終わってしまう世界の果てで   作:チャイナドレス先輩

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……前話の主人公の全ての一人称の間違いの確認
そして、話の終わり方に違和感を感じる……

……(間違いが多すぎる)修正が必要だ

ウイスキー水割りを飲みながらだとやっぱりダメだ
だから今回はハイボール飲みながら執筆した

……時間が経って氷が溶け、炭酸が抜けたので実質水割りになったけど

そんなこんなで3話目です


2話:持たざる者の苦しみは持つものには分からない……胸の話じゃネーヨ?

砂漠都市オービア。

 

約300年前に発生した『砂化現象』で生き残った街を基盤にして発展してきた都市。

 

現在人口約50万人。

 

他の大都市である聖都や極寒都市、地下都市を繋ぐ中継地点としての役割もあり、物流も盛んで、この都市からなら何処へでも行け、どの都市の物でも手に入る。

 

都市としての目玉は各都市から仕入れた品物……美術品や『奴隷』を月一で競売にかける『月例オークション』。

 

あなたも一度インモラルな空気を味わいませんか?

入場料1000ゴルド払えば誰でも参加できます。

 

 

~砂漠都市オービアのガイド1ページ目より~

 

「……おいおいおい、このオークション言外に貧乏人お断りって言ってんじゃネーかヨ。1ゴルドでパンが買えんだゼ?50ゴルドで安宿に泊まれるんだゼ?そして一般人の平均月収1600~1800ゴルドだろーがヨ。ガイドブックに記載する意味ネーだロ」

 

目立たないように、【砂漠都市】という灼熱の環境に合わせるて装備している除け用のフード付きマントを目深く被り、ガイドブックを両手で持ち読みながら大通りの真ん中を歩く。

この状態だと殆ど前が見えなく、先ほどから何人かの人とぶつかりそうになるが相手からよけてくれているのでまだ誰ともぶつかっていない。

 

「まぁ、観光をするためにこの都市に来た訳じゃネーし、特に興味もネーが、暇つぶしにガイドブックを手に取ったけどヨ、1ページ目から持たざる者に喧嘩を売ってるなんて驚きだナ」

 

ペラペラとガイドブックのページを捲りながら同行者に話しかけ続ける。

先ほどから何度も人とぶつかりそうになっているがみんな避けてくれている。

この町は優しい人ばっかだナと思う。

それならガイドブックを読みながら歩かなければ人の迷惑にならないというツッコミがあるとは思うが気にしない。

 

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「とりあえず聖都行きの次のラクダ便までこの都市で過ごさなくちゃいけないんだから、安宿とバイトでも探しさネーとナ。……なんで次のラクダ便が1週間後なんだヨ。なになに……『C級危険生物が砂漠都市から聖都の道の途中で大量発生しているので、駆除の為お時間を頂きたい』って、オイ、C級は雑魚だからすぐに済むはずだロ?何らなワタシが行って駆除してきてよろうカ?」

 

一般人にとっては脅威だよというのツッコミを期待した話だったのだが、先程と変わらず返事がない。

 

「……おいさっきから聞いてんのかヨ?ワタシが独り言を言っているみてーで恥ずかしーじゃネーか……」

 

先ほどから一言も発さない隣で一緒に歩いている幼馴染の方を向く。

サラサラでつい梳きたくなるような細く長い金髪、デカく一歩歩くたびにポヨンポヨンと跳ねる胸、教会に所属することを示す紺色の修道服、細い腰とデカい胸を強調するようなコルセットベルト、奇麗で透き通るような碧眼で柔らかい印象を与えるたれ目、小さくて可愛いく形の整ている桜色の唇……そして何よりも聖女の中の聖女という印象を与える微笑みで世の男性も女性も虜にする美少女である幼馴染。

 

「……ヨ」

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな幼馴染が隣にいなかった。

代わりにハゲが隣を歩いていた。

そのハゲに変なものを見る目で見られていた。

 

「「……………………」」

 

大通りに風が吹き、小さな砂の渦が出来て、すぐに消える。

今日は飛んでいる砂が少なくて助かるナー……

じゃなくて……

 

「……おィィイ!?あのおっぱい女どこ行きやがっタ!?」

「あのー、大通りのど真ん中でおっぱいって叫ぶのってどうかとオジサン思うな~」

 

ハゲが何か言っているがどうでもいい。

まさかまた変な場所に入って迷子か!?

