転生したら『大賢者』持ってたからヒーローを目指すことにした件   作:茶々丸さん

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嵐を呼ぶ雄英体育祭
Ⅰ 嵐のような勢いで過ぎ去るそれ即ち修行パートなり


 

 

 

雄英体育祭、それは個性によって衰退し消滅したオリンピックに代わる日本が誇る一大イベントだ。

個性を使って生徒達が様々な競技で競い合う訳だが……プロヒーローも多く来るためスカウトの場であったりもする。

 

「待って待って!ヴィランに侵入されたばっかなのに大丈夫なんですか!?」

 

「逆に開催する事で雄英の危機管理体制が磐石だと示す…って考えらしい。警備は例年の5倍に強化するそうだ。……何より雄英体育祭は…最大のチャンス。ヴィランごときで中止していい催しじゃねぇ。」

 

「いや、そこは中止しよう?」

 

「クアハハハハハ!!峰田よ、雄英体育祭を見たことがないのか!?」

 

「あるに決まってんだろ、そういう事じゃなくてよー……」

 

「ウチの体育祭は日本のビッグイベントの1つ!!

かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した。今は知っての通り規模も人口も縮小し形態化した…

そして日本に於いて今『かつてのオリンピック』に代わるのが雄英体育祭だ!」

 

 

同じ事言ってる…まぁ、この世界の常識だからなぁ。

 

「当然全国のトップヒーローも観ますのよ、スカウト目的でね!」

 

おっとこちらも。

峰田も知ってるって顔してるのウケる。

 

「年に一回、計三回だけのチャンス…ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▷▶︎▷

昼休み。

 

「あんなことはあったけど……なんだかんだテンション上がるなオイ!!」

 

「活躍して目立ちゃプロへのどでけぇ1歩を踏み出せる!」

 

「皆すごいノリノリだ…」

 

「クアハハハハハ!!当然だろう!いつも見ていた雄英体育祭に自分が出るのだからな?滾らないわけがないだろう!!」

 

「うん!そうだよね!」

 

やっぱみんな熱くなってるなぁ…まぁ、俺もなんだけど!!

やっぱり体育祭って楽しいもんだからね!(過去形)

 

「デクくん、飯田くん……」

 

「頑張ろうね体育祭」

 

「顔があれだよ麗日さん!?!?」

 

「どうした?全然うららかじゃないよ麗日」

 

「生…」

 

言わせねぇよ

 

「ひでぶっ!!!!」

 

「ナイスよ龍崎ちゃん」

 

それにしても麗日気合いの入り方が桁違いだな。

まぁ、人には人の事情があるか……それより昼だ昼腹減った。

 

 

 

 

そして放課後。

ザワザワと騒がしくなってきたと思い教室の扉を見ると

 

「何ごとだあ!?!?」

 

「出れねぇじゃん!何しに来たんだよ」

 

ワイワイガヤガヤと元気な子達だなぁ。

この後待ってる地獄の事考えたら気が思いやられる……。

 

「こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ…普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴けっこういるんだ。知ってた?

体育祭のリザルトによっちゃヒーロー科編入も検討してくれるんだって……その逆もまた然り」

 

すっげー喋るなこの子…

 

「敵情視察?少なくとも普通科(おれ)は調子のってっと足下ごっそり掬っちゃうぞっつー宣戦布告しに来たつもり」

 

いい発破かけるなぁ……案外こういうのが化けたりするよな。

その後もB組の切島もどきが来たりとわやわやしだした。

いや、まじで帰んねぇと死んじまう。

 

「あぁー話は終わりか?帰っていいか?」

 

「ッ……眼中に無いってか」

 

「悪いが我達も遊んでいたわけじゃない。全力で来るなら来るが良い……それを全て乗り越えて上に上がるだけだ。……まぁ、勝己は最初からそのつもりだろうがな?」

 

「ケッ……テメェも体育祭でぶっ殺す」

 

「クアハハ…楽しみにしておく。」

 

俺はそのまま人集りをかき分けて帰路に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何か弁解はあるかしら?」

 

「……」

 

なん…だと…!?

必殺のDO☆GE☆ZAでもこの場を切り抜けられないだと!?

な、なんとかしてくれ大賢者!!

 

【解、不可能です】

 

神は死んだ!

てかお前ちょっと拗ねてるだろ!?

普段活躍させてない嫌がらせか!?ごめんね!?!?

 

 

「賢人」

 

「も、申し訳ございません姉上!!!!す、少し学校が長引いてしまい……」

 

「はぁ…仕方ないわね。昼に送ったメールは見たわね?」

 

「は、はい……」

 

「今日から体育祭まで私と焦子で貴方の特訓をするわ」

 

 

あぁ…生きて体育祭を迎えられるかな……?

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、特訓もとい半殺しを行っている2人は龍崎怜子と龍崎焦子…何を隠そう俺の姉だ。

雄英には行かず敢えて2人して士傑高校に行ったのは謎だが……現在3年であり、所属するヒーロー事務所も決まっている。

そんな姉の特訓は有難いが……キツすぎるんだよな。

氷漬けに火だるま、もうボロボロだ。

 

 

「だいぶコントロール出来てきたわね」

 

「お前は大雑把で力任せが過ぎる」

 

「うっ……耳の痛い話です。」

 

正直な話、俺に大賢者がある事は誰も知らないし言っても理解されるとは思っていない。

そんな大賢者があればコントロールなんて容易いことなんだろうが……やっぱり自分の力で強くなりたい。

結局大賢者を座学の時にしか使ってないから宝の持ち腐れなんだけどな。

 

「それじゃあ、ラストスパートと行きましょうか」

 

「気張りなさいよ賢人」

 

 

やっぱりダメかも……助けて大賢者!!!!

 

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