SAOに来たんですが、キリトさんがいないようです 作:青い灰
ソードスキル不可なだけで二刀の装備可能でした。ちゃんと原作読み直せ駄作者ァ!
あっ片手に槍装備は許して。主人公槍使いだし………もう遅かった。
あっ、UA100000突破しました。
ありがたやありがたや。
クソ遅投稿です。許して。
読み返したけど主人公イキってる?
じゃ、ほんへでボコされて反省しましょうねー
「らぁぁぁぁッ!!」
太腕を駆け上がって跳躍、身体をひねって回転させ、槍と剣を同時に黄金仏像の首筋へと叩きつける。2つのガラスを砕くようなSEが響き、突如与えられた大ダメージに黄金仏像がスタンする。そして、初めて二刀流のソードスキルを発動する。
「し────ッ!!」
〝ゲイル・スライサー〟
アシストにより身体が前方へと動き出す。青と緑の光を纏った両手の得物を振り上げ、斜め十字に切り裂く。凄まじいライトエフェクトが炸裂し、更にスタンを与えた。ボスのHPが3割近く削り取る。元々が片手直剣のため少々違和感はあるが、片手槍に持ち変えたので問題はない。
ちなみに銀剣の攻撃力はそこそこだが、パラメータの修正値がバグを疑うレベルで跳ね上がる。あるとないではダメージ量の変動が大きい。
ストレアの横に着地し、構え直す。
「じ、ジン………!?」
「話は後!とにかく合わせて切り抜ける!!」
「う、うん……!」
スタンを特有のレジストで解除したと思われるボスが咆哮する。今のでHPバーの1本目を奪い去ったが、まだ3本ある。だが。
「生えた!?」
「………このボス、HPバーが削り切られるごとに
腕が2本増えるんだ。ジン、ごめん………」
「何を謝ってんだよお前は………!
とにかく力を貸してくれ、貸せ!!」
新たな二本の黄金の腕を露にした黄金大仏が、それを振るわせ襲いかかってくる。それに少し遠い場所で得物を構え直す血盟騎士団の2人へ叫ぶ。
「ちっ………アスナ、団長!!
皆と腕を頼む、俺にHPを削らせてくれ!!」
「っ、そっちはお願い!!」「承知した」
今はやるしかない。守りは2人に任せて、ここは早期決着に持ち込まなければならない。何故か苦い顔をしたストレアに顔を向ける。
「ストレア、ボスの腕に全力の一撃を
叩き込んで動きを止めたりできるか?」
「出来る……かも。腕に入ったダメージが
一定量を越えれば、その腕は一瞬だけ止まる」
「じゃ頼むわ、俺はその隙に腕よじ登って
首に連続でソードスキルを叩き込んでやる」
「…………危険だと思ったらすぐに下がってね」
「分かってるっ、来るぞ!!」
床を削る轟音のSEを響かせながら拳が迫ってくる。横でストレアが大剣を構え、ソードスキルの光を纏わせる。こちらは精神統一、笑う膝を屈伸で無理矢理に止めさせる。
「はぁぁぁぁッ!!!」
呼気と共にストレアがソードスキルを発動。踏み込みから大きく大剣を振り上げ、それに黄金の腕が止まりかけた瞬間。振り下ろしが腕を叩き落とす。確か、イラプションと呼ばれるソードスキルだったか。
「今だよ!!」
「ナイス………!」
その叩き落とされた腕に飛び乗り、走り出す。腕が動き出した瞬間、右手の槍を突き刺して落ちないように手袋から下がる鎖を巻き付けたうえで強く握り締める。
「上が、れぇぇぇぇッ!!」
突き刺した槍で引き裂きながら、腕の上を駆ける。跳躍で喉元に迫るが、まだ何があるか分からない。
「ジン、上!!」
「っ!?」
腕が振り上げられている。
不味い、このままでは──────
「はぁぁぁっ!!」
その時、背中を駆け上がったのか、アスナが黄金大仏の背後から現れる。ソードスキルが振り下ろしの軌道を逸らし、こちらの真横を豪腕が風を切りながら振り下ろされる。
「行けぇぇっ!」
「らぁぁぁッ!!」
アスナの声を受けながら、両手の武器を左右に大きく広げる。このソードスキルは地上なら少し溜めが必要になるが、空中ならば踏ん張る必要もない。
〝エンド・リボルバー〟
身体がシステムアシストによってひねられ、高速で回転。酔いそうなのはともかく、両手の武器で相手を連続で切り刻むソードスキル。
目に見えてボスのHPバーが削れていく。ゲージの3分の1、と言ったところだろうが、やはり決定的ではない。ソードスキル後のスタンにより自由落下に入る。
「っ、やべ……!」
視界の隅で、黄金仏像の腕が拳を固めて引き絞られるのが見える。だが。
「ふんっ!!」
「うぉ!?」
巨大な盾がそれを弾き上げ、連続する剣によって叩き落とされる。その槌でもないのに凄まじく重い一撃に思わず声が漏れる。
団長はこちらに目を向け、攻撃を続けろ、との視線を投げ掛けてくる。彼ならばこちらと同じくらいにダメージを与え続けることも可能だろうが、どうやら華を持たせてくれるようだ。その期待にも応えなければ。
硬直が解け、着地。それと同時に再び走り出す。そして。
「は────?」
俺の、その声。全員が、同じ思考になったのではないか。そう思えるほどに、その光景は異様としか言えなかった。
ボスは……いや、SAOに出現するMob、NPCを含めた全てのAIは通常なら、攻撃するターゲットを決める。それは攻撃によって蓄積する隠し値、ヘイトと呼ばれるものによって決まるのはSAOプレイヤーなら誰もが知っていること。
だが、一部のボスは違う。ヘイトは個人に集中せず、攻撃するプレイヤーをAIで切り替え、少しずつ各自の体力を削ってくるハズなのだ。この多腕型のMobのような存在は典型的。多くの腕で各プレイヤーを次々に攻撃していく、と言ったようなものだ。
そのハズだ。
なら、これは?
黄金の豪腕の
怖気が走るその光景に、戦意が途切れそうになる。
数々の拳に叩き潰されるのが、容易に想像できる。
何故?
今まで特攻したことは何度もあった。
だが、このようなことは一度も─────
「──────が」
拳が、全身を打つ。
黄金の雨が、降り注いできた。