ちょっとリアルが忙しくて中々思うように執筆できていない今日この頃なのですが、こっちの方もたまに書いていきますよ。
ほかの小説の方もよろしくお願いします。
それでは前回のあらすじ
高校二年生に進級したごくごく普通の学生である陽真のクラスに小学生位の年齢の結菜が飛び級で転入してきた。
果たして陽真の学生生活はどう変化していくのか?
それではどうぞ!
side陽真
昼休み、午前の授業を無事に終え、休憩することが許された時間。
だが、俺が休まることは無さそうだ。
俺の席は一番後ろの席で、一番後ろって言ったら落ち着ける席だと俺は思っている。
だけど、俺の正面の席が小崎の席のせいで、周囲が騒がしくなってしまっている。
転入、転学したらよくあるイベント、質問タイムだ。その輪の中に俺は強制的に入れられてしまっている。
周囲には大勢の女子と数人の陽キャ男子が集まって小崎に質問をしている。そして当の本人である小崎は自分よりも一回りも大きい人達に囲まれてしまったため、おどおどしている。
まぁ、勉強が出来ても大きい人相手に恐怖を抱くのは同じようだ。俺も同じくらいの年齢で同じ状況だったら少なからず恐怖してしまうだろう。
だが、皆はそんなことお構い無しだ。
この状況、小崎の為ならば止めるのが正解なんだろう。だけど、俺は無償で他人のために動く様な聖人じゃない。そもそも、俺と小崎はなんの関係もないんだから助けてやる義理もない。
だけど、この状況下で心が落ち着くわけもないので、俺は一人ひっそりと教室を抜け出した。
そしてそんな俺が向かったのは中庭だ。
この学校はなかなか大きな中庭が存在している。そこは結構昼食スポットとして人気だ。俺もよく使わせてもらっている。
とは言っても、俺の使っているスペースは壁際の省スペースのみだ。中心には噴水があって、とてもいい場所なのだが、そんな場所を堂々と使うのは俺にとってはかなりハードルが高い。
「はぁ……」
地面に座り込み、膝の上に弁当を広げるとため息をついてしまった。
この午前中のみでかなり疲れてしまった。
誰も悪くは無いんだが、これが午後も続くのだと思うと憂鬱である。
「サボろうかな」
「誰だい、そんな悪いことを言っているのは」
「え、先輩」
「よ、春日部くん」
俺が呟いた瞬間に、タイミング悪く登場した女性。
この女性は俺が一年生の頃からの知り合いである
この人とは部活で知り合った。まぁ、今はもう退部しているんだけど、その後もこうして交流してくれる先輩だ。
「何かあったの?」
「まぁ、ちょっと色々あって混乱しているというか……実は俺のクラスに小学生くらいの女の子が飛び級で転入してきたんですよ」
「なるほどね、それでロリコンの君にとってその状況はどうなんだい?」
「最高ですね……って、ロリコンじゃないですよ! 最高どころか最悪ですよ!」
「ははは、ノリツッコミとはさすがだね!」
いつもこの人は俺の事をいじってくる。
ちなみに俺は断じてロリコンなどではない。
むしろ、近くに小崎がいることによって精神的負荷が物凄いことになっている。
「なるほどねぇ……小さい女の子だったら大丈夫かな」
「何か言いました?」
「ううん、なんでもないよ。それより、今日ゲーセン行かない?」
「あ、いいですね」
「私も練習してきたんだから」
「ほう、じゃあその実力を楽しみにしていますよ」
「まっかせて!」
俺たちはこうしてよく一緒にゲーセンに行く。
俺たちがよくやるのは格闘ゲームだ。柊先輩は格闘ゲームの練習をしてきたと言っているのだ。
ちなみに俺の唯一得意なゲームが格闘ゲームなのだ。それでも雪には勝てることは少ないんだけどな。
雪は苦手なゲームが無いんじゃないかって言うくらいにゲームが上手い。一つ言うとしたら運が悪いことくらいだろう。
あと一勝でランクが上がるというところで自分よりも圧倒的に格上の相手に当たるというのが雪だ。
それに、あいつが神引きした所を一度も見た事がない。良いレアのものを引き当てるのも数ヶ月に一回程度だ。
ただ、何で最低レア度の武器で上位ランカーと渡り合えてんのか本当に不思議である。
「よし、じゃあそんなお疲れな春日部くんに先輩からいいものを上げよう」
「いいもの?」
すると柊先輩は自分の弁当箱を広げて俺におかず一品を提供してきた。
「たこさんウィンナーですか。随分と可愛いものを作ってきたんですね」
「ふふん、私はこれでも料理ができるからね。感謝するんだぞ〜」
「はい、ありがたくいただきます」
俺は柊先輩から頂いたウィンナーを食べる。
うん、美味い。柊先輩からはこうして定期的におかずが提供されるのだが、そのどれもが美味い。
特に俺はウィンナーが好きなので、たまたまなんだろうけど柊先輩がくれるものはウィンナー系のおかずが多いことは素直に嬉しい。
「美味しいです」
「良かった。じゃあまた作ってきてあげるからね」
「そんなにくれなくても良いんですが」
「私があげると言ってるのだから遠慮する必要はないんだよ」
ピシッと額にデコピンされた。
柊先輩の力じゃそんなに痛くはなかった。
「ありがとうございます。これで午後も頑張れそうです」
「それは良かった。何かあったら先輩に言うんだよ。春日部くんの力になってあげるからね」
「はい、ありがとうございます。いつもお世話になってばかりですみません。いつか返させてください」
そんな俺の言葉を聞いて柊先輩は二ヘラと口を曲げるとこう言い放った。
「じゃあ、体で返してもらおうかな?」
「え?」
「冗談だよ冗談!」
「じょ、冗談ですか」
不覚にもドキッとしてしまった。
いつもからかわれているのに俺は学習しないな。
そして少しドキドキしながらも弁当を柊先輩と食べて昼休みは終了した。
はい!第2話終了
柊先輩はいつもを陽真をからかっているようですが、陽真と別れたあと、毎回顔を真っ赤にして悶えているそうですよ。
それでは!
さようなら