転生したら『大賢者』持ってたからヒーローを目指すことにした件 作:茶々丸さん
さてさて、あの地獄の個性把握テストを終えた翌日。
エリート高校雄英の授業はどんなものかと楽しみにしていた私たち1-Aの面々は授業を受けた結果一つの結論に至った。
『普通だ』
そう!めちゃくちゃ普通なのよ!
なんかめっちゃ独特な授業期待したのに!
確かに先生が有名なプロヒーローなのは凄いけどね!?
めちゃめちゃ普通なのよこれが!
あ、でもランチラッシュのランチは凄かった。
あの味であのコスパはヤヴァイ。
ほんと学生の味方。
そしていよいよ!待ちに待った午後の授業!!
ヒーロー基礎学!!!!
Foooooooooooooo!!!!!!
これだよこれこれ!!!!こういうの待ってた!
ヒーロー目指してきたんだもんね!!
しかもその先生が……。
「わーたーしーがー!!」
ひょっ!!
「来っ!!!!」
「普通にドアから来た!!!!」
出久に至っては思わず立ち上がってるよ。
ワロタ。
ヒーローオタクの出久が興奮しねぇわけねぇわな。
てかオタクじゃなくてもオールマイトは痺れるわ。
「オールマイトだ!!すげえや、本当に先生やってるんだね!!」
「画風が違いすぎて鳥肌が……」
「クアハハハハ!!!!」
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為様々な訓練を行う課目だ!!」
まぁ、その名の通りだな。
問題は中身だ……どうなるかな……?
「早速だがコレ!戦闘訓練!!」
WOW!!いきなり胸が踊るね!!
「そしてそいつに伴って……こちら!
入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』沿ってあつらえた……戦闘服!!」
コスチューム!!!!
ヒーローとしてのシンボル!
クラスメイト連中も目を輝かせている。
「着替えたら順次グラウンドβに集まるんだ!」
「「「「「「はぁーい!!!!!!」」」」」」
「格好から入るのってのも大事なんだぜ少年少女!!自覚するのだ!!!!今日から自分は……ヒーローなのだと!!!!!!」
くぅ〜かっこいいぜオールマイト!!
俺に言えねぇこと(言える)を平然と言ってのける……!そこにシビれる!あこがれるゥ!!
「さぁ!始めようか有精卵共!!」
「あんた……それほぼ裸じゃん……」
「む、耳郎よ俺の個性上余計な物は省いた方がいいからこうなっただけだ。それを変態呼ばわりするとは……。」
「ご、ごめんごめん。悪気はなかったんだって。」
まぁ、実際目の毒かもしれないのは確かだ。
自分で言うのもあれだけど結構いい身体してる自信あるし。
ズボンにローブを羽織った状態……いわば上半身は裸だ。
実際耳郎が顔を赤らめているように年頃の少女には少々毒だろう。
「先生!ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか!」
「いいや!もう二歩踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!」
ほう、いきなり対人戦闘訓練か……。
オールマイトによれば基本的に敵との戦闘は屋外だが全体の統計で見れば屋内の方が凶悪な敵が多いらしい。
そして、そんな屋内戦闘を予測した授業の内容は二対二の戦闘訓練となった。
「ヒーローとヴィランに別れた2対2の戦闘訓練……か。」
チーム分けはクジだった。
そのクジの結果こうなった。
A 緑谷出久、麗日お茶子
B 轟焦凍、障子目蔵
C 八百万百、峰田実
D 爆豪勝己、飯田天哉
E 芦戸三奈、口田甲司
F 砂藤力道、尾白猿夫
G 耳郎響香、上鳴電気
H 蛙吹梅雨、常闇踏陰
I 龍崎賢人、葉隠透
J 切島鋭児郎、瀬呂範太
俺のチームは透明人間か……厄介な。
まぁ、相手によってはやりようはある。
「続いて最初の対戦相手はこいつらだ!!」
「Aコンビがヒーロー!!Dコンビが敵だ!!」
AとD……出久と勝己か……。
面白そうだが……勝己暴走するだろうなぁ……。
でもそれと同時に楽しみだ。
俺は今まで出久の力には干渉してこなかった。
故に出久がどんな能力に目覚めているのかは見てのお楽しみ状態なのだ。
さて、出久の成長がどれ程のものか見せてもらおうか。
出久side
対人戦闘訓練、その1発目がまさかかっちゃんとの対決だなんて……。
オールマイト狙ってやってる、なんて事ないよね?
オールマイトに言われそれぞれのチーム毎のスタート場所に移動する。
「建物の見取り図……覚えないとねコレ」
「あぁ、覚えたから大丈夫だよ……」
「え、凄いねデクくん……って凄い緊張してるね!?」
「い、いや、相手がかっちゃんだからさ……飯田くんもいるし……だいぶ身構えちゃってね」
「そっか……爆豪くんってバカにしてくる人なんだっけ」
「確かに嫌な奴だけどさ……凄いやつなんだ。目標も…自信も…体力も…個性だって……。僕なんかよりも何倍も……だけど、いや、だから今は負けたくないなって」
「男のインネンってやつだね!?」
「あ、ごめん!麗日さんには関係ないことなのに!」
「あるよ!コンビじゃん!頑張ろう!!」
可愛い……これだけで僕頑張れそう……。
冗談はさておき……かっちゃんとのこの対決が僕にとって大きなものになるのは間違いないと思う。
僕がここまで頑張ったこと、ここまで来たって事……見ててよね、けんちゃん。
屋内対人戦闘訓練……開始!!
