『憑依先がありえない!』第十話です!クリスマスとか全然関係ないけどね!!
紅い髪。駒王学園の女子の制服。大きな胸。その正体は魔法少女。
二次元ならほぼ美少女であろう要素がそろっているし、とりあえず魔力を使っているという事で魔法少女と表現してもいいならこの世界に……というかこの部屋にリアス・グレモリーが実在している。が、残念ながら今目の前で寛いでいるのはてんで違う生物だと断言できよう。
目の前に実物がいないからどうなってるか分からない?よし。ならもう一度要素を訂正を加えて書いてみよう。
紅い髪(カツラ)。駒王学園の女子の制服(コスプレ。XXLサイズ)。大きな胸(胸筋)。その正体は魔法少女(漢)。
コレはヒドイ。どれくらいヒドイかというと俺がコスプレした時と同じくらいヒドイ。
―――――――だって、平行世界の自分だもの。同じ格好したら間違いなくこうなる。
「なんだ貴様は!?リアスをどこへやった!!」
「私がリアスだにょ」
「俺じゃなくても分かる嘘などつくなッ!」
「……よくぞ見破ったにょ!」
「何なんだコイツは!?」
堂々と登場したはいいが予想外の事態な上話が全く通じなくて焦ってらっしゃるフェニックス。そりゃ婚約者がいると思ってた場所に訳の分からないコスプレ漢がいたらそうなるだろう。
確かこのホスト風の男はグレモリー眷属のパワーアップに必要な存在だったはずだ。主にイッセーの。
名前はちゃんと昨日サーゼクスに聞いておいた。確か一応はリアスの婚約者で、フェニックス家で三男の……そう、レイザーだ。
「落ち着いてください、ライザーさま。お嬢さまならソファーにおかけになってます」
違った。某カードゲームの攻撃力2400守備力1000の結構使える風帝だった。フェニックスは炎と風がうんたらかんたら言ってたから実は結構強いのかもしれない。
「あ、ホントだ!いつの間に……?」
「そこの不死鳥さんが派手な演出して登場してる間だにょ」
「私自身気がついたらここに座らせられていたという認識なのだけど……」
「「運んだのは私たちよ!魔法少女バンザイ!!」」
「…松田、元浜……それで、いいのか…?」
「――――ふざけるな!!」
轟ッ!と音を立ててライザーの体から激しく炎が燃え上がり、会話が中断される。よほど腹が立ったらしい。
まああれだけ派手に登場しといて注目されるどころか場に翻弄されてたらそうなるよな。状況が状況だけに完璧な登場タイミングなんて予測不可能だったから仕方ないと言えばそうだが。
まあそこら辺はどうでもいいけど、こんな締め切った部屋の中で燃え上がるの止めてもらえないだろうか。この体は別に呼吸しなくても数日は余裕で生きていけるし、かまぼこパンを食ったら何故か水中でエラ呼吸が可能になる程謎のビックリボディだが、それでも息苦しくなるのは変わらないんだ。あと暑い。
「――――男が魔法少女だと!?嘗めているのか!!」
「「そっち(かよ)!!?」」
木場とイッセー渾身のツッコミ。今日はもうアイツら喉つぶれてもおかしくないと思うんだ。ツッコミさせてんの俺達なんだけども。
ライザーもこの状況でまずソコが気になるとはやるな…アーシアみたく天然じゃないけどお前も大分ずれてる。
「男の娘ならば百歩譲ったが、貴様らの様なブ男が名乗るのは断じて許さん!!仮に魔法少女に成りきっているとして何故スカートを履いていない!?そして何故白ブリーフなんだ!!?」
「言った!俺達が必死に目をそらしていた事実を包み隠さず言ったぁー!桐生が「なりきれてない」とか言うはずだよ予想外のダメージだよ畜生ォォ!!」
