ブルーアーカイブRTA風小説称号「黒い鳥から白い鳥」取得エンドまで 作:満足タウン
「遅かったじゃないか…」
ヘリの座席に座った彼…レンフィーノもといレンは誰に言うとでもなく自嘲気味に呟いた。
それは1時間前に遡る。
____
「生徒会長が行方不明ってそれマ!?」
一際驚いたように声を出すレン。
それはここに推薦した生徒会長当の本人が居ないことに対する不満…ではなく、チャートとして知っていたからこそ作ったリアクションである。
「えぇ…結論から言うとサンクトゥムタワーの最終管理者もとい生徒会長がいなくなったためキヴォトス内ほぼ全ての行政機関が止まっています。」
眼鏡をクイッと上げ答えるリン。
チャート通りならこのまま各学園の代表たちに説明をするはず…
「リンちゃんリンちゃん、すまねぇけどタバコとか持ってない?」
「この先生こそがフィクサー…え?タバコ…ですか?」
「そうそう。ないと落ち着かないのよね〜。」
リンは眉を顰める。
まるで話の腰を折るなと言わんばかりの形相だ。
…まぁた俺何かやっちゃったパティ-ン?
ま、是非もないヨネ!
そんなレンの様子にため息をつくリン。
「はぁ…タバコなら後でお渡ししますから今は話に集中してください。あなたはこれから先生になるのですから。」
「おっそうだな?じゃけん、さっさと話を終わらしてサンクトゥムタワー?ってところに行きましょうね〜。」
怒っているリンの言葉をサラッと受け流して答える。
そうでもしないともやしメンタルの俺にはいや〜キッついッス。
そんなレンの態度に見かねたのか一人の生徒が会話に混ざってくる。
「さっきからなんなんですかあなた!生徒会長が推薦したからって軽率な態度過ぎませんか!?」
噛み付いてきたのは確か…ミレニアムサイエンススクール所属の早瀬ユウカ…だったかな?
まぁ挨拶でもしよう、うん。
「ドーモ、生徒=サン。レンフィーノ・オブライエン=デス。」
手を合わせ合掌をし、丁寧にお辞儀をする。
挨拶は大事。
古事記にもそう書いてあるからね。
「え!?あっ…ミレニアムサイエンススクールの早瀬ユウカです。よろしく…じゃなくて!」
挨拶されたのでとりあえず挨拶を返そうとして我に返るユウカ。
おどける顔が可愛かったから脳内アルバムに永久保存しておかねば…
「さっきから黙って見ていれば話の腰を折ったり、こちらは真面目な話をしているというのに…特にその喋り方!本当に先生なんですか!?」
「まぁしょうがないよね。美人な生徒方が沢山いるんだもん。それに今更喋り方を変えようとしても無理ですわ〜。」
「びじっ…!付き合いきれません…!代行!とりあえず今後の予定などの資料は後程受け取りに伺います!それでは!」
そう言い、怒りを露わにしてドアを乱暴に閉めるユウカ。
あらら〜怒らせちゃったかな?ままエアロ。
こちらとしても嫌われた方が都合がいいし。
そんなどうでもいい事を考えていると、もう一人のかなり大きめの翼を生やした長身の生徒が口を開く。
「正義実現委員会のハスミです。先生、これだけは聞かせてください。先生にとって生徒とはなんでしょうか。」
ハスミの鋭い鷹のような眼光がレンに突き刺さる。
その威圧感はかなりのもので身動きを一切許さない、何かに囚われているようであった。
おっ?かなり真面目な話か?
聞きたきゃ聞かせてやるよ!
「ワイにとっての生徒ね…ぶっちゃけた話今まで誰かを教導する立場なんざ立ったことないし、なりたいとも思わなかった。ここまではいいかな?」
ハスミはこくりと頷き続きを促す。
たどたどしくも何とか言葉をひねり出す。
「それでも結果的に先生という立場になった、いやならされたと言った方がいいのかな?知識も無いしどう行動すればいいのか分からない。けれども一緒に成長していくことはできるはず。教え子が諦めずに一歩前へ踏み出す、成長する瞬間に私、先生も成長する…そんな在り方でいたいね。」
今、自身が思う精一杯の言葉で飾ったが…コミュ障にも程があるだろぉ!
そんな思いとは裏腹にハスミは満足したようだ。
「やるもんじゃないね…柄にもないことは。ごめんね?口下手で。」
「いえ、今の答えで先生を先生に値すると私は判断しました。これからよろしくお願いします。」
深々とお辞儀をし、微笑むハスミ。
そこに先程までの威圧感はなく、代わりに柔和な雰囲気が漂っていた。
その後光が差しているように錯覚させる微笑みはレンには眩しく、直視することができなかった。
やれやれ…あんまり好きじゃないんだよね…こういう本気(マジ)な話は。
でもやるんなら本気でやらないとね?
