが自分をボディガードにするには絶対に裏がある。なのでとりあえず総司の返答は決まった。
「お断りします」
「……それはどうして?」
「2科生に頼む内容じゃない。それに面倒い」
「………ふふ、やっぱり変わってない」
「……え?変わってない?」
真由美は総司を懐かしむように微笑む。対して総司は頭が混乱していた。そんな混乱している総司を見て真由美は楽しむ。
「うん、変わってない」
「俺らって初対面じゃないんですか?」
「違うわよ。まぁ総司君が覚えてなくても無理ないわ。私も貴方の名前を聞くまで気付かなかったもの。まさか同じ学校に入学してくるなんて思いもしなかったわ。まさに運命の再会ってやつね」
まさかエリカ達が言った事が本当になってしまうなんて思いもしなかった。しかし彼女の言う通り全く記憶にない。当主達に依頼される時はこちらが出向いて基本1対1での会談か、電話で行う事になっている。その時も他の人に絶対聞かせない事を条件にしている。もし破った時はそれ相応の対応をとると。出向く時も必ず一家に知られてはならない。知るのは総司を案内する従者1人のみ。そしてその従者も誰にも教えてはならないと徹底している。更に彼女みたいな名家が集うパーティーなども行った事はない。中学校も違うはず。そもそも総司の中学校は魔法科高校に受かる様な人物はそもそも在学していないのだから。だから会う可能性は全くと言っていい程無い。
「どこで?」
「言わない」
「はい?」
「自分で思い出してくれるまで絶対言わない!」
総司の問いに真由美は顔を頰を膨らましてプイッとした。明らかにに今までの彼女とは態度が違う。昔会った事を話して吹っ切れたのか、まるで別人の様だった。意味が分からない。一体彼女が何を考えているのかも。
「でも貴方に力が無いってのは信じないわよ」
「…何だと?」
真由美は片目でこちらをチラリと見て言った。その目はブラフでは無い。確信を持っている目だった。いよいよ本気で当主を疑わなければならなくなった。
「……とにかく直ぐには判断しかねます。返答は後日という事でよろしいでしょうか?」
「うん、待ってる」
断る前に当主に真相を聞こうとしただけなのだが真由美はとても上機嫌だ。その笑顔にどんな裏があるのかと疑ってしまうのはしょうがないだろう。しかもその上機嫌は変わる事なく、個室を出る時には腕を組んで来た。突然の事に驚きながらも直ぐに離れる様言うが真由美は全く言う事を聞かない。明らかにただ会っただけにはとても見えない。本当に過去に何があったのか尋ねたかった。当然、その様子を見た摩利達はあまりの驚く。あまりの衝撃的な光景に一言も声を発せなかった。
(確かに最初気付かなかったと言ったわ。言ったけど貴方の名前を忘れた事は1日もない)
あれはまだ真由美が中学生だった頃。学校から家に帰る途中に何者かに拉致られてしまった。後から分かった事なのだがその人達は反魔法組織の人で、十師族の娘である真由美を前から狙っていたらしい。計画犯罪ってやつだ。拉致する際には対抗出来ない様に眠らされてCADも奪うという徹底ぶり。
目を覚ましても真っ暗で何も見えない。目隠しをされていた。口はガムテープで塞がれ、両手は後ろで縄に縛られて、両足も拘束されている。誘拐犯の声が聞こえるだけだ。いくら名家の生まれだからって、こんな事件に遭うのは初めてだ。いくら彼女は大人びているとはいえ、まだ義務教育も終えてない少女。怖さで涙が溢れてしまう。
「兄貴、身代金の要求は済みましたか?」
「あぁ、今10億要求した。魔法なんてクソったれなもので無駄に稼いでるんだ。だったら少しくらいこっちに分けても文句ねぇだろ」
「でも楽勝だったな、誘拐」
「本当本当、少しは危機感持てっての」
犯人は分かるだけでも4人。そして要求は金だ。両手両足を拘束されて、目隠しもされているこの状況で頼れるのは耳のみ。そんな状態で何か出来る事はなく、真由美が出来るのは、こちらに敵意を向けさせない事だけだった。だが彼女にも希望は残っている。自分が身代金目的の人質だという事だ。幸い、身代金が目的ならばこちらの命は保証してくれる確率が高い。人質は生きてこそ利用価値があるからだ。それに一度金を要求に乗ったフリして金を渡せば離してくれるかもしれない。そうすればこちらの勝ちだ。
「てか、本当にお金持って来るんですか?もし持ってきたとしても人質解放すれば殺されますよ」
「馬鹿か。誰が人質解放するなんて言ったよ」
「え?」
(え?)
