ブラッククローバー 氷の四つ葉の魔法騎士   作:皐月の王

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修行編
強くなるため……


リオンは夢を見ていた。普段見る夢は子供の時の事や、訳の分からない光景とかそう言ったものばかりだ。しかし、今回の夢は不思議なものだった。

 

『こんな所で寝ていたのかい?▪️▪️▪️▪️』

 

自身の視界にはとある人物が浮かぶ。人かと思えば耳が長い。その特徴から推察するにその人物は遥か昔に存在したとされる"エルフ"とでは無いかと考えられた。

 

『そんなの、オレの勝手だろ?言っとくけど結婚式には顔は出さないからな兄貴』

 

口が勝手に動く。リオン自身は困惑するが状況を見るに目の前の人物は結婚を控えているらしい。めでたい話だ。しかし、自身の視界の人物は弟でありながらも結婚式の参加を拒否している。

 

『おい▪️▪️▪️▪️それはねぇだろ。自分の兄貴の結婚式だろうが。冗談ならまだしも、本気で言うかね』

 

第三者が現れる。胡散臭い雰囲気を纏いながらも呆れたと言っているのだ。それにはリオンも同感だ。兄弟の祝いの場には出ないと言い切っているのだから

 

『弟である▪️▪️▪️▪️にも祝って欲しかったんだけどな』

 

『……別に、反対してるわけでもねえだろ?好きにしたら良いだろ?人間と手を取り合うのも、人間と結婚するのも。オレは反対はしないし』

 

『そうやってまだいじけているの?』

 

『そうなんだよ、説得してくれよ……。オレはもうお手上げだ』

 

エルフが集まり説得をするが絶対に折れる事無く。そして場面が変わる。

 

燃え盛る結婚式の場。死に絶えているエルフ達。その場に居なかったため自身は無事だった。その場には身なりの良い少年と少女が居た。

 

『何があった!?これはどういう状況だ!?そのグリモワール……なんで、オレと同じ四葉だったのに五つ葉に……!』

 

そこで景色が暗くなる。そして意識が浮上する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……っ、何だったんだあの夢は」

 

リオンは目を覚ました。長い間眠っていた気もするが起き上がると近くでは、フレゴレオン団長が治療を受けていた。そしてもう一つの治療ベット?には誰もいなかった。リオンはふらつく足と痛む頭を無理やり動かし歩き出す。

 

アスタが捕まった、その事は覚えている。なら一秒でも救出に動くしかないと思った。

 

「ダメですよ!まだ、安静にしてないと!」

 

「もう大丈夫だ!歩けるなら大丈夫なんだ!」

 

リオンが医療棟の扉を開けると、レオポルドが戻ってきていたアスタに宣戦布告をしているところだった。

 

「リオンさん!リオンさんも安静にしてないと行けないんですよ!」

 

ミモザが出てきたリオンに駆け寄り、肩を貸しながら言う。リオンは

 

「わ、悪いな。アスタを助けないと思って急いできたんだけど……そんな必要も無かったみたいだな」

 

「ええ、魔法帝がアスタさんを助けて、戻って来たのですわ」

 

「魔法帝が……か。なるほど」

 

リオンは納得したように頷く。そして、アスタとレオポルドのやり取りをしばらく見ていた。

 

「わたくし心配しましたわ。あんなにボロボロになって、魔力を使い果たして、見ていて苦しくなりましたわ……あんなに傷ついた姿……」

 

ミモザがリオンの方を見て言う。リオンは驚いた表情を浮かべ…少し笑い

 

「悪いな、心配かけて……」

 

小さく聞こえないようにそう呟いた。

 

その後日を改めて、臨時の戦功叙勲式が行われた。リオンはその活躍が認められて、一等下級魔法騎士となった。その後休めと言われた。

 

しかし、このままでは話にならないと思い、リオンは修行をする事とした。久々の全力を出して、身体が耐えれませんでした、ペースが分かりませんでしたは話にならない。このままだと宝の持ち腐れの才能となるだろう。

 

 

そして、その舞台に選んだのは……

 

「……ここが、"コキュートス"か……」

 

クローバー王国の遥か北に位置する、雪山のとある洞窟である。コキュートスと言う名前が着くだけはあり、濃い魔と冷気が支配している場所でもある。また、魔宮でもある。リオンは入口にたっただけだが、心臓まで凍りそうな冷気の魔力が突き刺さる。

 

「……ここを攻略するか」

 

魔力を身に纏う。この技法のことをマナスキンと言う。身体能力を上げつつ、周囲から身を守るための術として魔道士なら誰しもが使う技術である。ずっとコキュートスの魔に当てられたら凍えて死ぬと直感したからである。これより足を踏み入れるのは、氷と暗闇の地獄。氷獄の魔宮。並の者では中で氷の素敵なオブジェクトになる事必定の世界。

 

その世界に箒で踏み入れる。

 

――――――――――――――――――

 

「……」

 

突入して10分が経過していた。吐く息は白く染まり、体の熱を奪う冷気と濃い魔に当てられている。マナスキンのおかげで難無く動けているということだろう。

 

(少しでも気を緩めると、纏っている魔力も揺らぐな……。集中しねえと……)

 

罠魔法に気をつけながら奥に進んでいく。違う魔宮とは言えど、1度経験しているためどういうのかというのは理解している。

 

魔宮が濃い魔で満たされているというのも経験している。しかし、こうも氷の濃い魔は初めてである。並の魔導士なら凍えて氷像になってもおかしくは無いと思えるほどに。現に、人に見える氷像がいくつもあるのだから……。マナスキンを緩めようものなら自分も氷像の仲間入りになるだろう。

 

(宝を求めてきた連中の……氷像か?こんな風にはなりたくは無いな……)

 

凍りついて何年経ったか分からない氷像が幾つかある。それだけここの攻略する難易度が高いという事だろう。一体どれだけの人物がここで果てたのだろうか数えたくも無い。そして、それだけではなく……

 

「お出ましか……!」

 

このコキュートスを生息としている魔法生物が姿を表した。青白い氷のゴーレムにも見える生物が3体現れリオンと対峙する。




精霊のための話は二話で行けたらいいなぁと思ってます!

オリジナル精霊(氷精霊)について

  • サポート重視の氷精霊フラウ
  • 単独戦闘能力も高い氷精霊フェンリル
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