――――人生は不確定なことばかりだ。
そう、未来のことも――――
ぼくの名は三雲修(みくも おさむ)。どこにもいる普通の中学生だ。
……実はぼくにはこの玄界で言う近界の王だった前世の記憶がある。前世では前線で国の兵と戦っていたのだが、トリオン体の換装を解除時に狙われて殺されてしまった。
それでぼくの人生は終わったはずだった……のだが、なぜ5歳の頃に頭をぶつけた拍子に前世の記憶を思い出して、その日の夜にぼくの部屋に国にあるはずの黒トリガーが自分の所へいつの間にかあったのを見て、自分の記憶が妄想ではないことを確信した。
ぼくが前世で王をしていた国「アラズミア」がどうなったか不明だが、言ってしまえば前世だ。今のぼくには関係ないことだった。
…しかし、前世で聡明なぼくの妻や病気がちだった僕の娘と反抗期だった息子が気にならないと言えばうそになるが…彼女らが幸せになっているのを祈るしかない。
ぼくは前世に記憶に戻ってもこの玄界の住人として平和に暮らしていた。
三門市にトリオン兵が攻め込んだ時も自分の家が隣の蓮乃辺市にあって被害を受けなかったために動きもしなかった。戦争の手が本格的に玄界に入って来たということだけだ。ドライといえばそうだが、生きている間ずっと戦争をしている近界民からしたら玄界は平和すぎたし、対策をすぐに出せないほど玄界民もバカではないと思った。
案の定、界境防衛組織「ボーダー」という近界から守る組織が作られて三門市は治安を取り戻しつつあった。
それからぼくは中学生になり、母の知り合いの雨取家の長男である雨取麟児さんに勉強を教えてもらっていた。
知らないことを知ることは嫌いじゃなかったぼくは麟児さんから勉強を教わり学校で習うところより早く知識を入れていった。
ぼくが何より驚いたのは麟児さんの妹の千佳が前世のぼくの娘によく似ていたからだ。
病気がちでベットに横になっていることが多かった娘を思い出すと元気で過ごしている千佳を見ると嬉しくなる。
だが、彼女はトリオン量が多いためか日常的にトリオン兵に襲われることが多いようだ。
千佳は昔、自分のことを信じてくれた友達が攫われたことがトラウマになって誰かに頼りたくないらしく、ボーダーに入らなかった。
それを知ったぼくは手にある黒トリガーを使い、日々千佳を狙うトリオン兵を周りにバレずに倒していた。ボーダーに存在を知られようと知ったことか!一人の少女のことを気づかずに今でも苦しめている組織なんてクソくらえだ!
そんな日々を続けていた頃のある日…
【無理はしなくていい。千佳のそばにいてやってくれ】
麟児さんは、ある日近界に行って帰ってこなかった。
ぼくは心底自分にイラついた。
事前に麟児さんから協力者の話や
臨時は覚悟が決まったら連絡をくれと言っていた。
色々お粗末で確実性もなかったが、その時は楽観的に「まず協力者と出会って戦力やらを確認してから正体を話すか考えよう」と思っていた。
だが、麟児さんはぼくを待たずに近界に行ってしまった。
その時にぼくは猛烈に後悔した。なぜ、麟児さんが素直に自分を連れて行ってくれると思ったのか。なぜ“勘”であやしいと思いながらも気づかないふりをしたのか。なぜ自分の正体をあの時に明かさなかったのか。平和ボケしていた自分がイラついていた。
『修くん…兄さんが……兄さんが……!私のせいで……!うわああぁぁ~~~~~~!!』
……千佳を泣くのを初めて見たぼくはボーダーに入る決意をした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
それからぼくはボーダーの入隊試験を受けたのだったが、トリガーを使う「才能」がなく落とされてしまった。
それは十中八九トリオン量の問題だろう。実際、兵士として戦うとしたらトリオン量はかなり重要なことでそれが低ければとれだけ能力があっても無駄になる。
ぼくの全体的なトリオンは前世と変わらないバズだが、今の肉体のトリオン出力が悪く、れが全体的な総量と勘違いされてたために落とされてしまったのだろう。
それは仕方がない。基本的にトリオン総量=トリオン出力なのは間違いなく、今の体のようなのが稀だ。
だからと言ってぼくはこれでボーダーを諦めることはできなかった。
今までのようにぼく1人で千佳を守ることはいつか限界が来る。
新たに力を手に入れるためには限界で唯一、トリオンで戦う手段を持つボーダーに入るしかなく、ボーダーに僕が入ることで千佳にも入るように興味を持って欲しかった。
そのためにぼくは
言ってみればおそまつな作戦である。麟児さんのことを笑えない。
だが、トリオン量によって落とされた今のぼくにとって一番いい作戦はこれしかない。
…正直、うまくいくとは思っていないがロビーで黒トリガーを使ってお偉いさん方の気を引くよりもいいだろう
有刺鉄線対策のためにペンチを使い、柵を超えてぼくはそのままボーダー基地を突き進む!…と思ったが、そこで運悪くゲートが開きトリオン兵が現れてしまった。
相手は捕獲用トリオン兵のバムスターで、ぼくはすぐに黒トリガーを起動してそいつを切り捨てる。
