ブルーアーカイブRTA風小説称号「黒い鳥から白い鳥」取得エンドまで   作:満足タウン

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APEXが楽しすぎるので初投稿です(白目)
今回主人公君後半でヤク中速さが足りないレジェンドさんとどこぞのジオン軍人さんとプロ(笑)デュエリストが混ざってますが気にしないでください()


第八羽 戦場と便利屋68社長

___とある戦場にて

 

黒に紫のアクセントのある一体のACが片腕をもがれ、残っている片腕も装甲がひしゃげており、装備しているLMG(ライトマシンガン)すら満足に撃つことすら叶わない状態で敵に囲まれながら佇んでいた。

その傍らには戦闘継続不能にまで追い込まれた鮮やかな赤色のACが倒れている。

その付近にはそのACの武装と思しきサブマシンガンと半壊した大きなシールドが散在していた。

 

「ここまで追い詰められるのは何時以来かしら…腕が訛っていたとしたら怠慢ね。」

 

誰にともなく自嘲気味に呟く彼女。

その間にも敵はジリジリと距離を詰め、彼女を、獲物を屠らんと各々の持つ牙を磨く。

確実に、しかし冷酷なまでに死神の鎌は首へ架けられているような感覚である。

 

「とんだ貧乏くじを引いてしまったものね。あの子が見たら職務怠慢で怒られるかしら…?」

 

捕まる間際というのに笑いが堪えられない彼女。

PMC部隊の掃討という至って普通のオーダーということもあり、軽くいなして昼食には戻るつもりでいた。

それがこの状況はどうだ?

討てども討てども敵は味方の屍を超えて不死のように群がり、底知れない恐怖の底へ落とし込まれた。

報酬額が普通よりも多額なことに気づいていればまだこの危機からは脱することができたかもしれない。

だが、現実は非情である。

これはRTA(ゲーム)ではない、紛れもないRTA(現実)そのものなのだから。

 

「私もここまで…ね。後のことは任せるわ。」

 

腹を括り、弾薬の残り一つ、機体が持つまで戦う覚悟を決め、目の前の(PMC)を見据える。

銃声が戦場を支配するかに思えたこの状況…上空から二機のACによって打ち破られる。

 

「手こずっているようだな…手を貸そう。じゃけん前線から下がってましょうね〜。こっちの輩はワイがやる。そっちは頼んだよ。」

 

「分かってるわよ!クライアントからの依頼は完璧にこなすのが便利屋なんだから!」

 

そう答えた方の声には聞き覚えがあった。

それもそのはず。

両腕に二丁の狙撃銃を持ち、右肩にデカデカと貼られたトレードマークである狙撃銃を交差させたエンブレムを持つACは今まで散々我々の追撃からいとも容易く逃げ仰せたアビドスにおける問題児の集まり便利屋68の社長であるからだ。

反対に最初に手を貸すと言った方のACには見覚え…いや記憶にすらなかった。

まるでその辺にあったパーツを繋ぎ合わせたかのような継ぎ接ぎ(パッチワーク)ACは彼女の目の前に庇うように降り立ち、こう言った。

 

「聞こえなかったのか?そこの倒れているACを連れて早く逃げろ。お前らを守って戦える程、俺は器用な人間じゃねぇぞ?」

 

しかし彼女は動こうとしなかった。

否、動くことが出来なかったのだ。

それに怪訝にも思った社長はまじまじと見ると、AC越しにも分かるぐらい焦り始めた。

 

「ちょっと!なんでコイツがいるのよ!聞いてないわよ!」

 

「いや、だって言ってないし。俺も誰がいるかなんてわからんし。それに便利屋はどんなことであれ、依頼は()()にこなすんだろ?だったら目標が誰であれ関係なかろう。」

 

継ぎ接ぎACは完璧の部分を強調して言うと、それに気を良くしたのか、得意げになりはじめた。

 

「そうよ!私達はオーダーであれ依頼であれ、何事もパーフェクトにやるわ!それじゃあまた後で!ほらさっさと行くわよ。」

 

因縁の相手に連れられてなお、継ぎ接ぎのACから目を離すことが出来なかった。

それは安否を気にしていたのかそれともあのACを駆るパイロットは誰なのかという疑問からか、それとも…

 

 

___時間は戻って、シャーレ地下室。

「…つまり、この想定外なPMC部隊の数は連邦生徒会にとっても、ワカモにとっても不測の事態というわけか。」

 

