マッドサイエンティストと毒舌歌姫   作:アッシュクフォルダー

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第二十五話 義理チョコバレンタインデー

2月14日、今日はバレンタインデーである。

木原天成の高校生活は、来年で終わりを迎えようとしていた。

 

「天成」

 

「寧々」

 

「はい。これ、バレンタイン」

 

「俺にくれるのか?」

 

「いらないなら、良いけど?」

 

「ううん、俺は嬉しい」

 

「類や司、それに、みんなにも渡さないと…

でも、天成のは義理だから」

 

「マジかよ…」

 

木原天成は神代類と会話をしていた。

 

「やぁ、天成くん。寧々からバレンタインチョコを貰ったようだね。

僕も貰ったよ」

 

「そっか。俺、さっそく食べるよ」

 

と、天成は寧々が作ったチョコレートを食べるのだった。

 

「美味い!」

 

「そうかい?寧々の作る、チョコレートは格別だよ?」

 

と、類が言いだす。

 

「ところで、天成くんは、テストの成績はどうだい?」

 

「あぁ、順調だ」

 

「僕も内申点が悪くてね…でも、留年は回避できたよ?」

 

「俺も留年は回避できたぜ?」

 

と、他愛のない会話が続いた。

 

「おう!類と天成じゃないか?」

 

「司くん。キミも、寧々からチョコレートは貰ったかい?」

 

「あぁ!歌姫の作るチョコレートは格別だったぞ!」

 

「それは、良かった」

 

「ところで、寧々はえむにチョコレートを渡す様だ」

 

「えむは寧々のチョコレートが欲しいみたい。

と言うか、何故か欲しがっていたみたいだ」

 

「そうなのか?まぁ、良いが…」

 

「ところで、司くんは留年は回避できたのかい?」

 

「当然だ!スターたるもの、学業を疎かにしてはいけないからな!」

 

と、司も、また留年を回避できたようだ。

 

「それじゃあ、みんな揃って、三年生に進級だね」

 

「良かったな…」

 

「あぁ、一時は大変なことになると思ったが…」

 

「それでも、良かったね」

 

 

天成は放課後、家に帰った。

 

(それにしても、もうすぐ、高校二年生も終わりか…

色々あったけど、留年は回避できただけでも、嬉しいと言ったところか…)

 

と、天成は風呂に入り、ご飯を食べて、

その後、自室で就寝した。

 

翌日。

 

「天成」

 

「寧々から声を掛けるなんて、珍しいな」

 

「実は…私…」

 

寧々は進級できたが、次のクラスで馴染めるか、

不安だったので、相談する事になった。

 

「そうだったのか…」

 

「苦手な子が正直、多いし、どうしたらいいかなって、

周りの人、類や司にも同じことを言おうと思っていて…」

 

「ありがとう。きっと、寧々なら、大丈夫だと思う」

 

「えっ?」

 

「それは、俺が保証する」

 

「わかった…」

 

その後、寧々はどこかで安堵感を感じるのだった。

 

(寧々が笑っている。それだけでも、俺は良いと思っている)

 

と、木原天成の高校生活二年目も終わりを迎えようとしていた。

 

 

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