ブラッククローバー 氷の四つ葉の魔法騎士   作:皐月の王

23 / 26
お久しぶりです。氷属性と雷属性が大好きな皐月の王です。遅れてすいません!今日中にもう1本上げます!それで許してください!


氣を掴め

(話からするに、五感を使って感じ取るというのが『氣』を感じるというのだよな。とりあえず集中しないとな……!)

 

リオンとアスタは集中する。対峙するヴァルトスは

 

「オマエたちのような者に、私の攻撃は捕えられん」

 

二人の後ろの空間からヴァルトスの魔力弾が飛来する。アスタとリオンは反応し

 

「そこかぁ―――!?」

 

「後ろ!」

 

各々の武器で迎撃するが、完全とは至らなず、被弾する。リオンは魔力を纏っていたため大したダメージには至らない。

 

「ぐ……捕らえ切れなかった――…」

 

「反応が遅れたか……だが、次は」

 

「違う」

 

後ろからヤミの蹴りを二人してくらう。

 

「チビは耳だけ反応、銀髪小僧は魔力感知で反応してただろそりゃ氣じゃねぇ。オレを騙そうーったってそうはいかねーよ?五感全てで感じるんだバカタレ共!大体勘と予想の間くらいをイメージしろ!ちゃんとやんねーと殺すぞ!」

 

(んな理不尽な!でも、やるしかない)

 

(ええええええ!?んなメチャクチャな――……けど何か分かった気がする)

 

二人は大きく息を吸い込んで、大きく吐き出し集中力を高める。

 

アスタは目を瞑り、1度全てをリセットして集中力を高める。そして、研ぎ澄まされた感覚と高められた集中力はヴァルトスの空間魔法の攻撃を捕らえる。リオンは反応が遅れて完全には防げなかったが、アスタは反魔法の大剣で打ち返し、ヴァルトスに当て返した。

 

「やった…!!」

 

「やったな!アスタ!」

 

「おう!やりましたよ!!ヤミ団長ォ―――!!」

 

出来た事を報告するとヤミはドン引きした表情で

 

「何でマジで出来んの?キモ…!」

 

「えええええええ!?」

 

「やれって言ったの団長じゃないですか!?」

 

「それでも本当にやるかよ」

 

「よくも……ヴァルトスを…!!オマエのような人間が我が同胞を傷つけることは二度あってはならない……!!」

 

リヒトは怒りの形相で魔法を発動させる。光が一本の鞭の様に踊りリヒトの周りをたゆたう。

 

「この魔法は鞭のしなりに似た軌道を描く。この動きが予測できるか?その昔、罪人に刑罰を与える目的で鞭が使われたとされる……」

 

手に持つ光の鞭を振りかぶり、

 

「オマエ達によくお似合いだ!」

 

罪人に打つか如く、その光の鞭を振り下ろす。

 

「『光創成魔法 "裁きの光鞭"』」

 

不規則な光の鞭は洞窟内を縦横無尽に走り、壁、天井、床を破壊する。

 

「洞窟が……!」

 

「わははは!!!めちゃくちゃしやがるあのイカレヤロー!!」

 

「笑っている場合ですか!?」

 

尚も鞭は振るわれ、天井が崩れ落ちる。鞭が振り終わる頃には天井が落ちて、陽の光が差し込み、リヒトを照らしていた。その光景は神々しいとも言えるだろう。

 

「さすがリヒト様…!!まるで神を思わせる力――!!リヒト様がその気になれば魔法騎士団など赤子同然――」

 

「『氷創成魔法 "氷の城壁・天幕"』」

 

瓦礫を突き破り氷の天幕が姿を表わす。氷は塵になり、その中からヤミ、アスタ、リオンが姿を表わす。

 

「集中するれば自然物の氣も感知できる!これで不意な落石で死ぬことはねーな!!」

 

「うおおおおぉサンキューリオン!!氣すげえええ!!氣バンザぁぁぁイ!!」

 

「何でテンション上がってんのこの二人。オレも早く氣の感覚を掴めるようにならないと」

 

何故かハイになっている二人とは異なりリオンは平常運転。少しこのテンションに着いていけず引き気味にはなっている。

 

「よォォォォし!!!じゃあステップアップして次はあの丸眉白髪野郎だァァァ―――!!!」

 

