木原天成は楽器屋さんの短期アルバイトに参加していた。
その時、天成は青柳冬弥と再会した。
「木原先輩?」
「青柳ではないか。結婚式のエキストラ以来だな」
「はい。その節はお世話になりました」
「俺もだ。改めて礼を言おう」
「はい。今日はよろしくお願いします」
「はい。よろしくお願いします」
楽器屋の短期アルバイトで、
木原天成と青柳冬弥は、それに応募して、
偶然、出会うのだった。
「青で統一しているな…」
「美しい…」
「そうですね。大事なことを学んだんです」
「大事な事?」
「はい。音楽を楽しむ心、それに接客のやり方です!」
「心得て来たって感じだな」
「はい」
青で統一された、外観。
海をモチーフにしており、
サックスやホルン、トランペットにギターにキーボード、
ドラム、トロンボーンまで置かれていた。
果たして、接客は成功するだろうか…?
「木原先輩は、アルバイトの経験はありますか?
自分は全くなくて…」
「俺も、あの結婚式のエキストラ以来だったからな…
後は、色々な手伝い位だな…」
「色々なアルバイトの経験をしていそうだったので…」
「役に立てなくて済まなかった。
だが、俺も冬弥の力になる」
「ありがとうございます。木原先輩」
こうして、二人で接客をこなしていった。
その時だった。
「いらっしゃいませ」
「えっと…その…」
「何かお探しですか?」
「ひゃぁっ!そ、その…」
「えっとね、この人ね、ピアノクリーナーと、
ミントモップを買いに来たんだ」
「そうでしたか。それなら…」
と、天成と冬弥はピアノの周辺アイテムコーナーへと、
お客様を案内した。
「ありがとうございます…」
「またの、ご来店お待ちしております」
と、冬弥と天成がお辞儀をした。
二人は、次のお客様を接客していた。
「…」
「何かお探しですか?」
「そ、その…サックスを演奏したくて、
動画を観て、カッコイイって思っていて…
でも、音の出し方がわからなくて…」
「サックスの音の出し方か…」
と、冬弥が考え出す。
その間、天成は初心者用のサックスを、
そのお客様に、勧めるのだった。
すると、冬弥が…
「木原先輩、俺に良い考サックスの音の出し方が分かるので、
任せて貰えますか?」
「そうなのか?よし、ここは青柳に任せる。
俺は他のお客さんを接客してくる」
「わかりました。ありがとうございます」
そして、冬弥は、サックスを吹きたい、
お客さんにサックスの吹き方を教えるのだった。
「動画で観た、演奏会で、サックスの演奏を聴いて、
それで…」
「わかりました。演奏する事は出来ませんが、
つい、先日、しっかりと音を出す方法をマスターした。
だから、君の目標が音を出すなら、出来るようになるまで、
俺が教えよう」
と、その小さな少年の、お客様の為に、
青柳冬弥が、サックスの、ちゃんとした音の出し方に、
必死で教えるのだった。割と熱がこもっていた。
「唇の振動させるイメージで、音を拭くみたいだ」
「わかりました、あっ!キレイな音!」
「一度、マウスピースで練習するのも手だ」
冬弥曰く、マウスピースで安定出来たら、
サックスも大丈夫だそうだ。
「はい!ありがとうございます!」
遠目で、青柳冬弥が少年にサックスの吹き方を教えている光景を観ていた。
「青柳の奴…結構、熱心に指導しているな…
俺はその間、接客をこなそう」
と、木原天成は、青柳冬弥の分、接客をこなした。