転生したら『大賢者』持ってたからヒーローを目指すことにした件   作:茶々丸さん

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今話は今までストックのせいで導入を忘れていたルビをやっとこさ導入。
まぁ、そんな大層な事でもないんですけどね?
今回は少し薄い内容になっていますが楽しんで頂けたら幸いです。


Ⅴ 転生したら戦闘訓練を受けることになった件 後編

出久と勝己の戦闘訓練が終わった頃、モニタールームでは俺は2人の熱い戦いで気分が昂っていた。

いや、ほんと、まじ、すげぇのよ。

出久まじでかっこよかったわ……。

中学の頃とは見る影もないのよ。

 

「クアハハハハハハ!!さすがだな!!!」

 

「負けた方がほぼ無傷で勝った方が倒れてら…」

 

「勝負に負けて試合に勝ったというところか」

 

「訓練だけど」

 

クラスメイト達がなんやかんや話してる間に試合をしたメンバーが帰ってきた。

出久はそのまま保健室に連行された。

 

「まぁ、つっても…今戦のベストは飯田少年だけどな!!」

 

「なな!!!!」

 

それもそうだよな。

1番真面目に授業に取り組んでたし。

出久と勝己の戦いは確かに熱かったけどあれただの喧嘩だもんなぁ……。

麗日に至っては気ゆるゆるだったし。

 

オールマイトがMVPが飯田である理由を問いかけると八百万が高らかに手を挙げ一つ一つを説明していく。

超真面目じゃんこの子……。

 

「常に下学上達!一意専心に励まねばトップヒーローになどなれませんので!」

 

「堅いなぁ……」

 

「なんですの……?」

 

やべ、声出てた……。

 

「む、気にするな!クアハハハハハハ!!」

 

 

き、気を取り直して次の試合いってみよー!!

 

「次の試合はこれだ!」

 

オールマイトに握られていたのはBとIの玉だった。

1試合目は出久と勝己で2試合目が俺。

なかなかどうして狙ったようなクジ運だなぁ……。

まぁ、いっか。

 

出久達の試合の時の爆破でビルが使えなくなったので場所を移して再開することになった。

ヒーローチーム:轟焦凍、障子目蔵

ヴィランチーム:龍崎賢人、葉隠透

個性把握テストの時のひんやり王子と握力ゴリラかぁ……どう戦おうかな……。

 

 

『それじゃあ……試合開始!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビル内の一室。

核を見ながら横目で葉隠を見る。

 

「少し聞いても良いか。」

 

「なになに?」

 

「お前のそれはコスチュームになるのか?」

 

そう、これだけは聴きたくて仕方なかった。

葉隠の今の状態……靴と手袋、のみだ。

いや、裸じゃん……JKが裸って不味いだろ。

 

「入るよ!……多分」

 

「葉隠よ。大事な話がある……」

 

「な、なに……?」

 

「お前を持ち上げてもいいか?」

 

ベッチーンと音がビル内に響き渡った。

ふーふーと葉隠は張り手によって痛めた手に風を送っていた。

 

「いったぁい!!龍崎なんでそんなに硬いのさ!!!!」

 

「増強系でもない者が我を叩けばそうなるのは必然だろう。」

 

さてさて、俺がセクハラ認定された言葉にはもちろんしっかりと理由がある。

もちろん透明人間としては正解でも女の子としてはどうなんだ?となった全裸戦法だが、それ以上に相手の個性だ。

轟焦凍、個性『半冷半燃』。

右半身左半身それぞれから炎と氷を出すことが出来る。

ちなみに大賢者調べである。

なんだか最近出番なかったからね、タイトル詐欺になっちゃうよ。

 

【告、少々メタ過ぎると思います。⠀】

 

まぁ、気を取り直して。

正直俺だけなら問題ない。てか俺と轟の相性最悪だしね。

てかこんな強固性なんだし、もし俺が轟なら……

 

ピキッ

 

そう、こうやってその空間だけ凍らせればいいんだもんな。

それだけで無力化出来る。

正直の個性で場所もバレてんだからこうなるのは必然だよね。

 

「来たか」

 

「よう……悪いなそこでじっとしてもらうぞ。動いてもいいけど足の皮剥がれ……ッ」

 

