心がノゾける呪い   作:おおきなかぎは すぐわかりそう

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最近将棋の調子が良いです。


上り兵法下り音曲

 

 

 

 薄ピンクの花びらが足元を覆う。

 

 確かな暖かみを帯び始めた葉桜は、残りわずかの余命をふるって、最後の花びらまで迷惑を振りまく覚悟のようだ。

 

 

 

 日本人の美意識に、散りゆくものほど美しいという言葉がある。

 

 パッと咲いて、パッと散る。なんて理想的な人生だろう。

 

 春になると、まるで長年の親友だったんだと言いたげに日本人が寄ってくる。いや? 春だけに存在価値を認められているようなものか? 

 

 

 

 都合の良い存在に見えなくもないその花が、それでも多くの人を酷く惹きつけてしまうのは、見ている側の多くが徒花だから。

 

 桜がどうして美しいピンク色なのかも説明できないくせに。散った花びらがどれだけ積み重なるかも知りもしないくせに。

 

 ちやほやと祭り上げることばかりに目を奪われ、その裏で淀んだプレッシャーや苦悩は知ったような口ぶり。出来上がりの直前に結果だけ掻っ攫って、それでも感謝しろと言うのは傲慢じゃなきゃ何なんだ。

 

 物事の二面性、特に汚いものとの付き合い方を大人が徹底して覆い隠そうとしている気がしてならない。

 

 ただただ、よい行いとはなんなのかと教え込まれ、その道を外れた行いに対してはとことん関心がない。

 

 どう接すればいいのかと深く学び考える機会がないのなら、目を閉じて耳を塞いで、何も知らなかったんだと弁解するほかないじゃないか。

 

 

 

 この世界はどこかひずんでいる。

 

 世界はより良くしていくべきなのだ!! なんて若者達に熱弁を振るいながら、実際はどこか冷めた目で見る大衆が全てを物語る。

 

 これは単純に、世の中が神格化され過ぎてるのが原因なのかもしれない。

 

 こんなのただの演出。嘘っぱちに決まってるじゃんなんて、ヘラヘラと馬鹿にする口ぶりで肩を叩かれる代物なのだろうか? 

 

 

 

 愚鈍になりたいと願い始めたのはいつからだろう。

 

 社会に希望を持ち過ぎていたのだと気付いた俺は、いつしか愚かで、鈍くて、ヘラヘラ笑う側への憧れを募らせていた。

 

 目敏く、敏感に、周囲との隔たりや自分の不完全さを実感する才能なんて要らなかった。

 

 そんな手に余る視点、捨ててしまいたかった。

 

 

 

 青い作業着で背を向けて、能力社会から逃れるように花びらを掻き集める背後からは、とても桜が美しいなんて達観したセリフ伝え聞けそうにない。

 

 ……どこかで聞きかじった言葉を間借りして、わかったような口ぶりでそれらしく言葉を組み立てる。ただ自分が信じたい思想の補強材としか他者との繋がりを見ていない。

 

 大層なことを考えている風を装いながらも、その中身は自分がどれだけ欠陥品だったかの証明にしかなっちゃいない。平たく言えば、一から十まで自分が被害者で可哀想だと主張するばかり。

 

 

 

「ねぇ、ボクの話聞いてた?」

 

 

「……悪い、なんだっけ」

 

 

「だーかーらー、今日はおばさん達帰りが遅くなるみたいだから、どっか二人でご飯食べ行こうってぇー」

 

 

 

 そういってウチハは、天の灰色と空を仰いだ。

 

 朝の登校途中。校門を抜け、校舎への舗装路を歩きながら、即答したくない提案に沈黙した。

 

 

 

 男女が並んで歩き、しかも著名なウチハとくれば、誰かの目や耳が監視しているような幻覚を見そうになる。

 

 これはただの錯覚だ、それは俺の自意識過剰だ、誰もお前なんかに興味はないと何度も心で呟いた。

 

 ロボトミー手術を受けた後みたいに自我を無くし、鈍感になるんだと自分に繰り返し暗示をかける。

 

 

 

「友達と、どっか食べ行ってこいよ。俺は良いから……」

 

 

「エイタは晩御飯どうするの?」

 

 

「あー……適当に家にあるもの食べるよ」

 

 

「ダメ。またインスタントとか簡単なもので済ませる気でしょ? 何か食べたいものとかないの? ボク付き合うよ?」

 

 

「外食そんな好きじゃねぇーんだよ……」

 

 

「ふーん。……じゃあ今日はなに作ろうっかな〜」

 

 

 

 スマホで調べ物をするウチハを尻目に、寝不足で重くなった頭で文脈を読み取った。

 

 この会話の流れだと……もしかして不味いか? 

