終わってしまう世界の果てで   作:チャイナドレス先輩

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小説を書き始めて思ったことがあります。

小説を書くというモチベーションの維持というか、
小説を書き続けることがどんなに困難か分かりました。


前に投降した話から約1年も間が空くとは思いませんでした。

私自身があまり、同じことを長く続けることが苦手なので、
物書きを職業としている方や、他のネット小説作家の凄さがわかりました。

そんなこんなで6話です。


追伸
ウィスキーからウォッカに飲むものが変わりました。


5話:『硬さ』×『速さ』×『力』=『破壊力』!!

【砂漠都市】と【聖都】を繋ぐ道(※現在立入禁止区画)から少し離れた砂の山の上

 

 

 

「うじゃうじゃいやがるナ」

 

ワタシたちが道として利用している道から約2㎞先の地点に黒い何かが大量に蠢いている。

黒い何かの中心にある物を群れで食い合っているのか、1匹も止まる気配がない。

蠢く何かは遠くから見れば細い紐のような姿で、先端には目や鼻に当たる部位がなく、牙の生えた口が見える。

C級危険生物【サンドワーム】。

まあ、『通常』なら大体3~4mぐらいの大きさのバカデカい肉食ミミズのことだな。

目がないので、獲物を音や振動で探知して襲い掛かってくる。

砂漠に生息しており、毎年ラクダや行商人などに被害が出ているが、肉が柔らかく比較的弱い部類なので『ある程度強ければ』退治でき、その肉に毒はないので食べることも出来る。

この世界では貴重なタンパク源でサンドワームの肉は討伐時には大きすぎるので短く細く切られ揚げて食べるのが一般的だ。

 

「あの形状、サンドワームで間違いないナ。この場所から約2㎞の地点だナ。なあ、あの気持ちの悪い黒い塊が見えるカ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「弟者」

「ああ、問題無い。アレが見えなかったら医者に目を診てもらうべきだ」

 

 

 

***

 

 

護衛対象であるシュガーと別れてしまったのが、2日前。

2日間シュガーがいかがわしい店にいないか探していたが、シュガーのシの字も見つからなかった。

いくら探しても見つからないストレスからワタシは、『もしかしたら【聖女】という立場から危険生物の討伐に行っているかもしれない』と『理由』を付けて危険生物の討伐の為、ワタシたちは今、【砂漠都市】を離れ、砂漠に出没するという危険生物を狩りに来ている。

弟者はついでに連れてきた。

 

ちなみに分かりきっていたことだが、危険生物が出没するという場所にシュガーはいなかった。

あいつの【奇跡】も『魔法』も派手だから近づけば分かる。

 

「しかし、ワタシは鍛えてるし任務で長時間活動することが多いから徹夜での強行軍とか慣れているが弟者はそこの所大丈夫なのカ?」

「大丈夫だ。安心してくれ。私も『体力』には自身がある方なんだ」

 

ほぉ……訓練をしているワタシと同じペースで移動していたから相当な体力を持っているとは思ったが、自信満々に言うということは何かあるな?

連れてきたのはワタシだけど、()()()()()()()()()()()()()()()()……

 

「何たって私が【奇跡】で望んだのは『体力』なのだから。ちなみに【代償】は『ある事が我慢できなくなる』だ」

「ああ、うん、何を理由に【奇跡】を望んだのかは言わなくて良いからナ?」

 

何について我慢ができないのかも言わなくて良いからな?

その代償が原因でいやらしいお店に週2回は通ってるのな?

しかし、人の願った物に対して言うのも何だが、本当に下らない【奇跡】の使い方してるな。

 

……よくよく考えてみると、コイツ『肉体』が【代償】じゃ無かったってことか。

【代償】で持っていかれるものの基準は依然として分からないな。

まぁ、『体力』があるって本人が言っているし、多少雑に扱っても問題ないだろう。

 

「ただ1つ気になるのだが……」

「ア?何だヨ?」

「レーナ君、君の話しではここから大体2㎞の地点にサンドワームがいるんだね?」

「何度も言わせるなヨ。まだワタシは若いがこれでも経験豊富ダ。あの距離なら間違いなく2~3㎞だヨ」

「ただの確認だよ。私も多分それぐらいの距離にサンドワームがいるだろうということは先ほども言ったが見えている」

 

デカイミミズ同士が絡み合ってる姿がこの距離からでもよく見える。

あまり長く見たくは無い光景だな。

 

「それでは何でそんな離れた距離のサンドワームが蠢いている姿が一匹一匹肉眼で目視出来るんだい?全長3~4mでその距離ならここまで詳細に見えるはずがないんだけど?」

「それはそれだけサンドワームが巨大化してるからに決まってるだロ」

 

1匹あたり大体20mはあるか?