そしてこのまま一気にボーダー基地まで行こうと考えていた時に空からある人影が舞い降りた。
その男は青い服を着て、服の両腕の部分に「BORDER」と書かれたエンブレムをしていた。
「よう、無事か?メガネ君……ってあれ?」
それが実力派エリートの迅悠一との出会いだった
それから迅さんはぼくのトリガーを見てすぐに黒トリガー使いだと認識したようだ。
その時、彼はぼくの顔を見て苦い顔していた。
後々で知った話だが、彼の
彼が持っているトリガーが黒トリガーだと察したぼくは彼に色々と話すことにした。
軽率な行動かと思われるかもしれないが、ぼくのこういう時の
自分の行動と黒トリガーについての話は静かに聞いていたが、前世の話をしたときには彼は怪訝な顔したが、一応信じてくれたみたいだ。
それで迅さんからのアドバイスで上層部に話すことはやめることにした。
どうやら迅さんはぼくをいざとなった時のカードの一つにしておきたいようだ。
普通なら彼に何か思惑があるだろうと思うがぼくの
迅さんは人事部にうまく話を言っておいて、ぼくを入隊させてくれるらしいので素直に従うことにした。
ただ、ぼくはボーダーに入ったとしても千佳が自身がボーダーに入るまで彼女を襲うトリオン兵を倒すことは静かに継続することにした。
これは、空閑遊真と出会う約半年前の出来事であった――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――現在――
「悪いがこの戦闘に介入させてもらう」
今、目に血の涙が垂れているような模様があり口がない白い仮面をつけて、全身を覆い隠す漆黒のローブに身を包み、フードを被っていた。
今はもう使われていない住宅街にて、迅や嵐山隊などを含むA級隊員の前の姿を現していた。
理由は、迅さんが最近姿を現していなかったので「もしかして何かあるのでは…」と
これはただの勘ではないぼくの
これはただの直感ではなく、人やトリオンなどを感覚にものごとを感じそれをするどい勘で当てることができる能力だ。
その直感が当たりぼくはすぐに黒トリガーを使い換装して彼らの前に現れていた。
「…誰だお前。玉狛の奴か?」
髭が生えた黒コートの男、太刀川さんがぼくに尋ねる。
「残念だが、お前らと問答するつもりはない。俺の目的はお前らの倒すことだけだ」
ぼくはワザと高慢な態度で返事を返す。戦闘で相手をイラつかせて相手のペースを崩すことは戦闘において基本的戦術だ。
ちなみに正体を隠すために今は黒トリガーに外付け機能と付けて置いた仮面に声が変わるようにしてある。
そんなぼくに対して迅さんは肩に手を置く。
あっ、これは後で怒られるやつだな。わかっているけれど
「…はぁ…太刀川さん。これは本格的にそっちの分が悪いよ。やっぱり、引いてくれない?」
迅の忠告に太刀川は目を瞬かせる。
しかし、次にニィ…と口角を上げた。
「お前がそこまで勝っている実力者か。面白い。尚更、引く気はなくなった」
太刀川が応えると、迅は苦笑した。
「だよなぁ…太刀川さんだし。それで名前はなんと呼べばいい?」
「……ロート」
迅さんがぼくに名前を尋ねられたのでぼくは前世の名前ではなく偽名を答えた。
「ロート」は僕が前世の国で「戦うもの」を意味する。
ぼくは戦闘態勢に入るためにバサッと音を立ててローブが広げる。そうしたことでローブによって隠れていた姿が現す。
黒色の中世の貴族が着ていたようなロングコートのような上と下は黒の長ズボンを見せる。一見、武器は持っていなく無防備に見えるが実は武器はすでにある。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
まず迅さん達と共闘していたぼくだったが、彼らが切りあい、銃撃戦をしているときは何を手を出さずに様子見を徹していた。
こちらとしても簡単に手の内を見せるのは今後の考えても良くないためだ。
太刀川さんが旋空を使い、ぼくらは上空へ高く飛びその場を離れた。
「さて、次はこっちを分断しに来るかな?」
一旦、太刀川さん達と距離をとったぼくたちは住宅の屋根の裏で様子をうかがっていた。
迅さんが言うと、その場合はどうする?と嵐山が尋ねる。
「別に問題ないよ。何人か嵐山達に担当してもらうだけでかなり楽になる。風間さんがそっち行ってくれると嬉しいんだけど、こっちに来るだろうな。」
この人はそこが面倒だなと付け加えて笑っていた。
「うちの隊を足止めする役なら、多分三輪隊ですね。三輪先輩の“鉛弾”がある。」
時枝先輩が言う“鉛弾”は、前に三輪が遊真と弓手駅で交戦した時に使った当たった物体に鉛をつけて拘束するオプショントリガーだ。
「どうせなら。分断されたように見せかけて、こっちの陣に誘い込んだ方が良くないですか?」
木虎が嵐山さんを見て尋ねる。…相変わらず綺麗だ。
「そうだな。賢と連携して迎え撃とう。」
嵐山さんは頷き、ふとこちらの方―を振り返った。
「彼…?は、どうするんだ?」
迅さんを見て首を傾げる。
ぼくは迅さんが返答する前に立ち上がり迅さん達に返答する。
「俺のような異物が入り込んだらそちらの隊の連携に支障は起きるだろう」