「何故か二人とも最初から丸出しだもんね……いや、勝負下着とか褌なんて履いてたらそれはそれで大ダメージだから勘弁してほしいけど」
そう、何を隠そう松田と元浜は上は魔法少女衣装を着ていたが下は最初っから純白のブリーフ姿。その上フェニックスの炎で衣装も所々焼け焦げ露出が更に多くなっている。ぶっちゃけ魔法少女の衣装はほぼ全焼してブリーフ一丁といっても過言ではない。ここまで来るとただの変態だ。
「そんなもの!魔法少女なら!!」
「パンチラorモロだからに決まってるでしょ!!」
「「「否定はしない!!むしろ肯定しよう!!だがテメーらはダメだ!!」」」
「……もう駄目ですこの人たち…。あと祐斗先輩性格が変わっちゃってます…」
「あらあら、ライザーさまとは初めて会うというのに息がピッタリですわね」
「ストレス皆で大分おかしくなってきているな」
「あなたもそのストレスの原因の一人…というよりむしろ大体あなたのせいよね」
「失礼な、俺自身はまだマトモだと自負している。だが否定はしない」
確かに平行世界やら異世界やらを行ったり来たり出来る俺がいるからこその状況なのは違いない。
この世にミルたんある限り…みたいな。最近ではよく自分でも遠いとこまできたなあと感じる。ごく普通の生活を送ってた学生が今や歴戦の戦士だ。少なからず誇りもある。星の爆発と宇宙遊泳(生身)の殺戮コンボだって何度経験したことか……。宇宙に叩き出されるたびに頭の中に「プラネタリウムはいかがでしょう?」とか流れてきたのは嫌な思い出。
この体に憑いた(?)時、タンスいっぱいに詰め込まれていたコスプレに身を任せれば道は違っただろう。というか目の前にいるもう一人の自分がその結果なわけだ。コレはコレである意味英断かもしれないが自分の選んだ道にまったく後悔はない。
平行世界にはありとあらゆるオレの可能性があった。今連れてきてる魔法少女を筆頭に、新世界の神、魔王、覇王、策士、モンスターハンター(武器:拳)、ヒーロー(ただし子供の夢は壊れる)、最終兵器、俳優、NINJA、浪人学生、アイドル、メカミルたん、リア充。それと便座カバー。
後半どうしてそうなった。むしろどうやったらそうなれた。己が生涯永遠の謎である。
―――変な方向に思考が飛んで行ったな。現実に帰還する。
「そもそも何故ここに人間がいる!出て行ってもらおうか!」
「後から来たくせにえらい言いぐさよねまっちゃん」
「そうよねもっちゃん。ここは一発〆とかないと!」
「何だよその呼び方!お前らもうホントに取り返しつかねえぞ!?」
「うむ。いい感じに染まってるにょ。免許皆伝まであと一歩にょ」
「本気でバカにしているのか貴様らァ………!!」
ライザーの青筋がヤバい事になってるが、正直威厳がなさ過ぎてまったく怖くない。子供の癇癪を見て呆れるのと同じだ。ミルたんボデーになるまでなら「おお、マジで青筋が額に浮いてる。スゲー」とか位なら思ったかもしれないが……なってからは全身に血管浮き出てたりするのは当たり前な世界巡ってきたから。血管が飛び出すとかざらにあったし。むしろ骨とか内臓モロモロ飛び出るスプラッターとか普通だったし。
キレた勢いか、突然ライザーが右腕を振り上げた。
「いい加減鬱陶しい!実力行使で叩き出してやる!来い!!我がかわいい眷属たちよ!」
キレてるくせに少々芝居がかった動きでパチンと指を鳴らす。同時、さっきのフェニックスの魔法陣が輝き、光の中から15人の悪魔が現れた。
――――――光はともかく炎はデフォじゃないのかその魔法陣。『王』がいないと燃えないフェニックスとかあんまり格好つかないだろうに……制作費ケチってんじゃないか?
