お久しぶりです。本当にお久しぶりです。何日ぶりか覚えていないほどです。
いや、忘れた訳では無かったんですよ。でも何故か書こうとしても直ぐに止めてしまうんです。何故でしょうね?まぁ多分たまたまでしょう。今回の分だって今日1日で書いたんですから。頭の中にはあったんですけど中々手が進まなくて、本当にすみません。
また頑張って投稿するので応援よろしくお願いします。
では本編どうぞ。
1週間が過ぎ、達也にとって嵐のような新入部員勧誘週間は終わりを告げた。風紀委員の中で最も忙しかったのは彼だろう。それも、本来の活動とは少し違った方向性で。しかし日を追う毎に達也にちょっかいを出してくる者は減り、最終日は問題が起こる事が無かった。それもそのはず、もし悪さすれば自分達も捕まると思い知らされたからだ。実際に総司が考えた案を実行に移した3日目に2組捕まえて、4日目にも1組捕まえて、計9人捕まったり最終日に至っては達也が現れると互いに謝って関わらない様にする者まで現れた。だが起きてしまった事はなくならない。事件を知った三巨頭は頭を抱えていた。
『うちの学校にそんなアホな事をする人がいたとはな』
『闇討ちって普通に犯罪よ』
『魔法選民主義に中途半端に染まった者の末路だな』
当然その者達は警察にお世話になった。停学は決定。教育委員会での決定が後日、学校を通じて当人達に通達されるだろう。
「達也、今日も委員会か?」
帰り支度中の達也に、鞄を手にしたレオがそう訊ねた。
「今日は非番。ようやくゆっくりできそうだ」
「大活躍だったもんな」
「嬉しくないな」
「今や有名人だぞ。魔法を使わず、並み居る魔法競技者を連破した謎の1年生……とその相棒ってな」
そう言ってレオは帰り支度をしている総司を見る。それに総司が気付いた。
「ん?どうした?」
「謎の1年生の相棒さんって噂されてるぞ」
「…俺が?」
「そりゃそうだろ。達也を狙ってる輩を捕まえて引き渡す。探偵か何かかよ。しかもお前も魔法を一切使わないときた」
「一説によると、2人は魔法否定派に送り込まれた刺客らしいよ」
ひょっこり覗き込むように顔を見せたのは、同じく帰り支度を済ませたエリカだった。当然、彼女は冗談で言ってるのだろうが心臓に悪い。ある意味正解なのだから。否定派でもあるし刺客とも言える。魔法否定派でありながら、魔法界トップに送り込まれた刺客。それが総司なのだから。
総司は家に帰ると九島烈へ電話を掛けた。理由は任務の定期連絡とそれに対する愚痴である。
「魔法師を目指してる奴等がどんなのかと思えばさ、あいつら頭逝っちゃってるんじゃないの?簡単に人に向けて魔術放つとか、包丁を振り回すと同じじゃん。あんなの犯罪者予備軍だろ」
「まさかそんな生徒がいたとは驚きだが、それは魔法科高校に通ってる者の台詞ではないな」
「1つの才能を身につける前に常識を学べって話だよ」
「………愚痴はその辺にしてそろそろ本題に入ろう。何か思う事があったから電話してきたのだろう?」
「…第一高校に反魔法国際政治団体『ブランシュ』が関与している可能性がある」
「何?」
「さっきの話で捕まえた中に、青と赤のラインで縁取られた白い帯のリストバンドを巻いていた奴がいた。確かあれはブランシュの下部組織、『エガリテ』のシンボルマークだったはずだ」
総司は以前、反魔法組織に関する依頼を受けた事がある。しかしそれについての情報が無ければ総司に判断しかねない。総司だって何でもかんでも依頼を受けている訳ではない。善悪の判断はある。依頼主の私欲に利用される事は嫌う。しかし、ブランシュについての情報は一般的には規制されているので良く知る事は出来ない。なので、依頼を受ける前に彼等についての情報はしっかりともらっている。その時に知った彼等の活動理念もだ。
