SAOに来たんですが、キリトさんがいないようです   作:青い灰

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キリコの人気凄いですね………
なにはともあれ、キリト(仮)登場となりタイトルに矛盾が発生してしまいました(←戦犯)。

というワケで『SAOに来たんですが』はSAO編の終了で完結させて頂き、ALOからの続編を作ることにしました。キリコ登場はALO編からなのでお待ちください。
(元はリーファのアンケート)


今回からまた文章の形体が変わってます。
ご了承ください。




vs最悪

 

 

 

 

 

笑う棺桶(ラフィン・コフィン)、とクラインから聞いた時から、何か違和感があった。

 

 

気持ちの悪い何かが、まるで見ているような。

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

「少し買い物とレベリングして来るわ」

 

「え、冗談でしょ?」

 

 

呆れた顔で返される。日は既に沈み、もう時刻は11時頃。

ちなみに攻略会議が終わった今日だが、実はまだアスナの所有物期間中だ。

 

 

「いや、ちょっと眠れなくてさ。

 今日は会議だったからか身体が動かし足りない」

 

「なにその戦闘狂みたいな理由………

 行くのは良いけど、気をつけてね。

 最近なにかと物騒みたいだから」

 

「ラフィン・コフィン、だろ?」

 

「うん。血盟騎士団でも有名になってきてる。

 人殺しのギルドとか、ホント意味分かんない」

 

 

アスナは心底不機嫌そうに言う。まぁ俺もあの屑どもは嫌いだ。聖龍連合やヒースクリフよりも、奴等はここから実質的な脅威になる。

と、ここでアスナがハッとしたように顔を上げる。

 

 

「まさかジン、ラフコフの所に……?」

 

「んなワケねぇだろ!?」

 

「ち、違うわよ!もし居場所を知ってて

 それを倒しに行くとかじゃないでしょうね!?」

 

「違うっつーの、ただのレベリングだって」

 

 

今度はこちらが呆れた顔で返す。アスナは必死な顔だが、気持ちが分からないこともない。この時間帯は確かに下層ではオレンジプレイヤーが彷徨(うろつ)く時間帯でもある。

 

それにアスナは少し考えるようにし、1つ溜め息をついて頷く。

 

 

「……………分った、信じる」

 

「ん、さんきゅ。じゃ行ってくるわ」

 

「……………………」

 

 

後ろからの疑うような視線が痛いんですが……

まぁそれはともかく、家の扉を開けて出る。

 

 

向かう場所は主街区、それから迷宮区だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

それに気づけたのは偶然だった。

まるで自身の影のように自然に、其処にいたから。

あぁ全く、気持ちが悪くて仕方がない。

 

 

「ストーカー野郎、とっとと出て来い」

 

 

瞬時に背後に忍び寄って来たそれに、槍を振り回して距離を取らせる。

 

 

「ほぉう、思った以上だな」

 

「お前に何か思われるだけでも吐き気がするわ」

 

 

振り向く。

そこにいたのはフードを被った男。手には鉈のような包丁が握られており、そしてそのカーソルは、オレンジ。

 

 

「自己紹介でもしようか。

 黒槍なんて呼ばれてるが、ただのジンだよ」

 

「…………っはははは!!

 殺そうとした相手に自己紹介かよ!!

 面白ぇ、あぁやっぱりお前は面白い………!!」

 

「きもっ」

 

 

吐き捨て、槍を右手で回して踏み込む。筋力値と敏捷値を全力で利用し、懐に潜り込んだ。

相手は油断していたのか、それとも余裕か。

────その反応が遅れた。

 

 

「────帰って寝たいからさっさと死んでくれ」

 

「っ…………ふんッ!!」

 

「ち…ッ!」

 

 

身体を引き、両手で槍を掴む。振り下ろされる刃を受け止め、距離を取られる。相手はまだまだ余裕が感じられ、底が見えない。

 

 

「ヒュウ、死ぬかと思ったぞ」

 

「死んで欲しかったんだけどな………

 お前────PoHだな」

 

「オレを知ってんのか、嬉しいねぇ」

 

「俺は虫酸が走るだけだがな」

 

 

言い、疾駆する。

同時に相手もこちらに向かってくる。

 

 

「ぬぅア!!」

 

 

薙がれた刃を跳躍で回避。その頭を蹴り砕こうと回し蹴りを放つ。だが。

 

 

「残念だな?」

 

 

その足を掴まれ、嘲笑われる。

 

 

「甘く見すぎだな糞野郎」

 

「!ちッ……」

 

 

足を掴まれるが、そのままの体勢を筋力で維持しながら槍を構える。それに気付いたPoHは足から手を放す。

 

 

「おらぁ、よッ!」

 

「ぬぅ!?」

 

 

