マッドサイエンティストと毒舌歌姫   作:アッシュクフォルダー

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第二話 天才とゲーマーのデート

木原天成は、神山高校 全日制の二年生で、

周囲からは、言葉こそは、普通だが、

人格破綻者であり、マッドサイエンティストであり、

神に選ばれた天才とか、痛いヤツだと、思われているが、

自信家であり、頭の回転が早いと、よく

寧々や類に言われている。

 

「ちょっと、なに、ボーッとしているの?」

 

草薙寧々は

木原天成の後輩であり、腐れ縁である。

 

「すまないな、寧々、少し考え事をしていただけだ」

 

「久しぶりのデートだから、

ボーッと、しないでよね」

 

「あぁ」

 

今日はフェニックスワンダーランドに来ている、

まぁ、何て言うか、デートである。

 

誰が、どう言おうと、デートである。

 

このテーマパークの最大の見せ場は、

何と言っても、ステージショーである。

 

「最近お客さんが、増えてるって、マジだったのか…」

 

「そうみたい…」

 

「もうすぐ、開演だ」

 

「そうだね」

 

二人でステージショーを観るのだった。

 

ステージが終わり、

天成と寧々は、帰宅しようと、会場を後にした。

 

すると、横に並んで歩ていた、

寧々が止まって、小さな声で…こう言った

 

「キ…キス…して」

 

「さっきの公演で、カップルらしい行動が、

羨ましかったのか?」

 

と聞くと…

 

「うるさい、勉強だから!」

 

「バカ言ってんじゃねぇよ!

俺と寧々は、腐れ縁だから…」

 

今思えば、そんなこと思ってはいなかったけど、

でも、口に出てしまった…

 

「キス…してほしいもん…」

 

「…ほら、行くぞ」

 

「嫌だ、帰りたくない…」

 

「仕方ねぇな…ほら、これで、どう?」

 

ショーの勉強と称して、俺は寧々に、キスを落とすのだった。

 

「あ、ありがとう…」

 

「この、木原天成様のキスは、非常に特別なキスだ!

そう、それは…」

 

「だから、練習だって、言っているでしょう…」

 

「うぅ、それも…そうだな…」

 

「ねぇ、天成…」

 

「どうかしたんだい?」

 

「これからも、ずっと、傍にいてくれる?」

 

「もちろんさ!この、神に選ばれた天才である、

木原天成様が、ずっと、寧々の傍にいてやってもいいぜ?」

 

「う、うん…その…あ、ありがとう…

こ、これも…演劇の為だから…」

 

「そう言って、実は…俺の事、結構好きなんじゃないの?」

 

「からかっているの?」

 

と、寧々は、少し怖い目つきをした。

 

「アハハ…寧々には、逆らえないなー

怖い目をしないでよー」

 

「ハァ…だから、天成は…」

 

「神に選ばれた天才だからな!」

 

「全く、天成らしいんだから…」

 

「俺は、らしさ、を、大切にしているからな!」

 

「とんだ、ポジティブシンキングなんだから…」

 

「もっと褒めてもいいんだぞ!」

 

何がともあれ、帰宅するのだった。

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