マッドサイエンティストと毒舌歌姫   作:アッシュクフォルダー

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第十五話 開幕前夜

残り2時間となった、結婚式の開幕。

木原天成達は、神代類の指導の元、

演技の練習をしていた!

 

まさか、プレゼンする人が、

類だったとは、俺でさえ驚きだ。

 

(よし、気合を入れて、頑張るぞ!

もう、時間が無いんだ!)

 

「類、頼むぜ」

 

「お任せあれ。

さぁ、それでは、練習を始めましょうか!」

 

「よろしくお願いします!」

 

と、木原天成はお辞儀した。

 

「今回は時間が限られているので、

筋書きは当初のままとして、

少々アレンジを加えていただく形にします」

 

(どんな、アレンジをするんだ?)

 

「何人かは、こう思う」

 

「?」

 

(もしかしたら、新郎は別の恋人がいたのか?)

 

「と、驚くだろう。

もちろん、ある映画になぞられた、余興だと、

すぐに、気づく人も多いはず。

それが、芝居だった時、観客はどう思うかな?」

 

「ほっとする…?」

 

「うん。緊張の緩和だ。

これが、笑いを生む。ただ、これだけでは、

騙されたと感じる人もいるし、

なにより、見世物として、味気が無い。

そこで、少々、アレンジを加える」

 

「時間は限られているのに!」

 

「それでは、話を進めます。

ちょっと待ったと、言う人を、3人に増やします」

 

「なぜ、3人なんだ?」

 

「では、考えてみよう。

男性役が増えた場合、どんな印象を与える?」

 

「えっと…モテるから?

それとも、何かサプライズが始まるとか?」

 

「ふふ、どちらも、正解です。

3人の男性がプロポーズする。

それにより、新婦の魅力を強調することが出来ます。

まぁ、竹取物語のかぐや姫のような感じですね」

 

(なるほど…あんまり、絵本は読んだこと無いけど)

 

「一方で、3人の男性が一気にプロポーズすることは、

余程の事じゃないと、ありえません。

そこで、観客は、これは、見世物だと、

すぐに気づける。

つまり、こうすることで、ドッキリ、だったものが、

わかりやすい見世物。ショーになるんです」

 

「そうだったな」

 

と、天成は感心した。

 

「それでは、新婦にプロポーズする、

栄えある、3人の男性役をここで決めましょう!

そのうちの一人は、天成くん。キミだよ」

 

「わかった」

 

「それじゃあ、後二人」

 

 

その後…

 

「それじゃあ、決まりだね。

天成くんと、あなたと、キミ、

この3人で決まりだね。おめでとう!」

 

「どうして、そうなった?」

 

「その理由は、本番になれば、わかりますよ。

さて、役が与えられた、3人は、

もう立派な役者だ。最後までよろしく頼むよ、3人共」

 

「わかった」

 

こうして、プロポーズの練習に向けて、励むのだった。

 

開幕のベルは近い!

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