4mでも十分人を丸呑み出来る大きさだが、今回の大きさは荷馬車を馬と荷台ごと丸呑み出来る大きさだな。

初めて見た。

サンドワームは大きさに比例して表皮は硬くなり倒し辛くなるからあの大きさなら危険度Cを通り越して危険度Aぐらいにはなる。

これは【砂漠都市】は、【聖都】に協力を要請しなくちゃダメだな。

【砂漠都市】の戦力だけでなく、【砂漠都市】に駐在している【教会(ウチ)】の戦力でも力不足だろうな。

肉食ミミズどものエサになるだけだ。

 

「……」

 

因みに、他の都市などの危険生物の被害状況は【森林地域】>【砂漠都市】>>【火山都市】>【凍結都市】>>>>>【聖都】となっている。

主に生物の住みやすさで被害状況に差が出ているらしい。

 

まあ、一番生物的に住みやすいのは【聖都周辺】だけどな。

植物の緑もあって、水もあるし。

だけど、【聖都】周辺は『シスコンの姐さん』が頑張ったおかげで他の被害地域に比べてあり得ないほど被害が少ない。

おかげでワタシ達は『任務の調査のついでにその周辺の危険生物の討伐』とかをやらされたりもする。

この『その周辺の危険生物の討伐』の命令もすごいアバウトで、その危険生物を見つけたら、もしくは存在したという痕跡を確認できたら調査して討伐だから、確実に存在している目標の討伐ではない。

 

何が言いたいか?

調査任務は基本的に暇。

 

「それにしても、君はいいのかい?」

「ン?何がダ?」

 

はっきり言え。

ワタシは今、ストレスで限界なんだ。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「君の幼馴染のシュガー君の捜索を打ち切って危険生物討伐(こんなこと)をしていて良かったのかい?」

「……アー、そのことカー」

 

前髪を持ち上げながら頭をガリガリと搔く。

 

「昨日一昨日で【砂漠都市】全ての如何わしいお店を調べた結果、シュガーはいなかっタ……」

「うんうん」

 

そう、なんとか昨日一昨日徹夜で【砂漠都市】全ての如何わしいお店を調べることができたが、あのクソおっぱい聖女のシュガーを見つけることはできなかった。

そういえば【教会(ウチ)】の【砂漠都市】支部の奴らが、ワタシに向けて何か『…ガー様が悪い男に~』とか訳の分からない叫んでいたような気がするが、多分気のせいだろう。

 

「探しても探しても見つからない……そして、最後のお店を出てワタシは考えに考えて一つの結論に至っタ」

「最後の店を出てから5秒もしないうちに『ヨシ!危険生物狩りに行くゾ!』ってなったと俺は記憶しているんだけど」

「シュガーが見つからないのなら、もう放っておいて自由に動いた方が合理的だと思わないカ?どうせあの街から出ていないシュガーなら特に命に別状は無いはずだシ。もう【教会(ウチ)】の団長にはシュガーと別行動を取った時点で怒られるの確定だシ。それなら、無駄に時間使うより一般市民の為になるような事やった方が褒めてくれるシ。それに今【砂漠都市】にいる奴らでこの件対応できるのワタシかシュガーの2人だけだシ。つーかもう、シュガー探すの飽きた地図と睨めっこしたくない考えたくない身体動かしたい暴れたイ

「ああ、うん、最後に本音出したね?」

 

それ(本音)以外に理由が必要か?

