ブルーアーカイブRTA風小説称号「黒い鳥から白い鳥」取得エンドまで   作:満足タウン

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どうもお久しぶりです…
久々にブルアカでガチャを回したらシュンとシロコが出て発狂したので初投稿です。


第九羽 戦争と新手

戦争とは何か。

ごく普通の一般人には馴染み深いどころか戦争の『せ』の字すら聞くことはないだろう。

ましてやレンフィーノの元いた世界の日本では平和主義が一般的であり、戦闘訓練なぞ微塵もなかったのだ。

ゲームなどをする人にとってはある意味『知っている』のであろう。

けれどもそれは画面越しに自分の写し身というキャラクターを操ってやるお遊びなのだ。

本当の意味での『識っている』とは大違いなのである。

例にも漏れずレンフィーノもその一人だ。

画面越しからでは血生臭く、硝煙の匂いが漂い、肌で感じられるほど張り詰めた空気というものが分かるはずもなかった。

戦争というのは命と命の鎬を削る、せめぎあいなのだ。

平和ボケしている今のレンフィーノには分かるはずもあるまい。

つまるところ___

 

レンフィーノは戦争というものを甘く見ていたのだ。

 

 

シャーレからの二機のACによる高高度急降下急襲のフェイズ1、戦闘継続困難である連邦生徒会からオーダーを受けたACの回収は滞りなく進んだ。

フェイズ2に移行し、戦略的撤退を始めようとしたレンフィーノはあることに気が付いた。

 

「プライマル・シフトが徐々に減衰している…?」

 

通常ACにはプライマル・シフトと呼ばれる、大気中に含まれるとある特殊な粒子を用いて攻撃や防御、移動手段に適用することができる代物がある。

このプライマル・シフトのおかげで通常兵器より突出した運用が可能であるのだが…

 

「これでは長期戦に持ち込まれれば苦戦するのは当然のことか。」

 

現作戦中域では何らかの作用によって大気中のとある粒子が減衰、消滅しているのだ。

これではACはただのデカイ動く的になりかねない。

さっさとずらかる方が良さそうだ。

 

「ハロナ、武器のセーフティを解除。ここから一番作戦中域を抜ける最適ルートを提示してくれ。ついでにアル達にも頼む。ワカモ、衝撃で舌を噛むんじゃないぞ?」

 

「はいよぉ。…っと、団体さんおいでなすったようで。クルセイダー巡航戦車が3両。上空には武装ヘリコブラが二機待ち構えてるねぇ。ギャハハ!最適ルートはもう少しだけ待っててやぁ?」

 

そう言われ、モニターとレーダーを交互に見る。

なるほど、南と北東、北西方面からそれぞれ一両づつ囲むように来たか。

歩兵の数は…っと。

数え切れねぇや。

さてと、いっちょやりますか。

 

「アル。歩兵を損傷したACに取り付かせるな。ハロナ、プライマル・シフトを通常モードからディフェンスモードへ移行。一気に叩くぞ。」

 

「分かったわ。」

 

「あいあいよ〜」

 

指示を簡潔に伝え、自らの得物を構える。

その瞬間にパッチワークの纏っていた翠色の粒子が自機を取り囲む様に浮遊し始める。

そして、言葉は不要か…と言わんばかりに、手近にいた北東方面のクルセイダー巡航戦車に距離を詰める。

驚く素振りも見せず主砲を次々に撃つが、やはりと言うべきか、プライマル・シフトを超えることは出来ず、粒子の壁によって砲弾が粉砕する。

粉砕した衝撃で爆発が巻き起こり、辺り一帯に煙が舞う。

それを目眩しにして更に距離を詰め、右手に装備されていた刀、アメノハバキリを一刀の元に斬り伏せる。

巡航戦車は真ん中から縦に装甲諸共綺麗に斬られ、数刻の後に締めやかに爆発四散する。

 

「首輪付きめ…」

 

爆発四散する直前、何か残像の様にACの回線に聞こえた…気がする。

それが巡航戦車によるものか、それとも歩兵によるものかは分からなかった

しかし、妙に耳からこびり付いて離れなかった。

その不吉な考えを断ち切り、刀を構え直す。

 

まだ敵は残っているんだ。

派手にこちらが動けば敵もこちらを無視を決め込むことは出来まい。

アイツらを逃がすためにも俺が、俺自身が何とかしなければ。

 

