ブラッククローバー 氷の四つ葉の魔法騎士   作:皐月の王

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二本目の投稿!


魔宮探索編
魔宮へ


「トリタロウだな!」

 

「いえ、シルヴァンタスシュナウザーよ」

 

アスタとノエルは言い合いをしながら歩いている。この名前を決めようとしているのは、ソッシ村から来ているアンチドリの名前についての話である。リオンは溜息をつきながら、

 

「いつまで言い合いしているのさ?まだ名前が決まらないのか?」

 

「リオンはトリタロウがいいよな?」

 

「シルヴァンタスシュナウザーよね!?」

 

(どっちでもいい……後者は言いづらいけど)

 

げんなりしながら前を歩いているラックに話を振る。

 

「ラック先輩はどう思いますか?」

 

「んー(ネロ)でいいじゃない?」

 

ラックの肩に留まると片方の羽をあげて気に入ったような仕草をとるアンチドリこと(ネロ)

 

「「えええ」」

 

二人は不服そうに溜息をつく。リオンはやっと決まったと肩をすくませて歩く。現在四人が来ているのは魔宮(ダンジョン)である。この四人は魔宮(ダンジョン)に来ることになった経緯は数時間前に遡る。

 

 

 

―――――――――――――――

 

数時間前

 

「ハーイ注目~~~ついさっき新しい『魔宮(ダンジョン)』が発見されました」

 

静まり返る『黒の暴牛』のメンバーは静まり返り、ヤミの方を見ると

 

『《魔宮(ダンジョン)》んんんん!!?』

 

「マジっすかヤミさぁぁぁん」

 

「うおおおおぉ……『魔宮(ダンジョン)』って何ですか?」

 

「マジかテメぇぇぇ!?『魔宮(ダンジョン)』も知らんのか!?」

 

アスタは魔宮の事は知らなかった。リオンは

 

「知らないのに驚いていた感じか?まぁ、オレも知らねえけどさ」

 

「おう!何かノリで驚いてた」

 

「ノリかよ!?て言うかリオン知らねえのか!!」

 

マグナはガクっとなりながらも、二人に説明をしだす。

 

「『魔宮(ダンジョン)』っつーのは、むかーしの人間達が遺した遺物が眠る古墳の様なモンで、強力な古代魔法の使用方法や貴重な~~~~な魔道具なんかが眠ってるスゲーとこなんだよォォ!!」

 

「うおおおおおお!!」

 

さらにラックが魔宮(ダンジョン)の話を続ける。

 

「だけど当時の人達が自分達以外の人間に悪用されないようにとんでもない罠魔法を設置してる超危険な面白い場所でもあるんだよ~♪」

 

(危険なのに面白い???)

 

リオンは首をかしげながらラックが言った言葉を頭の中で何度も繰り返す。危険なのに面白いと来た、そういうスリリング的なアトラクション的な感じかと勝手に納得することにした。

 

次にバネッサが説明をしてくれた。

 

「その危険性の高さと邪な理由で遺物が奪われない為に常に魔法騎士団が調査しているのよ~」

 

「ほうほ!」

 

そしてヤミがいつも以上に真剣な表情で言う。

 

「特に今回の『魔宮(ダンジョン)』は非友好国との国境近くに出現した…!ヤツらに奪われないためにもより確実な任務遂行が望まれる………!ちなみに、過去『魔宮(ダンジョン)』から文明レベルそのものを変えちまう魔道具を見つけた者や最強の魔法を使えるようになった者もいたとか」

 

(最強の魔法!?すごい気になる!)

 

その言葉にリオンも目を輝かせる。アスタはすごい勢いで手を挙げ

 

「オレに行かせてくださぁぁぁい!!!」

 

「おー行ってこい小坊主。つーか魔法帝のダンナからテメーをご指名だ」

 

ヤミは書類を見せながらに言う。魔法帝からの指名をされたアスタは驚愕する。

 

「ええええええ!?!魔法帝ぃぃぃぃ!!?」

 

「スゲーじゃねーかアスタぁぁぁ!何だオマエどっかで魔法帝と知り合ったのかァ!?」

 

「いえ全然!」

 

アスタは涙を流し感激しながら

 

「不肖アスタその任務全身全霊で当たらせていただきます!!」

 

そして時は現在に戻り……

 

「ちょっと!足踏まないでくれる!?」

 

「真っ暗なんだからしょーがないんじゃないか~~~」

 

灯りを持っていたアスタだが、ノエルが躓いた時にぶつかり灯りが壊れてしまった。それ故に灯り無しで歩くしかない状況に陥っている。それで言い合いを間近で聞かされているリオンは溜息しか出ない。そんな中、ラックが何かを見つけたのか

 

「お、ここかな?」

 

手に触れる壁を押すと、壁は倒れ大きな部屋にたどり着く。ただの大きな部屋ではなく、至る所に出入口があったり、水が複雑に流れていたり、上にも水路があるがそのまま落ちてくるのではなく、水路を通り流れている。

 

「魔法で空間が歪んでいるみたいだね」

 

ラックが見渡しながらにいう。

 

「ここ外より濃~い『(マナ)』が漂ってるねー」

 

「確かに濃い…」

 

「こんなに『(マナ)』で満ちた場所、初めてだわ…!」

 

「そうなのかい?」

 

リオン達の感想にただ一人、疑問符を浮かべるアスタ。

 

「まさかアナタ、これだけの『(マナ)』を感じないの……!?」

 

「全然」

 

「――ってまさか『(マナ)』も知らないなんて言うんじゃ……」

 

「『(マナ)』ぐらい知っとるわァァァ」

 

(マナ)』とはこの世界に存在していて、人々に内在する超人的なエネルギーである。魔道士はその『(マナ)』を消費して魔法を発動するのだ。

 

