憑依先がありえない!   作:石ノ心

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テストが面倒なのは大学生になっても全然変わらないんですねー…。

ハイ、しょっぱなから愚痴入ってすいません。あと亀更新ですいません。

第五話、どうぞ。


第五話 恐怖

 修業漬けだった日常に教師としての仕事が入り、俺の生活は一変した。…まだ三日も経ってないけどな。仕事ってのは相当な時間が取られる。修業の内容を日常に組み込める様に色々と試行錯誤をしないといけなくなった。

 

 まあ、それは別にこれから考えれば問題無い。

今問題視してるのは俺が教師になる際に依頼された、『リアス・グレモリーとその眷属の強化』についてだ。

 

 俺が鍛えるという情報は本人にも入ってるだろう。だがそれをいつするのか、そしてどういう内容にするのかだ。彼女達は全員学生で、学業を放り出して修業させたりは出来ない。本人達の要望があれば出来ないこともないかもしれないが。授業で鍛えるにしても、毎日体育があるハズが無い。ある日だって普段は一時間。基礎体力や筋力の増加は出来るが、それ以上は無理。戦闘スキルを上げるための授業とか、悪魔ならともかく普通の人間だと厳しい。というか、生徒に暴力振るったとかで捕まるんじゃなかろうか。

となると、放課後。彼女達のオカルト研究部の部活動の一環として修業の時間を作るか…これは俺の独断じゃ決められないな。

 

 修業内容も中々決まらない。現時点でのリアス・グレモリーの眷属の数は王を含めて六人。一人は封印されてる、ってか引きこもってるから除外して五人。この中で俺がマトモに鍛えられそうなのは、同じ徒手空拳の兵藤一誠と搭城小猫の二人。後は剣士である木場祐斗も同じ近距離戦闘型として色々と教えられる事はある。だが残りの二人、リアス・グレモリーと姫島朱乃は魔法ぶっぱの遠距離戦闘型。勿論近距離戦闘で使える魔法だって有るんだろうが、それが魔法である時点で専門外もいいトコだ。どうしたものか…。

 

 最悪、俺が昔考えてた『ミルたんブートキャンプ ー難易度とってもルナティックー』を決行すれば問題は無い。無いが、最初からアレは飛ばし過ぎだ。まず無理。みんな死ぬ。

……問題有りまくりだったな。

 

 そもそも今日までの授業ではまだこの内二人にしか会ってないため、原作というフィルターを通してでしか彼女達のことを知らない。そんな状態では知っているなんて到底言えないし、失礼だ。それで今からオカルト研究部(面倒くさいからこれから略してオカ研と呼ぶ)に行って顔合わせをする。

もう教師になってから数日経ってるのに挨拶が遅いって?研修すらしたこと無い俺が仕事に慣れる、というか理解しないといけない期間というのが有ってだな…いや、まだ慣れたなんて全然言えないんだが、それでも30分程時間を作ることに成功したのさ!休憩時間なんて無かったんだ……。

 

 

 

 

 

 

さて、オカ研のある旧校舎に向かってたハズなのに、今目の前に教会があるのはどういうことなんだろうか。

 

……イヤ、分かってるんだけどな?

 

全ては慌ててる様子のイッセーとそれを追いかけてる感じの木場と搭城が現れて、イッセーが俺を見るなり

 

「友達を助けたいんです、手伝って下さい!お願いします!!」

 

と、土下座をかまして来た事から始まった。

 俺の事をただの教師だと思ってた搭城がイッセーをぶん殴って止めさせようとしたが、ここにはイッセー以外にもう一人俺の授業を受けた奴がいた。

木場である。

 

「普通は駄目だって言うところなんだけどね…。彼なら大丈夫だと思うよ。騎士の僕より速いみたいだし…」

 

「……人間ですよね?この人」

 

「アハハハハ…………多分ね」

 

なんて失礼な会話の後、搭城が木場が遠い目をしてるのを見て、信じられないが真実であると判断。戦力の一人として連れて来られたわけだ。

どうやら、グレモリーから彼らへは俺の情報は伝わってなかったようである。

 ついでにどうでもいいけど俺が顔合わせのため必死にとった休み(30分)はパァ。一応目的は達成したとはいえ、本来予定していた時間を軽くオーバーするのは明白…後が怖い。

 

--------この恨みはらさでおくべきか

 

 

さて、本来ならフリードが出てきて足止めしようとしてくる筈だったんだが、俺がぶん投げたせいでいない。どこまで飛んだんだろうかホントに。

 まあ、レギュラーのフリードがいない代わりに、ピンチヒッターのはぐれエクソシスト達がわらわらと。てか、うじゃうじゃと。数えるのが面倒になるくらい湧いて出てきた。地下から来てるらしいから、この表現は誤りではない。

