SAOに来たんですが、キリトさんがいないようです   作:青い灰

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キリトの存在はちょっと考えかねてます。
それを踏まえてのアンケートがありますので
よろしくお願いします。




第50層攻略会議

 

 

 

「少し、発言をいいですかね」

 

 

思わず立ち上がり、そう言い放つ。

周囲の視線が全て集まる。

 

 

「今回は流石に我慢ならないんで。

 悪いがリーダーの各々、発言許可をくれますか」

 

 

現在地は49層主街区、ミュージェンという名の

賑やかな石造りの町、その中央にある会議場。

広場は昼の陽気に照らされているが、

もう1月ということもあって肌寒さを感じる。

 

そこに集結していたのは、

血盟騎士団の団長や幹部たち、

そして、聖龍連合の者を含めた攻略組だ。

俺もソロ攻略組プレイヤー筆頭として参加し、

各ギルドの団長たちと同じく最前列にいた。

 

 

「構わないとも。

 攻略の鍵、その1人である君の意見だ」

 

 

赤衣のヒースクリフが頷く。

普段はこのような魔術師のような格好だが、

それはゲーム開始のチュートリアル説明をした

茅場のものと酷似している(本人なのだが)。

よくバレねぇな………同じものだと思うんだけど。

あと1人だけずっと立って傍観決め込むな。座れ。

 

 

「同じく。貴方の意見を

 聞かないという理由はありませんから」

 

 

聖龍連合のリーダーの茶髪の男………

名をリンド、だったか。

笑みを浮かべてはいるが、正直なところ

油断ならない奴だと思っている。

何度か聖龍連合とレベリング中に鉢合わせたが、

邪魔されるわ勝手に敵にトドメ刺すわで

ぶっちゃけコイツらは嫌い。

 

クリスマス事件もコイツらのせいで

大変なことになったのだが………

その話はまた今度することにするとして、

軽く頭を下げておく。

 

 

「助かる。んで、風林火山は………」

 

「友達なら断る理由なんざねぇだろ?」

 

「公衆の場で恥ずかしい返事をありがとう」

 

 

そのクラインの返しと

俺の呆れた言葉で笑いが周囲に広がる。

単純に恥ずかしいからやめて?

サチもその後ろで口元を緩め、

小さくこちらに手を振っている。可愛い。

 

それはともかく、全ギルドからの承諾も得た。

咳払いをして笑い声を静め、話を始める。

 

 

「今回の攻略だが………レベル65以上。

 このプレイヤーに絞ってもらいたい」

 

 

俺の言葉に、広場がざわつき始める。

それは力をつけてきた風林火山も

ギリギリ入るか分からないくらいの範囲であり、

人数は半分ほどになるだろうか。

 

それにヒースクリフが手を上げる。

その表情は穏やかではあるが、読めない。

何を言われるか身構える。

 

 

「それは何故かな、ジンくん。

 ボスの攻略は力もだが………数も重要だ」

 

「分かっています。ですが今回は50層のボス。

 覚えていますか、25層での惨状を」

 

「………………ふむ」

 

 

クォーターポイントとなる25、50、75層。

経験した25層のボスは2つ頭……双頭の巨人だった。

当時、抜け駆けをしようとした軍はほぼ壊滅し、

攻略組をやめてしまっている。

事実、俺たちも苦戦した。

ヒースクリフがいなければ負けていただろう。

ムカっ腹は立つが、実際に彼は強い。

アシストを受けている様子は全くないし。

 

そして、そこから雑魚敵Mobも

ソードスキルを頻繁に使うようになったりと、

格段に強化がされ始めたことは

攻略組ならば誰もが知っていることだ。

 

 

「私感を含めた仮説ですが……

 おそらくアインクラッドのクォーターポイント、

 そこのボス、そこからの敵は格段に強化されると

 俺は考えています」

 

「…………成る程、死者を出さないため、と。

 君はその思いで発言したということか」

 

「他に理由なんかありますかね」

 

 

半ば呆れ気味にヒースクリフに返す。

死んだら終わりなのだし、

他人を心配するのは普通だと思うのだが。

 

 

「ソロならレアアイテム狙い、だとか。

 クォーターポイントの仮説が正しいでしょう。

 私もそう考えますよ、黒槍さん」

 

「………………ジンで構いません。

 それと、俺の武器を見れば分かると思いますが」

 

 

腹立つ奴が会話に割り込んで来た。

聖龍連合のリンドは笑みを浮かべたまま、

こちらに顔を向けてくる。

それに俺はレアアイテム狙いではない、と

自分の店売り武器を見せつけるが………

 

