これは,ある日IS学園を襲った悲劇の話。

1 / 1
 ノリと勢いのみで生み出された迷作です。後書きに,それぞれのキャラの詳細を書いておきますね(何も考えていない作者)


転生したらすることはただ一つ…!

 一言で表せば,それは地獄だった。その場に居た,全ての者達がヨツンヴァイン(?)になり,高校球児が負けたときする表情以上に顔を歪ませている。そこには,加害者も被害者もおらず全員が色々な意味で敗北者になっていた。この光景をどこぞの淫獣が見れば,こう言うだろう「訳が分からないよ」と。

 

~~~

 

 事の発端は,朝食前のIS学園の食堂に突然現れた一人の老人だった。アラフィフ(推定48歳以上)だと思われる風貌,時代錯誤に近い古めかしいフロック・コートに丸眼鏡,手にはステッキを持っている。彼だけハリー・ポッターの世界から飛び出してきたようだ。彼は,何処からともなく現れると,一言。「既定路線から外れることにこそ意味がある」と,訳の分からないことを言いながら,その場に居た織斑一夏にステッキを突きつけた。すると,一夏は光に包まれ,そこに現れたのは一夏君ではなく,一夏ちゃんになっていたのだ。どういうことなの(困惑)

 

「やぁ,セシリア。元気そうで何よりだ」

「いえ,あの,叔父様!?い,一夏さんが…お,女の子に…!?」

「そうだね。ちゃんと,動作してる。流石私」

 

 気が動転しているセシリアを余所に,完全にフリーズした一夏ちゃんを見て満足げに頷く男。セシリアに,叔父様と呼ばれているあたり親戚なのだろう。

 

「つ…つ…」

「つ?」

「「「「「「捕まえろ~!」」」」」」

 

 地の底から聞こえてくるかのような怨嗟と共に,そんな声が学園中に響いた。そこからは,上へ下への大騒ぎ。事情を知った,千冬は静かに気絶した。貴女,疲れてるのよ…。未だに,再起動しない一夏ちゃんはこれ以上騒動を大きくしないために隔離される事となった。蛇足だが,これを見ていた篠ノ之束はその場でギャグ漫画もかくやの飛び上がりを見せ,同居中のクロエ・クロニクルに事情を詳しく説明しないままIS学園へ人参型ミサイルで飛び立って行った。

 そして,一度朝食を挟んでの大捕物。相手が老人であるが故に,流石にISの使用は禁止されているが何故か(ギャグ補正で)一向に捕まる気配が無い。昼食を挟んだ後には,ISや殺傷性を伴う道具以外の使用が許可されたにも関わらずだ。しかし,成果はあった。段々と包囲網を狭めることで,イベント毎に役に立たなかったり,檻になること請け合いなアリーナへ誘導することに成功した。

 

「はぁ…はぁ…!さぁ!一夏くんを,元に戻しなさい!」

「うーん,それは困るな。私の野望が達成できなくなってしまう」

 

 肩を上下させながら,楯無は毅然とした態度でそう言った。若干,服装が乱れておりどことなく格好は付いていないが,それを指摘する者はココには居ない。皆が皆,目をギラギラと光らせ男へと迫っていく。

 

「ストップ。OK,分かった。まず,私が魔法(・・)をかけた彼?彼女?を呼ぼうじゃないか。話は,それからだ」

「まって,今…魔法って…」

「こういった場合,君たちに分かり易いようにするにはどうすれば良いのかね?そうだねぇ…あぶら~かたぶら~」

 

 なんとも気の抜けるようなその言葉と同時にその場に非科学的な存在が生み出された。それは,簡単に言ってしまえば魔方陣だった。幾何学模様とはまた,違ったそれは円を描き何重にも重なり始めた。

 突拍子のない行動,現象に鳩が豆鉄砲を食らったかのように惚けていた生徒達だが,急いで距離を取り様子をうかがうことにした。

 

「これが,私が長年の研究と共に編み出した究極にして至高の魔法!範囲指定,範囲内TS(男が女に,女が男に)!」

 

 男がそう叫んだと同時に,魔方陣が激しく光り出しアリーナ中を光で埋め尽くした。一部ISを身に纏っていた者も居たが,不思議なことにこの光はカットされず見事に目を潰された(ムスカ大佐した)

 ようやく光が収まり,各々の目が正常に戻った時,新たな問題に直面した。というより,発生した。そこには,スカートを履いた美男子や美男が居たのだ。それは,IS学園の教員であったり生徒だった者達だ。彼ら(?)はまだ良い方で,ISを身に纏っていた者達は当然,専用のISスーツを着ている。元々,男性だった織斑一夏は男性用としてオリジナルデザインで制作されているが,それ以外は当然女性用だ。結果,女性用のISスーツを着る男子というなんとも悲惨な絵面が生まれることとなった。

 一種のトラウマ,筋肉モリモリの男性魔法少女(?)よりはマシであるとしてもあまりにも攻撃力の高いその光景を,その場に居る生徒達は認識できていなかったのは不幸中の幸いなのかも知れない。ただ,それは誤差の範囲で結局冷静になったときに認識し,一部の貴腐人を真人間に戻す結果となった。痛み分けである(?)

 話を戻し,その光景に満足そうに頷く男は,誰も聞いていないのにも関わらず事の発端,自信の欲望を語り出した。その姿は,昔の火曜サスペンスの最後に自供する犯人のようだった。

 

