木原天成が、暇そうに、ゲームセンターに、
訪れたら、何やら、催しがやっていた。
(これは…ポケットサーキットか…懐かしいな。
俺も小学生の時は、よく一人で遊んでいたな…
後、ダチと、よく競い合っていたけど、
俺は、いつも、負けてばっかりだったな…)
と、俺はポケットサーキットの光景を見て、
懐かしがっていた。
どういう訳か、観に行きたくなり、
俺は、会場を、覗くことになった。
今日は、学校無いから、
暇だし、観に行くか…と思い、
軽い気持ちで、ポケットサーキットの会場に、
足を運ぶのだった。
(子ども達の熱狂も変わっていない。
十年経っても、やっぱり、根強い人気だな、
ポケットサーキットは)
ポケットサーキットとは、
おもちゃの車を、パーツでカスタマイズして、
走らせて遊ぶ、おもちゃである。
なお、略して、ポケサーである。
驚くことに、俺と同い年位の、
女の子達が、遊んでいた。
どういう訳か、宮益坂女子学園の子達が遊んでいる。
どんなに、カスタマイズしても、
どんなに、バランスよく性能を、良くしても、
勝てないのは、勝てなかったな…
運が悪いとしか言いようがない位だったな…
まぁ、勝ったことがあるのは、片手で数える程度だったな…
むしろ、これだけに限って、競い合って、
負けることが多かったな…
「あっ、キミは…天成くん!」
と、ポケットサーキットの主催者である、
ポケサーファイターが、話しかけった。
「ファイター…久しぶりだな、六年ぶりだな」
「あぁ、まさか、天成くんと、こうして、出会えるとは、
思わなかったよ…今、何しているの?」
「今は神山高校の全日制に通っているよ」」
「そっか、俺の母校だな」
「そうなんだな」
「俺はな、このバイトだけじゃなくて、
他にも、バイトをしていてさ…
このポケサーファイターの仕事の時給は、
1050円なんだ…」
「そ、そうなのか…」
「あぁ、正直、辞めようと思ったけど、
でも、何ていうか、天成くんの顔を見たら、
まだ、辞めたくないって、思うようになったんだ…」
「マジかよ…」
「あぁ、天成くんも、時々、顔を見せてやってくれ。
その…俺の元気が出るから!」
「あぁ、人の役に立てて、俺も嬉しいぜ」
「何ていうか、最近は、女子高生が、
時々、遊びに来るんだ」
「あーまぁ…見た感じ、宮益坂や神山の、
制服の女の子達だな…セーラー服とか、ブレザーの子もいたな…」
「まさか、女子高生が、ポケットサーキットに、
関心を持つとは、思わなかったよ」
「ある意味、驚き」
ポケサーファイターと、昔話で、花を咲かせた。