この前はコスプレ喫茶の売り子しているのを発見したんだけど!?

さらにその前は何故か街中で繁殖していた特A級危険生物の巣の中で何故かお昼寝だよ!?

どんな場所に行ったにせよすぐに見つけないとマズい!!

また監督不届きで怒られる!!

 

「おいハゲ!修道服を着たバカデカいおっぱい女がどこに行ったか分かるカ!?」

「(イラッ)……いや知らんけど」

「クソッ!!このハゲは役立たずだナ!!」

「喧嘩売ってんのかテメェ!?ハゲハゲ言いやがって……」

「うるさイ!!」

 

掴みかかってきた私よりは10㎝は身長が高いハゲ野郎を逆に胸倉を掴んで()()で持ち上げ……

 

「うわぁ!?」

「こっちは急いでるんだヨ!!」

 

そのままハゲをぶん投げる。

ハゲをぶん投げた勢いで、フ-ドが外れ、マントがなびいて隠れていたワタシの顔や身体が日光に晒される。

 

 

フードの中から現れたのは、灰みのある暗い紫色の短い髪と赤いツリ目。

マントの中身は、小ぶりな胸を包んでいる赤い花が刺繍されている黒いクロップドタンクトップ。

首とウエストにはタンクトップとは別な黒いツルツルな生地。

タンクトップと同じ赤い花柄の黒い前垂れ。

ワインレッドのダボダボのズボン。

肩から手首にかけて何も隠すものがなく、健康的な肌を晒しているが手首には赤いリストバンド付けている。

 

 

【聖女】の幼馴染でその【聖女】の【騎士】である彼女、レーナ・エンスは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すでに投げたハゲとは別の方向を向いて走っていた。

 

 

 

 

ハゲを投げ飛ばした近くで焼いた肉串を売っている店の中に突っ込んで辺りが騒がしくなったがそんなことはどうでもいい、早くあの幼馴染を探さなくてはッ!!

 

「ウォォオオ!!今度はどこに行った!?キツネカフェか!?子供達が集まる公園か!?それともいかがわしい大人の遊戯場か!?」

 

全力疾走で街を走る、馬と同じ速度で走る。

大通りを通る人たちは私の爆速する姿を見て道を開ける。

オラ!!今のワタシにぶつかったら重症確定だぞコラ!!

だから、道を開けやがれ!!

 

「ソ○プだったら私が殺されるからそこだけは勘弁してくれェェエ!!」

 

今日もワタシは街を駆ける。

あの幼馴染の【騎士】として。

そして私の監督不届きでの処罰が無いようにする為に……

 

「【聖女】がソ○プとか絶対にマズイィィイ!!」

 

 

 

後日【教会】へ砂漠都市の大通りでソ○プ、ソ○プと大声で叫ぶ【教会】所属と思われる者が大通りを凄い速さで走っていて色々危なかったという苦情が入り、無事にその後上司から怒られます。




この話に出てきたハゲは1話のハゲと同一人物です

キツネカフェというのは、最初にここの部分に猫カフェと書いていたが、そういえば砂漠キツネって言う生き物がいたな〜と思い直し訂正しました

参考までに、
馬の短距離での速さはサラブレッドで時速85km前後
人を乗せたら時速60〜70km
この人物は人が歩く大通りを大体時速60km以上出して走っています

この世界の通貨単位はゴルド
1ゴルド=100円のイメージ
中世の貨幣価値などを念のため勉強したが、分かりにくかったので現代の日本の若者の平均月収を参考にして、それの少し少ない値にしたものをゴルド単位にしたのがこの世界の一般人の平均月収
つまり大体16〜18万円が一般人の収入のイメージ
物価も基本的に安いので贅沢三昧をしなければ普通に生活ができる。

次は巨乳な幼馴染のターン

前話の全体的な修正をした後の執筆だから次の話は本当に時間がかかる

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