皆さんお久しぶりです。元気にしていましたか?
最近バライティーで面白い奴少ないですね。前はもっと色んなのをやってた気がするんですがね。なんか退屈ですね。
まぁ長話しても仕方ないのでちゃったと本編スタート!
チュンチュンチュン
「ふわぁ〜、んー朝かぁ」
総司は小鳥の鳴き声で目が覚める。欠伸をして身体を伸ばし、ベットから身体を起こした。重たい瞼を擦ると着替えないで階段を降りる。一階からは美味しそうな香りが漂ってくる。匂いを嗅ぐと自然にお腹が空いてきて腹の音が鳴った。
「おはよ〜ふわぁ〜……寝みぃ」
「総司!貴方今日は大切な受験日でしょ!顔洗ってシャキッとしなさい!」
総司は母親の言葉をスルーして卓に座る。そう、今日は大事な高校受験の日なのだ。だからといって全くと言っていい程緊張も不安もない。合格するのが決まっているからだ。だからこの総司、全く受験勉強をしていない。そもそも受かると分かっていて尚且つ信じてすらいないものを何故勉強しなければいけないのか。彼はそう思っている。例えばこれを読んでくれている人達の中で宇宙人や、神を信じていない、もしくは興味も無い人達よ。貴方達はいくら依頼とはいえ、必ず受かるものを真面目に取り組むかって話なのだ。もし取り組む人はきっと真面目な方なのだろう。それに周りに合わせて自分がボッチになりたくない人もいるかな?しかし!総司に限ってそんな考えは持ち合わせていない。
「ちゃんと筆箱持った?ハンカチは?ティッシュは?受験票は?」
それでも親としては息子の大事な大事な受験日。受かるのが分かっていたとしても心配になる。いくら今後親の仕事を手伝うと決まっていて学歴が関係ないと言っても中卒と言うのは世間一般では良い目で見られない。それにこの依頼には1億がかかっているのだ。
「持った持った。まぁ待たなくても入学出来るだろうけどね」
「それにしてもなんでわざわざあの人の依頼受けたのよ。貴方の事だから絶対に周りから浮くわよ」
「しょうがねーだろ。1億円なんて大金目の前に出されて反射で答えちまったんだから」
「まぁそうよね。私だってそうするわ」
(まぁ別に誰かに回答結果を見られる訳じゃないし、そこのところは誤魔化しとけば別に平気だろ。専門って言っても普通の会話だってあるだろうし。まぁ後々バレるかも知れないが最初は大丈夫だろ)
この言葉がフラグになるとは思いもよらなかった。
「それでは試験始め!」
皆が一斉になって試験用紙を表にする中、総司は欠伸をしながらゆっくり表にする。元々解けないのが分かっているのだ。やる気もクソもない。そして文章を見ても予想通りサッパリ分からなかった。
(なんだよ魔法工学って。学校で習ってないものを高校受験で出すなよ)
総司は名前を記入すると速攻で寝た。当然周りからは嫌な目で見られる。
(こいつ何しにここに来たんだよ)
(解く気が無いならさっさと帰れよ)
周りは当然の反応をする。時間が始まると同時に頭を伏せたのだ。ハッキリ言って迷惑である。こちらは必死になって受けに来たのだ。受かるか落ちるか、天国か地獄かの瀬戸際なのだ。だがイラつく心を沈め、自分のテストに集中する。どうせこの男は受からない。今後関わる事もない劣等生なのだ。総司はこの時点で既に浮いていた。
テストは進んで行き最終試験となった。テスト内容は全てが魔法に対しての問題だった。そんな事分かる訳ない総司は今のところ、ここに来てやった事と言えば紙に名前を書いて寝た事くらい。あ、食事は取ったな。周りは休憩時間も削って必死に勉強している中、1人だけ呑気に弁当を食っていた。流石の総司も自分がどう言う目で見られているかは察しがついた。だがそんな事に気付いたとしても問題は解けないのだから気にしない。
最後の試験はあるテーマについての作文だった。
(どうせこれも魔術の事に関する事なんだろ。さっさと終わってくれないかな)
ここに来てまでも魔法という言葉を使わない総司。用紙を回されて注意事項を見るとそこにテーマが記されていた。内容は『魔法についての考えを自由に述べよ』だった。もうここまでくると呆れて物も言えない。この学校は魔法の事以外頭にないのだろうか。試験もまともな中学内容が入っていない。国語、算数、理科、社会、英語。これを疎かにしていないだろうか。一応専門の学校なので実技があるのは分かる。だが筆記に至っては学校で習うのが普通なのではないだろうか。もし魔法以外に対して全くの無知だとしてもこの学校は受け入れるのだろうか。
総司はこの試験で溜まりに溜まった不満をこの作文に全てぶつけた。
『まず魔法についてだが結論から言わせてもらう。