「なっ!あ、あなたねぇ!」
無礼な態度をするぼくに木虎が突っ掛かろうとするが浦志山が無言で腕を木虎の前に出して抑制する。
自分態度は重々承知だが、深く付き合いすぎると自分の正体がばれるかもしれない。
特に嵐山隊とは「三雲修」としてかかわってしまっている。気づかれるかわからないため突き放す態度をとることにした。
「それとも迅隊員。助けは必要か?」
ぼくの問いに迅さんは首を横に振った。
「いいや。風間さんは少し面倒だけど、どうとなるよ」
「そうか。なら、好きにさせてもらう」
ぼくはそう言い切ってその場を去る。
後ろで木虎が何か文句を言っていたがスルーしておく。…カメをつけておいてよかった。素の顔だったら表情で動揺しているのがわかってしまっただろう。
僕が去る裏で話が一段落したのを見計らったように向こうが動いていた。
それに気づいた迅が、うまいことやれよと嵐山さんに言い、次いで嵐山から、そっちもなと迅さんに返されてお互いその場を離れた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
迅さん達と離れたぼくは嵐山隊と三輪先輩、米屋先輩、A級の隊員の…確か出水先輩だった。
彼らが嵐山隊と交戦している間、自分は廃墟になったビルの中に潜んでいた。
(もちろん、嵐山隊の佐鳥先輩とは別のビルだ)
敵側にいる狙撃手をしとめるためにビルに潜んで機会を狙っていた。
狙撃手は撃ってすぐにその場から移動するだろうが、すぐさま離れた別の場所に移動するほどのボーダートリガーは自分が調べた範囲内ではなかった(ぼくは見つけられないだけかもしれないが)
もし狙撃手が嵐山隊を狙ったすぐにその狙撃先の元へ攻撃する算段だ。
待つのは慣れていた。ぼくも前世で七光りで生きていたわけではない。生き残るためにいろんな訓練をさせられた。つらいことばっかりではあったが、今ではあの時の訓練があってよかったと思っている。
今、嵐山さんと時枝先輩と三輪先輩と出水先輩が交戦中だ。
嵐山さんは三輪先輩の鉛弾を足に受けて動きが遅くなっていたが、オプショントリガーのテレポーターで移動して、隙を作り時枝先輩とのコンビネーションで出水先輩に反撃を食らわせていた。
木虎は佐鳥先輩狙いの米屋を追いかけて、マンションの中で戦っていた。ここからはマンションの中は見えないがきっと彼女は勝つだろう。
バシャッ
いきなり、マンションの窓を突き破って、体に刃が刺さってトリオンが露出している米屋先輩と木虎が落ちていく。
「弾バカ!出番だぞ!」
「誰が弾バカだ。ハチの巣にするぞ」
米屋先輩からの呼び声から悪態をしつつ、出水先輩を量にトリオンキューブをそれぞれ一つずつ手の所に出現させる。
「アステロイド」
出水先輩がそう言い放つと手にあったトリオンキューブがバラバラになって小さい弾が木虎に襲い掛かる。
ぼくは一瞬、彼女の前に駆け寄ろうと考えたが動きを止める。
だが、木虎の前に時枝先輩が突然現れて、フルガードをして出水先輩からの猛攻を防ぎ切った。
「時枝先輩!」
「マジか」
この場にいる誰もが彼が現れたことともうだめかと思ったら木虎への攻撃を完全に防ぎ切った――――
次の瞬間、時枝先輩の頭が打ちぬかれた。
ぼくはすぐに狙撃手の狙撃だと理解して弾が飛んできた場所から大体の居場所を見つけて、トリガーによる攻撃の態勢を――――
『あなた』
……ぼくはすぐには廃墟から飛び出す。
いくらベイルアウトがあるとはいえ、目の前で妻とそっくりな少女が傷つくのを見て見ぬふりはできなかった。
「木虎ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
木虎の前に黒トリガーを使って木虎の前に赤色の壁を作り出す。
それによって狙撃手からの狙撃を防いで、ぼくは木虎が落ちていくところまで駆けつける。
ぼくは落ちていく彼女を両腕抱えてキャッチする。
「大丈夫か?」
「え、ええっ…」
自分の腕の中にいる彼女にぼくは声を掛ける。
彼女はぼくが自分を抱えているのに戸惑いながら地面に足が付くように降りる。
既に頭部をやられた時枝先輩とスコーピオンに貫かれていた米屋先輩はすでに緊急脱出していた。
「あ、ありがとうございます……」
「気にするな。それよりも気を抜くな、来るぞ」
ぼくは彼女のお礼に対して軽く流して、目の前の敵に集中させる。
……本当はかなり嬉しいが今はそれどころじゃないからな……と自分の心に言い聞かせる。
「嵐山、すまない。こちらミスで時枝隊員を…」
「いやいや、木虎を助けて貰ったし、十分に助かったよ。有難う。」
嵐山に向けて謝罪する自分に、嵐山先輩は笑って返す。
そんな会話を見ながら三輪先輩が舌打ちする。後ろに居る出水先輩の表情も心なしか厳しい。
「3対3。嵐山の足を封じてるが、残り2人は五体満足か…」
戦力的に五分五分で出水先輩がダメージ受けているがトリオン漏れはもうなくなっていて、こっちは嵐山さんの足が無くなっているためどっちかとこっちは不利な状況
ただしこちらは
「いやいや。嵐山隊の狙撃手、佐鳥も居ますよぉ…」
