対魔法抵抗力エンドレスナイン   作:やってられないんだぜい

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 皆さん元気にしてましたでしょうか?まず皆さんに感謝を述べたいと思います。皆さんのおかげでランキングに載る事が出来ました!日間の加点だったかな。一時期載る事が出来てとても嬉しかったです。そのおかげでお気に入りが一気に伸びてあと1人で100人まで来ました。3日までは37人だったのがです。とても嬉しいです。後これは評価をしてくれた皆様のおかげでもあります。本当にありがとうございました。

 そして残念なお知らせがあります。前回七草真由美さんが出ると言いましたがアレはうそになりました。すいません。

 でも次回、次回こそ出るのでよろしくお願いします。
 では本編どうぞ!



お前ってポケモン好き?

 「深雪。例えお前が答辞を辞退しても、俺が代わりに選ばれる事はない。絶対にだ。それにな、俺は楽しみにしてるんだよ。お前は俺の自慢の妹だ。可愛い妹の晴れ姿をこのダメ兄貴に見せてくれよ」

 「お兄様はダメ兄貴なんかじゃありません!ですが分かりました。我侭を言って申し訳ありませんでした」

 (お前よりよっぽど出来た兄貴だよ)

 

 既に彼女への好感度が底辺となっている総司は心の中で毒づく。

 

 「謝る事でもないし、我侭だなんて思ってないさ」

 「それでは行って参ります。……見ていてくださいね、お兄様。それから悠木さんも」

 「ん、」

 「ああ、行っておいで本番を楽しみにしているから」

 

 総司の素っ気ない反応も全て兄がカバーしてくれてる。既に深雪は兄に晴れ姿を見てもらう事しか頭になかった。そんな彼女を達也は優しい笑顔で、そして総司は既に手を振るだけの形しか応援していなかった。

 

 「さて俺達はこれからどうすれば良いだろうか」

 「え?講堂に向かえば良いんじゃないのか?」

 

 どうやって時間を潰すか達也が考えているのに対して、総司はすぐさま向かえは良いだろと言う。それを聞いた達也は少し呆れる。

 

 「まだ講堂には入らない。深雪が先に行ったのはリハーサルに参加するからだ。聞いていただろ」

 「あ、そういえばそんな事言ってたな」

 

 まるで既に彼女の発言など頭から抜け落ちているかの様だった。それには兄として少しカチンと来るものがあった。今後、深雪と関わった時大事な妹を傷付ける発言をするかも知れないと思い釘を刺す。

 

 「悠木、途中から深雪に対する接し方が雑すぎるぞ」

 「そうか?初対面なんだからこんなもんだろ」

 「深雪の兄としては少し考えてもらいたいのだが」

 「しょうがないな。もう少し暖かく接すれば良いんだろ」

 「確かにそうだが。…妹は贔屓目無しでも可愛い部類だと思う」

 「いきなり何言ってんだお前?」

 「今までの男なら深雪と仲良くなりたいとするもんだがお前は違うのか?」

 「別に。顔なんかどうでも良い。兄であるお前には申し訳ないがアイツの発言を聞いて積極的に関わろうと思えなかっただけだ」

 

 彼は普通とは違う。達也はそう思った。彼が大物なのか、はたまたただのアホなのかはわからない。でもそれでも普通とは一線を画す存在だと認識した。彼に対して警戒心を強める。 

 総司は話を元に戻す。

 

 「講堂が開くまでは何時間あるんだ?」

 「2時間だ」

 「ええ⁈そんな待つのかよ!」

 「お前、入学案内に書いてあっただろ」

 「いや、適当に流し目で見てたから正確な時間覚えてなくて」

 

 達也は思う。先程はこの男を只者ではないと思った。確かにこの男は只者では無かった。とんでもない大馬鹿者だった。彼は本当にこの学校に興味があるのかと言う疑問が残る。

 

 「それじゃ適当なベンチでも探しながら歩こうぜ」

 「…ああ」

 

 

 達也は一緒に歩きながら総司の事を観察する。この学校に興味ないと思いきやまるで夢の国に来た男の子みたいに目をキラキラさせながら校舎を見る。綺麗やデケェととても楽しそうだった。少年をそのまま大きくしたかの様だった。

 歩き回る事5分。視界を遮らない程度に配置された並木の向こう側に、ベンチの置かれた中庭を発見した。

 

 「あ、丁度いい所発見。座ろうぜ達也」

 「あ、ああ」

 

 座ろうとするとその先に人が歩いているのが見えた。リハーサルの為に早く来た深雪の付き添いである達也と馬鹿である総司以外にこの時間に来る人は中々いない。消去法から在校生だろうか。そんな事を思いながら横を通り過ぎて行ったその背中からは無邪気な悪意が溢れる。

 

 ──あの子ウィードじゃない?