「眷属悪魔!?フルメンバーで……しかも全員女!?まさかのハーレムか…なんて羨ましい!!おい焼き鳥そこ変われ!」
「イッセー君、そんなこと言ってる場合じゃないよ!早く逃げ……用事を済ませて帰らなきゃ!!」
何故誰も俺と同じ感想を抱かないのか。いや、悪魔らしく欲望に忠実なだけか。
今の今まで忘れていたが眷属悪魔ってのはチェスの駒みたいなのを使って人間から悪魔に転生したりするんだそうだ。俺もサーゼクスに駒を渡されたけど光ったと思えば逆にぶっ壊れたの忘れてた。
力の総量がデタラメすぎるとかなんとか……今更過ぎるだろう。
それにしても、さっき魔法少女(男)に対してブチギレてたのはコイツが女好きだったからってことか。成程、ライザーもまたイッセーの同類で変態だったわけだ。……ほんの少し前までその魔法少女(男)も女好きの同類だったわけだが……まあどうでもいいか。
―――――あ、いいこと思いついた。あいつらの同類って事でライザー魔法少女化って面白そうじゃね?新しい。コレは売れる。
「ライザーさまー、気持ち悪いのいっぱいいるよー?」
「うわー、なんか色々危なそう……」
「ああ、その気持ち悪い人間どもを叩き出してくれ。イル、ネル!!」
イル、ネルの名で呼ばれて飛び出たのは、双子の姉妹。その手の中にあるのは小型の強化チェーンソー。流石の俺でも女の子が持つには物騒すぎるだろうと思うぞソレ。
なに?ヤンデレキャラでも欲しかったのかライザー。撲殺天使ならぬ斬殺悪魔……結局スプラッターでモザイク補正。で、何回殺されてもフェニックスだからしっかり蘇ると。
――――アレ?これも意外といけそうじゃね?今日は何か冴えてるな。今度サーゼクスに魔法少女フェニックス・ライザーと一緒に提案しておこう。セラフォルー辺りを巻き込んでアニメ化してくれるに違いない。実写版でコイツら使えば完璧。コレはアイデア料もはずむ!!
あと叩き出せって言われてるのに武器がチェーンソーてどういう事?普通あっちの棍の娘が来る場面じゃないのか。切り刻む気満々だぞあの双子。
「「解体しちゃいまーす♪」」
ホラ、現在進行形でチェーンソーに火入れてるし。というかこんな狭い部室の中で振り回すもんじゃないだろう。
イルとネルと呼ばれた双子が向かった先は松田と元浜……否、まっちゃんともっちゃんの魔法変態二人組。ほんの少し前まではただの変態だった男達。そんな二人の綺麗な顔(笑)を斬り飛ばそうと双子は同時にチェーンソーを横に一閃する―――――!
「えい!…なんで当たらないの!?なんなのよその動き!」
「やー!この、ヌルヌル動いて気持ち悪い!!ホントに人間!?」
「「魔法少女です」」
―――だが、一発も当たらない。掠りもしない。縦横無尽に振るわれるチェーンソーを躱して躱して器用に躱す。お前らの関節とかどうなってんの?と聞きたいくらいヌルヌルした動きで躱す。もう手首、足首、腰や首が360度ぐるんぐるんと回転する位動きながら躱す。
回転しながら荒ぶる白ブリーフの変態。なるほど、これはキモい。
人間という種族を超え
流石にあの二人は性格がおかしくなっただけだと思っていたのか、今まで若干とはいえ達観していたグレモリー眷属もこれには驚愕していた。
「お、おい。アイツら本当に人間やめちまったのかよ?」
「気配は人間そのものだけど身体能力が割と強い下級悪魔並にはあるわよね…?というか悪魔でもあんな体してないわよ。骨格どうなってるの?」
「お二人とも、とっても強かったんですね!!」
「お願いですからアーシアちゃんは少し静かにしていてくださいね」
「…もう
「それで
「人間をなめるなよ!って事だ。覚えとけ」
「「「「もう人間やめてますよね(るわよね)」」」」
「え、ミルたん先生は人間ですよね?」
仲いいなこの眷属。あとアーシアはやっぱズレてるよ。
――――ここだけの話、俺の体がどうなってるかっていうのは俺にも分からない。
異世界で何度かマッドと呼ばれるサイエンティストたちにあえて捕まってみたはいいものの、ありとあらゆる計器でスキャンしてみてもオールエラー。