どこからそんな声が聞こえたような気がしたが……多分気のせいだろう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
現在、嵐山隊の佐鳥先輩を抜いた2人とぼくを含めた3人は、三輪先輩、出水先輩、そして狙撃手の当真先輩の3人と戦っている状況であった。
一見、数はこちらの有利であるものの、三輪達のチームとしてのバランスがいいため、それとも嵐山先輩が片足欠損(実際は欠損していないが、事実上使い物にはならない)のハンデのせいか、それとも両方か……
いずれにせよ少しばかりぼくと嵐山さん達が押されていた。
嵐山隊とぼくの3人が銃撃(ぼくは赤い塊を飛ばしている)で牽制して食い止めているが、そこに稀に当真先輩からの狙撃が来る。
だが、狙撃が来たとしてもぼくは自分のトリガーの赤い盾を作り出して攻撃を防いでいるため実質ダメージはゼロだ。
「嵐山、どうする?このままではこちらに分が悪いが…」
飛んできた狙撃の弾を赤い盾で防ぎつつ、ぼくは嵐山さんに相談する。
……実際はぼくの黒トリガーを使えばすぐに倒せるが今手の内を明かしすぎるのは良くはない。
「っ!狭い道を利用しませんか?」
木虎が嵐山さんに提案すると、それを即了承する。
その提案については僕も賛成だった。
それから路地に入って少し…
三輪先輩や出水先輩が入ってくる気配はない。
「路地に入ってきませんね。持久戦でしょうか?」
「それならありがたいけど、違うだろうな」
一向に路地に来ない二人に嵐山隊の2人は疑問に思っているようだ。
嵐山さんはそんな状況が気になったのか狙撃手の佐鳥を呼んだ。
『はいはい。ひっそりと生きてますよ。』
「何やってるんですか佐鳥先輩。真面目に働いて下さい。」
木虎は気を抜けた返事をする佐鳥先輩に対してジト目で言う。
こういうところが本当に
『この辺マジで射線通んないんだって!なんか当真さんもこっち来てるし!』
何かを察したらしく弁解するように言う佐鳥先輩。
まったく攻めてくる気配がない事と、三輪先輩達の動きを気にした嵐山さんが、レーダーの精度を10秒だけ上げるように佐鳥先輩に言う。
了承が返ってきて直ぐにレーダーの精度が上がった(自分の黒トリガーにはない機能なので嵐山さんのを見せてもらう)
自分達を起点として映すレーダーを見ると、離れていく2つのマーク。
その方向にマズいなと嵐山さんは呟いた。
「迅の方に向かってる。」
嵐山さんの言葉に木虎が少しだけ身を乗り出していた。
『三輪先輩と出水先輩はそうすね。当真さんは“バッグワーム”を着てるから分かんないすけど』
佐鳥先輩が同じくレーダーを見ているため、そう答えた。
“バッグワーム”とは、オプショントリガーの一つ。
レーダーに映らないようになるマント(実は僕のローブも同じような効果を持つ)
使用中は少しずつトリオンが消費される。
「罠ですね。100%私達を釣り出すための“誘い”です。」
即答した木虎に嵐山さんは肯定する。
だからと言って迅さんに頼まれて2人を放っておけずに嵐山さんは「綾辻」と名前を呼んだ。
木虎とは違う女性の声が通信によって届いた。
その女性は嵐山隊のオペレーターを務める綾辻 遥だろう。
綾辻は嵐山の命令で狙撃ポイントの洗い出しを始めた。
ぼくはそろそろだろうなと嵐山さんに声を掛ける。
「嵐山、提案がある……」
ここから
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今、俺はひとりで公園にいる。レーダーを遮断する赤フードも外している。
これは三輪、出水達を誘い込むための罠だ。
自分が囮役を希望した時は、嵐山さんは最初は反対したが、黒トリガー使いであるから大丈夫というと納得するしかなかったようだ。
三輪達は「ぼくを囮にして、嵐山と木虎で叩きに来るか、また先に木虎に奇襲を掛けさせて一撃を放つ。向こうが来た以上此方を迅の方に合流させたくないからここで全総力を掛けるつもりだ」と思っているだろうが、それはちょっと違う。
俺がお前らを叩き潰すんだ
そう考えていると三輪と出水が現れて俺の方へ駆け寄ってきた。
「みーっけっ!メテオラ!」
見つけて早々に言うと、トリオンの弾が俺の周りに雨のように降り注ぐ。
俺は敢えてその場にとどまらずに逆にメテオラの雨の中をつつき進んだ。
「嘘だろ!?」
案の定、出水は俺が突っ込んできたのは予想外で戸惑いの顔をしている。
俺の黒トリガー『
その血を体中に纏わせて攻撃を受けてもトリオン体にダメージを受けないようにした。
出水は戸惑いながらもメテオラや他の弾トリガーを俺に対して放つが、黒トリガーによる防御だ。並みの攻撃は通らない。
そして今のうちに俺は体内のトリオンで一つの血を作っておく。
「小賢しい!」
声を上げたのは三輪だ。
彼は自分に狙って銃を撃ち出す。弾のスピード少し遅いため鉛弾だろう。
今の俺に体に攻撃してきても物理的なダメージは来ないが鉛弾は当たるとやっかいだ。
三輪の撃った弾の弾道の前に血の壁を作り出す。予想通り鉛弾だった弾はその血の壁に中って止まる。
