テストが終わり、12月に入り、もうすぐクリスマスになろうとしていた。
「もうすぐ、クリスマスか…」
と、冬の景色を見つめていた。
「木原は、誰とクリスマス過ごすんだ?」
「親父とだ。別に一人でクリスマスって訳じゃないがね」
「そっかー」
と、クラスメイトと話をしていた。
木原家にて
「天成。ケーキを買ってきて欲しい」
「えっ?」
「もうすぐ、クリスマスだろ?」
「そうだなーわかった。買って来るよ。
今週の日曜日にね」
日曜日 ケーキ屋さんにて
(親父は生クリームとイチゴのケーキが好きだし、
俺もだが…よし、それにしよう)
と、6号のケーキを、3600円で購入した。
木原家にて
「ありがとう。買ってきてくれて」
「ケーキなんか、毎年、1回しか買わないしな…」
「誕生日の日は、寿司だから…
やっぱり、ケーキはクリスマスシーズンだけだな」
「そうか」
と、父と息子で、ケーキを半分ずつ食べるのだった。
「天成は大学に進学するのか?」
「あぁ。学びたいことが沢山あるからな」
「そうか。お父さんとしても、喜ばしい限りだよ」
と、父は息子の夢に全力で応援する様だ。
12月24日 冬休みが始まり、天成はサンタクロースの格好をして、
アルバイトをしていた。
6号 ケーキが、3500円のセールで売っていた。
ケーキ屋さんの会計のバイトをしていた。
「いかにして、ケーキの魅力を伝えるかだな…」
パティシエ曰く、いかにして食材を美味しく調理して、
コストを抑えられるか、そして、糖質も限界ギリギリまで、
押さえているのが、最大の魅力の様だ。
仕事の休憩時間、天成はキャッチコピーを考えいた。
パティシエと一緒に。
「何がいいだろうね…木原君」
「ここのケーキは、糖質オフや数割カットが魅力で、
材料もシンプルな分、そこまで高くしなくても良い様にしている」
「よく知っているな」
「えぇ、リサーチ済みです」
「他のケーキ屋さんに無い魅力や特徴を、いくつか採用して、
チャレンジして、儲かった時期もあるが、
今は全盛期ほどでも無いし…」
「値段が少々、抑えられているのも魅力ですね」
「あぁ。コストを懸けない分、安くしている。
味や質は他より劣るかもしれない。
だが、安さとシンプルさであれば、どこにも負けない」
「なるほど…!」
「店長である私も、マーケティングしているが、
なかなかね…余計なのに手を出していない分、
ケーキのみに集中しているのも、特徴だ」
「そうですか…」
キャッチコピーは難航を極めていた。
だが、天成にとっては、ここのケーキ屋さんは、
思い出の場。末永く続けて欲しいと思うのであった。
メリークリスマス
この魔法が、ケーキ屋さんを幸せに出来ますように。