SAOに来たんですが、キリトさんがいないようです 作:青い灰
アンケートですが、ハーレムですか………
何人も一度に描写するのは結構めんど((殴
難しいのでハーレムは微妙に苦手ですね。
まぁ面倒でも楽しいんで、
アンケートが狙いと外れてしまった方々も
楽しんで頂けりゃ嬉しいです。
「遅い」
思わず呟いてしまう。
というのもレベルの上昇が、だ。
やはりパーティーを組んでいると
安全ではあるのだが…………
ソロでやっているからか、
体感ではもう5~6は上がっているのに、
実際は1人で1か2程度。
現在は26層の小さな安全エリアのある洞窟で、
俺たちは固まって食事をとっていた。
「うーんこの、なんつーかな。ムズムズする」
「そうなのか!?
凄いレベルの上がり方だと思うけどなぁ」
「やっぱり、攻略組だから……?」
「ソロだからかもな。
最前線でソロだと1日に2は上がる」
心配そうに聞いてくるサチにそう答える。
まぁこの下層では上がらない。
そもそも適度にパリィするだけで
ダメージは与えないようにしている。
その分黒猫の全員が均等にレベルが上がっていた。
「あれ、だったらここは?
半日でここまで上がったのに」
「休み休みやってるし強い敵ばかりだしな。
1日ってのは休み飯無しで24時間って意味」
「嘘、ジンはそんなことしてたの!?」
「攻略ガチ勢の攻略組は普通にやってるぞ」
へー、と驚く黒猫たち。
それに、内心は逆にこちらが驚いてしまう。
アインクラッドに毒されてる証拠だろうか。
黒猫に入って2ヶ月、といった所だ。
意外と楽しいので1度ボスをサボったせいか、
最近はアスナがうるさくなってきている。
フレンドのメール欄を開けば
アスナからの狩りの手伝いという名の
無料での素材受け渡しの依頼がたまっている。
仲良くやりたいが、
最近のアイツなんかおかしくなってるようで、
その、なんというか、怖い。
「どうしたの?」
「ん」
と、メールを開いて苦い顔をしているとサチが
メニュー欄を覗き込んでくる。
そういえば周りの奴等もこちらを見ているようだ。
半笑いでそれに答える。
「いやな、攻略組の血盟騎士団、いるだろ?
そこの副団長とは一時期コンビ組んでてな」
「血盟騎士団の副団長って……〝閃光〟!?
やっぱジンは凄いな!
メールでも来てたんですか!?」
「あーまぁ、そうなんだが。
……最近は、攻略に真剣になりすぎてるようでさ。
時々狩りを手伝ってるんだが、
素材を寄越せ、これも攻略のため、ってな。
どうするかな、と考えてたんだ」
「…………ジンにも悩みがあったんだ」
「どれだけレベルが上がろうと人間だ。
腹も減るし、悩みは出来る。
……………勿論、死ぬ時は死ぬしな」
サチにそう言い、さて、と立ち上がる。
全員も食事を終えている。
「明日から少し前線に行くから
今日のうちにあと1つレベルを上げるか!」
「「「おぉーーっ!」」」
気合いを入れるメンバーで、
サチだけが、俯いていた。
◆◇◆◇◆◇
「さて、と」
やって来たのは、27層迷宮区。
先程よりもかなり敵が厄介になってきている場所。
そして、あの場所には注意しながら。
「やっぱり1層だけでここまで違う………」
「あぁ、だけど戦えてる。
このままやっていこう!」
気合い十分のメンバーだが、
やはりサチだけが元気がない。
見ていられなくなり、声をかける。
「サチ」
「っ!ぁ、う、うん。どうしたの?」
「いや、少し。
2人だけで話したいことがある。
夜、宿の外に来てくれるか?」
「う……うん。分かった」
「あぁ、じゃ、今日はここまでにするか!」
◆◇◆◇◆◇
空が暗くなる頃。
無事、黒猫団の帰還に安堵する。
「なんとか壊滅の危機は回避できた、か」
宿の外は街灯の明かりが照らしている。
迷宮区で隠し部屋を見つけはしたが、
トラップの危険性を十分に教え撤退させた。
明日からはもうここに戻るつもりはない。
確かに楽しかったが、
そろそろ血盟騎士団が追いかけてくることを
アルゴからのメールで知った。
それに、腕が鈍る前に行かねばならない。
「……………ジン」
「ん……悪いな、呼び出して。
少し悩みを聞いて欲しいだけだ」
「……うん」
「少し人気のない場所に行こうか」
サチが来たのを確認し、町の外れにある場所へ。
「じゃ、まず………サチ」
「う、うん」
「一緒に行くか」
「…………………え」
その眼は、どこか。
嬉しそうでもあり、怯えも感じているようだった。
「誤解しないように言うけど、
上層に行こう、ってことだ」
「…………どうして?」
「怖いから」
「…………………」
「ここで黒猫団のみんなといて、
思い出した…………死ぬのが怖いんだよ、オレも」
「ジンも?」
「死ぬのが怖い、なんて恥ずかしいがね。
巷で噂の黒槍が、死ぬのが怖いってよ。
笑えるだろ?」
「……………………」
「笑ってくれ」
「ふふ、おかしいよ…………笑ってほしい、なんて」
「そっちか。まぁいいんだけど、さ」
「あのね」
「…………」
「私も、怖いの」
「そうか」
「きっと、みんな………っ、
心の中じゃ……っく……怖いんだよ……っ」
「……………………そうか」
「抱き締めて………私が死んじゃわないように」
「………………あぁ」
「私……………ジンがいなくなるのは、っ……」
「…………」
「嫌だよ……………!ずっと私の傍にいてよ…………!
怖いよ、ジンが死んじゃうのが………!」
「…………………サチ」
「んっ……………────、
───……っ…卑怯だよ、そんなの…………」
「知らなかったか?
オレは卑怯な悪い男なんだよ」
「ふ、ふ…………」
「…………………鬼みたいなレベリングが必要だな」
「ついていくよ、背中に」
「後ろから刺さないでくれよ?」
「ふふ、そんなことしないよ」
「それじゃ………行こうか」
「うん………」
黒猫団の話が1話しかないから展開早いの許して。