その足に槍を突き刺し、動きを封じる。そのまま足から着地、斬り上げる。ガリィッ、というサウンドエフェクトと共にPoHの傍に浮かぶHPバーが2割ほど削れる。同時にこちらも奴もバックジャンプで距離を取り間合いから逃れた。

 

 

「っ、ははは!………お前何者だよ」

 

 

笑いと一転、鋭い眼光がこちらを捉える。傭兵としての歴戦の威圧感、それに右手の槍を回しながら威嚇を返す。

 

 

「俺にもよく分からん」

 

「…………話す気はねぇってことか」

 

「マジで分からん」

 

「…………………まぁいい。

 お前は………いや、違うか?」

 

 

見定めるようにPoHは顎に手を当てこちらを見る。それに睨み返し、問う。

 

 

「今度はそっちが分かんねぇな。何が違うって?」

 

「最初はお前を仲間に引き込むつもりだったが……」

 

 

仲間…………笑う棺桶に、ということか?おそらくPoHはこちらの素性を調べている。そう思考していた時だった。

 

 

 

「やっぱ()()だ」

 

 

 

一瞬だった。

瞬きの内に、懐に迫られる。

 

 

「─────っ!!」

 

「っくく」

 

 

何とか反応が間に合い、槍を両手に構えてその一閃を受け止め………きれなかった。凄まじい衝撃に身体が仰け反りそうになり、耐えながら足が地面を擦りながら後退させられる。笑い声と共に更に接近される。

 

 

「速っ………!!」

 

「どうしたどうした!!この程度かよ!」

 

 

凄まじい速度で放たれる斬撃。更に1つ1つが隙を突くような場所を狙ってくるせいで槍での防御で精一杯になってしまう。あとそんなことを言われても懐に入られたから槍が動かしにくいだけなんだっつうの…………!!

あまりソードスキルは使いたくないが………

 

 

「しゃあねぇ、食らえ!」

 

「!」

 

 

大振りの一撃をまともに貰い、HPバーが3割削られるが、代わりにソードスキルを発動。槍を眼前の地面に真っ直ぐに突き立てる。

 

 

〝スパイラル・ゲート〟

 

 

PoHの連撃の合間、槍が青い光を纏う。奴もそれに気付くも、既に腕を振り抜いた後。鉈包丁の一閃が、槍に激突する。

 

 

「な────!?」

 

「はぁぁッ!!」

 

 

青い光が弾けるように爆発。鉈包丁を槍の旋回で絡めて相手の体勢を崩し、その隙に爆発した青い線を引く鋭い突きがPoHを貫く。奴はそれに少し仰け反り、それを見て下がる。

 

 

「ふぅーッ、くく、やるじゃねぇか」

 

「……………」

 

 

槍で防御、反撃したが、ダメージの貫通でHPバーは既に6割を切っていた。だが、奴も手負いなのは同じ。ソードスキルによる大ダメージからは逃れることは出来なかったようで、奴のHPバーは残り4割ほど。

後ろに下がりながら腰に準備していた回復結晶を使い、念のためこちらの体力を全快させる。

それに奴はフン、と鼻を鳴らす。

 

 

「……………てめぇ、さては読んでやがったな?」

 

「当たり前だ糞野郎。

 聖龍連合の時から狙ってたようだからな。

 ボス攻略組をギルドに襲わせるつもりだろう」

 

「っ、は、ははははははッ!

 マジかよ、全部お見通しってか?」

 

「あぁ、だから今」

 

 

距離は大体10m、と言った所か。流石に奴もこの距離は詰められない。奴を視界に入れたままメニューを開き、装備欄からそれを装備する。

 

現れたのは、銀色の()()()()。鍔に施された鍵のような装飾が特徴的な【シルヴァーキー】の銘を持つ剣。

当然店売りのものではなく、とあるボスからの特殊ドロップで手に入れたもの。勿体なくて売り渋っていたが、まさかこんな形で使うとはその時は思わなかっただろう。

 

 

「っ、くく、はははははは!!冗談だろ!!?」

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()メニューを閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

「慣れないソードスキルは封印だな。

 さぁて─────加減抜きで………殺してやるよ」

 

 

 

 

 

 

笑い嗤う。

 

システムの穴を突いた馬鹿げた発想だが。

いや全く……こうして人を殺すのは、初めてだ。

 

 

 

 

銀色の切先が、フードを取った殺人鬼を捉える。

 

 

 

 





はいそこ、新武器の名前がダサいとか言わない。
冒涜的な深淵を知る方々なら分かるのでは?
門が開けたりしないのでご安心を

寝惚けながらキー打ってたので
少し展開がおかしいかも知れません。
なんで2人戦ってんの?ってなるかもですが
2人とも理解してて、それは次回分かります。

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