「よっしゃアアア!!!かかって来ォォい!!」
アスタは大声で取り囲み相手を挑発し、剣を構える。
「この数を前におかしくなったか…?」
「何でもいいさ今から死ぬヤツだ…」
周囲を取り囲んでいる魔導士達はそんなアスタを楽に殺れると判断した魔力で攻撃するが
「うおおお!!!!」
アスタはその場で回転し、魔法を全て弾き返す。
「はぁあああ!!!!」
十本の氷剣を操り、迫り来る攻撃を薙ぎ払う。
「無駄な足掻きを……」
「あ〜〜〜〜〜〜コイツがぁ……あの方の言っていた反魔法の…!」
見下す魔導士の中に、約一名はアスタを見て興味深そうに呟く。
「冷静に…ですよね……冷静にムチャクチャします…!!」
「はっ!冷静にムチャクチャってなんだよ!面白いな!」
リオンは可笑しいと笑いながらも、氷剣を従え敵に突っ込む。
「コイツら…!」
魔導士がリオン達に攻撃しようとした時、
「『炎魔法 "爆乱焔"』兄上をあのような目に遭わせたお前らを俺がのさばらせて置くわけが無いだろう…!!」
レオもアスタ達に続くように戦いに参加する。
「俺も混ぜんか!!我がライバル達よ――――!!」
「おう!勝手に混ざれ混ざれ!」
「モタモタしてると置いて行くぜ!」
互いに背を預け、一致団結する。
「うおおおおおお!!!!」
「だりゃああああああ!!!!」
「そこ!」
三人が疲弊しているのは事実。しかし、闘志が衰えることなく燃え上がり、疲弊などを忘れさす。
「「うぉぉおおおおお!!!」」
(手負いの獣ほど手強いと言うが……危険だ―――)
「ターゲットではなかったが…今ここで殺す!!」
再び3人に迫る魔法の数々、しかし、水のドームが三人を守る
「『水創成魔法『"海竜の巣"』そう簡単に私の仲間を殺せると思わないでくれる…!?」
ノエルがアスタ達を守る為に防御魔法を
「へぇ…なかなかの防御魔法じゃないか……!その身なり…王族シルヴァ家の者かな………?では失礼の無いように魔導書の魔法でお相手しよう…」
魔導士は自身の魔導書を開き、魔法を唱える。
「『樹木創成魔法 『"引魔の根"』」
突如として地中から現れた樹木達が、ノエルの発動した“海竜の巣”の周りに集結し、水を吸収する。
(そんな…!!激流を飲み込んで……
!?)
樹木達はノエルの"海竜の巣"を吸収し、アスタ達の防御が失われてしまった。
「うおおおお!!!」
「!!」
しかし、そんなことを気にする様子は無くアスタとレオポルドは突っ込む
「突っ込みすぎだ!」
「……その闘争本能恐れ入ったよ『風創成魔法 "穿通竜巻針"』」
魔導士の前に出現した風の渦が伸び、アスタとレオポルドを貫く針となって貫く。リオンにも向かって来るが、氷剣を束ねて何とか防ぐ。
((―――は……速すぎる……!!))
「っ!アスタ!レオポルド!」
攻撃を受けてしまった二人はその場に倒れてしまい、このままでは止めを刺されるのは必定だろう。
「…では…トドメといこうか――――…」
もう一度同じ魔法を使おうと魔導士が動こうとするが、
「させるか!『氷魔法 "氷纏・氷竜戦空"』!!!」
リオンは手に持つ氷剣で氷の竜を出し止めを阻止しながら薙ぎ払う。しかし、それを使うと同時に頭がぐらんと揺れる感覚に襲われる。
(頭が……揺れる……?力も抜け…!?)
膝を着き、氷剣を杖にして倒れ込むのを拒否するが、その氷剣も音を立てて砕け散る。そのまま倒れそうになるが、両手でそれを再度拒否する。リオンに襲った異常は簡単だ、魔力切れと身体が全力に慣れていない為にきた反動である。
「く……そ……!」
「ふっ……肝を冷やされたがここまでだな。今度こそトドメと行こうか」
魔導士がリオン達目掛けて攻撃態勢に入る。リオンが立ち上がろうとするが、思うように身体が動かない。
(う、うそ………!!)
