SAOに来たんですが、キリトさんがいないようです   作:青い灰

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主人公は常に最前戦にいてもらうので
かなりの頻度でボコボコにされます。
ていうか前回と前々回タイトルで
寿司ネタ被ってるのに気付いた。

ちなみにソードスキルはSAOの
ゲームなどから持ってきてます。




ボス『Illfang the Kobold Lord』攻略前半戦

 

 

 

 

「よし、集合時間だな。

 かなり集まったんじゃないか?」

 

 

アルゴ、アスナと一緒にボス攻略本を作って

一週間が経過していた。

そして、現在地は迷宮区の最奥。

巨大な扉がある部屋の前。

 

眼前には、15~20ほどのプレイヤーたちが、

隣にはフードを被ったアスナがいる。

アルゴが掲示板で召集をかけてくれた者たちだ。

その中には、生き残りが他にもいたという。

 

…………エギルさんも生き残りだそうな。

忘れててごめんなさい。

 

 

「うん、手伝ってくれてありがとう」

 

「礼ならアルゴにな。

 あとでたんまり金取られるぞ」

 

 

親指と人差し指で円を作り

金を示すジェスチャーをしながら

笑みを浮かべるアルゴが見える見える。

 

それはともかく、

アスナが全員の人数を数え終わる。

 

 

「18人ね。前よりも少し減ったけど、

 攻略本も書き直したから少しは大丈夫かも」

 

「それじゃ後は頼むわ、

 オレにゃリーダーとか無理」

 

「だろうと思ってた」

 

 

ちなみにアスナとはパーティーを組んでおり、

プレイヤーたちにも

2人1組で組んでもらっている。

左上に見える仲間のHPに頼もしさを感じる。

 

 

「皆さん、今日は集まってくれてありがとう!

 前回の皆のためにも、必ず勝とう!!」

 

「「「「おぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」

 

 

流石は美少女、野郎ども大歓喜である。

 

ともかく、これからだ。

1人も欠けずに、ボスを討伐する。

 

 

重苦しい扉を押す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅の巨大なコボルドが、そこにいた。

その巨体に見合う斧と円盾(バックラー)を手に、

それは玉座から立ち上がる。

 

 

「行くぞ」

 

「っ、ジン!?」

 

 

同時に、右手に槍を構え全速力で疾走する。

 

吠えるコボルドの王。

その近くに緑色の4本のHPバーが浮かび上がり、

Illfang the Kobold Lord───

そのボスの名が、刻まれる。

 

そして更に、そのボスの周囲に

小型のコボルドたちが3体、現れる。

 

 

「邪魔、すんじゃねぇよ!!」

 

 

出現した僅かなタイムラグを狙い、

コボルドの一匹の首元……その鎧の隙間に

槍を突き刺し、更に槍を振り回して

横2体のコボルドを吹き飛ばし、

その首を空高く刎ね飛ばす。

 

不意打ち、そしてクリティカルが

ガリガリと現れたHPを削り抜く。

そしてバキッという音と共に、

コボルドの一匹は光となって消滅する。

 

 

「かかれ!!」

 

 

全員が硬直した瞬間、

腹から出来る限り大きな声で叫ぶ。

後ろのプレイヤーたちはそれにやっと

ハッとしたように走り出してくるが、

既にコボルドロードは動き出している。

 

声を出す瞬間にはこちらに走り出していた

アスナはレイピアを構え、

ソードスキルでコボルドロードの攻撃を弾く。

 

 

「スイッチ!!」

 

「了解、下がれ!」

 

 

ソードスキルの硬直が入ったアスナを横目に、

怯んだコボルドロードへと槍を両手で構え

ソードスキルを繰り出す。

 

 

〝トリプル・スラスト〟

 

 

大きく前に踏み込み、高速で3連突きを放つ。

敏捷によって補正がかかり、

ほぼ同時の速度の3連突きが放たれ

ソードスキルによる硬直も初期の技なため

ほぼゼロに等しいほど少ない。

 

 

「■■■■■■■■!!!」

 

「バァーカ、効かねぇよ!!」

 

 

反撃の斧が薙ぎ払われる、が。

硬直の短さを利用して連続でソードスキルを発動。

槍を両手で斜め下に矛先を向けて構える。

 

 

〝スパイラル・ゲート〟

 

 