 

「ではジンさん、と。

 それは貴方がコレクターである、

 という可能性も拭い切れないでしょう?」

 

「……………まぁ、勿体ないというのはありますが」

 

「えぇ、えぇ、分かります。

 そんな気持ちを持つプレイヤーは沢山いる。

 なのに貴方はそれを独占しようと考えている、

 なんてことはありませんか?」

 

「ありません」

 

「本心はいつだって分からないものですよ。

 それにクォーターポイントの仮説は

 おそらく本物でしょうね。

 事実、25層から血盟騎士団の団長殿は

 あの神聖剣装備がドロップしたのでしょう?」

 

「確かに、そうだな」

 

 

ほら見ろ、と連合の者たちから声が上がる。

ほんと嫌いキレそう。

おい団長『我関せず』みたいに瞑目してんな。

必死に冷静を保ちながら煽ってくる

リンドに耐え続ける。

背中の槍を取って思いっきり殴りつけたい。

 

 

「つまり聖龍連合の者は、

 プレイヤーの命よりドロップを優先する、と?」

 

 

と、なんとここでアスナが立ち上がり

助け船を出してくれる。流石です副団長。

アスナの言葉に聖龍連合の連中は静まり返る。

 

 

「………その言い方は卑怯ではありませんか?」

 

「ジンへの言い方に比べれば同等だと思います」

 

「…………、…………………そうですね。

 少し言い過ぎました、攻略会議中だというのに」

 

「いえ、尤もな話です。

 欲に飲まれぬよう今後とも気をつけます」

 

「………………………………チッ」

 

 

おい舌打ち聞こえたぞコロコロすんぞ。

アスナへとグッドサインを隠れて送り、

軽く息を吐いて話を戻す。

 

 

「話を戻しますが、今回のボス………

 【The Golden Asura】黄金の多腕型ボスだが、

 おそらく物理に高い耐性があるうえに

 多腕による攻撃の猛攻を凌ぐ必要があります」

 

「クエストの報酬である攻略情報からの推測だな。

 高レベルの盾役(タンク)は必ず必要だ。

 先程の君の意見を採用するなら足りなくなるが」

 

「えぇ、ですから盾役の方々には

 レベリングを行ってもらいたい。

 安全に攻略するうえでは盾役は重要です。

 特に、ボス攻略戦では。

 今回は耐久戦になる、戦線維持が必要ですから」

 

 

それに各々は頷く。

確か50層のボスでは転移クリスタルでの

脱走者が次々と出て戦線が崩壊したハズだ。

猛攻に耐えられる盾が必要になる。

 

 

「ふむ………ではボス攻略までを伸ばすとしよう。

 2週間後だ。各自、それで大丈夫か?」

 

「構いません」

 

「いいでしょう」

 

「おう」

 

 

俺、リンド、クラインの全員が応じる。

それを確認し、ヒースクリフは告げる。

 

 

「では解散としよう。

 各自、レベリングを怠ることのないようにな」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「悪ぃな、あいつらに何も言ってやれなくてよぅ」

 

「最近、感じ悪いよね」

 

「別にいいって、気にすんなよ。

 ていうかサチはっきり言うようになったな……」

 

 

自信がついてきたのか、

サチは見るからに不機嫌そうだ。

感情を表現できるようになったのだろうか。

 

攻略会議が終わり、俺は風林火山と共に

他ギルドのいなくなった会議場で話をしていた。

夕刻、空は茜色に染まっている。

 

 

「なぁ、ジンよ。

 聖龍連合の奴等の噂は聞いたことあるか?」

 

「噂?」

 

「この前話題になったやつだよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ、お前………笑う棺桶(ラフィン・コフィン)って知ってるか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷たい風が、石の町を震わせる。

 

 

 

 

 

 






問題はリーファ(直葉さん)を
ヒロインにするか、ということです。
キリト兄貴がいればALOに行くでしょうから
そっちに確実にラブを向けるでしょうし、
キリト存在しないならヒロインになります。

ヒロインにするのならキリトは存在しません。
ヒロインにしないならキリトは存在します。

私としてリーファをヒロイン認定するかは
考え所なので………アンケートをお願いします。
(読者様方に任せてしまってすいません)

リーファのヒロイン化について

  • リーファはヒロイン!
  • 別にヒロインじゃなくていいんじゃない?
  • 女化キリトをハーレムに加えよう(提案)
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