ノエルは目の前の光景が信じられなかった。今この場に居る戦闘能力が高い三人が行動不能となったのだ。
「やめてぇえ――――!!!!」
その時だった。
(この魔力は……!)
魔導士達が放った魔法を上空から落ちてきた水銀の塊が三人を守ったのだ。
「―――――…なに…」
水銀の中からは、"それぞれ散っていた騎士団員"が全員集結していた。協調性がなさそうだったが全員揃ってだ。
「…み…みんな―――――…!」
「……魔法騎士団……!」
「よくもあんなところまで飛ばしてくれたな………!」
屋根の上にいたヴァルトスの元へ、サンドラーが立ち塞がる。
「バカな……!あの距離をこんなにも早く―――…!?」
ヴァルトスは驚きを隠せずに居た。それもそのはず、魔法騎士団員達はヴァルトスの空間魔法で遠くに転移させられていたのだ。それも、短時間で戻るはずがない距離まで。しかし…
「不本意の極みだったが…全員で協力し戻って来た…超複合魔法…とでも言うべきか…?」
「…………」
「力を合わせるというのも…良いものですねぇ」
「ま、男も捨てたもんじゃないっスね」
「能力だけは認めてやる」
「協力なんざ二度とごめんだな」
「違う団とはやはり相容れないものだもの」
不本意だったのか口々に文句を言う騎士団達。
「―――…だが…我ら九つの魔法騎士団はただ一つクローバー王国の平和の為にある···!!」
ノゼルは魔導士達を冷たく睨みつけ、そう言い放った。
「…チッ…」
ヴァルトスはサンドラーの隙をついて仲間の魔導士達の元へと転移する
「このまま戦えばただでは済まない…退こう…」
このまま戦えば無事では済まないと言うのは目に見えている。それ故に、ヴァルトスは即座に撤退することを提案する。しかし、
「そう急くな『水銀魔法 "銀の雨"』」
頭上からは彼らを逃がさずこの場で一網打尽にしようとする、ノゼルの魔法が放たれる。だが、魔導士の一人が魔導書を開き魔法を発動する。
「『ゲル魔法 "ベトベトサラマンダー"』」
現れたのは、ゲルで作られたウーパールーパーのような魔法であった。
(その程度の魔法我が雨は貫くぞ)
その程度では自身の魔法が止まらないと確信しているノゼル。だが、敵はもう一手打つ
「からのぉ〜〜〜〜」
魔導士は大きな注射器を取り出し、自身で作った"ベトベトサラマンダー"に突き刺す。
「『裏魔導具 "特性+α"―――吸収』」
サラマンダーはノゼルの水銀魔法を自身の身体に吸収し、敵の魔導士まで届かなかった。
(何だ…!?あの魔導具は―――…)
見たことのない魔導具を使い、自身の魔法を強化した事に驚きを隠せないノゼル。
次に魔導士はサラマンダーを操り、アスタを捕まえる
「アスタ!」
「もぉ〜〜〜〜らいっ」
アスタを手に入れた魔導士は機嫌が良かった。
「どうするつもりだ…ソイツ?」
「秘密♪」
(こいつら…団長の魔法をいとも容易く―――――…!!)
クラウスは目の前での出来事が信じられなかった。団長ノゼルの攻撃を簡単に対処して見せたのだ。更にアスタが捕まった
「アスタ…!!」
「アスタさん…!!」
「覚えておくがいい…魔法騎士団の者共よ」
そこで魔導士達の一人が口を開いた。
「我らは『白夜の魔眼』クローバー王国を滅ぼす者だ…!!」
そう言い放つと、魔導士達はヴァルトスの魔法でどこかへと消えていくのだった。
「アスタああ――――!!!」
連れ去られたアスタは敵に捕まる。ノエル達はその場に立ち尽くすしか無かった。
「ア……ス……タ……!!!」
リオンも手を伸ばしていたが、限界を迎えたのか意識が暗転し、崩れ落ちた。
「リオンさん!!!」
ミモザはリオンの傍に駆け寄った……。
氷属性は大好きです。あと雷属性も
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