薙がれた斧に、槍の矛先が当たる。

それと同時に硬直が解除され、

その振るわれる斧の力を利用して

槍を起点に斧の上へと飛び上がる。

つまり、カウンターのソードスキルだ。

 

 

「お、らァ!!」

 

 

槍を回転させながら横向きに跳びあがり、

その頭に狙い澄ました一閃を放つ。

 

 

「■■■■■■■!!」

 

「あ、やべ───」

 

 

が。

次の瞬間、全身を鈍い衝撃が襲う。

 

咄嗟に顔を逸らしてその突きを回避され、

ミスした代償として硬直してしまう。

そして、薙ぎ払った斧の腹で、

強く地面に叩きつけられる。

 

 

「ぐ、ぁ………!」

 

 

左上でHPバーが凄まじい速度で減っていく。

それはHPの半分を切り、黄色まで。

 

残りHP、4割。

 

()()()()()()()

即座に身体を起こし、トドメとして放たれた

斧の振り下ろしを回避する。

 

 

「お、らぁッ!!」

 

 

同時に大きく槍を右手で振り回し、

大きく水平に、右に薙ぎ、踏み込んで左に薙ぐ。

 

まだまだ。

 

両手で構え、突きを放つ。

深く突き刺し、コボルドロードの腹を

強く蹴って槍を引き抜き

その場から離脱する。

 

 

「あっぶぇ、死ぬ………!」

 

「ジン、上!!」

 

「は?」

 

 

大きく頭上へ飛び上がったコボルドロードを、

アスナの呼び掛けでなんとか視認。

 

振り下ろされるソードスキルに、

回避は出来ないと咄嗟に判断。

両手で槍を頭上に構えて斧を受け止める。

 

武器防御スキルは取ってあるが、

これでは耐久が凄まじい速度で減る上に

相手のソードスキルの補正によって

防御を貫通してビリビリとHPが減る。

黄色が、紅に変わる。

 

残りHP、2割。

 

流石に危険だと思うので

防御されたことによる硬直に入った

コボルドロードに背を向けて

疾走し、距離を取る。

 

 

「死ぬ………あぶねぇ……!」

 

 

右手でメニューを開き、アイテム欄から

ポーションをオブジェクト化、

口に突っ込んで飲み干す。

 

レモンのようなキツめの酸味が口に広がる。

正直おいしくはない。つーか味に飽きた。

するとアスナが他のプレイヤーたちに

コボルドロードを任せ、こちらに走ってくる。

 

 

「大丈夫!?」

 

「見て分かるだろ、まだまだ行ける」

 

「どこがよ!?死にたいの!?」

 

「はっ、冗談。

 ほら見ろ、一本削ってやったぞ」

 

 

コボルドロードのHPは4本のうち

1本が全損している。途中途中でアスナも

ソードスキルを打ち込んでくれたお陰だ。

 

このまま行けば、さっさと削りきれる。

 

 

「う………だけど!」

 

「ほら来るぞ、雑兵は

 オレらが相手しなきゃなんねぇし」

 

 

立ち上がり、槍を構えて

再び現れた3体のセンチネルを迎え撃つ。

 

ボスのHPが残り1本になるまでは無限湧き、

ボスを他のプレイヤーたちに任せるのなら、

こいつらの相手は必然的にこちらになる。

 

 

「有象無象が、邪魔すんじゃねぇ!!」

 

 

大きく槍を握る右手を引き絞る。

 

 

〝ブラスト・スピア〟

 

 

ペネント戦でも使った槍投げを放ち、

硬直が起こる前に走り出し、前に跳躍。

空中で硬直が起こる。

 

2体のセンチネルを貫き、

地面に突き刺さった槍付近へと着地。

同時に硬直が解け、槍を引き抜いて

3体目のセンチネルへと構える。

 

 

「らぁッ!!」

 

 

跳躍からの叩きつけ、

怯んだセンチネルを二発目の薙ぎで

HPを全損させる。

 

 

無限湧きとはいえ、リポップには時間がある。

7割まで回復した自己HPを確認し、

メニューを操作してポーションを取り出し

口に突っ込む。

 

そして隣に駆け寄ってくるアスナを見て、

最後にボスのHPを確認する。

 

 

3本目に入った。

ボス残りHP、5割だ。

 

この先、あと1ゲージ削れば、野太刀に変わる。

 

 

 

 

さて、ここからが本番。

 

踏ん張り所だ。

 

 

 

 

 

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