ところで、前回の後書きで一話か二話幕間か番外編を挟むと言ったな?アレは嘘だ。
ぶっちゃけ異世界編を書こうとしてたんですが自分の脳足りんな頭じゃあ一、二話で終わらせるくらいに纏める事ができませんでした。
本気で異世界編どうしよう……。そのうちアンケートとかとるかもしれません。いつになるか分かりませんが。
第十四話 写真
――――多くの犠牲を出した(主にライザーのアレ)あのレーティングゲーム。題して『嫌な事件だったね。…玉が一つ、まだ再生してないんだろう?』から数日。
事件の顛末を述べると、当然のごとくリアスとライザーの婚約は破棄になった。
これで「いや、やっぱ婚約はこのままでオナシャス。純血って大事だよね!!絶対だよね!!」などと誰かが言い出そうものならミルたんによって物理的に消されていただろう。無事で何より。
ライザー・フェニックス。原作でも彼は不完全とはいえ
『
ライザーは見事『筋肉恐怖症』『ED』に陥った。………イッセーの見た目がどう見てもドラゴンじゃなくミルたんⅡ世だったから恐怖の対象が筋肉になるのも仕方ない。後者の方は玉が未だに潰れていることによる精神的な物であるのは言うまでもないが―――――彼に幸あれ。
リアス・グレモリー。彼女はイッセーの家に住み込むこととなった。
彼女の小さな夢―――『グレモリー』ではなく『リアス』として自分を見てくれる人と結婚したいというその願いの行方がどうなるかはわからない。が、一歩前へと踏み出せたのは事実だ。とはいえ、その思いの対象が彼女より何故か筋肉にご執心なのはご愛嬌。
まあ、性欲に忠実なのは変わらない様なので大丈夫だろう。
兵藤一誠。この戦い、地獄と言う名の修行を通して一番変わったと言える。肉体的にも精神的にもだ。あの熱血バカなエロ男はもういない。今や立派な熱血筋肉エロ漢である。……精神の方は大して変わってないのかもしれない。
が、それでも有り余るその力で数々の粗相を行う松田と元浜に『
ドラゴンの腕で急所を撃たれてもすぐに復活する彼らはフェニックスをも超える再生能力を持っていることが判明したのは割とどうでもいい話である。
―――余談だがミルたんに「特訓にドライグを巻き込もう!」と提案したところ、特訓の難易度が跳ね上がり、夜に夢の中でドライグと一緒にミルたんにドつきまわされる『Nightmare』へと昇級してしまった。命日が秒読みになったとは本人談。
そして、最後に我らがミルたん。今回の事件の変化は大体コイツのせい。
終始滅茶苦茶で無理を通せば道理が引っ込み、筋肉つければ万事解決。件の急所攻撃も元を正せばコイツのせい。
とはいえ普段と特に変わった事も無いので割愛する。
ちなみにここ数日の変化をまとめておこう。
まず松田と元浜が魔法少女化した事件の記憶は、悪魔達の尽力により消去または改竄されこの世の人々の頭から綺麗さっぱり消え去った。
当然悪魔であるオカ研メンバーの脳髄にはその姿が焼きついてしまっているのだが、誰もその事件が無かったかのように過ごしているのは思い出したくもないからだろう。
たとえどれほど精密に記憶の改竄を行おうとも魔法少女ミルたんが降臨すればまた同じことになるのだが、そこは数多の人間の精神のために触れない方が賢明だ。
次に、使い魔入手――――におけるミルたん大暴走事件。
元々はイッセーとアーシアがまだ使い魔を手に入れていなかったためにオカ研メンバー全員で『使い魔の森』へと使い魔探しに行ったのが事の始まりだった。
イッセーとアーシアがそれぞれ使い魔を見つければ何もなく済んだであろうそれは、ミルたんの介入により混沌と化してしまった。
何が起きたのか?端的に説明しよう。