 

「くそ、急いでるってのに!」

 

「先に行けイッセー。あとお前らも」

 

「「「は?」」」

 

 人命救助が目的なら急いだ方がいいだろう。俺が行けばホントすぐ終わるんだが、ここは多分イッセーが行かなければ意味がない。

ヒロインを助けるのはいつだってヒーローの役目だ。

 だから引き受けるって言ったんだが、疑問形で返された。

搭城が驚くのはまだ分かるが、そこの男二人は何故驚く?俺の授業、受けたろ?少なくともこいつら程度に負ける程弱くないってのは分かるはずだが。

 

「いやいや、流石にこの数はヤバいでしょう!?」

 

「彼らは飛び道具を持ってます。ここは一緒に突破した方がいいかと」

 

「……先輩方に同意です」

 

「…………そうだな、教師として少し教えておこうか」

 

分かった。こいつら、ちょっと俺を舐めすぎだ。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「…………そうだな、教師として少し教えておこうか」

 

 目の前にいる大人数の敵の中に一人で突っ込んで行こうとした新人教師、ミルたん先生。

 

 彼の授業を受けた時、まずその見た目と名前のギャップに驚いた。多分、彼と関わる誰もが通る道だろうね…。見た目、と言うか雰囲気は凄腕の歴戦の戦士。そこに居るだけで周りの人間がまともに立てなくなる程の威圧感を発していて、はっきり言ってなんでこの学校にいるのか不思議なレベル。

 ちなみに名前はなんでそんな名前を親がつけたのか知りたくなるレベル。最近流行りのDQNかな?

 

 まあそれは置いといて、実際僕やイッセー君より確実に強いだろう。思い出すのは授業のボール投げや長距離走の風景。

騎士の駒で悪魔に転生した僕は速さには自信があったし、悪魔だから力も人間よりはかなり強い。だが、彼は格が違いすぎた。ボールを投げれば、投げられた瞬間ボールが赤熱化して光になった。走ればそのスピードで残像を残しながらトルネードを巻き起こした。

イッセー君に聞いたところ、彼が受けた授業では分身して校庭を埋め尽くしたらしい。

 

 明らかに人間にしては強すぎる。過去に英雄と呼ばれた強者たちが存在した様に、彼もまた現代に生まれた英雄の様な存在なのかもしれない。

 でも今目の前にいるはぐれエクソシストの数は、どう集めたのか分からないが明らかに五十人は超えている。それに、僕ら悪魔のことを警戒していたのか背後には潜んでいた者たちまで現れていて……いつの間にか囲まれている。そして彼ら全員が装備しているのは光を撃ち出す銃。

 一対一で戦うなら負けは無い。いや、彼なら確かに全員を相手にしても勝てるだろうね。だけど、『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』。この数で囲まれて一斉に撃たれれば、全てを躱し切れず被弾する可能性が高い。悪魔でない彼は光を受けても消滅はしないだろうけど、当たり所が悪ければ死んでしまうことに変わりは無い。

 

 だから止めた。否、止めようとした。でも彼は僕らの意見を聞き入れようとはしなかった。

 

「お前らを受け持つ新人体育教師は……」

 

彼から感じる気迫が強くなる…!僕は彼の事を未だ過小評価しすぎていた事を思い知った。

 

「この程度の事で殺られる程……」

 

 腰を落とし、拳を握り、右腕を振りかぶる。同時に右足を後ろへ。

ただそれだけの動作に、ここに居る全員…敵も味方も何かを感じて誰一人として動くことができずにいる。

 

「弱く、ないわァ!!!」

 

 いつの間にか下げられていた右足は踏み込まれ、右拳は前へ突き出されていて……それに気づいた瞬間、世界から音が消え、地面が大きく揺れた。

 

 彼は、ミルたん先生は僕らの常識で語れるような存在ではなかったらしい…色々と。

 

 今目の前に広がるのは、気絶して転がっている敵と、地下へ続いているであろう穴のみ。

そこにあったはずの教会は、影も形もなくなっていた。多分、超高速の拳で空気を前方、やや上向きに撃ちだしたんだろうね…。

彼の拳が向いている方向の延長線上を見ると、そこだけまるで何かにくり抜かれた様に雲が消えて、空が見えていた。

 

 騎士の僕より速いスピード(脚力)を持ち、パワー(筋力)も戦車の小猫ちゃんより上。副部長より遠距離からの攻撃が可能(ただし物理)で、教会を消滅させた事から部長の滅びの力の代用も可能(これも物理)。これら全てを兼ねてる事から兵士であるイッセー君の能力、プロモーションを常時発動しているようなもの(全て物理)だ。彼は神器(セイクリッド・ギア)を持っておらず、この全てを自分の力だけで可能としている。

 

 

 

――――――筋肉って、凄いんだね(錯乱)

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 前の敵、殲滅完了!