「えええええええ!?―――でも、今ならやれそーな気がするぅぅぅぅ!!!覚悟しやがれ丸眉!!!」

 

「いや違ったわ」

 

「ええええ!?」

 

急に冷静になったヤミに背中を蹴られて崩れるアスタ。

 

「団長の力見せるって言ったからオレがやるわ。つーかオマエやったら死ぬ。銀髪小僧もまぁ難しいわな」

 

「言われなくても分かってますよ。まだ、届かない事くらいは」

 

リオンはリヒトを見据えながら悔しそうに言う。同じ四葉の魔導書を持つ者同士であろうとも、そこにも差がある事くらいは理解している。それに、リオンはまだ氣を感じきれていない。

 

「どーしてくれるスか!?オレのこの上がりきったテンションんんん!!」

 

「うわ……なんとも言えない」

 

「いや、知らん。テメーらはあのガリガリ顔面ラインマンとやれや。二人ならどうとにでもなるだろ」

 

ヤミはそう言い、タバコを地面に吐き捨て

 

「――さてと…久しぶりだぜ、全力を出すのは」

 

直後、魔力をほとばしらせリヒトに突っ込む。一瞬で距離を詰め切りかかる。そこからの攻防はレベルが違った。白夜の魔眼頭首リヒトと黒の暴牛の団長ヤミ、光と闇の闘いはリオンとアスタの想像を絶していた。

 

「やべぇ、これがヤミ団長の全力……!追いかけがいがある!」

 

リオンはヴァルトスと見合う。氣のコツを掴むのもそうだが、対峙するために魔力を纏うマナスキンを発動させ、空いている手に氷剣を作り出す。

 

「行くぞ、アスタ!ぼさっとしてんなよ!お前はなるんだろ?魔法帝によ!団長から任せられたこと一つも出来ないでなれないよな?」

 

「!ああ!行こうぜ!リオン!うおっしゃァァァやってやらぁ―――!!まずはテメーを倒す!!!」

 

アスタも反魔法の剣を両手に持ち、二人はヴァルトスに接近するため走り出す。

 

「二度はやられん…!『空間魔法 "ミリアドブラック"』」

 

走り迫るアスタとリオンの周りに空間魔法のゲートが複数展開される。そのゲートから魔力弾が放たれる。

 

「いくら先読みできたとしても……この数防ぎ切れるか…?」

 

アスタとリオンは二人がかりで襲い来る攻撃を防ぐ。アスタは打ち返し、リオンは両手の武器で切り防ぐ。リオンの対抗策は、魔感知による反応で対応することである。氣を意識しているが未だ掴みきれていない。今できる最前の方法で防御するしかない。

 

「おっと!」

 

アスタが被弾しそうになるのを、魔法を使い防ぐ。

 

「サンキュー!リオン!」

 

「気にするな。だが、このままだとジリ貧だぞアスタ」

 

「だな、アイツの魔力が無くなるまで持ちそうにねぇぞ……!」

 

「なら、アスタのやり方で突っ込め!サポートはしてやる!」

 

「ああ!任せたぞリオン!!!」

 

アスタは両手の反魔法の剣を手放す。その行為は唯一の武器を捨てるに他ならない。

 

「唯一の武器を捨てるとは……正気を失ったか!?ならば望み通りに特大の一発をくらわしてやる!!」

 

直後、後ろの空間が開かれる。

 

「しっかりと飛べよ!『氷創成魔法 "氷の城壁"』!!」

 

反魔法の剣を手放した直後アスタの足元に"氷の城壁"を創り出して発射台とし、アスタを飛ばす。アスタは"氷の城壁"を踏み台にしてさらに加速して空間に突っ込む。

 

(私が攻撃するより早く空間に入っ――)

 

ヴァルトスが攻撃するより早く、加速したアスタの拳がヴァルトスを殴り飛ばす。それを見ていたヤミは

 

「ぶわははははは!!空間に飛び込んで殴るって!!しかも、氷の壁で打ち出して飛び込ませるかよ!アイツらオモシれーわ!!」

 

そう面白うに笑うヤミの背後をとるリヒト

 

「油断したな」

 

「そりゃテメーだ」

 

光の鞭はヤミの生み出した闇の穴に吸い込まれる。そしてその効果なのかリヒトは身動きが取れずにいる。

 