「とりあえず、潜入成功っと」
麗日さんの個性『無重力』を用いて難なくビルの中に侵入する。
問題はここからだ……。
十中八九かっちゃんは僕を狙って来るだろう。
けんちゃんとの繋がりを通して得た僕の力でどこまで戦えるか……。
BOOM!!!!
「麗日さん、大丈夫……?」
「うん!大丈夫!…早速来たね」
「デクこら避けてんじゃねぇよ」
「かっちゃんか敵ならまず僕を狙いに来ると思った。」
「中断されねぇ程度にぶっ潰したらぁ!!」
きた!
「すごい!!達人みたい!!」
「ガハッ」
かっちゃんが振り下ろした拳の勢いを利用し逆にかっちゃんを投げ地面に叩き付けた。
「かっちゃんは…大抵最初は右の大振りなんだ……どれだけ見てきたと思ってる……!!」
「あぁ?」
「すごいと思ったヒーローの分析は全部ノートに纏めてある……君が爆破したノートに!
いつまでも雑魚で出来損ないのデクじゃないぞ…………かっちゃん!僕は……『頑張れ!!』って感じのデクだ!!!!」
「ビビりながらよぉ……そういうとこがムカツクなぁ!!」
確かに今僕はかっちゃんの相手することにビビってるのかもしれない、いや、実際怖い……けどそれ以上にワクワクもしてる……。
だってかっちゃんは、僕の…………。
BOOOOOOOM!!!!!
「麗日さん行って!!」
「うん!」
「余所見か余裕だなぁ!!」
「見えてるよ……かっちゃん!!」
捕獲用テープを駆使してかっちゃんの攻撃を何とかくぐり抜ける。
とりあえず一旦退くか。
「待てコラ!!デク!!……道端の石っころがよぉ……使ってこいや、俺の方が上だからよぉ!!!!」
正直かっちゃんは天才だ。
出来ないことなんてないんじゃないかと思うほどに……。
事実、今までかっちゃんに出来ないことなんてなかった。
でも、だからこそ勝ちたい……!!
ガゴンッ
「溜まった……なんで使わねぇ……舐めてんのか?デク」
「かっちゃん……」
「デク……てめぇのストーキングならもう知ってんだろうがよぉ…俺の爆破は掌の汗腺からニトロみてぇなもん出して爆破させてる」
「なにを……」
「『要望』通りの設計ならこの籠手はそいつを内部に溜めて……」
「ま、さか……!」
ダメだ間に合わない……!
かっちゃんは手榴弾を模した籠手に付いたピンに指を掛けて勢い良く引き抜いた。
「かっちゃ…………!!!!」
「当たんなきゃ死なねぇよ!」
なんて破壊力だ…。
かっちゃんの放った爆炎はビルの一角を軽々と吹き飛ばしてしまった。
「個性使えよデク……全力のてめェをねじふせる!!」
「麗日さん……状況は?」
「無視かァ!?デク!!!!」
かっちゃんの籠手は両腕にある。
さっき放ったひとつはもう使えないとしてもあと1発は打てる……この狭い空間ではどうしようもない。
もう覚悟を決めるしかないか……。
「あぁ〜〜〜じゃあ、もう殴り合いだ!!」
かっちゃんは縦横無尽に爆破を使い飛び回る。
その度かっちゃんの爆破や拳でダメージが着実に蓄積していく。
さすがはかっちゃん……センスの塊みたいな奴だ……でも僕もタダでは負けない!!
リン……
「なんで個性使わねぇんだ俺を舐めてんのか!?ガキの頃からずっと!!そうやって!!俺を舐めてたんかてめェはぁ!!!!」
リン……リン……
「違う……君が……君が凄い人だから勝ちたいんじゃないか…………勝って!!超えたいんじゃないか!!バカヤロー!!!!」
リン……リン……リン……
「その面やめろやクソナード!!!!」
鈴の音と共に白い輝きを放つ光が右手に収束していく。
逆境を覆す英雄の一撃が放たれる。
「麗日さん!!!!」
僕は右手を勢いよく天井に向かって振り抜いた。
そこから放たれた拳圧と極光がビルのど真ん中をぶち抜いていく。
「そういう……ハナっからてめェ…やっぱ舐めてんじゃねぇか!!」
「この力……乱発は出来ないんだ…………まだ僕の身体じゃその反動に耐えきれないから……でも……君相手に使わないなんて選択肢……無かった……」
『ヒーロー……ヒーローチーム…WIIIIIIIIIN!!!!!』
僕はオールマイトのアナウンスを聞き届けそのまま意識を手放した。
タグに入ってないですがW主人公です。
それに出久の能力分かったかな……?
分かる人には分かるかもですねー。
ではまた次回に。
感想誤字脱字報告お願いします。