 

 行動を起こすより前にその選択へと体は拒否反応を示し、身体中から汗が吹き出し始める。

 

 

 

「いや剣道で、疲れてるだろ? 今日くらいは休んどけ」

 

 

「え〜気遣ってくれるの? じゃあ晩御飯は、お願いね?」

 

 

「え?」

 

 

「いつかのさぁほら? お願いがまだ残ってるんだよねぇ〜」

 

 

「……こんなことでお願い使っていいのかよ?」

 

 

「こんなことって言うならさぁ、別に拒否する理由にならないよね?」

 

 

「いや、そうだけど……」

 

 

「はぁ〜エイタの手料理かーボク楽しみ〜」

 

 

 

 これ以上深く否定すると、鋭い追求が返ってくる気がしてそれきり黙り伏せた。

 

 けど、どうする。誰もいない家でウチハと二人っきり? 冗談じゃない。それに料理の経験なんて家庭科の雑用くらいしか経験ないんだぞ。

 

 向き合いたくない現実に軽く絶望しながら、今日がまだ始まってまもないことにまた心を下す。始まりもせず疲れ果てた足取りは、地面に散らばった花びらを汚し踏みつけるのだった。

 

 

 

 

 

 ──────

 ────────────

 ──────────────────────

 

 

 

 

 

「この後の授業なんだっけ?」

 

 

「今日、選択じゃん。ダル」

 

 

「近所に新しくできたお店あったじゃん? 放課後みんなで行ってみない?」

 

 

「おけ〜。じゃあ放課後連絡して?」

 

 

「なぁ教科書貸してくれ、一生のお願いだから」

 

 

「おめぇ前に貸した時グチャグチャに落書きしてただろ、今度やったらタダじゃおかねぇからな?」

 

 

「剣道部に入るとかほんとクソだわ。もしかしたら私もウチハみたいになれるかなとか夢見ちゃってるのかな?」

 

 

「それでね、その時ソイツなんていったと思う?」

 

 

「ねぇ勿体ぶらずに早く教えてよぉ〜」

 

 

 

 ……最近はよく眠れていないからか、午前は睡魔に襲われ、肘をついて頭を支えるようにして眠ってしまうことが多くなってきていた。

 

 ただでさえなんの取り柄もないのに、勉強も落としたら洒落にならないぞ自分に言い聞かせ、気力を振り絞って授業を頭に入れようとする。

 

 だがそんな精神論も虚しく、気が付けば意識が飛び時間も飛んでしまうことが往々にしてある。

 

 

 

 休み時間が睡眠時間にとって変わられたからか、柔く築いていた交友関係はいつの間にか気まずい雰囲気になっており、寝不足がそれに拍車をかけて面倒臭さを助長。

 

 結果、いつも酷く眠そうにしているボッチが仕上がる。この選択肢がどれほど危険なことなのかと分かった上で、それでも繋がり作りに奔走しなかった事実は、それ自体に価値を見いだせなくなりつつある何よりの証拠だろう。

 

 

 

 座席は運のいいこと? に後方に位置するので、すぐに先生に気付かれるわけではないのだが、それでも指名が飛んできた際は恥をかくことは免れない。

 

 普段が真面目で成績優秀のつまらないやつなんて印象がついているからか、毒にも薬にもならずクラスの晒し者になる様は、もともと有って無いようなクラスでの立場を余計に下げた。

 

 このままではまずいと思いながらも、何かしらの行動を起こそうとする気概も湧かず。結局、休み時間にタガが外れたように眠りに落ち、チャイムで寿命を縮めるなんてのを繰り返すハメになるのであった。

 

 

 

 そしてまた今日も同じように……いや、もはやこれはどうすることもできないのかもしれない。

 

 ここまで寝不足による弊害を語ってきたが、なにも全てが全て悪いことばかりでもないのだから。

 

 一度眠りに落ちてしまえば、見たくない現実から目を逸らすことができる。

 

 眠っている間は自分も他人も、未来も過去も、ひどい悪夢で叩き起こされない限りずっと曖昧でいられる。

 

 そうか、俺はハナから……この生活を良くしようだなんて気持ち毛頭ないのかもしれない。

 

 寝不足の頭に、思考を止めない暴走した頭。授業の準備を形だけ整え、ゆっくりと瞼が重くなっていくことに抵抗しなくなったが最後、教室の喧騒が去っていく感覚を受け止めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────タ」

 

 

「──────きろ」

 

 

「──────っちゃうぞ?」

 

 

「──────エイタ!!」

 

 

 パッチリと、呼ばれた気がしてすかさず立ち上がり、教科書をめくろうとしてハタと止まる。薄暗い中いきなり飛び起きて驚くウチハの顔、教室には誰もおらず、明かりも窓の外からしか差し込んでいない。

