転生したら『大賢者』持ってたからヒーローを目指すことにした件   作:茶々丸さん

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長らくお待たせして久しぶりの投稿コメント頂けてとても嬉しかったとです……お返事は出来てませんが……ちゃんと見てます……とても、励みになっております……
では、本編をお楽しみくださいませ


Ⅲ 嵐舞う障害物競走 Part2

 

 

 

ついに幕を開けた雄英体育祭。

1戦目の障害物競走のスタートの合図に出場する生徒達が駆け出した。

狭い入口は大勢の生徒達でごった返す中轟の氷の力で足止めを食らっていた……1部の生徒を除いて。

 

バチバチにやり合うクラスメイト立ちを尻目に入口から動かない2人の影。

 

「行かないのか?出久」

 

「けんちゃんこそ。」

 

「クアハハハ!!大胆になったものだな!出久よ!!」

 

「負けないよ、けんちゃん」

 

「望むところだ!!」

 

オドオドしていて弱気な幼なじみの姿はもうそこには無かった。

そこに居たのはただ高みを目指し、不敵に笑う強い男だった。

 

次の瞬間爆発的な勢いでふたつの影が駆け出した。

 

第1関門の仮想敵達はあらかた片付けられているな……

ここから一気に躍り出る!!!!

 

『オイオイ 第一関門がチョロいだってよ!!』

 

『んじゃ第二はどうよ!?!?』

 

『落ちればアウト!!それが嫌なら這いずりな!!ザ・フォ━━━━ル!!!!

 

 

学校の体育祭で用意される障害物にしては異様な光景に足を止める生徒達を他所に俺は地を蹴り飛び上がる。

 

「クアハハハハハハハ!!!!先失礼するぞ!!!!」

 

「龍崎!?!?うそ!?!?」

 

「すごい!負けてられへん!!」

 

『さあ!先頭は難なくイチ抜けしてんぞ!!』

 

未だ1位を独走する轟とその後を追うようにペースを上げる勝己

くくく、盛り上がってきたなぁ!!!!

 

『そして早くも最終関門!!かくしてその実態は……一面地雷原!!!怒りのアフガンだ!!

 

『地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ!目と脚酷使しろ!!』

 

 

ほう、地雷か……いけるよな?大賢者!

 

【解、無論です】

 

「クアハハハハハハハハハハハ!!!!」

 

『オイオイ!!マジでか!?A組龍崎!地雷原をものともせず踏み抜いて走ってんぞ!?!?』

 

『あいつ、たしかに頑丈だが……』

 

「ちっ…」

 

「俺には…関係ねぇ!!てめェら、には負けねぇ!!!!」

 

「クアハハハハハ!!良いぞ!!」

 

次の瞬間轟、勝己、俺の間を人影と共に突風が吹き抜いた。

 

「僕だって負けない!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▷▶︎▷▶︎

ー 体育祭の数日前ー

 

「1時間半……」

 

「あぁ…私の活動限界時間だ。無茶が続いてね。マッスルフォームはギリギリ2時間くらい維持出来るって感じ」

 

「そんな…」

 

「まぁ、そんなことより体育祭の話だ。ワン・フォー・オールを継いでくれる気になったかい?」

 

「それは……」

 

「HAHAHA、無理強いしてる訳では無いから安心してくれ少年」

 

「ぶっちゃけ私が平和の象徴として立っていられる時間って実はそんなに長くない」

 

「……」

 

衰弱していく憧れに気持ちがどんよりと重くなっていく。

 

「悪意を蓄えている奴の中にそれに気付き始めている者がいる……君には" 私"を継いで欲しい…だからこそ

 

体育祭…全国が注目しているビッグイベント!!今こうして話しているのは他でもない、次世代のオールマイト…象徴の卵……君が来た!ってことを世の中に知らしめて欲しい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は戻り体育祭、僕は順調に関門を突破していった。

最終関門に入り、トップで競い合う幼なじみとクラスメイト達を見る。

体育祭前のオールマイトとの会話を思い出す。

憧れからの期待と無個性だった自身が今この場に立っている事実に笑みを浮かべー

 

「ありがとう、けんちゃん……マインスイーパーになってくれてっ!!!!」

 

緑色の風が全身を包む。

力が漲るのを感じながら地面を蹴った。

日に日に強さを増すこの風、上がる身体能力を後押しする。その爆発力は計り知れないものであった。

 

「緑谷!?!?」

 

「はっや!?!?」

 

猛スピードでトップに迫り、突風のように間を飛び抜けた。

 

「僕だって負けない!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『抜いたァァァァァァ!!』

 

「デクぁ!!俺の前を行くんじゃねぇ!!!!」

 

「後ろ気にしてる場合じゃねぇ…!」

 

「クアハハハ!!!!やるな!出久!!!!」

 

 

トップ争いをしている中意識外から飛び出てトップをかっさらっていく出久に三者三様に反応しながらも皆が先頭を駆け抜ける出久を見てギアを上げる。

 

突き放せない後続3人を見て流石だなと思いながらもその目は諦めていなかった。

勝己がトップを走る出久の肩に手を伸ばした時だった。

 

刺せ…テンペスト…

 

出久と3人の間にあった地雷が大爆発を起こした。

 

 

『何したんだ!?緑谷か!?間髪入れず後続妨害!!イレイザーヘッド!お前のクラスすげぇな!!どういう教育してんだ!』

 

『俺は何もしてねぇよ。奴らが勝手に火ィ付けあってんだろ』

 

『さぁさぁ、序盤の展開から誰が予想出来た!?』

 

『無視か』

 

『今1番にスタジアムへ還ってきたその男ーー緑谷出久の存在を!!!

 

 

歓声が上がるスタジアムの中、その光景はまるで拳を握り天高く掲げる男を祝福するようであった。

 

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