彼等を知った時、総司は率直に幼稚すぎると思った。彼等は魔法による社会的差別の撤廃を掲げているのだがそれについては文句ない。事実、存在するから。だが彼等は魔法師とそうでないサラリーマンの所得水準の差を提示している。魔法師が優遇されているとして。総司は、何故ここに注目したかを本人達に直接問いかけたい程だ。一般人と魔法師の所得の差?あって当たり前だ。彼等は一般人と違い彼等は命をかけているのだ。今ではサラリーマンと所得の差がほとんど無くなるまで下がった警察(魔法師の台頭により、警察の価値が下がった)だって数十年前まではサラリーマンより貰っている。消防士だって同様だ。それに文句を言っていた者がいただろうか?否だ。命をかけている仕事が、サラリーマンと所得が同額な訳が無い。
もし文句を言うなら何故、この世界の風潮について文句を言わなかったのか。日本だけに留まらず、世界の常識として、魔法師は凄く、それ以外は凄くないという風潮。クソくらえだ。魔法師とそれ以外に社会人に優劣なんてない。どんな仕事だろうと、働いて、稼いで、家族を養う。立派な事だ。魔法師はただ魔法の才能があっただけ。スポーツ選手だってそのスポーツに長けているだけ。それだけでまるで全てに優れているかの様な態度を取るこの世の中に文句を言えば言いのだ。
そして総司は知らないが、魔法師達だって反魔法組織に文句を言いたい事は山程あった。まず給料についてだ。確かに魔法師は平均所得は高い。しかし、それは一部の人達が平均を引き上げているだけに過ぎない。勇者な魔法師でありながら、魔法とは無関係の職しか得られず、サラリーマンより低賃金に甘んじている大勢の予備役的な魔法師が存在する。彼等はその程度の所得では家族を養う事は出来ない。そのため副業としてバイトや内職をしなければいけないのだ。
総司がもし、この事実を知っていたら魔法社会に文句を言うだろう。『お前らは馬鹿なのか?』と。その様な事態にあるのなら、何故そのような優秀な人材を教員が不足している学校に派遣しないのか。魔法と無関係の職なら魔法師にやらせる必要がどこにある。それより学校に派遣すれば所得の少ない魔法師は、生活に十分な給料を得られ、教員が足らず、満足に授業を受けられない2科生も1科生のように教員に指導を受けられるだろう。そうすれば試験で評価出来ず、埋もれるはずの良い人材を発掘し、育てる事が出来る。そうすれば魔法師の人数は右肩上がりになるだろう。そんな事もせずに、魔法師が不足していると宣うのか理解に苦しむ。
「魔法科高校の生徒で反魔法組織の人物。セキュリティーガバガバじゃねぇか。どうすんだよじーさん。きっと近いうちに何か仕掛けてくるぞ」
「学校のセキュリティーが甘いのは分かったが実際に反魔法組織に魔法を使える者は存在する」
「そうなのか?」
「魔法の才能があっても自分より才能豊かな者に嫉妬する心は誰でも存在する。奴等はそんな生徒に目をつける事がある。力を持ちながら精神が弱い者は利用される」
「馬鹿だな。もし平等になっても次は人より上に立ちたい。人より恵まれたいと思うのが人間なのに。何かを手に入れた人物はそれに見合う対価を支払ってるものなんだよ。この世は才能だけじゃ1番にはなれない」
結局、もし何かあったら総司が対処する様になった。その為に入学した様なものなので依頼を受けた以上しっかり働こうと思う総司だった。
翌日の昼食を生徒会室で食べる総司と達也達、そして生徒会メンバーの真由美と摩利、あずさ。2週間前まではダイニングサーバーを利用していたのだが現在は誰も利用していない。摩利は最初から手作りだが、それに倣って深雪も達也の分の2人分。そして真由美も総司の分を作った。総司にお弁当をみんなの前で渡すと女性陣が盛り上がる。その度に早く付き合えと言われるのだが既に総司は諦めた。お弁当を作ってもらう約束をした時点で。面倒な事になるので周りに広めないでくれと釘を刺して。