解剖しようにもいかなる刃も通らない。レントゲンの様な透視装置で体内を見ようとすれば写るのは何故か筋肉のみ。ナノマシンを体内に注入したら瞬間的にバグが発生して何故か機械そのものが消滅。―――――まあここまで来たら無理なのは分かってた。それでもその後、それぞれの世界特有の色々なアプローチが試されたが、結果はお察しの通り全滅。
見事全世界で『
いつの間にか二人が部屋の隅に追いつめられていた。動き回って避けるんだったら動けないところに抑えればいい、というわけだ。その判断は正しい。少なくとも知人に渡された魔法少女改造魔術キット取説によれば、魔法少女化(仮)すれば多少強化されるとはいえ肉体強度は普通の人間とあまり変わらないらしく、チェーンソーが当たれば勝ちが確定するのだから。
飛び回って凶刃を避けまくってた二人も自分たちが徐々に追いつめられているのは理解していたらしい。突如バッと右手を自分のブリーフの中に捻じ込んだ。
「やばくなったら即退散。これぞ魔法少女の鉄則!」
「魔法少女の逃走技術は世界一ィイイイイ!!」
二人がブリーフの中から取り出したのは濁った白色の煙球。これぞ鉄板だと言わんばかりに二人同時に地面に球をたたき付け、ドロンと煙が出現し二人の姿を一瞬で包み込んだかと思うと数秒と経たずに忽然と姿を消していた。「NINJAごっこしたいなー」という子どものニーズに応えるため、科学の力によって生み出された『どこでも転移煙球』である。………ぶっちゃけもう魔法少女の要素どこにもないな。
「これはまた……二人はあのままでよかったのかい?イッセー君」
「よくねーよ!いいわけないだろ!でも俺じゃアレはどうしようもねえ……それにもう魔法少女(男)とは二度と関わりたくない………」
断言しよう、それは無理だ。
「逃がしたか……いや、よくやった。退散させただけで十分すぎる成果だ」
「あと二人も残ってるよー?」
「殺っちゃう?殺っちゃう?」
「ダメだ。一応そこにいる人間は関係者らしい」
さっきの変態どもとは違って纏ってる気配がただものじゃない、とつぶやきが聞こえた。
ライザーの評価を少し上方修正しとこう。このカオス空間の中でも話をきいていいヤツとダメなヤツを見分けられるとはなかなか……最初に俺達を見た時の反応から話に聞いてたってわけでもなさそうだしな。まあ魔王の立場的に普通に考えて「普通の人間(仮)が上級悪魔とその眷属のトレーナーやってます」とか言えないだろうが。
「正直時間がかかり過ぎたが、そろそろ本題に入らせてもらおうか。いいな、リアス?」
「ええ、構わないわ」
――――少し長くかかるからカットするが、ここからのライザーとリアスの話は簡単に説明するとこうなる。
・前の天使や堕天使との戦争で純血の悪魔の数が減っちまった!だから俺達が結婚するのも仕方ないね!
・だが断る!!
・よろしい、ならば
……適当だが大体こんな感じで合ってるハズ。とりあえず十日後にグレモリーVSフェニックスでレーティングゲームをして、勝った方の言うこと聞け!ってな感じでずっと待機していたグレイフィアが纏めた。こっちが負ければリアスはライザーとの結婚を承諾、勝てば婚約は破棄というわけだ。
もちろん、一応人間という括りである俺たちミルたんズに参加資格は無い。…まあ人間だからなんて言うのは建前で、本音は「お前ら出てきたらヤベーから。敵さん本当に死んじまうからヤメレ」って事だそうだ。
伝える事は伝えたと、レーティングゲームの事について話してからライザーは自らの眷属たちと共に転移して去った。グレイフィアもまた然り。魔法少女ミルたん?俺以外の誰にも悟られずに帰ってったよ。「次はもっとお友達をつれてくるにょ」とか言い残してな。
ゲームまで十日もあるというのはライザーがゲーム初心者であるリアス側にくれた準備期間。要は力の使い方を覚えさせて戦略立ててこいド素人が!って事らしい。確かに総合的に見れば負けてるだろうが力の使い方位学ばせてる。嘗めてんのか。
――――ああ、嘗めてるから『準備期間』とか用意してるんだろうな。いいだろう。その自信、十日後には粉々にしてくれるわ……!!
