僕に甘い三船栞子   作:ぽぽろ

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某RTAの栞子が可愛かったので。
前回の投稿から1ヶ月経ったしそろそろ書くかと思って部屋の扉を開けたら3ヶ月経った世界でした。



ネコ、お好きなんですか?

『にゃー、にゃー』

 

静かな生徒会室に響く猫の鳴き声。

別に生徒会室で飼っている訳では無い、僕がただスマホで猫の動画を見ているだけだ。

……そう言えば前の生徒会長、せつ菜さん?菜々さん?からある生徒が猫の世話を校内でしているって聞いたような……?

前の生徒会長はあれからよく生徒会室に遊びに来るようになった。

僕としても仕事を色々効率の良いやり方を教えて貰ってとても有難いのだけど、せつ菜さんはどうにも距離が近い。

あの人のパーソナルスペースは一体どんな風になっているのだろうか。

 

そして、栞子ちゃんはせつ菜さんが来ると途端に機嫌は悪くなる。

でも同好会内では仲良くやっているようだけど。僕はあれ以来あまり言っていないので詳しい事は分からない。しずくさん辺りに聞いておこう。

 

栞子ちゃんも栞子ちゃんで前より距離が近い。

前は栞子ちゃんは生徒会長の座る所に、僕はその目の前にある椅子とテーブルに座って作業をしていたのだけれど最近は気づいたら隣に座っている。

僕が一メートル離れれば栞子ちゃんは一メートル詰め、僕が二メートル離れれば栞子ちゃんは二メートル詰める。

席を立って場所を変えようとすると捨てられた子犬のような顔をして、諦めて元の場所に座るとパァとおもちゃを買い与えられた子供のような無邪気な笑みを浮かべる。

 

だから最近は前にも流れていた生徒会長と副生徒会長は付き合っている。という噂に拍車がかかり、殆どもう事実として皆は受け入れているような節がある。

 

栞子ちゃん曰く

「仲が良いのはこれから長い間あれこれをしていく上で大変いい事です、私も貴方を大変信頼しています。それとも……私では貴方の隣に立つのは相応しくないでしょうか……?」

 

と不安げな顔だった。

でもただの生徒会として仕事をするだけなのに何故か僕と栞子ちゃんの言葉の重みというか言い方がねちっこいというか何か別の意味を含んでいるかのような印象を受ける。栞子ちゃんに限ってそんな事はないのだろうけど。

 

せつ菜さんもせつ菜さんで一年生の教室に来るものだから、正妻戦争だ。なんて揶揄されている。

そんな事は全くないのだと僕は声高々に叫びたい。

それでも二人の間に見えない何かが走っている様にも見えるのだけど。

 

そんなこんなで二人に挟まれて色々溜まった疲れを癒すのには動物は最適だった。

 

ただ猫が飼い主とじゃれている、丸くなって眠っている。何気ない動作の一つ一つが堪らなく可愛い。

 

「猫、お好きなんですか?」

「にょわ!?」

 

耳元で急に囁かれる様に聞こえた声。

そして、ふわりと香る甘い匂い。

 

「ふふっ、にょわって……ふふっ」

 

手で口元を隠しながら笑う栞子ちゃん。

きっと僕の顔は今恥ずかしさで真っ赤になっていることだろう。

 

「し、栞子ちゃんが急に話しかけてくるからびっくりしたんだよ」

「いえ、何か夢中になっていたので気になっただけです。あそこまで驚くとは思いませんでしたが」

 

思い出したかのようにまたクスクスと笑う。

 

「猫、お好きなんですか?」

「うん、好きだよ。あの自由気ままさが好きなんだ」

「成程……」

 

何かを考え込む栞子ちゃん。

 

「あの!」

「な、なに?」

「私、よく猫っぽいって言われます。三船しおにゃんなどと」

「なるほど?」

 

なんの事だろうか。

そんな覚悟を決めたみたいな顔で言われても僕にとってはさっぱり。

そんなTwitterにありそうな渾名、栞子ちゃんにもあるんだ。初めて知ったよ。

 

「なので私=猫と言っても過言ではありません」

「それは過言だよ!もうちょっと人間としての威厳持とうよ」

 

今日の栞子ちゃんは暴走してない?大丈夫?

 

「ここまで言ってもダメですか……」

 

ガクンと肩を落とす栞子ちゃん。

僕が悪かったの?

 

「仕事、しよっか」

「ですね……」

 

──────────────

 

あれから次の日、僕はある紙に生徒会長の印がまだ押されてなかったからそれを栞子ちゃんに報告をしたら、自分は今手が離せないので、僕が押して出してくれと言われて生徒会室に向かった時の事だった。

 

「確か、生徒会長の印は栞子ちゃんは机の引き出しに入れてたはず……」

 

記憶を頼りに僕は引き出しを開けた。

 

「判子、あった」

 

目当ての元を見つけると同時に僕はあるものを見つけた

 

「ネコミミ……?」

 

猫の耳を模したカチューシャが引き出しに置いて合った。

 

「何故ここに……?」

 

栞子ちゃんに対する謎は深まるばかりだった。

後日、本人に聞いたら、顔を赤らめて

「こ、これは不要物として没収したものです!!」

と言われた。

 

こんなものを持ってくる人っているんだな。と僕は呑気に考えていた




ねこですよろしくおねがいします。
何故栞子の小説が少ないのか不思議でしょうがない。あんなに可愛いのに!!!
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