あとは後ろの敵をチョイと〆る簡単なお仕事です。時給850円。でも1時間もかからないから実質ただのボランティア。

 

「分かったら、さっさと行ってダチを助けてこい」

 

 呆然となってやがったから声をかけてやる。

ハッとイッセーが再起動。俺に礼を言ってそのまま地下へ駆けていき、それに木場と搭城がまだ驚愕が抜けきらない様子で続く。

 

 「さぁて、テメーら……」

 

「「「「「…………!」」」」」

 

 後ろを向くと敵が五人。他の十数人位は逃げたんだろうな。まあそれは後でいいや。

 

「なかなかツマラナイことをしてくれたもんだ。首謀者は堕天使らしいが、そっちは主人公(ヒーロー)にくれてやる…。

とりあえず、俺の時間を潰してくれたお礼をしなきゃあな?」

 

 時は金なり。まあ、俺の時間潰したのはともかくとして。

力が欲しいから殺す。よくあるよくある。世界によっちゃそれで星が吹っ飛びかけたりするし。でも胸糞悪いよな。

 

「今宵は殺戮の宴なり!レッツパーリィィイ!!」

 

殺すつもりはないけど、腕の一本や二本、覚悟しろ?

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

やばいやばいヤバい!

あいつはヤバすぎる!!神器を抜く儀式の間、待ってるだけで金が手に入る緩い仕事だと思って引き受けたらなんだ、このザマ!!

 

 ヤツが教会を吹き飛ばした瞬間、俺は脱兎のごとく逃げ出した。俺の他に今回の仕事仲間たちも散り散りになって逃げていくのを目の端で確認したがそんなもの気にも留めていられない。

ただ走った。あの場所から遠ざかるために、ヤツから逃げるために。アレとこれ以上関われば、間違いなく死んじまう!

 

 どれだけ走ったか覚えていない。少なくとも人生最高のスピードで逃げてきた。感覚では何時間も走った気がするが、時計を確認すると十分と少し。

しかし、ここまでは追ってこれないだろう…少なくとも、場所が特定できるはずがない。一休み、することにしよう。

 

「……ハア…ハア………聞いてないぞ、あんな化け物が悪魔どもと居るなんて……!!」

 

「そいつは残念。ちなみに俺は人間だ」

 

「!!?」

 

 な!?嘘だろ、俺を追いかけてきやがったのか!?さっきまで、気配すら感じなかったのに!

振り返ると、その腕には俺と同時に逃げた仕事仲間たちが()()で抱えられていた。その数、15。日本だと成人した大人の平均体重はおよそ65㎏前後。彼らの中に日本人はいなかったが、そう遠く離れているわけではない。つまり、片腕でおよそ975㎏の重さを抱えていることになる。彼らの装備を含めて考えるとその重量、およそ1t。

 目の前の男は自分のことを人間だと言ったが、とても信じられるもんじゃない。やっぱ化け物じゃねえか!!

 

 「知らなかったのか?大魔王(ミルたん)からは、逃げられない」

 

 「くそっ、ふざけやがって…!」

 

 勝てるわけがない。だが、逃げ切れないのはよく分かった。このままだとどの道詰む。ならば。

 

 「ウオオオォォォラァァア!!!」

 

万歳特攻するしかねえだろ、コノヤロー!

 

 「一指拳!」

 

 「ゴハァッ!!?」

 

 瞬殺。ああ、現実は悲しきかな。特攻して散りゆくまで3秒とかからない。

たったの指一本で、見事なカウンター。

 消えゆく意識の中で最後に見たのは鬼の様な男の顔が、腹立たしいドヤ顔を決めてる姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後に奇跡的に生還したこの男が語った出来事は、はぐれエクソシストたちの恐怖の象徴となる。

 

『出会わないよう気をつけろ。出会ってしまったなら諦めろ。逃げても無駄だ。……ホラ。――――――――――――振り返ればヤツがいる』

 

           ―――――「これであなたも立派なはぐれ!初心者向け教本」より抜粋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




戦闘……?

教会消してトラウマ植えつけただけですね、コレ。

HAHAHA、文才なくてゴメンナサイ。
ちょっと強いヤツ出てこないとただのいじめに…。おーい、無限さーん、夢幻さーん。
いっそのこと666を捏造して…あ、すいません出来心だったんです許してくd


アッーーーーーーー!
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