――――ミルたんが使い魔の森を制圧した。
つまり、森中の生物たちがミルたんの使い魔になったという事と同義だ。
そして当然の如く事態はそれだけでは済まなかった。
制圧された中に龍王の一角である『天魔の業龍』ティアマットなんていたもんだからまあ大変。同行していた使い魔マスターを目指しているプロフェッショナルは卒倒した。
悪魔に組してる(と思われる)人間が龍王を使い魔にする=悪魔側戦力の強大化。ミルたん本人にそんな気はないのだが、周りからしてみれば大問題だ。
現魔王の妹が部長をやっているとはいえ小さな部活動の行事で、世界中の組織が大混乱。
悪魔の外交官は今頃てんてこ舞いだろう。ご愁傷様である。
他にもやたらとマッチョなウンディーネと『
後、ミルたんとイッセーがウンディーネに『究極筋肉連合~世界の壁を飛び越えて~ 参加署名』なるものを書かせていたのは些細な事である。
特筆する事件としてはこれくらいだろう。
グレモリー眷属及びミルたんは強化合宿前の普通の生活へと戻る事になる。
砕けるグラウンドと全損する窓、一部崩壊する校舎に吹き飛ぶ木々。
天気は超局地的なハリケーン、時々大爆発。
高笑いしながら荒ぶる鬼神の如き益荒男と少し気を緩めた瞬間鮮やかに宙を舞う
宇宙まで轟けといわんばかりに響く怒号と断末魔、そしてそれら全てを華麗にスルーする訓練された校舎の中の者達。
前述の
――――――嗚呼、全く以て平和である。この世にこれ以上の平和など無いのではないかというくらい平和である。誰がなんと言おうが平和なのだ。
だがしかし、平和は長く続かない。強大な力を持つ者は波乱の人生を送る。
赤龍帝と人の身でありながら神の力すら軽く超えてしまった究極生命体(仮)がそろってしまっている時点で、厄介ごとが舞い込んでくる未来は確定しているのだろう。
何にせよ、物語は次へと進む。その先がどうなるのかは、今はまだ誰にもわからない……。
・・・・・・・・・・・・・・・・
旧校舎を全体的に掃除するために俺の家で放課後の部活のミーティングをする、という名目でオカ研メンバー全員(ミルたん含む)が総集結した―――はずだったんだけどなぁ……。所詮名目は名目でしかなかったらしい。
最初の内は普通に進められていたオカ研の会議は、母さんが唐突に持ってきた俺の幼少期の写真が恐ろしいほどに収められた「何これ辞書?」と思わず聞きたくなるほどに分厚い悪夢のアルバムにより、地獄の鑑賞会へとその姿を変えてしまった。
何故に俺の家でこんな罰ゲームが行われているのかと一回神様に問うてみたい。俺悪魔だけどさ!!
俺ツッコミ役止めてボケ側に入ったつもりだったんだけどやっぱり無理だ。もうこれは俺の性みたいなもんになっちまったんだろうな…。
「で、こっちが小学生の時のイッセーなのよー」
「あらあら、全裸で海に」
「ドラゴン波のポーズしてるな、全裸で」
「エロ本読んでるね、全裸で」
「……イッセー先輩の赤裸々な過去。これが所謂黒歴史」
「ぬわあああああッ!!頼む、もうやめてくれェェッ!」
こんなの他人に見せるようなものじゃないだろ!!
母さん何てモン撮ってんだ!ってかこのアルバムのタイトルなんだよ、『イッセーのフルヌード写真集~小学生中学年編~』?どっからツッコめと!?
アルバムってのはあれだろ、我が子の成長とかを微笑ましく見るためのもののはずだろ?
何でこんなある特定層の人間にしか理解されないような変体の極みみたいな写真集になってるんだよ!!
ってかこの分厚いアルバム数冊分が全部俺の全裸で埋まってるの?
小学生中学年編って事は低、高学年編とか幼稚園児編とか中学生編とか全部あるの?