バキッバキバキッッ

 

「これで終わりか?……ほれ、障子を呼べ。第2ラウンドと行こう」

 

「チッ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビル内というのはヴィランにとって事を有利に進めるのに適した場所だ。

街中、それもビルの内部となるとヒーローの行動を大幅に封じることが出来る。

守るものの多いヒーローにとって戦いづらい場所のトップに入るだろう。

 

ヒーローチームである轟の能力は確かに地の利をものともしない強固性だ。

だけど轟にとって最初の壁だろう、氷の効かない相手は……まぁ、正確には全く効いてない訳じゃないけど。

何よりどちらも俺の背後を取れるほどのスピード、パワーを兼ね揃えてはいない。

 

「このままお前の氷を防いでるだけではな…………そろそろ決着をつけようか。」

 

「クソッ……障子……突っ込むぞ。」

 

「あぁ」

 

「いや、やらせんぞ。まずはお前からだ轟。」

 

「なに……?ッッ!?」

 

轟はいつの間にか現れた葉隠に確保テープを巻かれ驚愕の表情を浮かべる。

 

「気付いていなかったか。まぁ、仕方あるまい…これだけ近ければな。

さて最後はお前だ……しばし眠れ。」

 

俺は一瞬で障子の懐に潜り込み鳩尾に拳を叩き込んだ。

それだけで障子の意識は容易く刈り取られた。

 

「クアハハ!!よくやったぞ葉隠!!」

 

「いぇーい!最初は変態さんだと思ったけど龍崎くんって凄いんだね!!」

 

くぅ!いつまで根に持ってんだよ!?

いや、確かに考えなかった訳じゃないけどさ!?

でも透明人間なんだから特になんも感じねぇよ!!見えねぇんだから!!!!

ただ凄く柔らかかったとだけ言っておく。

 

少し遅れてオールマイトの勝利の言葉が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後。

教室ではクラスメイト同士の戦闘訓練での反省会含む親睦会が開催されていた。

勝己は早々に荷物を纏めて帰っていき、リカバリーを済ませた出久も勝己の後を追うように教室を飛び出していった。

 

「あいつら忙しないな」

 

「まぁ、2人にも色々あるからな」

 

「そういや、お前ら3人どういう関係なんだ?」

 

「所謂、幼馴染というやつだ。我は小学校からだが出久と勝己に至っては幼稚園からだからな。家も隣だし。」

 

「その割に仲悪そうだったな」

 

「まぁ……な。」

 

「暗い話はこのくらいにしてさ!龍崎さ、どんな個性なの!?」

 

「あ、俺も気になってた!」

 

「む、我の個性か」

 

「ケロ、私も気になるわ。前は聞けなかったし。」

 

出久と勝己の思っ苦しい話が終わった後、芦戸と切島よる白羽の矢が俺に向いてしまった。

俺の個性……これはシンプルなようでとても難しい議題だ。

今まで俺は成してきた事を全て個性によるもの、と説明してきたが本来の個性(・・・・・)からは掛け離れたものが多い。

大賢者が最たる例だろう。

実に困った……。

 

【告、入学してからの実績を鑑みて個性を打ち明けても問題ないでしょう。⠀】

 

ふむ、そうかそうか。

そうだな、うん、気にするだけ無駄か。

俺には大賢者が付いてるし。

なんとか誤魔化せるだろ。

 

「龍崎?」

 

「む、すまないな。考え事をしていた。」

 

「お前も考え事とかすんだな。」

 

黙れぶどう小僧め。

 

「あぁ、我の個性は『d』……」

 

「いつまで残ってる。用事がないならさっさと帰れ。」

 

俺の個性発表という覚悟を決めた一大イベントは相澤先生によって呆気なく打ち砕かれた。

 

俺の覚悟返せよ……まぁ、いいけどさ。

 

こうして俺達の学生らしい最初の日は無事に幕を閉じた。

そして近い未来、俺達は知る事となる。

真に賢しいヴィランの恐怖を。

 

 




次回からはUSJ編。
ここから原作との相違が現れ始めます。
まぁ、今までも違いましたが……。
それでは次話お楽しみに。

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