 ──こんな早くから……補欠なのに張り切っちゃって

 ──所詮スペアなのにな

 

 そんな声が聞こえて来る。聞きたく無くても耳に入って来る蔑称。自分の力を弁えている達也だが言われて良い気分はしない。だがその言葉を聞いた総司は不思議そうな顔をした。そして達也に向かって一言、

 

 「なぁ達也、ウィードってなんだ?」

 

 流石にそれを聞いた達也は驚く。いくらなんでもそれくらい知っている者だと思った。だから彼は不快な表情を浮かべなかったのだ。頭を抱えた達也はこのお馬鹿さんにゆっくりと分かりやすく説明した。

 

 「良いか、ウィードとは2科生の蔑称だ」

 「2科生って?」

 

 まるで達也の頭にタライが落ちてきたかの様な衝撃だった。彼の凄まじいボケのラッシュに足元をふらつかせる。

 

 「良いか、この学校は成績優等生の1科生と成績劣等生の2科生に分かれるんだ。それの見分け方は肩に付いているこの八枚花弁を持っているかどうか。それがある深雪や先程すれ違った彼女達は1科生で、それを持たない俺達は2科生なんだ。もしかしてその感じだと待遇の違いも知らないんじゃないか?」

 「ああ、知らない」

 

 今度はタライどころではない。重りがのしかかったかの様な感じた。本当に彼は何故この学校に入学したのか、そもそも入学出来たのか疑問に思う。それから達也は待遇の違いや、卒業した時の資格の違い等を説明した。総司は最初はしっかり聞いていたが達也の話が長くて後半は空の雲を数えたりしていた。

 

 「分かったか?1科生と2科生はこれぐらい違うんだ」

 「へぇ、そうなんだ。長い説明ありがとう」

 「そうなんだって、お前ショックじゃないのか?」

 

 自分のこれからの待遇の悪さにショックを全く受けた様子の無い総司に達也はますますこの男がどの様な男なのか分からなくなる。それに対して総司は何事も無かったかの様に平然と言った。

 

 「別に。そんなの興味ないし」

 「そう、なのか?」

 「ああ。俺はここに入学式する事自体が目的だったし。まぁビックリしたよ。あの程度(・・・・)で全て測った気になってるなんて。この学校が1番進んでいるって(じーさんに)聞いてたけど大した事ないんだね」

 「大した事無い?」

 「だってそうでしょ。魔力量とか色々測ったけど実際に模擬戦とかしてないじゃん。いくらそう言うのが凄くたってそれを有効活用出来なければ宝の持ち腐れだし。

 それに入学してから基本入れ替わりが無いって所も訳分かんないよね。そんなの結局は本人の努力次第なのに。俺の大好きな漫画にもこんな台詞があるぜ。『落ちこぼれだって必死に努力すりゃエリートを超える事があるかもよ』って。他にも野球ってスポーツのプロだった人で『雑草魂』ってのを掲げてた人もいるし。まぁ100年も前の人や、作品だけどな。でも俺はその通りだと思う。最初はみんなより遅れててもその人がどれだけ頑張れるかで人なんて変わるって。昔の人が既にその答えに辿り着いたのに今のこの学校の考え方はいつの時代の人だよって思う。だから俺はそんな事気にしない」

 

 達也はこれを聞いて今までの考え方を改めさせられた。自分も心の何処かでしょうがないと諦めていた。アレがあるから仕方が無いんだって。でもそれは違った。努力もしないで諦めるのは早過ぎると。確かにこの男は馬鹿かも知れないがバカではない。

 

 (悠木、ありがとう。俺を慕ってくれている妹の為に頑張ってみるよ)

 

 達也が総司の言葉に心を動かされている時総司の頭は羞恥心で一杯だった。

 

 (やっべぇ!恥ずかしい!なんだよ、努力次第だって。キメ顔で言ってさ!そもそも俺この入試に向けて一切努力してないからね!名前書いただけだからね。あ、最後のは色々と思いをぶつけたわ。

 それにしても王貞治って選手の言葉言った方が良かったか?『努力は必ず報われる。もし報われない努力があるならばそれはまだ努力と呼べない』。って違う。そんな話じゃない。努力しないで裏口入学した奴がエラそうに話すなって事だよ。

 まぁ学校の仕組みについてはへぇと思ったけどね。入試時点での順位がそのまま卒業した順位になる訳無いじゃん。才能ある奴とか言ったけど何を持って才能あるって決めてんだって話だよ。ただ量とか速さだけで決まる様な単純な世界じゃねぇんだよ。作戦、頭のキレ、戦闘センス。そして何より実際で臆さない度胸。1番大事な物を分かって無いんだから)

 

 総司が腕を組みうんうんと自分の言葉に頷いていると達也が肩に手を置いて来た。

 

 「感謝する悠木、いや、総司」

 「?ああ、どういたしまして?」

 「それじゃ俺は適当に読書しながら時間潰すからお前も適当にしろよ」

 「そうするわ。良し!昨日からハマってる『ポケスペ』でも読むかな。俺には今の人より昔の人が書いた小説や漫画の方が面白く感じるんだよなそれに近々100年も前に発売された発売されたポケモンをリメイクするって話だし」

 「ん?お前もポケモン買う気なのか?」

 「ああ、もう予約したがもしかして達也もか?」

 「ああ、深雪の分と合わせて2つ予約したぞ」

 「マジか!それじゃまし発売したら一緒に対戦しようぜ!」

 「いいぞ」

 

 なんだかんだ言って達也もポケモンが好きだった様だ。もう何十年も昔に発売されたゲームだがとても需要が高く新たにリメイクを出すのだ。その話で盛り上がり書籍を読み漁る事無く時間はあっという間過ぎ去ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 ご愛読ありがとうございました。

 【朗報】達也、考え方を改めてる。
 それにしても魔法科高校の1科生、2科生制度自体は別に文句無いんですけど卒業まで1科生から脱落者が出ない限り変えないって制度ははぁ?って思いましたね。馬鹿かお前って。いつの時代だよって。本当に最先端行ってるのかって思うんです。

 そして達也はポケモン好きだった。番外編で戦うかも知れないですね笑笑。

 では次回もお楽しみに!またね
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