天成は司と電話をしていた。
「結婚式のエキストラ!?」
「うん、本当は、俺がやりたかったけど、
体調が悪すぎて、出れなくなった!
だから、お願い!頼む!天成しか、
頼める人がいない!」
「わかった。やろう!」
「さすが、天成だな!頼りにしている!」
その後…結婚式会場にて。
「すみません。本日エキストラとして参加する、
天馬司の代役の木原天成っていう者ですが…」
「あぁ、先ほど、お電話してもらった方ですね。
皆さん、あちらの控室にいらっしゃいます。
衣装も用意していますので、着替えてから、
あちらへどうぞ」
「ありがとうございます」
(それにしても、厳かで豪華な結婚式場だな…
ちゃんとしている…見るのは初めてだけど)
着替えた後…
(サイズはあったけど…それにしても…
エキストラは、俺を含めて、20人くらいか…
こういうことは、あまりよくわからないが…
わざわざ、こんなに集まるってことは、
きっと盛大な式になるはずだ。
司の頼みだ。頑張らないとな。
司から転送してもらった、メールの内容は、
先ほど、大まかに確認したが…
当日は、演出担当者が説明する。
と、あった。まだ、それらしい人物が見当たらないぞ…)
2人の式場スタッフが、挨拶した。
「エキストラの皆さん、お待たせしています」
「いよいよだな」
「只今、本日の演出担当の方から、
連絡が入りました。少々遅れるようです」
「その為、先に本日の流れを、
我々、式場スタッフが、ご説明します」
(俺も、よくわからないから、
説明してもらえるのは、助かるな)
「まず、今回の内容は、新婦様から新郎様への、
サプライズとなっていますので、
他の出席者の方に、内容を言うのは、
一切禁止されています」
「事前にお知らせした通り、
今回、皆さんにやっていただくのは、
式場内のフラッシュモブになります」
(フラッシュ…モブ?なんだろうな…?
どんなことをするんだろう?)
「段取りとしては、次の事を致します。
まず皆さんには、出席者のふりをしつつ、
屋外の人前式に参加していただきます」
「式の最後に、立会人代表である、
新郎様のご友人が、おふたりに対して、
こう言います」
(いかなる時も、互いに愛し合うことを誓いますか?)
「と、問います」
「新郎さまが誓い、新婦様が誓おうとした時、
この男性の方に、ちょっと待った!
と、声を上げていただきます」
(…?ちょっと、待った…?」)
「この男性の方には、新郎様の前に立ち、
こう言います」
(自分も彼女を愛している! 結婚しよう!)
「と、その場で、彼女にプロポーズします」
(…?)
「そこで、新婦様は、(私はこの人しかいない)
と、新郎様を選びます。
皆さんは、その場で、お幸せにと言い、
そのセリフをきっかけに、ダンスと歌が始まり、
おふたりを祝福する、内容になっています」
(よくわからないが…頑張ろう…難しいけど…)
「ダンスと歌については、既に担当が振り分けられています。
各自練習してください」
「その他、詳細はについては、
演出の担当者が、到着次第、
指示があると思いますので、お待ちください」
こうして、天成を含む、エキストラ達は、
ダンスと歌の練習をするのだった。