転生したら『大賢者』持ってたからヒーローを目指すことにした件 作:茶々丸さん
Ⅰ 転生したらヴィランに襲撃された件
ーオールマイトの授業はどんな感じです?ー
ー平和の象徴が教壇に立っているという事で様を聞かせて!ー
ー教師オールマイトについてどう思いますか?ー
ーオールマイト…あれ?君『ヘドロ』の時の!?ー
ーオール…小汚っ!?なんなんですかあなた!?ー
オールマイトの雄英就任のニュースによりマスコミが現在校門前まで押し寄せる騒ぎとなっていた。
そして俺はというと……。
「だぁぁぁぁぁ!!何故だ!何故我にはインタビューをしない!?」
「け、けんちゃん落ち着いて!」
「あの反抗期を煮詰めて凝縮した塊みたいな勝己ですらインタビューされたのだぞ!?」
「ンだとコラ!?」
「いや、爆豪のはインタビューって言うのか?」
あんまりだよ!せっかくの強固性にこのビジュアルなのに!俺もテレビに写してよ!!
人気になりたい!!モテたいのに!!!!
あ、ダメだ、冷静にならなきゃ……これじゃ低俗なブドウ小僧と同じになってしまう。
「それにしてもやっぱオールマイトってすげぇんだな!!!!」
「ほんとな!あんなにマスコミに囲まれたこと無かったぜ」
「オイラ、人気者になった気分になったぜ。」
インタビューでマスコミに囲まれたクラスメイト達は普段味わうことの無い体験で興奮冷めやらぬといった様子で騒いでいた。
「お前ら席に着け授業を始めるぞ。」
相澤先生が教室に入ってくるなり眼光を光らせながら一言そう言った。
それだけであれだけ騒々しかった教室が静まり返る。
さすが先生だね!
「昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績は見させてもらった。」
あ、視線が勝己の方に。
まぁ、昨日のあれ見たらそうなるわな。
「爆豪。おまえもうガキみてえなマネはするな。能力はあるんだから。」
「……わかってる」
「さて、HRの本題だ……急で悪いが今日は君たちに……学級委員長を決めてもらう。」
「「「「「「学校っぽいのきたー!!!!」」」」」」
委員長かぁ……終始俺に縁の無かった役職だなぁ。
それにみんな……
「やりたい!」
「ウチもやりたいっす」
「委員長!!やりたいです!ソレ俺!!」
「リーダー!!やるやる!!」
みんなやる気モンスターじゃん。
積極的過ぎておじさん困っちゃう……ポッ。
「キリがないな……相澤……先生よ。ここは多数決で決める事を提案する。」
「ケロ、それでちゃんと決まるのかしら?」
「そうだぜ、そんなのみんな自分に入れらぁ」
「そうか、その中でも複数票を獲得した者こそが真にふさわしい人間となるわけか…………さすがだ龍崎くん!」
「クアハハ!!そうであろう!!」
ぜんっぜんそんなこと考えてなかったわ。
いや、だってみんなやりたいんだから普通に話し合っても意味ないじゃん?
だから多数決提案したんだけど……まぁいいか。
「時間内に決まればなんでもいいよ」
さて、多数決の結果だが……
「僕三票ー!?!?」
「む?我に二票……?」
いや、ほんとなんで俺に2票も入ってんの……?
俺自分に入れてないのに……?
わからんわからん……まぁ、俺じゃないしいいんだけどさ。
「なんでデクに……!!誰が……!!」
「クアハハ!!勝己よりはマシだろうな!!」
「あァ!?」
「0票……わかってはいた!さすがは聖職といったところか……!!」
「他に入れたのね……。」
真面目だねぇ…
と、まぁ、結果は出久三票、八百万二票、俺二票と言う結果になり、俺が八百万に譲り委員長は出久、副委員長は八百万となった。
出久side
僕が委員長に決定した次の昼休み。
僕は飯田くん、麗日さんとランチラッシュのランチが食べられる食堂に来ていた。
「委員長かぁ……僕になると思ってなかったから務まるか不安だなぁ」
「ツトマル」
「大丈夫さ。緑谷くんのここぞとばかりに胆力や判断力は多を牽引するに値する。だから君に投票したのだ。」
え、飯田くんだったんだ……あと2人……多分1人は麗日さんなんじゃないかとおもう。
0票だったし、多分クラスメイトの中の誰よりも可能性は高いとおもう。
あと1人が誰なのか……うーん。
「でも、飯田くんも委員長やりたかったんじゃないの?メガネだし!」
「やりたいと相応しいか否かは別の話……僕は正しいと思った判断をしたまでだ。」
飯田くんってもしかして……?