まぁ、いい。

ワタシもそろそろ我慢の限界だし、さっさと討伐しに行くか。

 

「そんなことより、なあ、弟者。何でワタシ達が【教会】で一番危険生物の討伐数が多いのか教えてやるヨ」

 

今は一人だけだけど、と口に出さないで立ち上がり、マントに付いた砂を払い、目を瞑り意識を集中させる。

 

自分の中にある『何か』から力の結晶や塊といったものを汲み上げるようなイメージをする。

 

〔私の望みに必要ならば〕

〔天に吠え、地を駆けよう〕

〔私にも力があるのだから、置いていかないで〕

 

両の手を握り締めて、『力』を込めると……ワタシの両腕は『黒い籠手』に包まれた。

光沢のある黒を基本に鈍い銀で縁取られた装飾の無い無骨な【籠手】。

この『黒い籠手』がワタシの【奇跡】。

 

「それがレーナ君の【奇跡】……」

「そう、これが私の【奇跡】ダ。私の『拳』に砕けないものは無イ。さっさとあのミミズどもをぶち殺してくるゼ。流石にA級相手だと弟者も危ないだろうからナ。ここで大人しく待ってナ」

 

そう言ってレーナは、体を屈めて足元に『魔法』を発動させるための準備をする。

 

***

 

『魔法』は『教会』で教育を受け、訓練しないと使えない。

『魔法』を使うのには自分の『力』……ほかの奴らは『魔力』とか言っているが、この『魔力』に自分の『魔法属性』を加えて、自分のやりたいことをイメージする。

『魔法属性』の種類と、イメージした内容、あとは力を注いだ量によって魔法の効果や威力が決まる。

『魔法』を教えてくれた先生が言うには、『魔法』は才能がある者にしか行使できない、『魔法属性』は『魂』の奥底にある自分の色を見つけることが必要、この『魔法属性』は先天的なもので自分たちのような人間には選ぶことができない、『神様』から頂いた才能……とか言っていたが、私にはよくわからない。

私は、使えるから使っている。

それに『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()』と思う。

 

話が逸れたな……その中でも『合成魔法』は複数の『属性』の『魔法』を組む合わせる『魔法』で、通常の『魔法』よりも難易度が高い。

そもそも複数の『属性』を持つことが稀であるとのことだ。

 

「『(サラマンドラ)』……『(シルフィード)』」

 

ワタシはその難易度の高い『合成魔法』を使うことができる。

合成させる『属性』にはそれぞれ相性があり、相性の良いもの同士を掛け合わせると使える【魔法】の力が増えるというものだ。

例えば、火:1と風:1という力の具合で【魔法】を合成させた力が5になり、本来2つ分のはずの力を5つ分の力として【魔法】使えるようになる。

その5つ分の力を火:2と風:3という力の配分の組み合わせにして風に熱を加えた【熱風魔法】をとしたり、火:4と風:1の組み合わせで炎の力の方向を風で調整した【爆発魔法】など。

説明自体は簡単だが、この配分の調整が難しいし手間だ。

一度【魔法】として使う力同士を合成させて、できたエネルギーを一定の時間内に新しい魔法に組みなおす必要がある。

つまり、短い時間の内に実質3つの魔法を行使している。

だから、私たちは各種【合成魔法】を必要に応じて使えるようによく練習して慣れておく必要があると教えられたが……私は実質1種類しか使っていない。

 

「『爆発(ぶっ飛ばせ)』」

 

***

 

「『爆発(ぶっ飛ばせ)』」

 

ボン!

 

「ちょっ、おま……」

 

レーナ君は今組み合わせたであろう『魔法』を足元で爆発させてサンドワームの群れに一直線に向かった……と思う。

断定しないのは、爆発の影響で、大量の砂が舞って周りが見えなくなっているためだ。

 

「ゲホッゲホッ、あの(アマ)……」

 

砂煙が晴れた時には、あの女レーナ君の姿が小さく見えるほどに遠くに移動したようだった。

……レーナ君が【教会】に所属していると言っていたことについては、ここ数日一緒に過ごした言動から半信半疑だったが、いきなり『足元を爆発』させていたことから【魔法】を使っていることは間違いない。

 

それにしても【魔法】か……。

初めて目にしたよ。

穢れのなかった小さい頃は、昔話や『勇者様のお話』で読んで【魔法】には憧れたものだ……。

 

ボン!

 

また『爆発』の音がした。

ふむふむ、見たところ攻撃する前の姿勢制御と、突入速度を出すために空中で、また『足元を爆発』させたようだ。

 

なるほど、ふむふむふむ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……うん?