ハッキリ言ってクソである。そもそも何故この世界はそんな物をこんなにも重要視しているのか謎である。火魔法?ライターがあるではないか。火炎放射器があるではないか。射撃魔法?銃で十分ではないか。……今のはダジャレではない。この様にこの世で魔法と呼ばれている物は所詮今までの数々の偉人が発明して来た技術を我が物顔に自慢しているだけである。
そもそも私は魔法と言うものを信じていない。正確にはこの世の魔法と呼ばれるものを魔法と認めていないのだ。魔法学校の入学試験を受けに来て何を言っているのか、そう思う者は多いだろう。だがこれが私である。本来魔法とは奇跡の力なのだ。何でも叶う、それが魔法なのだ。だがこの世の魔法と呼ばれるものはどうだ?黄金を創り出せるか?死者を生き返らせるか?出来ないだろう。精々元々ある技術を短縮するだけだ。
魔法について詳しくないが聞いた事がある。魔法とは状態の定義は改変して作用を発生させる物。確かに凄い技術だ。だがその程度だ。魔法と呼ぶには次元が低すぎる。そういうのを何と呼ぶか知っているか?魔術と呼ぶのだ。魔法には及ばないが技術で魔法の真似事をする事。式を使うとこなんかは正にそうだ。魔法にはそんなもの必要ない。願うだけでいいのだからな。だから私はこの世界の魔法を魔法と認めない。これから魔法と呼ばれる物を魔術と記述する。
最初にも述べたがこの世界は何故そこまで魔術を重要視するのか。実際日常生活で魔術がどれ程役に立っている?電気、家具、食事、これらに魔術は関わっているか?電気や家具は技術職の方が、食事は農家が、動物飼育の方が、それぞれ頑張ってくれているからこの世界は成り立っているのだ。所詮この世界は魔術なんてなくても当たり前の生活が出来るのだ。それなのに魔法が使えれば優秀、使えなければ役立たずなどと意味不明な方程式が成り立ってしまっている。本当に凄い人は先程挙げた影の功労者である。自分達が他国からの抑止力になっているとか抜かしているがそもそも貴方達が生きていられるのだってそういう人がいるお陰である。そこのところをしっかり理解してもらいたい。魔術は確かに凄い技術ではあるが決して万能ではない。個性の一つである事を肝に銘じてほしい。
最後になるがもう一度言わせてもらう。クソである』
(ふぅ、出来た!)
総司はやっと試験に参加した気分になった。しかし冷静になって思い返す。正直言ってかなりの爆弾発言である。車の専門学校に行って車はクソだと言っているのだ。控えめに言って自分がクソである。だがそれでも消す気にはなれない。自由に述べよと言っていたから自由に書いた。それを否定など誰にもさせない。それが嫌なら最初から自由などという言葉を使うなと言いたい。
「試験終了。回答用紙を前に回して下さい」
するとキリが良く試験が終了した。ここからは実技試験に移る。既に時は3時を回っている。全て終わる頃には夜になっているだろう。でも簡単だ。出来ませんと言えば良いのだ。試験官に何を言われようが思われようが知ったこっちゃない。さっさと終わらせて美味しいご飯を頂くのだ。
だが試験場には先程教室にいた生徒全員がいた。ここであれ?と思う。
(え?実技は一人一人個室でやるんじゃないの?だって見られたら後にやる人がやり方分かって有利になったりするんじゃないの?)
結論から言うと、他の実技と一緒に魔法もその場で行うことになった。つまり、総司のダメ加減は全て筒抜けになってしまったのだ。
「終わった」
終わった。全てが終わった。全て暴露されてしまったのだ。もう見せしめ以外の何者でもない。
「恥ずい!だって俺が出来ない時の試験官の顔。完全に憐れんでたよ!周りもみんな馬鹿にし出すしさ。そういうところ考えて個室にしとけよ!そもそもそんな奴は受けるなって話なんだけどさ!仕方ないじゃん!俺だって金に必死なんだよ!お前らみたいな魔術使えるだけで安泰みたいな生活送ってないんだよ!馬鹿にしてた奴覚えとけよ。もし依頼があったらなんの躊躇も無く殺してやる」
総司は顔を覆いながら逆恨みを言いながら家に帰るのであった。因みにしっかり合格しました。
「これ、俺が受かったの知ったらあいつらからハブられるんだろうな。サヨナラ、俺の青春………まぁもともと考えが合うとは思わないけどな」
ご愛読ありがとうございました!
試験で恥をかく主人公。まぁやる気ないのに受けた本人が悪いんですけどね。そしてそれなのに受かったら周りから絶対避難される。そして劣等生では試験結果を生徒会長が見れるシステムみたいなので七草はどう思うのでしょうか。……嫌われるかな。
まぁそんな事は直ぐに分かる事だ!それより評価してくれた2人、ゼオンさんと最果てさんありがとう!これからも頑張っていくよ!!
では次はとうとう原作開始の入学式!お楽しみに!