ファンタジー×自衛隊系の短編
現代兵器VS魔導兵器の一幕

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F自試作(魔導兵器/現代兵器)

『なんて速さだ!!』

 

『敵が槍の様な物を放った、追尾してくる!?何だこれは!』

 

『畜生!どうなっている!?がああぁぁっ!!!』

 

連合軍と帝国軍の戦場に乱入したそれは、明らかに空中戦車の形状をしていなかった。

魔力を瞬間的に固定して力場を作り物理的に空を走行する空中戦車、空を統べる者が飛竜に変わり人類の英知の結晶たる空中戦車が航空騎兵の花形であった。

帝国軍の技術将校が連合軍に亡命した結果、連合軍に技術が渡り空中戦車同士の戦いが始まり、ここ数年は互いの勢力が拮抗していた。

 

 

 

魔法技術の技術革命が大陸に齎されてから、その勢力図は生き物のように目まぐるしく形を変え、ある国が兵器の骨格にゴーレムの印を刻む事で、それを核に武装を搭載し魔獣の様な力と手足の様にそれを制御する魔導兵器を開発すると、その国は一気に勢力を広げやがて帝国と名乗った。

 

それに対抗するために小国同士が組み連合軍を結成すると、飛竜や地竜を中核とした魔獣部隊を送り込み、帝国軍との大規模な衝突となった。

まだ初期型の魔導骨格は飛竜や地竜に撃破される事も多かったが、次第に技術を進化させてゆき、優れた火力と地竜以上の防御力と飛竜に迫る機動力を誇る空中戦車が開発された。

連合軍の物量に押されていた帝国軍であったが空中戦車の登場により戦場は大きく変化し、次々と飛竜や地竜などの魔獣部隊を打ち倒していった。

帝国軍は連合軍を大陸の奥まで押しやろうとしていたが、当時迫害民族の一人であった技術将校が連合軍に亡命する事で空中戦車同士の戦いが始まった。

しかし、連合軍の魔法技術は帝国軍に劣り、帝国軍の空中戦車ほどの性能の物を作るのは無理であった。

それでも帝国軍の空中戦車にある程度対抗できたため、重要拠点の奪還や征服された国の開放などが行われその勢力図は大陸を半分ずつ分ける様に拮抗していた。

 

だが、最初の戦いで飛竜や地竜などの魔獣部隊を失ったことが連合軍を疲弊させ、物量・性能共に勝る帝国の空中戦車に連敗続きな事もあり連合軍を苦しめていた。

 

そこにある時、ニホンを名乗る聞きなれぬ国が連合軍へとコンタクトを取った後、流れが変わり始めた。

霧の中から現れた未知の艦隊に離島を攻撃されたのだという。

同時期に、帝国軍の大艦隊が行方不明になるという情報を連合軍は掴んでおり、恐らくその艦隊がニホン国を攻撃したのだろうと推察された。

 

連合国とニホン国は互いに外交官を派遣し、あれよこれよと交渉が進み国交を結ぶ事になり、現在最も連合軍と帝国軍のぶつかり合いが激しい戦地へとニホン国の空軍が派遣される事となったのだ。

 

『馬鹿な!・・・・馬鹿な!馬鹿な!馬鹿なぁぁぁ!!』

 

『何だあれは?空を走る車輪がついていないぞ!?』

 

『飛竜と同じく翼を持つ魔導兵器だ!車輪付きの誇りを叩きこんでくれる!』

 

『赤い丸?連合軍の国旗ではない、一体どこの国なんだ?』

 

廉価版とは言え、未来予測の印が刻まれた石板が未知の魔導兵器の軌道を予測するも、相手があまりにも速過ぎて照準が間に合わず、発射された魔光弾も明後日の方向へと飛んで行く。

 

『畜生、弾が当たらない!』

 

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!

 

銀色に光を反射させながら通り過ぎる鳥型の魔導兵器は、恐ろしい威力と連射力の魔光弾を発射し、帝国軍が誇る空中戦車は次々と火の玉と化し、地上へ落下して行く。

 

『一体貴様ら何者なんだァァァァ!!』

 

航空騎兵が未知の魔導兵器に吠えるが、彼が最後に見たのは炎を吹きだす槍がこちらに向かってくる光景であった。

 

 

 

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2XXX年、日本は異世界に転移した。

日本全域で霧が観測されるという異常気象が起こり、霧が晴れると地球ではない未知の天体へと国ごと転移していたのだ。

国外の通信の断絶、通信衛星のロストなど大混乱に陥っている所追い打ちの様に、未知の艦隊が対馬を攻撃したのだ。

 

ほんの少し前までレーダーに映っていなかった未知の艦隊は、外輪船の様な形状をしているが20ノット程の船速を誇っていた。

何も無かったところから突如出現した謎の艦隊は、砲弾ではない火の玉の様なものを放ち対馬の沿岸を耕した。

民家への被害は少なかったものの少数の犠牲者が出てしまい、海上保安庁の銃撃により炎上し、船員は拘束された。

 

その中に明らかに人間離れした特徴を持つ異形の民族がおり、地球のどの言語にもつかない言葉を喋る彼らは日本を大きく混乱させ、言語学者らによる言語の解読が行われることになった。

 

暫くして、地形調査を行っていたP-3によって、大陸が発見され艦隊の乗員から得られた情報から連合国と帝国の勢力の存在を日本は知る事になる。

拡張主義を国是とする帝国とは相容れぬ日本は、連合国と接触を図り、食料資源や鉱物資源・石油資源などの提供を条件に自衛隊を派遣する事になったのだ。

 

「未知の天体への国土転移とは、にわかに信じられんな。」

 

「だが、これは現実だ。」

 

「一体これから日本はどうなってしまうのやら・・・。」

 

異世界に転移した国、日本国。

彼らがこの世界に齎すものは安定か、混沌か、世界はこの時点では未来がどのように変化していくのか予想もつかなかった。




連載しないぶん投げ作品です。
アイディア整理とリハビリを兼ねております。

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