皆さんこんにちわ。今日から新しい投稿を始めます。好奇心旺盛で色んな物に手をつけてしまう癖がありすいません。劣等生って2期アニメやりましたよね。そこで思いついたんですよ。でも始めようか迷ってたらこんなに時間が経っちゃいました。
ではこんなの殆ど誰も読まないと思うので本編どうぞ!
悠木総司
沖縄海戦。それは大亜細亜連合と日本の間で起きた戦争。激戦の末、日本は運良く勝利を収めた。しかしこの戦争には奇妙な逸話があった。敵の数が報告より少なかったり、突撃すると既に敵部隊は倒れていたなど。そのおかげで日本軍は被害者を最小限に抑える事が出来たのだ。指揮を取っていた者は密かに日本軍を勝利に導いた者を讃え、褒美をやろうとした。隊士達を1箇所に集めて名を挙げろと言ったが誰もそれに自分だと答える者はいなかった。別に照れ隠しなどではない。後日一人一人に聞いても正体は明かされなかった。そもそも1人行動している者などこの戦場ではいない。
日本軍ではこれを神様が自分達に味方をしてくれたと思い込み、沖縄の神社に全員でお礼参りに伺った。
しかしその戦争で負けた大亜細亜連合側の生き残りの人物が奇妙な話をしていた。
『魔法師じゃない奴にやられた』と、
この言葉を聞いて信じる者は誰一人としていなかった。この世界は魔法が全て。この戦争に駆り出されている者も例外を除いて魔法師だけだ。一般人は魔法師には勝てない。それが世界の常識だった。日本に置いても同じである。きっと怖い思いをしたため記憶の一部が混乱しているのだろうと彼の話を真面目に聞いた者は誰一人としていなかった。
だがこの話は嘘では無かったのだ。いたのだ、たった1人だけ。後方部隊ではなくバリバリの前線に立っていながら何の武器も持たず、魔法も使えない。それどころか魔法そのものを信じていないこの世の異端者が。
戦争に参加したという記録すら残らない。誰とも行動を共にしていない。それどころか隊士ですらないのだから。彼はある人物に雇われた唯一のゲリラ部隊。師族のトップ以外誰も彼の顔も名前も知らないという超極秘人物。その死神の名を彼等はこう読んだ。
「なんだよ。また依頼か?たまには俺じゃなくて父さんや兄さんにも依頼出せってんだよ」
文句を言いながらも素直に出向く。これで彼等の家族は生計を建てているからだ。もしこの依頼が無くなった瞬間この家族は終わりだ。大した技術もない。この世界で重要な魔法の才能もない。あるのは戦闘能力と家族に代々伝わる特殊な技能だけ。世間ではこれをBS魔法と言うが断じて認めない。これは誰でも持っている潜在エネルギーを利用しただけだ。自分達はこれを『気』と名付けた。
総司は家の前で足を止める。目的地に到着したのだ。とても豪華な家。門は自分の何倍も高さがある。自分の家がこの敷地内に何軒建つのだろうか
「相変わらず大きな家に住んでんな。ならもう少し依頼料払ってくれても良いだろ。まだ子供だからって安くしやがって」
文句を言ってると。門が自動的に開く。そして中にはメイド服の女性がいる。いつもの案内人。
「ようこそお越しくださいました。悠木総司様。こちらへどうぞ」
総司はいつもの様にメイドさんに案内されて家の主人、つまり呼び出し主の元まで案内される。長い廊下。貧困生活の自分には何度来ても合わない家だった。
主人の部屋の前まで来るとメイドがノックする。
「ご主人様。悠木総司様をお連れしました」
「うむ」
扉を開けるあたら広い部屋。一体何畳あるのか気になるのは貧乏人あるあるかもしれない。メイドは一礼して部屋を出る。主と2人だけになると待ちくたびれた総司はいきなり本題に入ろうとする。
「じーさん。それで話はなんだ」
じーさんと呼ばれた男。九島烈は苦笑いする。走らせていたペンを止めてこちらを向いた。
「相変わらず威勢が良いのぉ。この国で私をじーさんなんて呼ぶ者はお前以外おらんだろうな」
「そんな事どうでも良いからさ。さっさと本題に入れよ」
「そう急かさなくてもすぐ入るわ。せっかちなんだから全く。ところでお前さんは進路どうするか決めておるのか?」
本題に入ると言っておきながら本当に関係あるのか謎な質問をしてくる九島烈。だがいつも関係なさそうな話が本題だったパターンが何度もあるので一応答えておく。
「それが決まってないんだよな。元々勉強が好きじゃなかったからもあるんだけど依頼で色んなところ飛んでたら勉強まで飛んじゃって段々ついていけなくてな。まぁ家業を継げば勉強なんて意味ないって思ってたからそこまで必死にならなかったし。それで、これが今回の件とどう関係するんだ?」
「そうか。学校は決まっておらんのか。なら丁度良い。お前さんに入学して欲しい学校があるのだ」
何と九島烈からの今回の依頼はどうやら学校の偵察の様だ。でも正直偵察はどうすれば良いかよく分からない。そう言う依頼は基本兄や、父の方で総司は暗殺や、用心棒の依頼が多いからだ。でも学校となればしょうがない。父は勿論、兄も既に1人立ちしているからな。この情報化社会では偽名を使っても直ぐにバレてしまう。
ただこの件で問題なのは何処の学校かだ。反魔法組織が強く根付いている学校なら確かにうちの家系が適任だと思う。だが卒業までの3年間の自由は奪われるがな。
(まっ、そもそもこの世界に魔法なんてないしな。魔法学校も反魔法組織も意味が分からん。ま、金さえくれればこちらは満足だ)
そう。この男は魔法と言うものを全く信じていないのだ。この魔法が当たり前の世界でこんな事を言う奴は彼1人だろう。じゃあ見せれば良いだって?ああ勿論見せたさ。そしたら何て言ったと思う?