俺が操るトリオンの血は物理化も自由にできるためこういうこともできる。
お返しと言わんばかりに俺は体の近くの空の部分から多数の血の塊を三輪に飛ばす。
三輪はシールドを貼って防ぐが数が多いために肩などにかすったりして舌打ちをした。
……
そうこうしているうちに俺は出水との距離をどんどん詰めていく。
距離が10mまでいきそうになっている所で出水は2つのトリオンキューブを混ぜ合わせ始めた。
俺は自分の『直感』的にやばいといい危険を伝えているのを感じ取る。
「ギムレット」
そう言い放ち出水のトリオンキューブが真っすぐに放たれる。
俺は直ぐに真横に飛び、地面に転がり込んで攻撃を回避する。
放たれた弾が当たった先は今までの弾と違って威力が違うのか地面がえぐられていた。
出水が放った合成弾…2つの弾を練り合わせて強い弾を作る技だが、噂しか聞いたことがなかったが直接見ると危険なのがうかがえる。
「おい、まさかこれを避けるのかよ」
「くっ……」
俺に少し焦りが生まれる。今のは思ったより威力があり、そのまま突っ込んでも無傷とはいかないだろう。
そう考えている間も三輪はこちらに銃撃を行っている。俺は態勢を立て直し、血の壁を再び出して防ぐがこのまま攻められると押し切られる可能性がある。
そう考えた俺は体にあるトリオンを一つに集結させて、指の形を銃のようにして出水に向ける。
次の瞬間、指から放たれた圧縮した血の塊は出水のトリオン配給機関を貫いた。
「あっ……?」
出水は困惑していた。それもそうだろう、俺が指を自分に向けた瞬間にシールドを貼る暇もなく体を貫かれたんだから。
この
勿論、連発できるわけでもなく撃つときに体にトリオンを集結しなければならないが欠点だ。
そしてトリオン配給機関が壊れた出水はトリオン体を維持できずに緊急脱出した。
「ぐっ…貴様っ!」
三輪は出水がやられて悔しい顔をして弧月を持ってこちらへ近づいてくる。
今の技を考えたら中距離から攻めるのは危険でここまで自分が近距離戦闘をしていなかったことを見て、近距離で戦うのが有効だと思っただろう。
だが、それは外れだ。俺はすぐに血で出来た剣を作り出して、向かってくる三輪の弧月とぶつける。
それから三輪と鎬を削る。なかなかやるようだが、こちらかと伊達に前世で色々と武器を使って戦ってきたわけじゃない。
俺は三輪の弧月を弾いた時に素早く奴の懐に剣を横に振る。
三輪の反応が早かったためか致命傷は避けられたが、トリオン漏れは起きているために切ったのは確かだ。
そんな時に、後ろビルから緊急脱出の光が発せられた。
「!?」
三輪はその光が出て驚いたようだが、自分からしたら想定内…というか作戦通りだった。
この作戦は本来囮の俺を使い、狙撃手である当真の隙を突き奇襲する作戦だった。
それが上手くいったということは木虎がしたんだろう。……木虎は流石だ。
作戦中に俺が時間稼ぎとして二人を引き付ける予定だったが、倒してもいいということで倒させてもらった。
嵐山や佐鳥の出番を奪って悪いが、久々の対人戦闘だ。
「どうした?俺をただ囮としたお粗末な作戦だと思ったか?」
「………ロート!」
三輪は怒りにまかせて自分に銃を向ける。
……が、急に姿勢を崩して膝を地面につく。
どうやら効き目が来たようだ。
「き、貴様…何を……」
「敵にそれを教えるバカがどこにいる」
三輪の問いに俺は一蹴する。情報というのは武器だ。隠せるものは隠しておいた方がいい。
今、三輪にたいしてやったのは「毒」だ。
毒と言っても玄界にある既存の毒とも違うトリオンに対しての毒だ。
物理的に溶かす毒もあるが、今回三輪に使ったのはトリオンの感覚に異常を起こすものだ。少し遅速性だがじわじわと広がって最後は動けなくなる。生身まで侵食することはなく、トリオン体を破棄すればなくなり、解析もさけられるという具合だ。
当たれば強いが作るには少し時間がかかるため簡単に使えるわけでもない。事前にストックしてできないのが少し面倒だった。
先ほどの多数の血を飛ばした時に混ぜて置いたものだ。三輪にかすり傷を負わせておいたおかげでうまくいったようだ。
「く、くそっ……」
「詰みだ」
三輪はなんとか立とうとするが毒が体中に回っているため起き上がりもしなかった。
そんな時、迅がいる方で2人の緊急脱出する光が見えた――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
迅さん側にいた実力者たちも迅さんに撃退され緊急脱出したことで空閑を狙った黒トリガー争奪戦は迅さん達の勝利に終わった。
嵐山隊は勝利のために完全に肩の荷が下りていた。佐鳥先輩もこちらに来て、活躍がなかったことを愚痴っていた。
やはりもう少し力を隠して佐鳥先輩や嵐山先輩に見せ場を渡すべきだったと反省する。
「嵐山さん。近界民を庇った事をいずれ後悔する時が来るぞ。あんたたちは分かってないんだ。家族や友人を殺された人間でなければ、近界民の本当の危険さを理解出来ない。」
地面にうつぶせになりながらも三輪先輩は悲痛そうな表情で言われる言葉。
それは近界民に殺された表情を思い出して言っているのだろうか?