「オマエのような王族にとんでもなく宿っていて、オレの中には全く存在していない魔力の源――そう!!それが『(マナ)』!!」

 

アスタが悔しながら『(マナ)』について語りながら地面を叩く。アスタが叩いた地面が反応する

 

「な…!!(トラップ)魔法――!!?」

 

氷塊が突然出現する。アスタは瞬時に反応し魔導書(グリモワール)から剣を出し、その氷塊を斬り壊す。

 

「あ…危ないわね――!」

 

「行く前に言っていた(トラップ)魔法ってこんな感じなんだな……」

 

リオンは納得したように頷き、ノエルは冷や汗を流していた。危機一髪だったからだろう。

 

「ん?」

 

そんな中ラックは何かを見つけたようだ。

 

「あ!これだよこれアスタ君!」

 

「え!?どれっスか!?」

 

アスタが駆け寄るとラックは後ろから押す。

 

「えいっ」

 

「あ」

 

(トラップ)魔法を踏んだのか、また氷塊が出現する。アスタはまた剣で防ぐ。

 

「どわぁぁぁぁ!!何すんスかァァァ!!」

 

「すごいすごーい」

 

「ちょっとアナタ……」

 

「嫌な予感が……」

 

リオンとノエルは嫌な予感を感じ取る。ラックはそんな二人の予感通りの行動に出る。

 

ラックの移動先には罠魔法があり、ラック知ってて行く。

 

「あっ、あそこまた……ああっ!」

 

「ラック先輩まっ……!」

 

罠魔法を見つけてはわざと起動させて楽しむラックとその罠魔法で被害を被る三人の新人。いい様に翻弄され命の危機を感じながらもそれらの罠魔法を破壊する。ラックは心底楽しそうに笑いながら

 

「楽しいね~~~ワクワクするね~~~~♪」

 

新人三人組は

 

(((この人と一緒にいたら……死ぬ!!!)))

 

命の危機を悟っていた。

 

「それにしても君の反魔法の武器も凄いねー!魔法帝もそれを見越して任命したのかなぁ?…二、三年後辺りヤリ合ってみたいなー」

 

ラックはアスタの魔法についての感想を述べると最後に一言、

 

「常に武器を振れる状態でいる事を心掛けてればこの『魔宮』も問題無いね。」

 

「うすっ!!」

 

それを聞きながらリオンはマナの流れを読み始める。

 

(宝物の場所はどこだろうな……)

 

ラックは……

 

(……そろそろ限界かな――……)

 

魔の流れを読み、感知する。自分達以外にも誰かがいることに

 

「(やっぱりいる僕達以外にも…!一番強そうなのは――)『雷創成魔法 "雷神の長靴"』」

 

ラックは魔法を使い雷で長靴を作り出しす。突然の行動に三人はラックの方を見る。

 

「ちょっと大事な用出来ちゃった!とゆーワケで『魔宮(ダンジョン)』の攻略よろしく――!」

 

「…ちょ…どこ行…速―――!!」

 

「い、いきなり!?」

 

そのままラックはどこかに走り去っていく。リオンはラックの人物像を思い返す。

 

初めてリオンはアジトに来た時のことを思い返すと、団長のヤミに

 

『今日こそヤろう』

 

リオンはそのことか、ラックは戦いが好きなのだろうと考えた。そんなラックが『魔宮(ダンジョン)』に入っている途中にどこかに行く。可能性としたら、自分達以外にも『魔宮(ダンジョン)』に入っている人物が居るのということが浮かんでくる。

 

『特に今回の『魔宮(ダンジョン)』は非友好国との国境近くに出現した…!ヤツらに奪われないためにもより確実な任務遂行が望まれる………!』

 

任務の説明を受けていた時のヤミの言葉を思い出し、そういう事だろうと結論を出す。ならやることは宝物庫にたどり着き、守ることだ。

 

「よし、じゃあ宝物庫目指そうか」

 

「ちょっと、何でアンタが仕切ってるのよ!」

 

「同期の二人が頼りないから」

 

「なんですとー!?」

 

「何ですってぇぇぇ!?」

 

アスタとノエルは"頼りない"と言う言葉に猛抗議するが。ノエルの後ろから蔓が伸び、ノエルを拘束した。

 

「えっ…!!」

 

「ノエル!」

 

リオンが刀を抜刀し、その蔓を斬り解放するが、さらに蔓が伸びる。今度はアスタが切る。

 

「高レベルの植物創成魔法……!!」

 

「逃げォ―――!!!」

 

が、再びノエルが捕まり、アスタも拘束される。アスタ達を助けるべく蔓を切るが数が多く、攻撃してくるため、一進一退を繰り返す。

 

(あんまり、本気でやると巻き込みかねないけど、多少は目をつぶってもらうか……!)

 

今にも捕食されそうなアスタを助けるべく動こうとした瞬間

 

「『風創成魔法 "風刃の叢雨"』」

 

風で作られた刃の雨がアスタ達を拘束していた植物を意図も簡単に破壊する。

 

「……何よこの正確で強力な魔法―――!!一体何者……」

 

三人が見る方向には三人の人物が立っていた。

『金色の夜明け』団のマークが入ったローブを身に纏った人物達だ

 

「―――これで…借りを返したぞ、アスタ…!!」

 

「ユノ…!!」

 

そこに居たのはリオンと同じ四葉の魔導書(グリモワール)に選ばれたユノが居た。




リオンの強化は意外に難しいと思う今日この頃。

次回もお楽しみにください。

オリジナル精霊(氷精霊)について

  • サポート重視の氷精霊フラウ
  • 単独戦闘能力も高い氷精霊フェンリル
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