返す刀で北西方面へスラスターを吹かし、左腕のサブマシンガン、カラドリウスを狙いを付けず乱射する。

敵に当てる為に撃っているのではなく唯の牽制、こちらに狙いを定めさせないためだ。

レンフィーノの目論見通り、敵戦車はこちらに近寄らせまいと主砲、機銃をばら蒔いているに過ぎなかった。

巡航戦車まであと20mといった所でスラスターの向きを下にして急上昇、更にカラドリウスをバックパックに仕舞ってアメノハバキリを両手で持ち直す。

戦車は自走砲に弱いとゲームで知っていた為に、上空から急降下、そしてその速度を維持したままアメノハバキリを脳天直撃コースで刺し穿つ。

爆発四散しないようにエンジン駆動部を避けたが、これにより戦車は沈黙、これ以上動く気配を見せることはなかった。

 

___残り一両…

 

そう考えて南方面へ向き直ろうとしたその時、最悪の事態が報告される。

 

「ちょっと!こっちにほぼ全ての残存兵力が来てるわ!一人じゃ何とかできるかもしれないけどこっちは(お荷物)を抱えてるから厳しいわ。そっちを切り上げたら直ぐにこっちに向かって。それまでは堪えておくから。もって二分が限界よ。」

 

アルの声越しに銃声が苛烈なものになっていく。

それはvoice onlyの画面越しにでも分かるほど逼迫した状況であるのが分かる。

 

「分かった。直ぐに向かう。」

 

咄嗟に答えたものの自身の声が震えている事に気づき、苦虫を噛み潰したような顔になる。

 

「先生…?」

 

そっと肩に手を置かれ、レンフィーノは気付く。

また、だ。

また以前と同じような考えをしていた。

生徒を心配させるような俺は先生失格だな。

いつの間に額にかいていた汗を手の甲で拭い、心配させまいと今出来る精一杯の笑顔でワカモを安心させる。

 

「大丈夫だって〜安心しろよ〜こんなんカカッと行ってパパッとやって終わり!なんだからさぁ。」

 

しかしレンフィーノの心内は恐怖と不安が混ぜになったどうしようもない感情が渦巻いていた。

それがどういうものかは分からなかったが、稀によくある、()がそれを告げていた。

それを振り払うようにパイロットコンソールを弄り始める。

 

「ハロナ、牽制に使えるものはないか?なんでもいい、早急に対応が必要だ。」

 

「うーん…カラドリウスは残弾約三十%だからあまり使えないからね〜。ん?アハハ!いいのがあるよぉ。ほらほら、腰に着いてるやーつ。」

 

そう言われ、コンソールを操作してその正体を確かめる。

それはグレネード…投擲武器であるが、唯のグレネードでは無い。

 

「テルミットグレネード…か。うん、これなら何とか行ける…か?」

 

テルミットグレネード…投げて炸裂した後、そこから横一列に火柱をあげる投擲物だ。

これを敵に必中させれば炎上効果も見込める中々に使えるものである。

が、今回の使用用途はそこでは無い。

()()()()()()()()()()()()が重要なのだ。

残弾は三。

少し心許無いが何とかなるだろう。

確認を終え、アルの所へ焦る気持ちを抑えつつ急ぎ足でスラスターを吹かす。

 

端的に言えば、アルの所へ急ぐのはそう掛からなかった。

しかし、歩兵の数が尋常ではなかったのだ。

それはグンタイアリが獲物に群がる様を見ているようであった。

戦闘継続不能な二機のACを庇っているため動けないACの懐に致命的打撃を与えるためだけに決死の覚悟で飛び込んでくるのだ。

それも一人や二人では無い。

全員が全員である。

 

「カミカゼ…」

 

それは自分が言ったのかそれともワカモが言ったのかは分からない。もしかしたら両方が言っていたのかもしれない。

呆然とそれを見ている訳にも行かず、レンフィーノは小隊回線ではなくわざと広域回線に切り替えて威嚇するようにテルミットグレネードをACと歩兵の壁となるように投げた。

 

「オラァ!燃やされたくなかったらさっさと撤退しやがれ!汚物は消毒だァ!」

 

テルミットグレネードが炸裂し、三機のACの壁となる。

残り一方向を自身が肉壁になるように降り立ち、残り弾数が少ないカラドリウスで牽制射撃を開始する。

 

「おい、アル!そっちの辛うじて動くACを連れてイズモの乗るACに乗って脱出しろ!こっちの半壊状態のACは俺が何とかする!」

 

「でもそれじゃあそっちはどうするのよ!周りは敵だらけなのよ!?」

 

「だったら背負っていけばなんとかなるだろ!テルミットグレネードの炎上効果が切れる前に早くしろ!クライアントの命令は完璧にこなすんだろうが!」

 

心配されているにも関わらずつい口調が荒くなってしまった。

アルは回線越しに何かを言いたそうであったがそれを飲み込み、紫色のACを連れて歩兵蔓延る地上から上空へと飛び立った。

これで心配事が一つ減ったが、目の前の状況が如何に危険かということに変わりはなかった。

 