「『闇魔法 "黒穴"』からの……『闇魔法 "闇纏・黒刃"』!!!」

 

ヤミの斬撃がリヒトを捕らえる。先程のかすり傷では無く大ダメージ必至の一撃である。

 

「ヤミ団長!」

 

「うおおおおぉヤミ団長ォォォ!!!」

 

「わっはっはっは!!!ナイスだ!!小僧共!!」

 

ヴァルトスは戦闘不能となり、リヒトも大きなダメージを受ける。

 

「やったな!リオン!でも加減して飛ばしてくれよ!すっげー顔痛かったんだぞ!!」

 

「あっ、それは悪ぃ」

 

その間にも話は続く、リヒトのヤミの戦闘スタイルについての推察、それをエラそーに正解と言うヤミ。

 

「ところでどうした?テメー回復魔法使えんだろ…?とっとと回復しろよ。まあ、回復してる隙に懐飛び込んで更にぶった斬っちゃうけど」

 

回復するのをみすみす見逃すことはヤミはしない。それがわかっているのか回復魔法を使う動きはリヒトには見られない。

 

「認めよう…君は二人目の私を倒す力を秘めた者だ…!だが悪いが私は…君に手間どってはいられないんだ…」

 

「あ?なんだとコラ」

 

リヒトは布でぐるぐる巻きにされた右手を見せる。それは魔法帝・ユリウス・ノヴァクロのにつけられた傷だと言うのだ。そして

 

「今の私の最大魔法だ……!避けようの無い速さ…先程の魔法で引き寄せても無駄な程広範囲・高出力の魔法だ。これが放たれた時が君の最後だよ黒の暴牛団長…!」

 

「んなワケあるかァァ!!ヤミ団長ナメんじゃねーぞぉぉ~~!!」

 

「いやアレはやべーな。銀髪小僧も分かるだろ?」

 

「そうですね……アレは不味いですね……」

 

発動させそうになる魔力を睨みながら冷や汗を流している。同じ四葉という話だが、ここまで違うのかと内心悪態を着いている。

 

「少年…オマエもヴァルトスを傷つけた報いを受け魔導書を返してもらおう……!」

 

リヒトはアスタを睨みつけて言う。今度はリオンの方に視線を向ける。その視線は悲しそうな表情だった

 

「君が立ちはだかると言うなら……傷つけたくは無い……。出来れば逃げて欲しい」

 

「仲間を置いて逃げるわけないだろ……!ふざけた事を言うんじゃねぇよ!」

 

「そうかい……君は本当に仲間思いだね……」

 

リヒトは目を瞑り再び開けた時にはもう準備は整った。

 

「待たせたね…終わりの刻だ…!」

 

洞窟内を眩く照らす光球となったリヒトと闇で自分を含めた三人を守るために防御姿勢に入ったヤミ。しかし、

 

「防御態勢に入ってみたが…ダメだなこれじゃやられる」

 

「よォォォォし!!オレが撥ね返して見せますよォー!!」

 

と意気揚々にアスタが言うが

 

「やめといた方がいいよアスタ。熱量に耐えきれず剣だけ残る羽目になる」

 

「じゃあどーすんだよ!!リオンが氷の壁を作りまくったらいいんじゃないのか!」

 

「溶かされて無理」

 

「うーん最後まで諦めない?」

 

「何カッコイイこと言っているんですか!?」

 

そして光魔法が放たれる

 

「さようなら…ヤミ・スケヒロ。『光魔法 "神罰の光芒"』」

 

まともに貰えば消し炭は確定。それはここにいる三人にはどうしようもない事だ。だが、

 

その間にもう1人、光の天敵となる魔法の使い手が入れば事態は変わる。空間魔法で洞窟内に帰ってきたゴーシュが間に入り魔法を使う。託された魔力の全てを使い

 

「『鏡魔法 "フル・リフレクション"』!!」

 

守るように大きな鏡が展開される。その光がどれだけ早かろうと、強大であろうとも

 

「"鏡"は"光"を反射する…!!どれだけデカかろうが強力だろうがな!!」

 

ゴーシュの魔法が仲間を救ったのだ。




ラグナクリムゾンって面白いですね

オリジナル精霊(氷精霊)について

  • サポート重視の氷精霊フラウ
  • 単独戦闘能力も高い氷精霊フェンリル
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。