転生したら『大賢者』持ってたからヒーローを目指すことにした件   作:茶々丸さん

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主人公の容姿はまんま人型のヴェルドラ。


Ⅱ 転生したら入試に挑むことになった件

季節は2月。

受験シーズンもいよいよ終盤に差し掛かっていた。

出久への名付けから約1年。

出久は出久なりに努力をしていたようで体格が昔と比べて随分と良くなっていた。

それと名付けの影響で新たな力に目覚めていた。

それ以外の力も得たようだが……それは出久の事情だ。深く干渉する必要はないだろう。

 

勝己だが、あれから出久や俺に突っかかることは無くなっていた。

いや、俺は元々そこまで突っかかってこられることは無かったんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

そして、はい!やって来ました雄英高校入試当日!!

入試は1回経験してるけどやっぱり緊張するよね!

てか、大賢者居たら大体大丈夫な気がしてるんだよなぁ。

チートだし。

てか筆記試験余裕だったからね!

筆記満点は前世では取ったことないから悪い気がするなぁ〜あははは!

 

「ここが実技試験の説明会場か?」

 

「こら!龍崎!先に行くのやめろって何度も言ってるだろ!?」

 

「む、すまんな先生よ!クアハハハハ!!」

 

先生が焦ったように俺に向かって駆け寄ると叱りつける。

少し舞い上がり過ぎたみたいだな!

先生の後ろを出久は苦笑いをし、勝己は忌々しそうな表情で着いてきていた。

 

「出久も勝己も済まなかったな!!クアハハハハ!!」

 

「あはは…気にしないでけんちゃん」

 

「チッ」

 

勝己は相変わらずだなぁ。

さて、気を取り直して会場へレッツゴー!!

 

「クアハハハハ!!」

 

「だ、か、ら、龍崎ィィィィィ!!!!」

 

龍崎 賢人、学ばない男であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日は俺のライヴにようこそー!!!!』

 

『エヴィバディセイヘイ!!!!』

 

「「「「「………」」」」」

 

「いぇあァァァァァァ!!!!」

 

あ、あれ?俺以外誰も言ってないじゃん。

てかめっちゃ見られてる、え、恥ずかしッ!!

もうこうなりゃあやけクソじゃい!

 

『そこのリスナー!大きなレスポンスありがとよ!!』

 

プロヒーロー、プレゼントマイク。

いやぁー、あのノリ結構好きなんだけどなぁ。

みんなノッちゃえばいいのに。

プレゼントマイクは気を取り直して試験の内容、ルールを説明していく。

 

 

『入試要項通り!!十分間の「模擬市街地演習」を行ってもらうぜ!持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!!』

 

『演習場には仮想敵を三種・多数配置してあり、それぞれの「攻略難易度」に応じてポイントを設けてある!!』

 

『各々なりの個性で仮想敵を行動不能にし、ポイントを稼ぐのが君達の目的だ!!』

 

『もちろん他人への攻撃等、アンチヒーローな行為はご法度だぜ!?』

 

その後は前の席に座っていた眼鏡くんがプレゼント・マイクへの質問をして幕を閉じた。

てか、俺と出久は眼鏡くんに怒られてしまった。

解せぬ。

 

『俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校校訓をプレゼントしよう』

 

『かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と!!Plus ultra!!それでは皆良い受難を!!』

 

相手はロボ、力の加減をせずに済むことに少しのワクワク感を感じながら俺は実技試験の会場に足を運ぶのだった。

 

 

 

※※※※※※※※※※

 

広ェェエエ工!!!!

 

案内された会場は校内に設けられた1つの街だった。

この中に無数のロボが徘徊しており、それを破壊しより多くのポイントを取ったものが晴れて雄英生になる事が許される。

 

『ハイ!スタート!!』

 

「クアハハハハ!!!!待っていたぞ!!」

 

「「「「「は……?」」」」」

 

プレゼントマイクの突然の開始の言葉に受験生達は唖然としていた。

1人を除いて……そう、何を隠そうこの俺である!!

 

『どうしたぁ!?実践じゃカウントダウンなんざねぇんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げられてんぞ!!?』

 

スタートの合図と共に駆け出した俺は仮想敵を探しギアを上げていく。

 

『標的発見!ブッ殺』

 

「こんなものか!?もっと我を楽しませろ!!!!クアハハハハ!!!!!!」

 

俺は仮想敵の頭部を掴み引きちぎると投げ捨て次なる標的を探し駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

『残り8分』

 

まだ2分しか経ってないの?うそぉ……。

このままいけば狩りつくしちゃうそうだけど……。

 

『残り5分』

 

80P、もう少し行けそうだなぁ。

実技試験でも新記録叩き出しちゃおうかな……?

まぁいいか。

他の受験生の様子も見てこよう。

 

大賢者の能力で他の受験生の位置を把握し様子を見に行き、危なくなれば横から手助けをしていく。

 

【告、巨大な】

 

いや、わかってるよ大賢者。

腹に響く振動を起こしてる発生源に目を向ける。

ビルとビルの間から巨大な手が現れ、徐々にその姿を顕にする。

 

あれがおじゃま虫、0Pの仮想敵かぁ。

確かにデカい。

てか、みんな逃げてんなぁ……逃げちゃダメだろぉ。

あれを倒すのは簡単なんだけど、どう倒そうかな。

 

「お、おい!あんた!早く逃げろ!」

 

「?なんで逃げる必要がある?」

 

「何言って、あんなでかいのが暴れたら死んじまうぞ!?」

 

「ふむ、なるほどな。しかし、ヒーローになる為の試験でヒーローが逃げてどうする。」

 

「っ!」

 

「しかし、お前の言い分も間違ってはいない。ヒーローとて人間。恐れもあるだろう。死んでしまっては元も子もない。故にお前、いや、お前達は逃げろ。我がお前達を守ろう。クアハハハハ!!」

 

俺の言葉にその場に居合わせた受験生達は顔を顰める。

いやぁ〜君たちの気持ちは痛い程分かるんだよ?