ワカモから聞いた情報と連邦生徒会が確認した情報に、ハロナ独自の情報を擦り合わせて事態の緊急性を再確認する。

ワカモに予め伝えられていた情報はフェイクであり、本命の大部隊は後衛にて控えていたという訳だ。

連邦生徒会の方では多少は多く見積もっていたようだが、現状それ以上のPMCがAC部隊に押し寄せている。

通常普通のPMC部隊ならばACの敵ではない。

が、物量にものを言わせる作戦となるとさすがのACでもキツいことは火を見るより明らかである。

それが人の住んでいない市街地なら尚更のこと。

 

「それで今回のオーダーなのだが一撃離脱戦法を取る…と言いたいが、今回は護衛対象がいるため採用出来かねる…君には早速で申し訳ないがヘリのパイロット君による高高度急降下奇襲による切り離しを行い、AC部隊の撤退の援護、またそれに伴う殿を努めることを推奨する。」

 

「でも、それじゃあ先生は…!」

 

「ああ…そこの仮面の嬢ちゃんの言う通り攻撃に晒さられる危険性が一番高い。しかし、これ以外の方法を使うとなると最悪の事態ではPMC部隊にAC部隊が拿捕される可能性が高くなる。恨むなら私を恨んでくれ。辛いかもしれないが分かってくれるとありがたい。」

 

ワカモは悔しそうに歯噛みする。

なるほど。

ハロナのいうことも最もだ。

自身が活路を開き、その道を戦略的撤退をし、それに伴う火の粉を振り払う…ということか。

だけどチャートを知っている俺にとってはこの程度想定の範囲内だ。

 

「ハロナの推奨するオーダーが最もだが、今回はアテがある。移動途中で合流するはずだ。俺が言うのもなんだが…信じてくれ。」

 

どこに視線を向ければいいのか分からなかったため、初期機体(パッチワーク)の頭部センサー部分にしっかりと目を据える。

つい先刻辛く当たってしまった為、信じて貰えるとは微塵も思ってはいなかったが、数秒の沈黙の後ACのボディのコクピットハッチが開く。

それを肯定として受け取り、コクピットへ乗り込もうとするが、ワカモが袖を遠慮がちに引っ張った。

 

「私も…私も連れて行ってくれるかしら?私が引き起こした結果なのだから…せめて事の顛末ぐらいは最後まで見届けさせて頂戴。」

 

「おっそうだな。じゃけんさっさとコクピットに乗り込みましょうね〜」

 

袖を引っ張った手を取り、コクピットへ一緒に乗り込むと、仮面のせいで表情は分からないが面食らったような感じがした。

 

「意外ね…てっきり危ないからここに残っていろとでも言うと思ったわ。」

 

「そうやって言っても無理にでも着いて来るだろう?これから先生になるんだ。それくらいは分かっているつもりさ。」

 

そう言い、改めてコクピットの中を回し見る。

内装は全展望型(オールビューモニター)であり、某アーケードの絆を感じられるゲームに近い。

…当たり前だがコインを入れるところはないが。

Vの書かれたマニュアルに引けを取らない程簡潔なマニュアル操作に従ってパッチワークに命の灯火、心臓部であるエンジンに火を焚べる。

ソイツは古びた継ぎ接ぎにも関わらずそれを感じさせない程軽やかに起動した。

 

「各兵装問題なし。オールグリーンか…さて、『アテ』を盛大に歓迎するために移動しよう。イズモ、ヘリの接続準備をしておいてくれ。ハロナ、『アテ』とやらは敵じゃないから兵装のセーフティはそのままで頼む。」

 

それぞれが準備に向かう中、レンフィーノは表面上は平静を繕っていたが、速さが取り柄のレジェンドに興奮剤を打たれたのか一人心の中でオタク特有の流暢に喋っていた。

ゑ?ワイがパイロット?