もしかして現在進行形で高校生編を製作中なの?
おかしいだろ!
ミルたんレベルでおかしいだろ!!
―――とまあ、心の中でどれだけ盛大にツッコんでも誰にも聞こえちゃいないわけで。
結局それぞれが思い思いのアルバムを手に取り中を見て楽しんでた。
木場は見るのヤメロ。
小猫ちゃんは黒歴史黒歴史言いながら変な写真を探すのやめてくれ。
朱乃さん、あらあらとか言ってないで止めてください。
部長とアーシアは俺の全裸写真見ながら変な世界に入らないで。
母さんもこの状況で写真を撮ろうとするな。
ミルたん、写真を部屋中に飾りつけようとしないでください。さりげなく『
ああ、今までアルバムにばっかり意識がいってたけど、何か男連中に写真を見られると無性に腹立ってきた…!
「木場、ミルたん!そのアルバムをよこせええええ!!」
「「よいではないかよいではないか」」
「いいわけあるか!?あと木場はたまにキャラ崩すの止めろ!」
ツッコミを入れながらアルバムを奪おうと手を伸ばすがスピード自慢の木場にはひらりと躱され、ミルたんには相手にもされず投げ出される。
くそ、駄目だ。倍加してない状態じゃあ元の能力に開きがあり過ぎる…!
でも見てろよ、その内筋肉つけて
それといい加減そのアルバム離しやがれ。
決意を新たにしているところで、木場の表情が突然固まった。
何か写真の中に予想外のものを見つけてしまった、みたいな反応だ。
気になったから木場の後ろに回り込み、アルバムへと目を落とす。
そこには園児時代の俺の姿(全裸ではない)と昔よくヒーローごっこなんかをして遊んでいた同い年の男の子、そして恐らくはその父親であろうの姿が映っていた。
何だ俺が全裸じゃなくて驚いてたのかケンカ売ってんのかいつでも買うぞ?と睨んでみたがどうやらそういうわけじゃあないらしい。
木場の目に映ってたのは俺ではなかったらしく、写真の中で男の子の父親が持っている西洋剣――――模造品だと思う――――を指差した。
「コレに見覚えはあるかい?」
「うーん、正直幼稚園の頃の記憶なんて曖昧過ぎて覚えてないな…。この剣がどうかしたのか?」
やたら真剣に質問してくる。もしかしてただの模造品じゃないのだろうか。
いわくつきの品だったり?所有者が悲劇的な死を遂げる呪われた模造剣…みたいな。
他には「呪いで 身体から はずせない!」とか?
俺ならそんな呪いの装備速攻でたたき折るな!
「こんなことがあるんだね。思いもかけない場所で見かけるなんて……」
苦笑する木場だが、その眼は暗く憎悪に満ち、声もいつもより遥かに低い。
きっと何か因縁があるんだろう。
って事はやっぱりこの模造剣は呪いの装備……!!
「コレは聖剣だよ」
予想と真逆の品だった。
――――――きっとこの一枚の写真が今回の事件の始まりだったんだと思う。
でもこの時の俺に分かったのはたったの三つだけだった。
一つは模造剣だと思っていたそれが本物で、呪いの装備どころかロトの剣とか天空の剣的な勇者装備だったという事。
二つ目、木場はその剣に何か因縁があるんじゃないかという事。
そして最後に―――――あの子の父親は、実は銃刀法違反者だったという事だ。
『戦闘校舎のフェニックス』のエピローグ的なヤツに無理やり短編の内容(ダイジェスト)と『月光校庭のエクスカリバー』の始まりをぶちこんだ結果問題が発生。
これどっちの章に入れよう。←バカ
とりあえずエクスカリバーの方に入れときます。文字数的にはフェニックス編のが多いのは密に、密に……。
今回ギャグ控えめな感じですが、次回から飛ばしていけたらいいなー(できるとはいってない)