「近界民を甘く見ている迅はいつか必ず痛い目を見る。そしてその時には手遅れだ」
続けて言った言葉は前世で近界の王の自分でも共感する部分はある。
戦争中に相手などに優しさや情けをかけることは必ずいいことに繋がるわけではない。裏切られることもあるし、それで後悔することもあるだろう。
『シュウ、兄さんはいつか近界民が争わないで手と手を取り合い平和で過ごせる世界になって欲しいと思っている』
……脳裏によぎるのは前世の自分の兄だった人のことだ。
あの人はどこまで善人のお人好しで理想を掲げるロマンチストだ。それと同時に現実を見ていて、リアリストの部分を持った自慢の兄だった。
その人も他の近界民…よりによって自国の人間の悪意を満ちた策略に嵌り、亡くなってしまった……。
だが、少なくても空閑遊真は違う。彼は戦争中でただ略奪するだけの奴らや権力を欲する愚かな連中とは異なる。あそこまで自分に助けて、打ち解けてくれたのだ。これでも前世で人の目を培ってきたつもりだ。ぼくの
だがら、ぼくはここでこうしている。彼の黒トリガー…いや、彼の命を守るために。
「甘く見てるって事は無いだろう。」
嵐山さんの言葉にぼくは彼を見る。
真剣な面持ちの嵐山がそこに居た。
「迅だって、近界民に母親を殺されてるぞ?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
嵐山さんによれば、迅さんは5年前に師匠の最上さんを亡くしており、親しい人を失う辛さはよくわかっているはずだ、と。
「近界民の危険さも、大事な人を失う辛さも分かったうえで。迅には迅の考えがあるんだと、俺は思うぞ」
嵐山さんの言葉にぼくは衝撃を受けた。
師匠が黒トリガーになって実質亡くなっていたのは知っていたが、まさか母親まで近界民によって……。
それで未来予知という人の人生を左右する道を知る立場でありながらも近界民を恨まずに壊れずに最善の未来のために身を削っているというのか……。
きっと多数助けるために少数の人間の犠牲を強いられたこともあるのは想像に難しくない。迅さん…あなたって言う人は……。
嵐山さんの言葉を聞いたギリッと奥歯を噛みしめる三輪先輩。
それを見ていた嵐山さんが、思い出したように声をあげて黒い重しを指差す。
「…さて、帰る前に、この重りを外してくれると有難いんだが…」
……いつもの嵐山さんだ。なぜか少しほっとした
沸々と湧く怒りのやり場が見つからず、三輪先輩は街灯を殴りつけた。
それに嵐山さんは苦笑するしかない。
少しの沈黙を持って、漸く落ち着いたのか三輪先輩は溜息を吐く。
そして、嵐山さんに付いた重しを解除して緊急脱出していった。
少し間を置いて迅さんから通信が入ったらしい。
本部に用があるから、俺は行くというシンプルなものだ。
「仕事は終わった。俺は帰らせてもらう」
ぼくがここから立ち去ろうとした時に木虎から待ちなさいと呼び止められる。
はぁ…とぼくは仕方がなく立ち止まり振り返る。
「何か用か?」
「あなたどこかで会ったことがある?」
ぼくはその言葉でドキリとした。まさか正体がバレたか!?
