SAOに来たんですが、キリトさんがいないようです   作:青い灰

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寝ずに2徹中です。またまた気分転換モンハン。
火事場ほんとすき。ナルガスラアク会心火事場で上位マガイマガド5分切りしてあーサイコサイコ………
体がピョンピョンするんじゃ^~(徹夜明けのふわふわ感)

あ、今回はキャラ登場回なので短めです。






ガバガバセキュリティと癒し系(?)

 

 

 

 

 

「おはよー」

 

 

あの戦いから2日が経過していた。アスナは解放してくれたので攻略とレベリングはやめにして、俺は自分用に買った50層の小さなプレイヤーホームで休んでいた。ベッドの上に寝転がり、アイテム欄を吟味する。

 

 

「………つくづくエリクサー病だよな、俺」

 

 

自分に言い聞かせる。アイテム欄にあるのは大量のレア装備とレアアイテム。非売品も多く、売れない表示されるものまである。エリクサー病、というのはレアなアイテムを使わずに温存しておく所謂貧乏性ゲーマーの病気なのだが、おそらく俺は重度のこれだ。

 

 

「あれ、おーい」

 

 

自分には合わないダガーや刀、棍。更に明らかにレベルに合わない下層の防具など、余らせているものが多すぎる。エギルの所に行って売ってもいいのだが、あいつもあいつでその装備やアイテムのレア度を見て仰天するもんだから勿体なくなる。長くて1年近く装備欄にある第1層で手に入る槍まである。馬鹿だろ………と自分でも思う。

 

 

「おーいっ」

 

 

しかも金には困ってないのだ。最近は前とは逆に最前線に籠っていたし、縁起悪いがPoHのクソ野郎も金を呆れるほど持っていたようで、それだけでスペアの最前線ショップの槍を5本は用意できるハズだ。もう用意してたのに。

 

 

「ねぇねぇー」

 

 

と、クソ野郎を思いだし気分が悪くなってきた時。アイテム欄に1つの見たことのないアイテムを見つける。思わず目を見開き、見てみようとタップする。

そのアイテムの名は────

 

 

「おーっはよーーーーっ!!」

 

「びぁぁぁあぁぁぁぁぁあいだぁぁあっっ!!?」

 

 

耳元で聞こえてきた大声に悲鳴を上げる。思わずベッドから跳ねるように飛び上がり、本能的に装備すらしていない槍を背中から取り出そうとした瞬間にベッドのシーツに足を取られて転倒、後頭部をベッドの角にぶつける。

そして一瞬だけ目を開けた時、視界に入った

【Immortal Object】のウィンドウ。キレそう。

 

 

「っっうぅ~~~!!?」

 

「あれっ、大丈夫?」

 

「は!?は!?えっ!?あ!?」

 

 

なんで、鍵を閉めたハズの、しかも許可が必要なハズのプレイヤーホームに浸入して来ている奴かいるのか。そこまで痛みもない後頭部を押さえながら慌てる思考を巡らせて声を出す。そこでやっと装備していないことと、ここが圏内であることを思い出し、顔を上げる。

 

 

「っ!?」

 

 

そこには見たことのある顔がいて、思わず息を詰まらせる。そして、脳を何故、が支配する。

 

 

「えっと………ほんとに大丈夫?」

 

「あ、いや大丈夫、なんだけど………えっ」

 

 

だって彼女は、原作にいるハズがないのだ。

原作から派生したゲームで、会うとしてもまだまだ先の階層で会うハズなのだ。何故まだこの50層という階層で、既に現れたのか。

 

薄紫色の髪に、赤い双眸が腰を抜かしている俺を映している。紫を基調とした………胸の露出が多いエr………けしからん軽装に目がいくが、それを理解して瞬時に目を逸らす。

 

 

「ス………っ、いや……誰だ、ここは俺ん家だぞ」

 

「?あぁごめんごめん、勝手に入っちゃって。

 でも鍵は開いてたよ?」

 

「え?」

 

「ほら」

 

 

