お久しぶりです。元気にしてますか?
藤浪が2軍で大炎上してしまってとても悲しいです。自分が1番好きな選手なので余計にです。ネットでは藤浪はもう無理とか言われてますが自分は必ず復活出来るって信じてます!藤浪頑張れ!
では本編どうぞ!
真由美の態度を考えると『さっさとくっつけ』と言いたいところだが、総司の性格、言動を踏まえると、このまま2人がくっついたとして果たしてそれが彼女の為になるのかと不安になる一同。彼女が総司と過去に会ったことがあるのは既に周知の事実なのだが、総司は覚えてなさそうだ。恐らく彼女の言動から過去に好きになる要因があるのだろうが、今のところ全く想像出来ない。彼女曰く、優しい一面があるというが信じられない。4人はもし2人(主に総司)が問題を起こしたら真っ先に止めようと誓い合う。
昼休みもそろそろ終わりを迎えるので解散しようとすると、達也が総司にある事を言ってきた。
「あっ、言い忘れていたが総司。壬生先輩が少し話せないか?って言っていたぞ」
「俺?一体何の為に?」
「詳しくは知らんがなんでも総司の真意を知りたいらしい。連絡はこっちでするがどうする?」
真意と言われて見当もつかない総司。壬生が達也を必要としたのは彼が2科生でありながら風紀委員会に選ばれる程の技量を持っている事。そして摘発しなかった彼の優しさ故だ。それに比べて総司は技量はまだしも一般生徒、スカウトして得を得る立場など存在しない。しかも、彼の行いを知ってる人には、不良生徒と思われているだろう。そんな自分をスカウトしても得どころプラスどころかマイナスの方がデカいだろう。自分を入れる事で素行の悪さを指摘される。こんな奴を入れるなんて所詮2科生と揶揄されるだろう。それくらいは分かるだろうが……
「どんな表情だったの?」
壬生が何故自分と話そうとしているのか気になって考えていると、真由美が話に割り込んできた。口は笑っているが目は笑っていなかった。彼女の表情から察するにありもしない事を考えているのだろう。まるで『ポッと出の女がちょっかい出すんじゃないわよ』と言いた気だった。
「そうですね、例えるなら事情聴取をしている警察の表情に近いかと」
「そう、ますます分からないわね」
そう言って一安心する彼女。そんな事あり得ないのにと心の中で溜め息をつく総司。自分の行動を客観的に見ればモテる訳無いと分かっている。好きになってくれたのは嬉しいが、過去にどんな運命的な出会い方をしたのか知らないがこんな自分を好いている彼女は物好きだろう。そう思い彼女を見ると何やら考え事をしている。そして考えがまとまったのか、こちらを見る。
「総司君、彼女の誘いに乗ってくれないかしら?私は彼女の背後にいる存在を突き止めたい。そして彼女を利用する輩から彼女を守りたい。その為に彼女の考えを正したいの。きっと私から言っても聞いてくれないと思う。だから同じ2科生でおる総司君に頼みたい。勿論達也君もよ。今回は総司君に頼むけど達也君にも協力してもらいたい。お願い出来るかしら?」
「彼女も彼等の被害者の1人ですからね。自分の出来る範囲であれば」
真由美の要望に達也は応じる。同じ才能を欠けた者同士、少なからずおもうことがあるのだろう。そして2人の視線は総司に戻った。
「俺は役員でもなんでもないのに仕事させられるんですか?それもこんな面倒臭い事を」
「お願い、ダメかな?」
真由美はそう言って上目遣いで総司を見る。断ろうと一瞬思ったが、周りの視線と彼女をそう思うよう仕向けたのは自分だと自覚しているので嫌々受け入れる事にした。
「まぁ暇ですし、良いですけど、泣かせても文句言わないで下さいよ」
「ありがとう。出来れば泣かさない様に心掛けてくれると助かるんだけどな」
「善処はしますが約束はできないですね。それじゃ達也、いつでも良いって連絡してくれ」
「いつでも良いなら今日でも良いか?彼女も出来れば今日がお望みらしい」
「急だな。まあ良いけど」
達也が連絡すると直ぐに返信が返ってきた。そもそもLINNを密かに交換してたなんてやるなと内心驚く総司。達也はそれが深雪にバレて一悶着起こるのは少し先の話だった。
達也に言われた通りのカフェに行くと壬生が入り口の脇で待っていた。これは予想通り、達也が教えてくれた。
ここで総司は以前に祖父より教えてもらった潜入の心得を発揮する時がきたのだ。