「なぁ…異分子(イレギュラー)…いや、兄弟(ブラザー)。一つ提案があるんだが…」

 

今まで沈黙を通してきたハロナが重々しく口を開いた。

AIだから口なんてものはないけど。

 

「どうした?現状を打破する方法でもあるのか?」

 

「いやあまり好ましくない事だが、私としてはパイロットの安全を第一としたい。そこで___」

 

ハロナからの提案なるものを聞いて訝しげに眉を顰める。

しかし現状況ではこれが一番安全で確実に敵の目を眩ませることができるのかもしれない。

第一、既に時間は無く、残された選択肢はなかった。

 

「…分かった。その案で行こう。そろそろテルミットグレネードの効果も切れる。切れた瞬間に作戦行動を開始しよう。」

 

そう言い終わるか終わらないうちにテルミットグレネードによる炎の壁が鎮火していく。

鎮火した瞬間に歩兵達は待ってましたと言わんばかりにこちらへ押し寄せてくる。

チャンスは一度限りだ。

レンフィーノは右手に持つカラドリウスを上空へ、『投げた』。

そしてカラドリウスは上空で爆発、爆発の余波で二機のACの姿を煙幕で目を欺かせる。

歩兵たちは一瞬だが足を止めるがただそれだけで、敵のACを鹵獲するために一目散で煙幕の中に駆け出していく。

煙幕展開から数十秒経過した時、一機のAC…パッチワークが上空へ飛び立ち、歩兵のことなぞ範疇にないが如く作戦領域から退避した。

煙幕が晴れ、そこには半壊状態の赤いACが残った。

敵の傭兵達はほくそ笑む…あのACは自身の命が惜しいから逃げた臆病者なのだ、と。

敵ACの鹵獲に成功したPMCの歩兵達は早速鹵獲のための搬入作業に移ろうとした。

しかしとある傭兵の一人がACのコクピットから変な音が聞こえるのに気付き、コクピット周りを調べ始めた。

コクピットには無人でありここから音がするのだ。

怪訝に思った傭兵はさらに詳しく入念に調べる。

コクピットシートの後ろにカチコチと音が鳴る箱と共にメッセージカードなるものがあり、そこには…

 

『騙されたな!』

 

の一言が書いてあった。

それに気付いたその傭兵は味方に急いでここから退避する旨を伝える為に立ち上がるが時は既に遅かった。

箱が爆発してACの動力部に引火、残っていた武器にも誘爆し、辺り一体を蒼白の熱気が襲ったのだった。

 

 

「ふぅ…何とかなったか。ハロナ、助かったぜ。」

 

「なぁにいいってことよ兄弟(ブラザー)。これしか方法がなかったんだ…この機体もその辺にあったお下がりだしね。」

 

場所は上空。アルやイズモが待つ戦闘輸送ヘリへ帰路に着く途中だ。

あの時、煙幕を展開、煙幕に紛れてパイロットを救出してハロナがACにハッキング、自爆装置を起動し、急いで退避するという、一歩間違えればこちらにも被害が出ていたかもしれない行動を取ったのだ。

 

「上手くいって本当に良かったよ…ヒヤヒヤしたもんだ。ところで…このパイロットは誰か分かるか?所属は…百鬼夜行連合と書いてあるが。」

 

その疑問に答えたのはハロナではなく、意外にもワカモが答えた。

 

「春日ツバキ。通称『眠り姫』。いつ、どんな状況であっても眠ることができるということから名付けられた、少し…変な人よ。」

 

「ふぅん…じゃあ今は気絶している訳ではなく、寝ているとでもい…なんだ!?」

 

学園を追放、脱走をしたお前が言うか…と喉から出かかった言葉を飲み込み、疑問に思う事を聞こうとした。

が、しかしコクピット内の警告音によって遮られた。

 

「こちらイズモ…この中域に東南方向から高速で接近する高熱源体を確認…所属が不明!?識別信号もありません!こちらから呼びかけていますが応答もありません…!」

 

その報告に舌打ちをするレンフィーノ。

先程の戦闘によりこちらは武装をほぼ使い果たしているのだ。最悪の事態と言ってもいい。

識別信号やら所属が不明なのは少し気掛かりだが、今はやるしかない。

 

「くっ…このまま戦闘態勢を取る!イズモとアルは現中域離脱を最優先せよ。PMCの奴ら、諦めが悪いようだぜ…」

 

「いや兄弟(ブラザー)…これはPMCの奴らじゃない!これは…」

 