どこぞの不明な提督さんも言ってたし。
「水を差すようで悪いのですが…先生には教鞭を執ることは無いですよ…?」
レンが振り向くとそこには煙草を手に苦笑いしているリンがいた。
…あれ?ちょっと待って!?
つまり…そういうこと?
「ふふっ。」
「あー!そこ笑わない!地雷原でタップダンス…じゃないけどものすごい恥ずかしいこと言ってたの自覚してるんだから!こんなんじゃ先生するのやめたくなっちまうよ…」
多分顔が真っ赤になってんだろう。
その恥ずかしさを取り繕うようにリンから受け取った煙草を一本取り出して火をつける。
やっぱり煙草は落ち着くね。うん。
あと、ハスミには絶対OHANASIしてやる。
そんな現実逃避をしているとリンがコホンと咳払いをし、真面目な顔になる。
「話を戻しますが、先生にはとある部活の顧問になっていただくためにここへお越しいただきました。」
そこで一呼吸置き、また言葉を紡ぎ出す。
既に知っていることとはいえ、この緊張感漂うこの空気には未だに慣れない。
「連邦捜査部『シャーレ』。」
やはりというかなんというか。
煙草の煙を嗜みながら燻らせ、シャーレなるものの説明を無言で促す。
「ここから約30km離れた外郭区に位置するこの部室は単なる部活ではなく超法規的機関。キヴォトスに存在する全ての生徒を制限なく加入させることができ、各学園の自治区での戦闘行為も可能です。またほかにも様々な措置がありますが…今は置いておきましょう。」
「つまりそこに勤務すればいいわけか。じゃけんさっさと準備して行きましょうね〜。」
煙草を消し、簡単な身支度だけ済ませ何時でも行けるアピールをする。
しかしリンは少し気難しい顔をしていた。
「そこへ案内するのは吝かではないのですが…現在シャーレ部室を中心に付近で暴動が起こっているのです。鎮圧行動を取り、制圧を試みているのですが長引いているようです。」
あっ、ふ〜ん。
やっぱりね?歴史の修正力には逆らえないというか、チャート通りに進むんやな…って。
リンのその言葉に胸を撫で下ろすレン。
「輸送ヘリをご用意しています。まもなくパイロットが到着するはずですが…」
「すみません!遅れました!」
彼は疾風の如くドアを勢いよく開け、飛び込んで来た。
迷彩柄の服に似合わぬ大きな尻尾。
頭の上にちょこんと生えた可愛らしい狐耳。
あれ?こんな可愛い
「百鬼夜行連合学院所属第205輸送部隊隊長、久田イズモただいま到着しました!」
彼は軍隊にも引けを取らない程綺麗な敬礼をしてそう言った。
少し汗をかいているのは走ってきたからだろうか。
こんな子いなかったよなぁ…?
ていうか
どこかで聞いたことある苗字のような…
「凄い別嬪さんのパイロットが来たもんだねぇ。目の保養にあぁ〜いいっすね〜。シャーレの顧問(仮)のレンフィーノ・オブライエンだゾ。よろしくね。」
初対面になるので礼儀として挨拶をする。
やっぱり…狐っ娘を…最高やな!
「あの…よく間違われるんですけど、わた…じゃなくて僕…男ですよ…?」
ファ!?ウーン…
ゑ?マジ?外見に対して可愛すぎるだろ…
俺はホモだった…?
あっ、ガバRTA走者の時点でホモだったわ…
まぁノンケなんですけどねぇ!
なんだこれはたまげたなぁ。
レンが錯乱して固まっているとオロオロし始める彼…イズモ。
勘違いして悔しい…!けど可愛すぎる!