「私は,若い頃から考えていた。自分がなるのは嫌だが,他人をTS(性転換)させたいとね…。ちょうど,イギリスは魔法の造形が深い土地だった。あらゆる古文書や魔法に関する書籍を読みあさり,取りあえずは形になったのが最初の魔法だった。しかし,これいには重大な欠陥があった。肉体は性転換しても,その精神性はそのままだったのだ。大変悲しい結果ではあったが,その後の目標は簡単だった…ら良かったんだがねぇ…。精神まで作用させる魔法を作るのに40年近く掛かってしまった。でもまぁ,生きている内に達成できたんだ。誤差の範囲だろう。さて,今回IS学園に来たのは親戚のセシリアが居たことを思い出したのと,世間でIS学園には美女・美少女が多く在籍してるって噂を耳にしたからさ。きっと,TSしても美男子になるだろうし,最悪でもそこまで不細工は出てこないだろうって思ったのさ」

「たったそれだけの理由で,私達のIS学園を混乱に陥れたとでも言うのか…!?」

 

 水色の髪をした男子(更識楯無)が忌々しそうに赤い目を細める。それを意に返さず,肩を竦める男。その態度に楯無が我慢の限界に達しようとしたその時。

 

「私の為に争わないで…!」

 

 一人の少女の声が聞こえた。そこには,ブリュンヒルデ似の男性用制服(・・・・・)に身を包んだ美少女がそこに居た。表情は,焦りと困惑がない交ぜになっており,なんとも表現しがたい表情だ。しかし,それでも醜くないのは,元の織斑一夏(魔性の男)故か,ブリュンヒルデ(織斑千冬)と同じ制作過程で生まれた故か。

 

「これで,本当に争いは止まるの?簪?」

「そうだね,私の予想が正しければ…だけど」

「うぅむ,同じ穴の狢(一夏lover's)だから分からなくもないが…。何か悲しいものを感じるな…」

 

 少女の背後から現れたのは,楯無と同じ水色の髪を持った何処からどう見てもパンツタイプのレディーススーツを着た少年と,剣道の際に利用される胴衣を着た少年だった。言わずもがな,更識簪と篠ノ之箒だ。彼らも,魔法の効果範囲内にいたが為に,被害を受けた被害者だった。

 

「私は,大丈夫だから!みんな心配しないで!」

「だが…!」

 

 宥める少女に尚も言い募ろうとする楯無。次の瞬間,少女はじれったくなったのかどういった心境だったのか,楯無しの頭を掴み自身の胸に押しつけた。かつての姉(現兄)と同等かそれ以上の大きさを誇る胸部装甲は,先程まで警戒心Maxのネコの様だった楯無しを一瞬で処理落ち(デレデレ)にさせることは容易かった。

 そして,突然始まったこの会話で空気になりかけていた男は,ゴホンッと一度咳払いをした後,こう言った。

 

「一つ賭けをしよう,そこに居る少女。元織斑一夏君改め,織斑一夏ちゃん。彼女が,女性であることを受け入れる(TS雌落ち)したら私の勝ち。ここに居る元女子生徒含め,男性として生活して貰う。彼女が,男性であることを取り戻した場合は,私の負け。この魔法も解除し,何も無かったことにしてあげよう。プラスで,一人につき一度だけ私の出来る範囲での願い事を叶えてあげても良い」

「…っ!良いわ,やってあげる!私は,貴方なんかに絶対に負けない!」

 

 もう駄目な気がするが,こうして地獄への片道切符は切られた。きっと,元凶を覗く全ての人が幸せになれない結果を生み出すことだろう。




オリ主:アラフィフくらいの叔父様。セシリアの親戚。実は転生者で,最初は一夏のハーレムを崩壊させようと目論んでいたが,生まれる時代は違う。ISは無いわ,魔法はあるわ。と,気が付いたら目的が変わってた人。存在がしに設定の人。間桐ゾウゲンに似ている。因みに,このオリ主(?)がハーレムを横から掻っ攫おうと考えたときに,思いついたのが魔法なので,この世界に神様によって魔法が生み出された。ファンタジーな事件は,だいたいコイツの所為。
《原作勢》
織斑一夏ちゃん:TSされて,既に精神まで女になりつつある元男。その後、無自覚逆ハーを生み出す。ぱっと見,周りがホストに見えるらしい。負け確の人。
篠ノ之箒:TSしたら,イケメンになった。激情家ではあるが,分別はある。TSしてからの方が,なんか性能が上がった人。
セシリア・オルコット:パンジャンドラム。親戚の叔父が奇想天外な事をしてキャパを越えてダイスロールしてる人。TSした結果,元気よく紅茶をキメるようになった。
鳳鈴音:TSしてもちんまい人。ショタ。元の性別の時より,周りが優しくしてくれる事に戸惑いを隠せていない。
シャルロット・デュノア:マイルドな獣殿みたいな容姿になった人。女の園から,男の園になったことに一番胃を痛めている。
ラウラ・ボーデヴィッヒ:ちんまい人その2。完全なショタ。残念な日本知識も相まって,完全に子ども扱い。専用気持ち以外にも,精神安定剤代わりに愛でられている。その為,身の危険を感じている。
更識楯無:激情家。シスコン改めブラコン。始めて味わった一夏ちゃんの胸の感触にキュンキュンしてる。
更識簪:最も現状を冷静に認識していながら,一番愉しんでいる人。愉悦部兼特撮ヒーローのコスプレをしてエンジョイしてる。
山田マヤ(漢字が分からなかった):巨大な胸を失う代わりに,身長を手にした人。コレまでとは,全く違う視点なのでドジも倍プッシュになった。身長の高さを除けばおっとり系であるのは依然と同じである。
織斑千冬:武人。精神まで作用する魔法であったため,男の体で,女性モノの下着や服装をしていたことに死にたくなってしまった人。その後、白装束と短刀を用意したが,生徒達総出で阻止された。その後は,安定した。

こんな感じですかね。続きは書きません(鋼の意思)一発ネタは一発ネタで終わらせた方がいいんや。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。