ハロナが警告と同時に言葉を紬ぎ出そうとした時には(奴)は既に目の前に王者の風格を漂わせているかの如く空中で佇んでいた。

何故か右腕が無く、それを隠すかのようにボロボロのマントを被せ、全身を常闇を想像させる真っ黒なこれまた軽量二脚型。

しかし装甲パーツと呼べるものが無く、内部フレームが剥き出しになっており、どこかの実験機のような印象を受けた。

いつの間に…と声を出すことも許されない何かを感じたのか、レンフィーノの駆るACコクピット内では静まり返った。

 

「貴様が何故私の右腕を所持している…?」

 

先陣を切ったのは不気味な雰囲気を醸し出す黒いAC。

しかし、レンフィーノには何を言っているのか皆目見当も付かなかった。

 

「俺の右腕は俺の父と母から頂いたものだ。誰だか知らんが俺の右腕はお前の物では無い。」

 

「ほう…呆けるつもりのようだがこれを見てもそう言えるのか…?」

 

__なんの事だ、と言おうとしたその時に変化は起きた。

目の前の黒いACの各関節稼働部のフレームからあの忌まわしき蒼白い焔が噴き出し、機体を覆うように駆け巡る。

それと共振しているかのようにレンフィーノの駆るパッチワークの右腕から微かに同じ蒼炎が漏れる。

その焔を見てあの時の悪夢が脳へとフラッシュバックし、頭を抱えて声にならない声を出す。

 

「やはりそういう事か…だがそれは私の物だ…貴様の右腕を貰い受ける…!」

 

所属不明のACは今にも残った左腕で持つアメノハバキリでこちらを穿かんと中段に構える。

混乱する思考の中でレンフィーノはただ考え続けていた。

元々自身の命なぞ無かったにも等しいのだ。

今更命乞いをするつもりなんてない。

だが、この世界(キヴォトス)に来てからまだ日は浅いが先生(仮)となり、生徒との繋がりの糸というものを識った。

その糸とは友情か、はたまた絆か。

それは分からないが繋がりを持った以上、責任を負う必要がある。

故意では無いにしろ自分の問題なのだ。

そう結論付け、提案をすることにしたのだった。

 

「あ、おい待てい。こっちのコクピットには負傷者や無関係な人がいる。せめてそいつらを安全な場所へ移させてくれ。大丈夫だって安心しろよ〜。逃げるような真似はしねぇよ。サシで決着を付けようや…」

 

部の悪い賭けであることは重々承知している。

を巻き込むわけには行かない。

数分の沈黙の後に予想外の言葉が漆黒のACから告げられた。

 

「ふぅん…騎士道精神の何たるかを少しは知っているようだな…いいだろう。ただし3分間だけ待ってやる。それを超えた時点で無差別に攻撃する。いいな?」

 

騎士道精神が何か知らんが待って貰えるようだ。

襲撃してきたのはあちら側で少し可笑しいのではあるのだが漆黒のACにお礼を言い、急いでイズモの搭乗するヘリコプターへ向かう。

 

「ワカモ…ツバキだっけか…?頼むわ。」

 

その『頼む』は病院まで頼むなのか、レンフィーノがいなくても頼むなのか言った本人ですら分からなかった。

だが心配させまいと落ち着かせるように虚勢を張って優しい声音で言った。

 

「先生…?ちゃんと戻ってきてよね…?」

 

不安そうな顔を窺わせながらヘリへ乗り込むワカモ。

その返事はしなかった。

否、することが出来なかった。

だが、今は目の前のことに集中しなければ。

コイツ(漆黒のAC)をはっ倒して無事に帰る。

それがこの世界(キヴォトス)における俺の使命であると共に他でもないアイツ(ワカモ)の願いであるからだ。

共振によって増幅された忌まわしき蒼白い焔がそれを嘲笑うかのように一際大きくパッチワークの右腕を包み込んだ。




くぅ〜疲れましたw
…ゑ?今まで何やってたんだ…って?
そんなの簡単よ…うまぴょいしてたんだよぉ!(白目)
いやぁタキモルヤバすぎて爆光してまう…
いやライスシャワーちゃんも捨て難い…
誰かタキオンかライスシャワーでRTA小説書いて♡書け(豹変)
とまぁそんなことは置いといて()
1ヶ月も書いてなくてすみませんでしたぁ!(スライディング土下座)
全部APEXってやつが悪いんだ!
ぜってぇ許さねぇAPEX!(責任転嫁)
次の投稿…?気が向いたら()

通常通りRTAにするかRTAを絡めた物にするか

  • やっぱり…通常通りが…最高なんやな…って
  • RTA絡めた小説もいいゾ〜コレェ〜
  • オラァ!過労死してまで両方書くんだよォ!
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