「ちょっと思ってたけど飯田くんて坊ちゃん!?」
「坊!!……それを言われるのが嫌で一人称を変えていたんだが……ああ、俺の家は代々ヒーロー一家なんだ。俺はその次男さ。」
「ええー!!凄っ!!!!」
「もしかして、飯田くんの家族ってインゲニウム!?」
「さすが緑谷くんだ……ああ、インゲニウムは僕の兄さ!!」
「あからさま!!すごいや!!」
「規律を重んじ人々を導く愛すべきヒーロー!!俺はそんな兄に憧れヒーローを志した人を導く立場はまだ俺には早いのだと思う。上手の緑谷くんが就任するのが正しい!!」
「なんか初めて笑ったかもね飯田くん。」
「え!?そうだったか?笑うぞ俺は!!」
飯田くんにとってのインゲニウムは僕にとってのオールマイトやけんちゃんなんだな……。
飯田くんの話を聞いてほっこりしていたその時。
ウゥゥ〜〜〜〜〜〜
「警報!?」
『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難してください。』
「3!?」
「セキュリティ3ってなんですか!?」
「校舎内に誰か侵入してきたってことだよ!三年間でこんな事初めてだ!!君たちも早く逃げて!!」
侵入……!?
だめだ、でも今この場にいるみんながパニック状態で危険だ……どうする!?
……?シャッター音……?
この状況の打開策を考えていると微かにシャッター音が聞こえた気がした。
カシャッ
やっぱりだ……この身体に変化が現れ始めたのはけんちゃんに名付けされてしばらくしてからだった。
鍛えれば鍛える程筋肉が付き視力があがり聴力が上がった。
身体機能が底上げされている感覚を感じていたが……今回の件で確信に至った。
これが
「飯田くん!!麗日さん!!」
「緑谷くん?」
「侵入してきたのはマスコミだ!麗日さん!飯田くんを浮かせて!!飯田くんはみんなが気付く場所に飛んでいってくれ!!君が一番機動力がある!」
「分かった!!」
「承知した!!」
DRRRRRRR!!!!!!!
「皆さん……大丈ー夫!!ただのマスコミです!!何もパニックになることはありません!!ここは雄英!!最高峰の人間として相応しい行動をとりましょう!!」
さすが飯田くんだ。
パニック状態の人々に短く端的にそれでいて大胆に現状報告をして見せた。
出口に固まっていた集団が解消していったころ飯田くんが清々しい笑顔でやってきた。
「さすが飯田くん!」
「いや、これは緑谷くんの手柄さ。君が俺や麗日さんに的確な指示を出してくれたおかげさ。」
「それにしてもデクくんよくマスコミだって分かったね。デクくんの位置からじゃ見えなかったでしょ?」
「あー、僕耳が良くてさ、うっすらと外のシャッター音が聴こえたからマスコミかなって」
あの状況でそこまで聞こえてる時点で異常なのだが……2人は何も聞かずに頷いてくれた。
ほんと良い友達を持ったなとしみじみと思うのだった。
出久side out
出久達がなんだかんだしていたその頃、俺は校舎の屋上で外の一部始終を見ていた。
「はぁ……めんどくせぇな……大賢者。鑑定出来てるか?」
【解、鑑定出来ています。⠀】
「名前と個性は?」
【解、志村転弧。個性『崩壊』です。⠀】
「志村転弧、崩壊か……」
嫌な予感がするな……。
いくらオールマイト関連の記事を書きたいからってこんな強行突破するだろうか?
あんな分厚い扉を瞬く間に粉々に崩壊させる……恐ろしい個性だ。
これから警戒が必要になってくるな……おそらくこれは始まりの序章ですらないだろう。
さて、俺という
「全く……誰が俺をここに送り込んだかは知らねぇけど……どうなっても知らねぇからな……。」