 

 

 

「みんな帰ったのか?」

 

 

「なに寝ぼけてるの? これから始まるんだよ!」

 

 

 

 ドン!! と置かれた移動教室の道具と教材に唖然とし、時計に目をやると、まだ学校にいなければならない時間帯。ヨーイ、ドンで他に必要なものをかき集め、一目散に目的の教室へと駆ける。

 

 

 

「ちょっとちょっとちょっと!!」

 

 

「なんだよ!? 後にしてくれ!」

 

 

「ボクにお礼の一つもないわけ!?」

 

 

「今じゃなくてもいいだろ!?」

 

 

「ボクが起こしてあげなかったら、エイタは確実に遅れてました〜」

 

 

「離せって! チャイム鳴るだろが!?」

 

 

「イタッ」

 

 

「わ、悪い」

 

 

「傷つきました」

 

 

「? どっか引っ掻いたのか? ごめん、悪かったって」

 

 

「ボクの心が傷つきました!」

 

 

「はぁ?」

 

 

 突然、意味のわからないことを叫びながら、駄々をコネ始めたウチハに対して生返事が飛び出す。

 

 起こしてくれたことには感謝するべきなのだろうが、だからって今やらなくちゃいけないことでもないだろう。

 

 なに考えてんだコイツ。

 

 

 

「最近エイタが冷たい気がする」

 

 

「……俺はいつも通りだ」

 

 

「休日遊びに行こって約束したのに直前まで寝てるし、勉強教えてっていってもまだ終わってないって突っぱねられたし、昨日は部活が終わるまで待っててくれなかったし……。ねぇ、なにがそんなに気に入らないの? ボク、エイタの気に触るようなことした? それともボクが何か間違ったことしてる?」

 

 

「……なに言ってんだ、ウチハは正しいだろ」

 

 

「嘘ばっかり。じゃあなんでエイタは今ボクと目を合わせてくれないの? エイタこの頃本当におかしいよ?」

 

 

 イライラする。

 

 ただでさえ睡眠不足で口が回らないのに、こうも質問攻めされるとあくびするライオンの前で立ち尽くしている気分になる。

 

 

 

 鳴り響くチャイム。過ぎ去った途端に焦りを失う体。さっきまで抱いていた感情が全くの紛い物のような気がして、空っぽの自分ごとゴミと一緒に焼却炉に突っ込んでやりたい気持ちになった。

 

 全部全部、何もかも。

 

 ……じゃあウチハはなんなんだ? ニセモノで縛られていないのだったら、一体何に縛られてるんだ? 

 

 何考えてんだか、願望かよ。

 

 

 

 頭の中でようやく思考の節目がつき、荷物を抱えた両腕がだらりと垂れてしまうのと同時、おもむろに片方の腕を引っ張られる。

 

 一瞬、優等生らしく遅刻判定されてでも授業を受けに行くのかと考えがよぎったが、されるがまま拘束された腕は明後日の方向へと向け歩き出す。この方角は……体育館? 

 

 

 

「……何のつもりだ?」

 

 

「……」

 

 

「なぁ……」

 

 

「……」

 

 

「はぁ……」

 

 

 

 がっちりとホールドされた腕。剣士が決して自分の分身を手放すまいするような、脱力しながらも要点を抑えた握り込み。

 

 血管が浮き出るほど強く握られていないはずなのに、不思議と彼女の手を振り解くことができない。

 

 

 

 コンクリートの連絡路、雨よけの白いトタン、くすんだ空が色彩を似通わせる。どこかのクラスの男子の声が、体育館で弾けた。

 

 青いスライド式の隙間をジャージが通り過ぎ、思わず目を逸らす。体育館を横切って道なりに。別館の扉を開け、階段を上り、人の気配がないのを確認してから流石に抵抗を強くした。

 

 

 

「なぁ、やっぱり大人しく授業受けといたほうがいいんじゃないか? 先生が探しにくるかもしれないだろ?」

 

 

「来ないよ」

 

 

「?」

 

 

「ボクが来させない」

 

 

「……」

 

 

「そんなことよりさ。ほら、入って」

 

 

「……ここって更衣し「あーもういいからいいから」

 

 

 

 取り出した鍵でガチャリと開け、有無を言わさない力強さで引きづり込まれた先は、埃っぽくて湿っぽくてひどく息が詰まる小部屋だった。

 

 プールなんかで置かれていそうな青くて水捌けが良さそうなベンチや、腰の丈ほどのロッカー。部屋の上部、申し訳程度に置かれた小窓を、ウチハは背伸びして開け放つ。

 