『心得その1』 常に口調は丁寧に。少しでも相手の機嫌を損ねる事をしない。潜入はたった一つのミスが命取りなのだ。
「こんにちは。壬生先輩ですよね。自分は悠木総司と言います。今日はよろしくお願いします」
総司は笑顔で挨拶した。その笑顔はこの学校に来て1番の笑顔だっただろう。
『心得その2』常に笑顔で。その1同様、機嫌を損ねる事はしない。つまらなそうな顔は以ての外、事が来るまで常に相手を煽てるのだ。例えそれが知っていた事だったり、当たり前の事だとしても。
「わざわざ外で待っていてくれたんですか?座っていた方が楽だったでしょう」
「あれ?司波君に外で待ってる様伝えてって送ったのに」
「そうだったんですか?多分、自分が浮かれてて聞き逃したんでしょうね」
「浮かれてた?何か良い事でもあったの?」
「何を言ってるんですか。今がそうじゃないですか」
「え?」
総司がそう言っても壬生は理解出来ていなかった。それに総司は『純粋って可愛いな』という雰囲気を醸し出しながら言った。
「まだ入学したばかりの自分が上級生にお茶に誘われたんですよ。それも誰かと思えばあの『剣道小町』、『美少女剣士』と名高い壬生紗耶香先輩ですよ。誰だってテンション爆上げですよ!」
「ちょっ//こんな所で止めてよ」
『心得その3』ひたすら相手を煽てよ。相手によって度合いを変えるのがコツだ。今回のような、普段周りに劣等感を感じ、あまり褒められてない人物は多少やり過ぎでも気分を良くする。
総司が目を光らせて胸の前でガッツポーズしながら言うと、壬生は顔を真っ赤にして周りの目を気にする。幸い今は周りに人がいない。美少女剣士と言われて壬生も悪い気はしないのか口元がニヤけていた。それを見て心の中でニヤける総司。
(この人チョッロww)
「ほら、折角店に来たんだし中入っちゃお」
「はい、あっ!後でサインくれます?」
「さ、サイン⁈分かったわ、書いた事ないけど」
「ヤッタァ!」
顔を真っ赤にして入店する壬生と、とても嬉しそうに入店する総司。彼女がこんなに彼の言葉を間に受けているのは総司の演技力あってこそだ。そもそも良くこんなにスラスラ言葉が出てくるなと思うが、普段客観的に物事を見る総司は、自分では思ってない事でも、みんなは思ってる事を理解しているのでそれを相手が気持ち良い様に言ってるだけなのである。つまり嘘八百だ。もしこれがワザとらしかったら警戒されてしまうのだろうが、家業故に総司もその手の教育を受けている。きっと本職の人でも見極めるのは容易では無いだろう。一般人の壬生が総司のこの発言が本心かどうかなんて、動揺しながら見極めるなんて至難の業だ。
「……何あれ?」
「……さ、さぁ」
「総司さんって、あんな表情するんですね」
「俺も初めて見た。……何というか、普段見慣れてない所為か」
「「「気味が悪い(な)(ですね)」
そしてそれは普段行動している者にとっても例外では無い。総司が色々と自分を作っている事に夢中で、事情を知っている4人に見られている事に気付けなかった。
彼女達は自分達の業務をサボって総司を見張っている。総司がこんな役を熟せるのか不安だからというのが建前で、自分で言っといて『これってデートじゃね?』と思った真由美がいても立ってもいられなかったのだった。
普段、何かに怒っている姿や、相手を考えを否定する際に見せる悪い表情の印象が強すぎる所為で、脳が総司の表情を素直に受け付ける事を拒否してしまっていた。普段からその表情をしてればもっと印象が良くなるのにと言いたくなる表情。しかしよくよく考えたら普段の行動をあの表情でされたらサイコ染みていて恐怖が増しそうだった。
「………」
そんな表情を真由美は複雑そうに見ていた。彼の本当の笑顔を知ってる数少ない人物の彼女はあれが作ったものだと言うのは声が聞こえなくても直ぐに分かった。それでも、作り笑いだろうが何年も見ていない彼の笑顔を見れて嬉しい気持ちと、それを向けているのが自分では無いという悔しさに彼女の表情は中途半端になっていた。
「真由美……」
「会長?大丈夫ですか?」
「達也君、大丈夫よ。それじゃバレないように私達も店に入りましょう」
ご愛読ありがとうございました。
褒め上手な総司。次回もまどまだ褒めて行きますよ。
では次回もお楽しみに、またね