冗談はよしこちゃんじゃん。

だが俺がACのパイロットかぁ…

俺、この戦いに生き残ったら…

いや、死亡フラグだしやめておこう。

 

 

___先生(と少女)移動中…

 

「そろそろ時間だな。ハロナ…索敵ドローンを飛ばしてくれ。」

 

「やれやれ…AI使いの悪い人間だこと…おっ?南東方向から未確認ACを確認。モニターに映像を出すよぉ。」

 

そこに映るのは赤紫色に黒色のアクセントが入った特徴的のあるAC。

アウトロー精神を大事にして、一日一悪をモットーとする我らが愛するポンコツ社長の機体である。

 

「時間通りね。そこのACを駆るパイロットがシャーレの先生…でいいのよね?こちらは便利屋68所属代表取締役の陸八魔アル。依頼を受けて参上したわ。以後よろしくお願いするわ。」

 

ACのモニター越しに華麗なお辞儀をする彼女は凡骨には到底見えないカリスマが溢れ、気品ある社長の姿だった。

何故ここに陸八魔アルがここにいるかは連邦生徒会で内線を借りた時まで遡る。

チャートでは便利屋68がPMC部隊の後詰として用意されていたが、敵として戦うのが嫌ならこちら側に引き入れてしまえばいいのではないかとレンフィーノは考えたのだ。

詳細は省くがあの時に内線で簡単に依頼をし、協力要請をしたのである。

幸い、その時の便利屋68ではPMC部隊からの依頼は来ておらず、レンフィーノからの、シャーレからの依頼を快く受けたというわけだった。

 

「あぁ君が便利屋のアル社長ね。俺はシャーレの顧問の先生(仮)のレンフィーノ・オブライエンだ。今回はよろしく頼む。」

 

お互い形だけの挨拶を済ませ、ハロナに作戦概要を送信させるように促す。

するとアルの方から通信が来た。

…個別回線のようだ。

 

「今回の依頼の報酬についてなんだけど…シャーレは本当に我々便利屋に対して___」

 

何やら依頼の報酬について疑問があるようだ。

が、そんなに悠長に話している時間はあまりなかった。

 

「おっとその話はここまでだ。時間があまりない。それに個別回線ではあるものの機体コクピット内にワカモもいるからな。それについてはこの依頼完遂後に改めて話し合おう。」

 

依頼の報酬という言葉に首を傾げるワカモ。

画面越しとはいえ、首をちょこんと傾ける動作には何処か可愛げがあり、大人の女性と認識を錯覚させるほどであった。

それを悟られないように咳払いをする。

 

「いや、こちらの話だ。気にするな。イズモ、もうすぐ到着予定ポイントだ。切り離し後は上空で偵察と待機を命ずる。」

 

「了解しました。切り離しシークエンスカウントダウン開始。5…4…3…2…1…0!先生…ご武運を。」

 

その瞬間にヘリと接続していたワイヤーが外れ、ガクンと機体が重力に任せ、急降下していく。

オゾン層から地上へ降下する黒い獅子を想起させる変形型モビルスーツに乗っている気分である。

 

「さぁアル行くぞ!ワカモ!しっかりと捕まってろよ!プルスウルトラァァァァァァァァ!エントリィィィィィィィィィ!イヤッホォォォォォォォォォイィィィィィィィ!」

 

「ちょ、ちょっと!?あぁもう!どうしてこうも生徒だけじゃなくて先生も個性的なの、かしら!」

 

この世界に来てからというものの、何故か超法規的機関シャーレの先生をなし崩しに着任し、パイロットになってACを駆り、そしてなんといってもケモ耳っ子と会うことが出来た。

初めての経験ばかりで戸惑うとばかり思っていたが、とあるキャラの言葉を借りるならば『流石に気分が高揚します』状態だった。

この急降下しつつある現状況に楽しんでいる自身がいる。

ならば最後まで楽しんでやろう。

楽しんだもん勝ちって古事記にも書いてある、はっきりわかんだね。

この先の彼の未来に待つものは冥界の入口か、はたまた地獄の一丁目か。

この時パッチワークの各関節稼動部のフレームの隙間から一瞬だけあの忌まわしき蒼白い焔が漏れ出していたが、それに気づいたものはハロナを除いて誰もいなかった。




はい、陸八魔アルちゃんが登場しましたねぇ〜
その因縁の相手とは一体誰なんでしょうね〜(鼻ほじ)
ちなみにパッチワークの画像は次の話に掲載します(まだ考え中とか言えない)

通常通りRTAにするかRTAを絡めた物にするか

  • やっぱり…通常通りが…最高なんやな…って
  • RTA絡めた小説もいいゾ〜コレェ〜
  • オラァ!過労死してまで両方書くんだよォ!
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