普通、火の玉や風の刃を相手に飛ばすのが【魔法】じゃなかったっけ?

あの【魔法】……『足元を爆発』させているから、あれではほぼ自爆なのでは?

あと2㎞先の出来事なのでよく見えないが、レーナ君近づきすぎではないだろうか?

【魔法】で遠くから攻撃はしないのか?

 

 

ボン!

 

そんなことを思っていると、たぶん、レーナ君の肘の辺りが『爆発』して……

『爆発』で加速した拳の一撃が、サンドワームの内の一体の頭に拳が当たり、サンドアームの頭が破裂した。

 

「えぇ……」

 

【魔法】で遠距離から攻撃しないんだなと思うより、文字通り拳で巨大な生物の頭を吹き飛ばしたことについて反応に困っている。

はっきり言って、ドン引きしている。

 

 

「ハッハー!!見たか弟者!!まだまだ行k……」

 

2㎞離れた位置からでも聞こえるバカでかい声で、こちらに言葉を伝えていたレーナ君は……

 

 

「……ア」

 

パクリ

 

近くにいたもう一体のサンドワームに喰われた。

 

 

 

 

「……」

 

あまりの衝撃的な出来事に俺はサンドワームがレーナを飲み込んで、ゲップをするところまで見終わるまで止まっていた。

 

「ちょっとぉお!?意気揚々と出て行って1匹だけ頭をザクロにしただけで食われたんだけどあの女!?何が『ワタシ達が【教会】で一番の~』だ!?かっこ悪いにもほどがあるだろうが!!」

 

しかし、俺がこんなところで叫んだところで状況は変わらない。

俺はサンドワームの群れから背を向けて来た道に戻る。

 

「……砂漠都市に戻って巨大化したサンドワームのことを報告s」

 

ボォオン!!

 

来た道を戻ろっていたところ、サンドワームの群れがいた方向から爆音が聞こえた。

 

 

***

 

よくワタシの『魔法』の使い方はおかしいと言われるが、アレやコレや考えるより殴った方が早いだろ?

『拳』の速度が上がるという事は、対象に攻撃が届く時間が短くなるという事だろ?

速くなれば速くなるほど『拳』の威力が強くなるだろ?

結局戦いとは、どれだけ相手にダメージを与え、どれだけ早く倒すかだろう?

早く倒す為に何をするべきか?

威力を出す為にどうするべきか?

ワタシから言わせれば、みんなは難しく考えすぎている。

 

ワタシの『奇跡』は『籠手』。

必然的に武器は己の『拳』。

ならば『殴る』しか無いだろう?

うだうだ考える前に殴れば、早く問題は解決する。

 

約3年前、ワタシはワタシなりにワタシの持論をみんなに説明しても、みんなワタシに反論する。

反論しなかったのはシュガーと姐さん、団長だけだ。

どう考えても『拳』と『爆発魔法』の一撃より『爆弾魔法』*1の方が威力が高くて、わざわざ自爆のようなことをしなくていい?

そもそも『拳』と『腕』が、『魔法』の威力に耐えれる訳がない?

そう言われた後にワタシは反論したみんなを修練場に連れ出して一緒に訓練したらその後から、みんな反論しなくなった。

 

 

どうしてみんなが反論しなくなったのかって?

 

それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この『拳』と『爆発魔法』で、そのみんなの言う『爆弾魔法』より強力な破壊力を出してやった!!

『硬さ』×『速さ』×『力』=『破壊力』!!

何よりも硬いワタシの『籠手』付きの『拳』をめちゃくちゃ速く動かし、さらに力を込めて凄い破壊力がある攻撃に、『爆発魔法』の爆発の勢いを利用すればさらに強くなるに決まってるだろ!!

証明終了!!