仮面を被っているため表情から察しられないだろうが、動揺していない様に装い冷静に答える。
「どうしてそう思う?」
「あなたのその目…私の知り合いによく似ている。翡翠色の目をしているわ……」
「…それは根拠にならない。そんな目の奴は結構いるだろう。それともそいつはお前が目をよく見るほど親しい相手か?」
俺はわざと木虎をからかうような言い方をして木虎を煽る。
そうすると彼女は俺の言い方に顔を赤くする。……可愛い。
「ち、違うわよ!三雲君は本当にただの知り合いであなたが思っているような関係じゃ…」
「なら、その話は終わりだ」
「あっ…」
ぼくは強引に話を打ち切りこの場を去る。
これ以上、話してボロが出るのを考えるとそうそうとこの場を離れるのが一番だ。
「ちょっと待ってくれ。礼だけでも…」
「不要だ。俺は迅と契約を結んでいる黒トリガー使いだ。…今回はこっちの勝手で戦闘に参加しただけだ」
止める嵐山さんを振り切り、ぼくは血を足に纏わせ足を強化して高く飛び、近くのマンションに飛び移る。
そうして建物と建物の上を飛びその場を離れる。
強引に話を切ったためにあっちは少しの疑念を持っただろうが、例え三雲修が今日の仮面の黒トリガー使いだと考えたとしても黒トリガーの入手経緯でぶつかるだろう。
いくら洗っても三雲修はボーダーに関わるまで何も不自然がない一般人しか出ないだろうから。
しかし、勝手に黒トリガー使ってボーダー隊員と接触してしまったからあとで迅さんに色々言われるだろう。
こっちは空閑の黒トリガーの奪取の阻止もとい命のために戦った(とはいえ、万が一負けたとしても空閑と戦闘力と黒トリガーとレプリカのサポートがあれば苦なく撃破できるだろう)とはいえ、もし戦力的に不安なら迅さんから声を掛けるだろうし。
余計なことをしたかもしれないが、迅さんが前に言っていたら『今後来るだろう大きな近界民の侵攻』のためには必要なことだとぼくは思っている。
ボーダー隊員と激突したとはいえ、嵐山隊とは共闘した形である。もし次に他のボーダー隊員と出会うとしても上層部は一方的な攻撃はせずにまずは話し合いをするだろう。
なんせ迅さんと契約している黒トリガー使いである。ボーダーによって首をつけられていないトリガー使いとはいえ、未来が見える人が手にある人間である。迅さんの気が狂っているとかなければ安全なのはほぼ保障されたとかが得てもいいはずだ。
…それにしても木虎は今日も可愛かった。
キリッとした顔もツンっとした顔も可愛かったがやはり動揺した時の顔が一番良かった。
今日もA級隊員を単独で撃破していたし、さすがA級のエースだけのことはある。
親しくなってもっといろんな表情見たいし、照れている彼女はきっと可愛いだろうなぁー…。
ただ、今のままだと親密が足りないのは重々承知だ。とはいえ、前世の妻と出会ったとも15歳の時だったし、そんなに急ぐことはないじっくりしていけばいい。まずは胃をつかむために手作り料理を渡しに行くのもありかもしれない。
見た目、第一印象、実力。全てがぼくの愛した妻『リーベ』とよく似ている…いや、瓜二つと言っていい。
ぼくは時期になった彼女と契りを結ぶつもりだ。……重いとかの自覚はある。
そうこうしているとぼくの家の近くまで辿り着いていた。
色々考えすぎてもう少しで通り過ぎるところだった。
ぼくは人怪我無いところまで下りて、トリガーを解除する。
そして
…うん、大丈夫だ。そして三雲家まで行き、ドアを開ける。
「ただいま」
はい。初めまして、トリトリと申します。
小説をここまでキチン書くは久々でリハビリとして書きました。
ワ―トリの小説を毎回書きたいと思って色々書こうとしていたのですが、オリキャラを入れた小説を書くと途中で「なんかこのキャラってこんなキャラだっけ?」と既存のワ―トリのキャラに違和感持ってしまい途中で断念することが多かったです。
そのため今回は一応、書き終わってよかった。オリキャラ入りの設定が無茶苦茶な所がありますが(笑)
もし好評だったら続編作ろうとは思いますが、どうでしょう?
ここから下は今回出た修の前世やその他設定などを書きます。興味がない人は一番下まで移動して飛ばしても構いません。
三雲修(みくも おさむ)/シュウ・エリフィルニア
乱星国家の「アラズミア」の王、シュウ・エリフィルニアの記憶を持つ。
前世では王族生まれで、エリフィルニア家の三男坊(末っ子)として生まれる。
王族だが、後述する自国の特性上気楽に生きることができずに幼い頃から戦闘技術を含むあらゆることを学ばされて、他の星に攻めることにも参加させられた。
そのためにサバイバル力も高く、生身の身体能力が高かったり料理も出来たりする(サバイバル料理だが)
「もしなにかあって一人になって生きていけるように」という王や王妃からの親心から厳しく育てられていた。シュウは
戦闘力はかなりのもので黒トリガーを継承する前は色々のトリガーを使って戦っていた。
自分専用トリガーもあり、それは糸を操るものだったという。
シュウが修と同じころは大体性格は同じようなものだったが、周りの環境の変化や経験などによって性格など変わっていった。
妻とは、許嫁の関係でとある任務で初めてあり共同してそれから絆を深めていった。最初は仲が良いとは言えなかったが、妻からシュウを認めるようになっていった。
ちなみに愛妻家。周りにお世継ぎのために側室を作るように推奨されるが、今の妻しか愛したくなかったから周りの言葉を聞かずに側室を作らなかったほど。
親バカでもあり、病気がちだった娘のために色々尽くしていた。