俺だって大賢者居なかった逃げてたと思うし。

 

「な、なぁ!俺達にも出来ることねぇか!?」

 

「私にも出来ることがあるなら教えて欲しいわ」

 

「ん……」

 

「あたしも手伝うよ」

 

ふむふむ、こういうのが欲しかった!

青春って感じだよね!

女の子多めなのはポイント高い!

 

「クアハハハハ!!いい心構えだ!しかし、あいつは俺一人で充分だ……と言いたいがせっかくだ。手伝って貰おうか。」

 

「おう!任せとけ!!俺は鉄哲徹鐵!!個性は」

 

てつてつてつてつ……ゲシュタルト崩壊起こしそうな名前だな。

 

「スティールか……地味だが中々良い個性だ」

 

「うぇ!?」

 

「蛙に大拳にサイズ……ふむ、どれもいい個性だ。

まず、蛙吹、小大はここから数ブロック先に逃げ遅れた受験生を救助しろ。お前達2人が適任だ。

徹鉄と拳藤はここで俺とあいつの相手をするぞ。」

 

「なんで……いや、今はいいか。分かった!!任せてくれ!」

 

「分かったわ。」

 

「ん」

 

「分かった……」

 

4人は困惑した様子だが……仕方ないよね……。

大賢者に掛かれば個性も名前も即バレだしね。

後で謝っとこ。

まぁ、みんなは俺に何か聞きたそうにしていたが状況が状況なので疑問を飲み込み行動を開始した。

 

俺が指示した通り数ブロック先の0Pヴィランのせいで崩れたビルの下に閉じ込められていた数人の受験生が居り、蛙吹と小大によって無事救出された。

 

「……さて、お前らにはあそこに行ってあいつを破壊してもらう。」

 

「は?」

 

「えっと、どうやって?」

 

「クアハハハハ!!なんだその顔は。簡単な事だ。俺がお前達をあそこまで飛ばす!」

 

「「はぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」」

 

いい反応だ。

でも時間はちょっとしかないから急ぐね。

 

「時間がないから急ぐぞ!!落ちる心配はしなくていい!あいつの首元に電源があるから潰してこい!!」

 

「わ、分かった!」

 

「おっしゃ!!どんとこい!!!!」

 

「よく言った!!行ってこいッッッッ!!!!」

 

俺は2人を掴むと力いっぱい上空に放り投げる。

何やら2人とも盛大に叫んで居たが心配する必要はない。

俺を中心に風が吹き始めると徐々に上空へと登り始める。

それと同時に上昇を止めた徹鉄、拳藤は落下を始めた。

しかし、立ち上った風は2人を纏うようにまとわりつき2人をゆっくりと0Pヴィランの肩に乗せた。

 

「残り1分……相手してもらうぞ!!」

 

肩に乗った2人に気が付いた0Pは俺に向かってその拳を振り下ろした。

どこかで悲鳴が聴こえた気がしたが気のせいだろう。

俺は何事も無かったように拳を持ち上げる。

 

「俺に気を取られ過ぎたな……俺達の勝ちだ」

 

その言葉と同時に0Pヴィランは動きを止めた。

いや〜協力っていいよね!

学生でしか味わえない感覚だなぁこれ!

 

『終了〜!!』

 

お、終わったか。ギリギリだったな。

 

「おい、大丈夫か!?」

 

「ね、ねぇ!大丈っわ!?」

 

「おっと気を付けろ。倒したのに怪我してちゃ世話ないぞ。」

 

「あ、ありがと……」

 

おっと、拳藤ちゃん顔が真っ赤ね。

ははーん、さてはお姫様抱っこは初めてだな?

 

「クハハハハ!!何を恥ずかしがっている!!こんなものいつでもしてやるぞ?」

 

「な、ななに言って!?!?」

 

「すごいわね……ホントにあれを倒しちゃうだなんて」

 

「すごい…」

 

「ふん、あの程度の試練、試練とも呼べんわ。」

 

いやぁー、雄英の試験結構楽だったな。

筆記はズルした気分にならないことも無かったが……まぁ、個性の一環だし問題ないでしょ!

 

「ねぇ、聞いていいかしら?」

 

「む?なんだ、言ってみろ。」

 

「何故、私達の名前と個性が分かったのかしら?」

 

4人は恐らく今1番知りたかったであろう情報の答えを持つ俺に視線を向けた。

そんな一心に見つめられると恥ずかしいなぁ〜。

まぁ、答えてもいいか。

 

「クアハハハハ!なんだ、そんな事か。今の時代答えは1つだろう。我の個性だ。」

 

「あんた、どんな個性なのよ……私達2人を投げ飛ばすわ、風を操るわ、個性やら名前を見破るわ……どんな個性か想像も付かないわ。」

 

「クハハ、それでいい。我自身上手く説明出来る自信はないしな。」

 

この後リカバリーガールがやって来たとこで解散となった。

どうでもいいがリカバリーガールから貰った飴美味しかった。

 

 

 

 

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