彼女が指差す方向を見てみると、確かに扉は開きっ放し。…………まさか入口も?そう彼女へと視線を向ける。

 

 

「うん。入り口も」

 

「…………………………………………あっ、

 でも勝手に入るのは良くないよな?」

 

「てへっ♪︎」

 

 

舌を出して悪戯っぽく笑う紫色の女。

は?可愛いかよ。全くそれで許すわけが「許すわ」

 

「いいんだ?」

 

「いいよもう」

 

 

いってぇ………と呟いて頭を掻きながら立ち上がる。

美少女がやるから許される『てへ』がそこにある。

無論PoHやら団長は例外で殺意を向ける。

エギルとクラインはドン引きするくらいだろうか。

 

 

「はぁ…………俺はジン。

 不法浸入者さんの名前を聞かせてくれ」

 

 

シーツを適当に畳んで持ち上げ、彼女に問う。既に分かっていることだが、知っていてはおかしいだろう。彼女はにへら、と笑って答える。

 

 

 

 

 

「うん。私はストレア、よろしくねー」

 

 

 

 

違ったら黒鉄宮送りにしてたと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「で、なんで俺ん家に勝手に入ってきたの」

 

「なんでだろ?」

 

「えぇ………」

 

 

迷いなくそう答えるストレアに困惑する。聞きたいのはこっちなんだっての…………取り敢えず2人でテーブルに座り、紅茶(?)と蜂蜜(?)付きパンを出し、それを口にしながら話をすることになった。お陰でこの時の俺はあの気になるアイテムのことをすっかり忘れていた。

 

パンを美味しそうに頬張るストレア。露出が多い。未だにこんな大胆さには耐性がつかない……いや、耐性がつかない方が正常なのだろうが。

 

そして、アスナを思い出し顔が急激に熱くなる。

 

 

「ん?どうしたの?」

 

「なななんでもないですようん」

 

「ほんと?顔まっかっかだよ?」

 

「にゃぁあぁぁっ!?大丈夫だかお"う"っ!?」

 

「えっほんとに大丈夫?」

 

 

テーブルに乗り出して近寄ってくるストレア、それにあの夜を思い出し異常なほどに暴走してしまい、椅子ごと後ろに倒れる。再び目の前に現れる【Immortal Object】。分かっとるわ。

 

 

「はぁっ、はぁっ………わ、悪い。

 いやちょっと、うん……………これをどうぞ」

 

 

息をつきながら己を落ち着かせメニュー欄を開き、軽めのマントコートを取り出してストレアに渡す。目の毒だ。良い意味でも悪い意味でも。

 

 

「わ、いいのー?」

 

「良い……ってかお願い。うん」

 

 

無邪気にそれを貰って喜んでくれているのか、彼女は嬉しそうにそれを来てくれる。これでしっかり胸が隠れてくれた。ヨシ!咳払いをし、立ち上がる。

 

 

「あ、そうだ、ジン」

 

「ん?」

 

「私、ちょっと1人じゃ心細くて」

 

「うん」

 

「私とパーティー組んでくれない?

 これでも前線でも戦えるくらいの力はあるんだ」

 

「うん………………はい?」

 

「やったー!これからよろしくね!」

 

「えっ」

 

 

ほんわかした流れから突然巻き込まれていくの?いやまぁ見捨てる気はないけど。えっ、カーディナルバグってないよな?ユイさーん?妹先にこっち来てますけど………でもカーディナルに報告送ったらストレアは消されそうだな…………

 

ストレアは隠している、もしくは記憶喪失だろうが、残念ながら俺は既に知っている。

 

 

彼女はメンタルヘルスカウンセリングシステムというシステムあり、ユイと同じ試作AIの二号目、ということ。

 

 

そして……いつか別れを告げなければならないこと。

 

 

 

 

 

 

嫌な予感がする。

 

 

彼女がいるということは、もしかしたら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

75層で彼を倒しても、SAOが終わらない可能性が

出て来てしまったということでもあるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホロウとなったあの悪夢が、

また再び現れる可能性があるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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