 

 

その証明の代償でワタシは修練場の中心には大穴を空け、怪我人を多数出した責任を取って2週間の謹慎と向こう3年の減給。

あと数ヶ月は減給が続く。

長かった、もう少しだ。

 

 

しかし、ちょっと力を入れ過ぎてまさか修練場ごと吹っ飛ぶとは思わなかった。

予想外の威力は出ちゃったけど、それにしてもみんなはちゃんと防御しておけよ。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

まあ、ワタシの理論が正しいことが証明されて気持ちよかった。

 

これからも私は、どんな化け物でも、どんな相手でも、『ぶっ飛ばしてやる、消し飛ばしてやる』。

 

***

 

爆音に驚いて急いで先ほどの位置に戻ったら、連続した爆発と爆発のたびに『爆ぜる』サンドワームの姿が見えた。

 

 

「『爆発(ぶっ飛ばせ)!』」

 

 

『ぶっ飛ばせ』の言葉が出るたびに、レーナ君の身体が加速して拳がサンドワームの身体に突き刺さり、サンドワームが破裂する。

 

 

「『爆発(消し飛べ)!!』」

 

 

『消し飛べ』の言葉が出るたびに、レーナ君の身体を中心とした大爆発が起こり、数体のサンドワームが文字通り『消し飛ぶ』。

多分、先ほど食われた時も、この『消し飛べ』という『爆発魔法』で脱出したようだ。

 

「『爆発(ぶっ飛ばせ)爆発(ぶっ飛ばせ)爆発(消し飛べ)!!』」

 

砂の中に隠れたサンドワームは、砂の中に突撃してからまた自身を爆発させている。

拳を突き出した体勢で、レーナ君自身が爆発したようなので、拳を突き刺して拳から爆発させるこも可能らしい。

 

 

「ハッハッハァー!!」

 

そして、ついに一匹残らずサンドワームを皆殺しにして、砂と血に汚れたレーナは豪快に笑い、勝利の雄たけびを上げている。

 

 

私は、先ほどまでの戦いぶりを見て、ある噂を思い出す。

名前が少し異なるので、すぐに分からなかった。

 

曰く、自爆を顧みない爆発の魔法を好んで使う女の【騎士】がいる。

曰く、危険生物の討伐()()優秀だが、各地で問題行動を起こしている。

曰く、その『女騎士』には罪悪という概念がない。

 

 

その者の名は、爆炎のティレーナ。

 

***

 

「【砂漠都市】に帰るぞ弟者、早急にナ」

 

ワタシは、ミミズどもを皆殺しにした後、弟者と合流した。

※『爆発(ぶっ飛ばせ)』を使って、超高速で弟者の近くに着地(着弾)しようとしたが、うまく避けてくれた。

 

「それは何でだい?」

「通常、ここまで巨大化と繁殖はまずあり得ないからダ。こんなことが起きているのには何か要因があル」

 

昨日一昨日は気づかなかったが、そもそもどの都市や地域でも食料が少ないはずなのに、【砂漠都市】のあちこちで屋台があったり、宴が多く開かれていたように思う。

【奇跡】で危険生物を成長させたのか、もっと何かしらの要因があるのかは分からないが、一度砂漠都市で調査が必要だ。

 

「【教会】の仕事だからもちろん協力するよ。……ただ今回の問題には関係ないけど一つ気になることがあってね。」

「ア?なんだヨ?」

 

急ぎだって言ってんだろ。

消し飛ばすぞ。

 

「確か、本当の名前はティレーナ、だよね?【教会】の任務の都合上本名を知られてはいけないとかあるとは思うんだけどちょっと安直な偽名じゃないかな?」

「ワタシ、イントネーションや活舌の問題でワタシの名前をフルネームで言えないだけだヨ。」

「……ゴメン」

 

 

……なんか盛大にムカついたからやっぱり消し飛ばそうかなコイツ?

 

 

 

 

*1
爆発する球を射出して遠距離で爆発させる魔法のこと




レーナの戦い方は基本脳筋です。
レーナ自身がよく考えたら結果、彼女は脳筋になりました



【代償】
【奇跡】を願った際に持っていかれるもの。
主に身体の一部か精神的な何かが対象となる。


【魔法】
奇跡も、魔法も、ある世界。
救いは……

ある程度話が進んだら、作中の設定や各キャラの紹介などまとめた話を出す予定

【レーナの名前】
本名:ティレーナ・エリュニエンス
略称:レーナ・エンス
あだ名:レーナ

【レーナの魔法】
爆発:《ぶっ飛ばせ》
・自身の体を加速させる時に使う
※自爆魔法

爆発:《消し飛べ》
・自身を中心として周囲を爆発に巻き込む
※自爆魔法
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