「すまない…俺の目は節穴のようだったな。まぁ先程の非礼は詫びさせてくれ。改めてよろしく。」
すぐに間違いを訂正し、謝罪と挨拶の意味を込めて手を差し出す。
彼はそれに応じて握り返してくる。
「えぇ。今後ともよろしくお願いします。」
余談ではあるが、握り返される手の感触は男性のものとは思えないほど凄く暖かく、それでいて柔らかかった。
「挨拶が済んだようですので改めてご紹介させていただきます。今回の護衛兼案内役である久田イズモさんになります。今後のことは彼に任せているので何かあれば彼に聞くと良いでしょう。」
レンはその言葉に疑問を浮かべる。
それもそのはず、チャートにはイズモという案内役はそもそもおらず、リンが案内をしていたからである。
先刻のユウカやハスミとの会話も本来はなかったものなのだ。
静かに、だが確かに
「おろ?リンが案内してくれるんじゃないの?」
「そうしたいのは山々なんですが…こちらも生徒会長が不在のため代理として動かなければならないことが山積みでして…本当に申し訳ありません。」
「あっふーん。まぁそれならしょうがないよね。あっ少しだけ内線借りるね。その後イズモくん…だっけ?護衛と案内頼んだよ。」
一先ず目先の件を解決しなければ先へは進めない。チャート通りに進まないのは少し癪に障るが、それならこちらから行動を起こしてしまえばいい。
そう思い込み、リンは備え付け内線からとある場所へコンタクトを取ろうとした。
____
と、まぁこんなことがあったのが約1時間前。
現在シャーレが所属するビル周辺の上空にヘリで来ている。
「かなり苦戦しているように見えるけど…大丈夫かな…?ちょっと心配なんだけど。」
そういうレンの視線の先には二機のACが背中を預け、死角をなくしてどこからでも対応できるような陣形を取っていた。
傍から見れば敵からの攻撃に対して警戒していなくも見えないが相手はPMC、つまりは傭兵だ。
ACには少なくとも戦場を支配するだけのポテンシャルを秘めているがパイロットが生徒であれば手練の傭兵達にとっては付け焼き刃に過ぎない。
更に言ってしまえばACとは一部例外を除き本来高速機動を主軸とするため、障害物が多い今回のようなビル群では戦いにくいのがほとんどである。
「きっと大丈夫ですよ。パイロットの彼女達とはお会いしたことがありますけれど、こんなゲリラ紛いのような人達には負けませんとも。」
対するイズモは楽観的であった。
それは彼女達は負けないという信頼からか、はたまたACという兵器に対する自信からかどちらなのかは分からない。
が、しかしいずれにせよ分が悪いのは素人目に見ても明らかであった。
「まもなくシャーレのビル屋上に着陸します。一応、敵がいるかもしれないので戦闘準備だけはしておいて下さい。」
その言葉を機に引き締める。
が、その直後にリンから支給された武器を見て落胆する。
モザンビーク
近距離最強のショットガンピストルとの触れ込みだが、某バトロワゲームのせいでどうにも最強とは思えないのである。
弾数は三発。さらに拡散はするが距離減衰が著しく、致命打を与えるには通常のショットガンよりも近づかなければならない。
まさにコレデドウヤッテタタカエバイインダ!状態である。
「泣き言言っててもしょうがねぇか…ゲームの見よう見まねで使うしかねぇ。イズモ!この後の案内は頼む。」
ヘリから降りて、走者特有の鋼歯車の兵士もびっくりのガバガバ索敵をする。
そこへ武器を携えたイズモが降りてこちらへ向かってくる。
が、所持する獲物に目を見張る。
長さは普通のアサルトライフルと同じくらいだろうか。
コッキングレバーとスコープがあることからスナイパーライフルということが分かる。
しかし、その獲物にマズルブレーキや消音機の類はなくスナイパーライフルにそぐわない無骨な大砲とでも言うべき砲身がそこにはあった。
レンの視線に気づいたのか、イズモは答えてくれる。
「Rorsch Mk-Ⅰ。わかりやすい言葉で言うなら
レンは目を輝かせると同時に、すぐに暗い顔になってしまう。
獲物の違いもそうだが、何より何故子供の見本となるべき大人が何もしないのか。
平和ボケしている
子供が武器を持ち戦いに身を任せてメンタルを擦り減らすのではなく、勉学に励み健やかに育つべきだ。
やはり大人として、そして今まだであるがシャーレの一先生として自分が生徒を元あるべき所へと戻さなければならない。
レンフィーノは漠然とだが静かに、しかし固く心に誓うのだった。
「…先生?大丈夫ですか?」
心配そうに顔を覗き込むイズモ。
相当深刻な顔をしていたのはイズモの様子からも想像にかたくない。
それを誤魔化すかのようにイズモの頭をわしゃわしゃと撫でて無理なく笑う。
「大丈夫だ。ったく…自分の心配よりも他人の心配を優先するとか相当な余裕があるようだな。それなら何も心配は無さそうだ。シャーレまで案内頼んだぞ。」
そうだ。こんなところで止まる訳には行かない。
流れで先生となってしまったがもう止まれない、いや止まることが出来ないのだ。
それだったらいっその事激流に身を任せてこれから起こることを全面的に受け止めようじゃないか。
「はい!このイズモにお任せ下さい!」
心配は杞憂だったと安心したイズモは元気良く返事をしたのだった。
そうだ。今の俺にはシャーレという超法規的機関があるじゃないか。
だったらやることは一つ。
考えることは後からでもできる。
だから、今は後悔しないように最善を尽くそう。
はい、というわけでね?
超電磁砲持ちケモ耳パイロット(♂)がログインしました(白目)
いやぁ…今回はかなり難産でしたよ〜
でも達成感はあるからヨシ!(現場猫)
こんな調子で進めていきますがそれでもワシは一向に構わんっ!って兄貴はお付き合いくだされ。
通常通りRTAにするかRTAを絡めた物にするか
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やっぱり…通常通りが…最高なんやな…って
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RTA絡めた小説もいいゾ〜コレェ〜
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オラァ!過労死してまで両方書くんだよォ!