ブラッククローバー 氷の四つ葉の魔法騎士   作:皐月の王

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洗礼の儀

「今日から『黒の暴牛』に入るハージ村から来たアスタです!!よろしくお願いしゃァァーーーー!!!」

 

アスタは大声で挨拶をするが、建物の中の騒音の方が勝りかき消されてしまう。アスタの意気込みがまるで通用してなかった。

 

「とりあえず静かになるまで待つしかないんですか?」

 

「うーんそうだねえ。これを止められたら行けるかもしれないけど」

 

フィンラルは苦笑いしながら答えてくれる。とりあえず中に入って止めようと扉があったところに行くと、火球が飛んできてアスタが被害を被る

 

「ギャアアアア!!!」

 

「アスタ!?」

 

なおも口論が続く。いつまでの続くこのやりとりにしびれを切らしたヤミは

 

「オマエラ……モノ壊すんじゃんねぇ!!」

 

壁を殴り更に壊しながら団員達を威圧して止める。

 

(いや、更に壊してんじゃん!)

 

ピタッと動きを止め、次の瞬間には団長のヤミのところに集まる。

 

「お勤めご苦労様っすヤミさァァーーーーーん!!!」

 

「団長コレ美味しいよ~~~~」

 

「お帰り団長~~」

 

「団長ちょっと話が」

 

団員が一気に集まりヤミに次々と話していく。横から聞いているリオンは頭にハテナが浮かびそうになる。

 

「ヤミさんに調子こいたヤツはいませんでしたかァ!?いたらぶっ殺してきますんで!!」

 

物騒なことを言う団員がいたり、

 

「団長―――!今日こそ僕とやろうよ!」

 

明るい声で物騒なことを言う団員2が現れ、

 

「こんなガキ共ほっといて私と呑みに行きましょうよ~~」

 

露出が多い女性団員がヤミに飲み行こうと誘ったり

 

「ねぇねぇコレコレ!食べてみ?」

 

食べ物をひたすら進めてくる団員がいたり

 

「すみません、もう限界なんで妹に会いに行っていいですか?」

 

妹に会いに行きたいという鼻血を出していた団員が一気にヤミの所に集い言う。もう何を言ってるかわからないほどだ。

 

「そうかそうか、オマエらそんなにオレが好きか」

 

嬉しそうに笑ったヤミだったが、それも一瞬のことであり、次の瞬間には威圧し

 

「だがうるせー」

 

「「「「「すいません」」」」」

 

全員を黙らせた。有無を言わせず黙らせた。

 

「このチンチクリンと銀髪が残り二人の新入団員だ。死なねー程度にシゴいてやれ。」

 

(えぇえ)

 

(銀髪って……確かにそうだけど)

 

「ハージ村から来ましたアスタです!!よろしくお願いしゃァァーす!!」

 

「キッカから来ました、リオン・オーウェンです。よろしくお願いします」

 

二人は自己紹介をする。すると露出が多い女性が話しかけてくる。

 

「最果ての出身で魔法騎士団に入るだなんて頑張った坊やね、ご褒美にオネーサンがイイこといてあげようかぁ~~?」

 

誘惑されるアスタとリオン

 

「よろしくお願いされてぇ~~~けど俺にはシスターという心に決めた女神がぁぁぁぁ」

 

「え、あーその」

 

誘惑に抗っていた。そんな中、サングラスをつけた男が、

 

「オイオイオイオイ、テメェらみたいな弱そうな最果て出のチビと銀髪君が『黒の暴牛』の新入団員だァ~~~!?」

 

どう見ても輩にしか見えない団員のマグナがリオン達に睨みをきかせる

 

(輩だァァァァ)

 

(どう見ても輩だ!?)

 

「ヤミさんにどんな媚びの売り方したか知らんが……『黒の暴牛』ローブを身にまといたきゃア、ヤミさんの筆頭舎弟であるこの漢の中の漢マグナ・スウィングを認めさせてみなァ~~~!!」

 

「クダサイっっ!!」

 

「具体的にどうすればいいんだ?」

 

「そんなに欲しいか!そんじゃあ―――『黒の暴牛』入団の洗礼の儀を受けな……!」

 

「「え?」」

 

―――――――――――――

 

 

アスタがマグナの洗礼の儀を行うこととなった。

 

「どんな手を使ってでもいいから今からオレの攻撃魔法を防ぐか避けるかしな...!それが出来たら晴れてオマエも黒の暴牛の一員。このローブをくれてやる」

 

「まーたありもしない洗礼の儀が始まったよ」

 

「面白いからいーじゃん♪」

 

「え!?そんなの無いのかよ!?」

 

リオンの驚きも他所に、マグナとアスタの勝負が始まる

 

「行くぞォーーーーー魔導書(グリモワール)構えろクソチビー!!」

 

「いらっしゃいませ先輩ィィィ」

 

マグナとアスタが同時にを構え、魔法を同時に発動させる。

 

「『炎魔法 爆殺轟炎魔球』死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

が、アスタはその魔法を野球のバットの様に打ち返してマグナに跳ね返した。

 

(あの剣、魔法を切るだけじゃなくて跳ね返すことも出来るのかよ!)

 

「コンチクショーがァァ~~~……もうちょいで自分の魔法で死ぬことだったんじゃねーかァァ~~~」

 

(とっさに相殺かよ、流石魔法騎士だな)

 

「やるじゃねーかァァァ!!!」

 

「え?」

 

マグナが大笑いしながら話してきた。

 

「アスタ!オレの魔法を防ぐどころか跳ね返してくるとはなァァァ!!気に入ったぜチビスタぁー!!」

 

「アスタっすーーーーー!」

 

マグナはアスタの背中を叩きながら褒める。

 

「実はオレも田舎出身なんだわ!ハージ村の少し上のラヤカ村!」

 

「マジっすか!スゲー田舎じゃないっすか!」

 

「人のこと言えないだろアスタ」

 

リオンは思わず突っ込む。あまり変わらないのだが思わず突っ込んでしまった。

 

「けどオレ魔力少ないどころか、全然ないんスよ~~~」

 

「あァん?……魔力が無いだァァ~!?」

 

「!」

 

マグナがアスタを威圧するのかと思われたが

 

「余計カッケーじゃねぇか!さてはオマエ……漢だな?」

 

その直後、団長以外の団員が押し寄せてくる

 

「すごいじゃないの坊や達!」

 

「いいねぇ~~楽しみがまた増えたよ」

 

「コレ食べる~~~?」

 

「オレの妹には近づくなよ?」

 

マグナがアスタとリオンの前に立ち、魔法騎士団の証であるローブを差し出す。

 

「ほらよ。テメーらのだ!!アスタ!!リオン!!」

 

「ウフフ、ついでに……」

 

バネッサがアスタのバンダナくるっと回して『黒の暴牛』の刺繍を入れる。二人はローブを着ける。

 

「これでオマエらも魔法騎士団『黒の暴牛』の一員だ!!」

 

アスタは喜びが爆発したように

 

「あざああああああす!!!」

 

リオンはローブを握り入団を噛み締める。

 

「オレが『黒の暴牛』に入れた……!」

 

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