…なお、息子は反抗期かじゃれると嫌がっていたが。
王族さえも戦争に駆り出されるために犠牲も多く、そうでもなく国内の権力闘争によって命を落とすこともあり、シュウの兄「レイド」もそれによって命を落としたという。
シュウはそんな自国を変えようと奮闘していたが…結局、戦場で命を落としてしまう……。
作中で一人称が「俺」になっている所は前世の成分がかなり混じっている所で修成分が多い時は「ぼく」
「修」とかいて「しゅう」とも読めるのでちょっと運命を感じていたりしたりしなかったり。
ちなみに偽名の「ロート」の由来は「赤」のドイツ語の「rot」から(作中で修(シュウ)は自国では「戦うもの」と言っているがそれは特に元ネタはない)
修(シュウ)のパラメーター
トリオン2(10)
攻撃3(9)
防御・援護6(9)
機動5(7)
技術7(8)
射程4
指揮6
特殊戦術4
TOTAL37(57)
※()はシュウが本来出せる能力。トリオンの出力がそのまま出せる場合。
トリガー構成はBBFのものと同じ。
黒トリガー「血の呪縛《フェルマ》」
トリオンを疑似血にして操り、攻撃する黒トリガー。
身体能力アップ、血を自由自在に操ることで近、中、遠のどれにも対応できるなど応用力がある。地味に物理化も可能。
これだけだと普通のトリガーレベルだが、この黒トリガーには3つの利点がある。
1つ目は、基本的に黒トリガーは他のトリガーを解除してから換装しなければいけないが、この黒トリガーは他のトリガーとの重ね合いが可能でそのトリガーが強化された上で使える。
2つ目は、毒。本物の毒ではなく触れた物体やトリオンを溶かしてドンドン削る毒能力を持つ。受けたトリオン体には感覚の不調効果も与えられる。ON,OFFが可能。
ただし、毒を作るには時間がかかり、即効性の毒は作れない。
最後は、このトリガー継承性で継承する時にトリオンと血を黒トリガーに注ぐ儀式があり、それをすることで黒トリガーの所有者を継承できる。
本来は全トリオンと血を全て注ぐことで強化されて、継承されている(修は前世で継承していなかったためにまだ所有者扱い。継承する前に今の所有者が死んだ場合は、継承はフリーになるかは前例がないため不明。修がイレギュラーなだけかも不明)
初代国王が作った黒トリガーで先祖代々継承してきた。所有者の所へ離れても手元に来る。
普段は、赤色の丸い宝石になっている。
名前の由来は「血」のギリシャ語の「αίμα」を少しもじったもの。
修(シュウ)の黒トリガー装備ステータス
トリオン52
攻撃17
防御・援護22
機動7
技術8
射程7
指揮6
特殊戦術16
TOTAL135
※血の呪縛は昔からトリオンと血を吸って強化されていったために装備された時のトリオン上昇量は50ある設定。
普通の直感より鋭い感を持つ能力。
あらゆることに勘が鋭い感が働き察する能力。
かなり鋭いがあくまで勘なので外れることもある(めったにないが)
前世から持っていた
ボーダーの分類分けするとランクSの超感覚。
ちなみに似たような名前のものが他の漫画にあるがそれとは同一のものではない。
戦国家 アラズミア
アフトクラトルの次の次に国土が大きい乱星国家。それは昔から他の国への侵略戦争を行って来たからである。王族だろうが戦闘訓練を幼い頃から兵士とたたき上げている。そのため個人としての戦力や国力も高く、トリオン兵の質も良い(独自開発とかうまくいっていないようだが)
先祖代々、王族に引き継がれている黒トリガーが何本かありそれを切り札にしている。
これだけ見るとなかなか強国だが、国内で権力戦争が起きたりしていて、お互いに日々、蹴落とそうしている見にくい争いが行われている
名前の由来は「傲慢」のギリシャから「αλαζονεία」から
リーベ
シュウの妻。気が強いが聡明で実力あり恵まれた養子がある才女。シュウの許嫁候補。
最初はあまりシュウのことを認めておらず見下していったが一緒に任務をしていくことで彼を認めていき絆を深めていった。
ちなみに告白してきたのはシュウの方。それを彼女が一晩考えてOKした。
(告白されるまではシュウの兄のレイドのことが好きだったぽいが憧れに自己完結した模様。)
それからシュウが王となった後に王女となる。子供は2人産んだ。
かなり木虎に似ていて、本編中に修(シュウ)が興奮しているのは彼女のことを愛しすぎているため。
シュウが死んだあとはどうなったか不明。シュウは自殺するような人間ではなく、生きていると思っている。
名前の由来は「愛」のドイツ語「Liebe」から
レミ、ビート
シュウとリーベの子供。ビートが兄でレミが妹
レミはうまれてから病気がちで部屋にいることが多かった。
ビートは反抗期なのか親とふれあうことに嫌がっていて、レミには優しかった。
レミはかなりのトリオン力があるが身体的に負担がかけられなかったためにトリオンがそこそこ高かったビートが前線で戦っていた。
レミは大人しく、ビートは逆に気が強い。
レイド
シュウの兄。故人。
金髪で長身の優男。さわやかな印象を持たせるシュウとは腹違い(正妻の子)
「いつか近界民が争わないで手と手を取り合い平和で過ごせる世界になって欲しいと思っている」という理想論を掲げながら現実と向き合い、自国を良くしようとして
いた。シュウはそんな兄貴が好きだった。
兵士としても有能で政治もできる彼に憧れるものも多かったが、妬むものもまた多くいた。
そんな兄が戦死して、そのあとに他の人間が権力的に上がってきたのを見て、シュウはそいつらに兄が殺されたと確信している(その男は粛清済み)