 反社会的なことをしている自覚がチラつきながらも、途切れた会話と白けた感情が睡魔を誘発。立っているのも億劫になって、思わずベンチに座り込んだ。

 

 でも、このまま流れに身を任せるのは危ない気がして、何か会話を繋いでおこうと思って口を持ち上げた。

 

 

 

「いいのかよ、勝手に使ったりして」

 

 

「ん〜、いいんじゃない? ブチョーケンゲン?」

 

 

「……お前だけが使ってるわけじゃないだろ?」

 

 

「コツツミさん? なに? 興奮してるの?」

 

 

「……」

 

 

「ここなら誰にも邪魔されないしねぇ〜」

 

 

 

 クルクルと指で回される鍵を見やり、次いで得意そう顔をしたウチハを視界に収める。

 

 授業をサボってまでの用は想像することさえ叶わなかったが、いずれにせよウチハに拘束されるというなら、変なことを口走る前にさっさと意識を失ってしまいたかった。

 

 

 

「眠い?」

 

 

「ほっとけば楽だろうに」

 

 

「……そういうわけにはいかないんだよ」

 

 

「……眠い。おやすみ」

 

 

「ん」

 

 

 同じくベンチに腰掛けたウチハは頭部に抱きついてきて、そのまま自分の膝下に組み伏した。

 

 呼吸を薄くゆっくりにする。少しでも思考を暴走させたくない。植物人間のように、平穏でありたい。

 

 くすぐるようにまとわりつくウチハの手を払って、それきり黙る。

 

 

 

 なるべく布地の方に頭を預けたかったが、動けば余計に大惨事になると、太ももの温もりを甘んじて受け入れることに。

 

 気遣われた身で腕を組み、眠れもしないのにまぶたを閉じ、静まり返った水面のように彼女へと静かな身を捧げるのであった。

 

 

 

 

 

 ──────

 ────────────

 ──────────────────────

 

 

 

 

 

 灰の空が暗くなっていく公園で、帰宅を促すチャイムの音色にため息をつく。

 

 春は花粉さえなければ過ごしやすい。季節の変わり目には生命の息吹が宿るのか、何か行動を起こさせようとする力がある。

 

 新しく目標を立て取り組むだとか、常人には理解できない行動を取るだとか、……自ら命を絶つだとか。

 

 自分もその爪弾き者達の仲間なのかなと手を揉み込んで、手を振って明日の約束を交わす子供達を見やり、まぁ世間一般から見て普通ではないだろうなと一人で完結させる。

 

 

 

 ウチハには料理を作って待ってるからとかいう、いかにもな言い訳を告げ、気付くと俺はこの公園に逃げ込んでいた。

 

 リストラされたサラリーマンが、なにゆえ公園のベンチを選ぶのか今ならほんの少しわかる気がする。

 

 

 

 公園が限界点なのだ。

 

 社会から離れられる距離と、社会へと戻ってこれる距離の、バランスが中立になっているのが公園という場所だ。

 

 手近に人気のなく安全で過ごしやすい場所がないと言うのもあるが、結局なにかから逃げられないと悟っている当人は、ならせめて距離だけは置かせてくれとこの場所を選ぶ。

 

 ひとときの休息、ひとときの逃避、ひとときの未練。公園で何をするでもなく空を眺める人というのは、何とか踏ん張って生きていこうとしている、一つの人間の姿の中もしれない。

 

 言い切ったが、もちろんただの妄想。

 

 今の状況と何かを結びつけて、俺は普通じゃないけれど、俺は普通に近しいんだと主張したいのかなんなのかよくわからない。

 

 

 

 大切なことはさっぱりわからないのに、いらないことばかりに頭が回る。

 

 そんな自分でも、何か致命的欠陥がある俺でも、いつかは世の中に出ていかなければならないと思うと申し訳ない気持ちが込み上げてくる。例外が一つ身近にいるだけで、自分もなんてそんな期待、内が悪いかはたまた外か。

 

 

 

 あぁ、そろそろ買い物に行かないと、夕飯の準備ができないな。とどうでもいいことのように考えて、ひとりになった公園でうずくまった。

 

 周囲に誰もいない今ならば、暗くなりつつある今ならば、こんな行動も許される気がする。

 

 

 

「お困りかい少年」

 

 

 

 びくりと体を震わせて、バッと後ろを振り返った。

 

 直前まで気づけなかった。気配がまるでなかったことに寒気がして、ベンチから勢いよく飛び上がる。

 

 

 

「そんなに驚かれると傷つくなぁ」

 

 

 

 街灯を背にし、スーツを着て、困り顔で女性が次句を繋ぐ。

 

 いかにも仕事帰りの風貌を醸し出す彼女。顔に影が刺しているからか、第一印象は"気味が悪い"だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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