「達也君」
「なんですか委員長」
摩利が達也の名前を呼んだ。彼女は然りげ無く切り出したつもりなのだろうが、野次馬丸出しの笑みが隠しきれていない。
「昨日、2年の壬生をカフェで言葉責めにしたというのは本当かい?」
とても食事中とは思えない発言が彼女の口から飛び出した。
「先輩も年頃の淑女なんですから『言葉責め』などというはしたない言葉は使わない方がいいと思いますが」
「ハハハ、ありがとう。私を淑女扱いしてくれるのは、達也君くらいのものだよ」
「そうなんですか?自分の恋人をレディとして扱わないなんて、先輩の彼氏はあまり紳士的な方ではないようですね」
「そんな事ない!シュウは……」
そこまで言いかけて摩利は口を紡ぐ。達也にまんまと誘導されてしまったのだ。これには真由美も背中を向けて肩を震わせる。総司に至っては机に突っ伏して必死に笑いを堪えていた。摩利はそんな2人に心の中で『お似合いカップルが』と悪態つき、達也へと視線を戻す。
「それで剣道部の壬生を言葉責めにしたというのは本当かい?」
どうやら先程のを無かったことにしたいらしい。彼女は普段クールぶっているが、かなりのポンコツかも知れないと達也は思った。総司ならいざ知らず、達也はこれ以上彼女を虐めるのは止めにした。
「ですから言葉責めなどという表現は止めた方がよろしいかと……深雪の教育にも良くありませんし」
「お兄様?もしや私の年齢を勘違いされていませんか?」
「悪い……委員長、そんな事実はありませんよ」
「おや、そうかい?壬生が顔を真っ赤にして恥じらっているところを、目撃した者がいるんだが」
不意に隣の席から冷気が漂って来たのを達也は感じた。
「お兄様……一体何をされていらっしゃったのかしら?」
気の所為では無かった。物理的に、かつ局所的に室温が低下している。
「ま、魔法……?」
あずさの呟きには怯えが混じっていた。彼女の言う通りこれは魔法であった。本来、超能力者以外の者が意図せず魔法を発動することは無い。確かに魔法式は無意識領域で処理するものだが、それは意識して無意識領域を使うことであって、無意識に魔法式が構築され処理される事は絶対に無い。超能力者や、それに近い魔法師ならば、思考のみで明確に意図する事無しに魔法を発動する事もあり得るが深雪は違う。
「事象干渉力がよっぽど強いのね……」
真由美の呟きに、達也は苦笑いを浮かべた。本来切り捨てられた筈の『超能力』の残り香でも『現実』を変え得る程の
「落ち着け、深雪。ちゃんと説明するから。まず魔法を抑えろ」
「申し訳ありません」
達也の言葉に、深雪は恥ずかしげに目を伏せ、ゆっくりと息を整えた。それと同時に室温の低下が止まる。この時、深雪のブラコン具合に意識が向いて、誰も気付く事が出来なかった。普段彼女の暴走を見ている達也でさえも。室温が急激に下がる深雪の冷気。普段なら周りの机の表面が凍ってしまう。その証拠に今回もコップに入れてあるお茶が凍った。しかし、
……て言ってみたり笑笑
ご愛読ありがとうございました。
なんで一巻で人材不足と言っておきながら魔法師に魔法以外の仕事させているんですかね?
てか話変わるんですけど今作のUA見てたんですけど、なんで19話より20話の方が多いんですか?後21話が一向に伸びないんですけど20話つまらなかったですか?急に下がると不安になるんですよね。何か不満な点があればコメントでどんどん言ってください。それが自分のモチベーションになります。
では次回も楽しみに。またね