『だからそれ魔法じゃなくて魔術でしょ。魔法って言うんならお菓子一杯出してよ』
だってさ。いくら概念を説明しても『願いが何でも叶うのが魔法だよ。この世界にある魔法なんて呼ばれてる物は精々魔術程度だね』と言うのだ。一体何処から魔術と言う単語を覚えたのか。もしかしたらこの世界ではない本を読んだのかもしれない。兎に角、彼は魔法(彼曰く魔術)を一切信じない。そのせいか彼は魔法に対する抵抗力があり得ない程高い。どのくらいかと言うと彼への直接的攻撃魔法は通じない。睡眠魔法なども通用しない。理屈は分からない。兎に角一切通用しないのだ。効果があるとすれば自分に身体能力上昇の魔法をかけて物理で殴り掛かるのは有効と言う事だけだ。この様な間接的魔法は通用する。
その魔法が一切通用しない彼のこの能力を十師族はこう読んだ。
そんな彼は魔法師一族からも魔法師じゃない一家からも嫌われた。それでも何故彼に依頼を出すのか。それは戦闘において圧倒的だからだ。どんな依頼だろうと魔法に頼りきっている人に彼を止める事は出来ない。だから嫌いだろうと利用するのだ。総司もそれを分かっていながら淡々と依頼をこなす。winwinな関係と言う事だ。まぁ彼の事を好いている人物は中にはいるがそれはまた今度で。
話は戻して総司の学校の話だ。
「それで何処の学校行けば良いんだ?」
「国立魔法大学付属第一高等学校だ」
「却下で」
総司は即答する。何故自分が魔術を魔法と思い込んでいる頭の可笑しい学校に入学しなければならないのか。意味が分からなかった。
「そもそも魔術を使えない俺が入学出来る訳ないだろ」
「だから魔術ではなく魔法と言っているだろ全く。だがそこについては安心してくれて良い。学校には話をつけておく」
「うわ、これだから権力を持ってる人間は嫌なんだ。何でも通ると思ってやがる。てかそんな所に入って俺がやっていけるとは思えないんだけど。そもそもウチにそんな金はありません!」
「それも安心しろ。学費などは全額免除にしておく。そしてこれの依頼料だが」
「いや、話を聞けって」
自分にこの依頼を受ける気はないとはっきり断ろうとした時九島烈は足元からアタッシュケースを机の上にボンッ!と置き、中身を見せた。するとそこには見た事もない様な大量の金が入っていた。
「中には1億円ある。これでどうだ?」
「喜んで受けさせて頂きます!」
そんな額を見せられたら即答してもしょうがないだろう。良く人は金で動かないと言うがある学校に入学すれば1億円あげると言われれば受けるに決まってる。もし受けない人がいたらお金持ちか相当の馬鹿だろう。兎に角総司は受けたのだ。第一高校への潜入。3年間で1億円の依頼を。
「それで、どうしてそこまでして俺を潜入させたいんだ?」
「最近反魔法組織の動きが激しくてな。第一高校を狙っていると報告があったのだ。そこで生徒の護衛も兼ねて調べて欲しいのだ」
「ふーん」
「後はだな。お前さん、彼女とか出来た事ないだろ」
「んー、そういえばそうだな。依頼とかで学校休む事多かったしそもそも魔法師一家を名乗る奴等からは嫌われてたからな」
「高校ぐらい青春でも送らなければ後悔するぞ」
「……あんた馬鹿か?そもそも魔法を信じていない俺が魔術……まぁここではあえて魔法と呼んどくか。魔法を学ぶ奴等に好かれる訳ないだろ」
「まぁ9割には嫌われるだろうな」
「あんた、性格悪いな」
9割に嫌われる場所にあえて送り込むなんてとても性格の良い大人がする事とは思えない。まぁそれでも1億円貰えるのだから多少の事は目を瞑る事にした。まぁ最悪友達が出来なくてもなんとかなるだろうと思うだった。
ご愛読ありがとうございました。
金で釣られる主人公。そりゃ家計に余裕がない家族が1億円なんて用意されたらホイホイ釣られそうですものね。俺だってそうするかも知れません。
ま、恐らく入学早々ボッチ確定ですね。そりゃ少し考えたら分かると思いますが。例えばですがサッカー素人、興味なし、サッカーが嫌い、そもそも野球大好きなんて人がサッカーの二次会行っても誰も相手にされないと一緒です。
魔法なんてものが使えない総司のテストはどうなるのでしょうか。
次回もお楽しみに。またね