共犯者と真由美の思った事が一致する。希望が塗り潰されていくのを感じた。
「じゃあどうするんですか?」
「決まってんだろ。死ぬまで利用してやるさ。幸いこいつの見た目は良い。だから遊んでやるのさ。たっっっっっっぷりとな。まぁ綺麗でいられるうちはだがな。飽きたら捨てれば良い」
そう言って主犯格の男は真由美を見る。釣られて共犯者達が真由美を、主に彼女の身体をじっくり舐める様に眺めた。目は見えずとも見られている事を肌で感じた真由美の身体は震え出す。先程までの恐怖が可愛く見えるくらいに恐怖する。自分はもしかしたら生きて帰れないと、それどころか死にたいと思う目に遭わせられるかもしれないと。既にそれなりの知識も持っている彼女は何をされるかは容易に想像出来た。
「そ、それじゃ早速いただいて良いですか?」
1人がヨダレを垂らしながら真由美に近づく。その言葉を聞いた真由美の身体はビクッとする。一瞬で彼女の脳内を負のイメージが覆う。
「良いぜ。まぁみんな一気にするのも良いが最初は1対1にしようや」
そう言って1人を残して席を外す。真由美は理解した。自分はこれから酷い目に遭うのだと。自分だって思春期の少女。彼女の家が家なだけに、みんな恐れ慄きそう言う関係になった事はないが、恋だってしたいお年頃。手を繋いだり、キスもしてみたい。それこそ、その先も。
「それじゃ最初は服を脱がすか」
男は真由美の服のボタンを一つ一つ外す。真由美は涙を流しながら後悔した。何故あの時、もっと周りに警戒を怠らなかったのか。そして想像してしまう。思い描いていた恋愛を。好きな人とたわいも無いお喋りをして、色んな所でデートしてりたり、2人で一緒に門限を破って、そして良い雰囲気になったら……。そんな今では叶うはずもない事を思い描いてしまう。だがボタンを外される音が、その恐怖が辛い現実へと押し戻す。
(初めては好きな人にあげたかった……。でも叶うなら、誰か助けて)
「な、何だお前は!」
(え?)
彼女の願いを叶えるかの様に外から物音がする。先程出て行った仲間達と交戦している音だ。もしかして誰かが助けに来てくれたのか。暗闇に一筋の希望が走る。しかし彼等が金を要求してからまだ1分程しか経ってない。そもそもここがどこだか探知するのも早すぎる。明らかに警察や七草家の者では無い。交戦している音が止み、今度は扉が叩かれる音がする。
ドガン!
数発の音を繰り返し、扉は破られた。
「何者だ⁉︎」
「通りすがりの正義のヒーローってか?」
聞こえてきた声は少年の声だった。自分と同年代か、それより若い。
「へっ、誰かと思えばガキじゃねぇか。だが外の奴らはどうした?」
「あのおっさん達なら寝ているよ」
犯人の会話からやはり子供の様だ。だけどこの世界にはいくら子供でも大人に対抗する術はある。魔法だ。少年がこの状況を打破する魔法があるならば自分は助かる。そう思った。だが当然その事は犯人も分かっている。
「ま、まさかお前、魔法師か?」
「魔法師?馬鹿言ってんじゃねぇよ。魔法なんか使える訳ねぇーじゃん」
「は、はは。ビビらせやがって。あのな!ここはお前の様なガキが来る所じゃねぇんだよ!今すぐ回れ右してこっから立ち去れ!じゃねぇと、こいつがどうなってもしらねぇぞ」
犯人が喋ってる間も少年に逃げてと叫ぶ。当然、ガムテープで口を塞がれているので何を言ってるか聞き取れないだろうがそれでも叫ぶ。本音では今すぐ助けてと良いたかったが、自分の問題に無力の少年を巻き込む事は出来なかった。しかも次の音で余計その思いが強まる。カチャ、となったのだ。以前に聞いた事のある音。忘れる筈がないこの音。
拳銃の音だ。恐らく自分は拳銃を突きつけられている。そう認識する。怖くて仕方がない。それでも必死に叫ぶ。自分には十師族としての誇りがあるから。
「お、こいつがなんか必死になってやがるな。丁度いい。聞いてやろうぜ。魂の叫びってやつをよ」
「────ぶぁ。逃げて!私の事は置いて逃げて!魔法師じゃない君が拳銃を所持している人に勝てる訳がない!大丈夫!お姉さん強いから」
怖い思いを必死に耐えて形だけでも笑顔を見せる。もう自分の事はいい。それより自分を助けに来てくれた少年を死なせたくはなかった。しかし彼女の叫びを聞いた男は高笑いをしだす。
「はははは、何、寝言言ってんだよ!逃がす訳ねぇだろ馬鹿が!」
銃声が鳴った。そして自分に痛みはない。つまり少年に向けられたものということだ。魔法も使えない人が銃を防げる筈がない。真由美は涙を噛み締めて犯人に叫ぶ。自分のせいで死人が出てしまったのだ。
「よくも!よくも無関係な人を撃ったわね!ただじゃおかないわ!」
「な………な……」
だが犯人の様子が可笑しかった。こちらが叫んでいるのに反応しない。何かに驚いているのか?そう思った。だけどこの後に彼が言った言葉は想像出来なかった。
「テメェ!どうやって銃弾をキャッチしやがった⁈」
ご愛読ありがとうございました!
今回は真由美の過去話ですね。まぁ七草家の者なら誘拐される可能性は十分にあるでしょう。魔法師の家庭といっても娘の命は大事ですからね。
さぁヒーローの正体は誰なのか?笑笑
次回もお楽しみに!またね
14話の終わり方が中途半端で嫌いとの感想が数件来たのでアンケートをとりたいです。今回のようなもどかしい終わり方についてどのような意見を持ってるか聞かせて下さい
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どちらかと言うと嫌い
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嫌い