いやあ、少し楽しみになってきた。何せせっかく十日も用意してくれたんだ。基礎固めは継続させるとして、ちょっと修行の内容をグレードアップさせよう。特にイッセーが「部長のためなら何でもします!!」とか張り切ってたからな。
俺の前で
「……ッッ!?なんか急に寒気が……」
「うん、僕もミルたん先生の顔を見て何かイッセー君に待ち受けるろくでもない未来を幻視したよ。ついでに巻き添えになった僕たちの末路までくっきりと」
「アレは絶対とんでもない事考えてる顔ですわね…主に特訓関連で…」
「…………なんとなくこの流れは分かってましたけど。やっぱり大魔王からは逃げられません」
「普段の特訓からしてアレなのに…何させられるのかしら……」
「合宿楽しみですね!!皆でどこかにお泊りするのは初めてです!!」
皆さん勘が冴え渡ってるようで何よりだ。まあ十日じゃできる事も少ないが、基礎しか修めてない現状この修行が無事に終われば格段にパワーアップすること間違いなし。
そもそも楽な修行なんざありえない。楽に強くなれる方法があるんだったら世界中最強だらけだ。
「だけど、コレで今日は
「明日からの合宿の準備もしないといけないしね。早く帰ろう今すぐ帰ろう!!」
「ん?何か勘違いしてないかお前ら?」
「「…………ゑ?」」
いや、そこで驚いてもらっても困るんだが。逆に聞きたい。いつから帰れると錯覚していた?
「確かにゲームは十日後だ。だから特訓はそれまでの九日しかない?否、きっちり十日だ愚か者ども。時間なんていくらあっても足りないんだ。当然今日の特訓だってあるに決まってるだろう」
「「…………あ」」
「………コマンド:にげる。しかしまわりこまれてしまった」
的確な表現ありがとう塔城。
「それじゃあ早速…………合宿の前座だ。難易度NormalからHard、一気に逝ってみようか」
「……俺、明日合宿に行けないかもしれない。全身複雑骨折とかで」
「……僕も。明日にはダルマになってるかも。むしろ生きてるかどうかも怪しいね」
「大丈夫です!!皆さんがどんな怪我をしても私が絶対治します!!」
まあ大丈夫だろ。……多分。
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兵藤一誠、絶賛命の危機真っ最中だ!異世界にぶっ飛ばされて修行中!まだ難易度Normalらしいぜこんちくしょう!Hardもこれが終わればやるって言ってたけどこれよりヤバいとか、正直そこまでたどり着けたとしてそこで終わりかもしれない。
現在どっから持ってきたんだと叫ばざるをえない量の現代兵器(ライフル、戦車、戦闘機etc.……)に囲まれて逃走中。冗談抜きで殺される……!!
「弾幕薄いぞ!何やってんの!?」
「コレで薄いとかありえねえ!?」
五十台の戦車に囲まれて、空には少なくとも戦闘機が十機。遠く離れた丘にはミルたんの顔したライフル武装の歩兵がざっと百人。それが絶え間なく撃ってきてるんだけど!?たった一人に対して過剰戦力過ぎるだろ…。
「あ、君鬼軍曹連れてきて。俺他の修行も見に行かないといけないから。あ、十分ごとに増援が来る手筈になってるからよろしく」
「イエッサー!!」
軍曹とかいるのか!?マジモンの軍隊かよ…全員顔ミルたんなのに。というか増援とかマジ勘弁して下さいお願いします。
……Normal特訓開始時に宣告された終了時間まで残り二時間二十分と少し。つまり、十五回も規模の分からない援軍が現れる。………くそっ、これも部長のためだ。どんな事があっても絶対生き残ってやる!そしてあの焼き鳥を倒すんだ!!
「よし、増援が来たぞ!!まずは重核子爆弾搭載型宇宙戦艦だ!!」
「あ、もうダメだコレ」
―――――――――イッセーは めのまえが まっくらに なった!
商品紹介のコーナーです!!本日紹介させていただくのはこちら!!
『どこでも転移煙球』!
名前の通りどこにでも転移できちゃう優れ物!!世界の果てだろうが異世界だろうが平行世界だろうが転移できちゃいます!………ただし、魔法少女もしくはNINJA、化け物以外の方の使用は厳禁です。転移先がランダムになります。ハズレなら深海、マントル、宇宙の果てなど危険地域に放り出されて大変なことに。当たりならあの子のスカートの中!
お値段なんと2ダースで37564円!是非お買い求めください!!
*注意!:魔法少女、NINJA、化け物以外の方のお買い求めは法律(ミルたんのミルたんによるミルたんのための法第3条)により規制させていただいております。もし誤って購入してしまった場合、ただちに返品してください。仮に使用して危険な場所に転移してしまった場合、当社は一切責任を負いません。ご了承ください。