ムラムラしてたから『かんむすクラブ』といういかがわしいお店に電話してみたよ(白目)

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熊野を呼んだら鈴谷が来た

 

 やばい。

 

 やばいやばいやばい!すごい緊張してきた…!

 

 「…そろそろ来るよな」

 

 ピンク色の内装に若干怖じ気づきながら電話を掛けたのがつい三十分前のこと…。自分家の部屋よりずっと綺麗で、すっと大きい部屋に落ち着かない。

 

 「…休憩で一万近く取られるとはなぁ。まぁ…でもいいっか」

 

 財布から飛んでいった諭吉に思いを馳せながら、人二人が寝そべるには充分なくらいに大きいベッド、その端っこに腰を掛けてスマホで現時刻を確認する。

 

 ああ、心臓の高鳴りが抑えられそうにない。

 

 「…やっべえ、にやけが止まらん」

 

 生唾を飲み込む。スマホを持つ手は震えているが、ディスプレイからは目が離せない。

 

 自分でも頬が緩んでいるのがよく分かった。多分気持ち悪いくらいのゲス顔をしてるに違いない…。

 

 あ、そういえば風呂の水を止めてこなry…

 

 ピンポーン……

 

 「来たッ!」

 

 反射的に立ち上がるとその場で深呼吸をする。そして洗面所の鏡で軽く身だしなみをチェックしてから風呂の水もしっかりと止めていざ出陣。

 

 今夜のお供がドア一枚を挟んだその先に居る…。ここは最大限のキメ顔と最高のイケボでいくのがセオリーだ。

 

 「どうぞ」

 

 勢いよく開かれた扉の先、そこに居たのは………

 

 〈約一時間前〉

 

 『かんむすクラブ』を利用するのは初めてだったが、口コミとかランキングを見る限り界隈ではトップクラスのお店には違いなかった。

 

 「へぇ~、なかなか良い子揃ってるじゃん………って!?」

 

 思わず息を呑んだ。どの娘にしようかなとディスプレイをなぞっていた指が瞬時に止まった。

 

 嗚呼、これが俗言う、何千年に一度の逸材か…。

 

 『くまのちゃん(18)』

 

 期待に胸を躍らせながらお店の紹介文を読んでみる…。

 

 『清楚で可憐な現役女子〇生くまのちゃんが……………かんむすクラブにィ~~~~キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!しかもなんと生まれはあの名門家!?そんなガチのお嬢様がなぜこんなところに!?』

 

 ゴクリ…。お嬢様フェチにはたまらん…!

 

 『お淑やかな喋り方と恥じらいの笑顔はもう無敵艦隊!!慣れない手つきが良い!逆に良い!!やったわ!!(変態クソ娘)』

 

 ゴクリ…!

 

 『くまのちゃんからのコメント……慣れてないですが頑張りますわ!』

 

 ふぅ~~~(神の境地)

 

 行こう…!今日はくまのちゃんしかいない…!

 

 しかもランカーである彼女がまさかの今日は予約なし…。休憩が宿泊に変わるその前に…!

 

 これは神の啓示だ。行けってことだよなぁ!?

 

 「あ、もしもし……あのすいません、予約をしたいんですけどぉ(早口)」

 

 くまのちゃんの予約を取りつけ終わった時、達成感からか…既に入室していたホテルの部屋のベッドに力なく倒れ込んだ。

 

 「やべぇよやべぇよ」

 

 それからしばらくはベッドの上をゴロゴロして、くまのちゃんの到来をワクワクドキドキしながら待ち続けた。途方もなく長く感じた待ち時間だった。

 

 そして室内に鳴り響くチャイム。こんな心地の良い音色は初めてだ。

 

 フフッ、もしかしたら延長してしまうかもしれんなぁ…!場合によってはオプションも…(ニチャア)。

 

 〈そして現在〉

 

 「どうぞ」

 

 まあ、そんなことより今はくまのちゃんとのご尊顔をとくと拝見させて………

 

 

 「ちぃーす、こんばんわー」

 

 

 は?

 

 

 「ヨロシク~」

 

 

 …そこに居たのはくまのちゃんではなかった。

 

 

 居たのは清楚で可憐なお嬢様ではなく、ギャルだ。繁華街をド派手な格好してぶらついているようなギャルだ!

 

 

 くまのちゃん、急にイメチェンしたの(白目)?

 

  

 「とりあえず寒いんで~。中いーれーて!」

 

 

 固まる俺を他所に、そう言うや否や、部屋にズカズカと侵攻してくるギャル…。

 

 

 顔は普通に上玉だ。スタイルもなかなかに良い…安産期待できそう(セクハラ)。

 

 

 でもギャルじゃん…。ギャルじゃん!?

 

 

 「このホテル、めっちゃキレイ!お兄さん、最高じゃん!」

 

 

 勝手に話を進めるギャル。おい!どうなってんだYO!

 

 

 「あ、先に店に電話するね~。えっーと…」

 

 

 「ちょっ、ちょっと…!」

 

 

 「…ん?」

 

 

 「アナタクマノチャンジャナイヨネ(めっちゃ早口)」

 

 

 「は?」

 

 

 「くまのちゃんと遊びたかったの!(コミュ障)」

 

 

 「………」

 

 

 「顔、違うじゃん!お嬢様じゃないじゃん!」

 

 

 「………」

 

 

 「チェンジ、チェンジで…!というかこれ詐欺やろ、訴えナス!」

 

 

 「チッ、うるさ…」

 

 

 「は?なんだそれはそれがおきゃくさまにたいする…」

 

 

 「うっせぇわ!!!」

 

 

 「ファッ!?」ウーン

 

 

 普段女性との関わりなんて全くありませんからね。イケイケギャル娘に睨まれたらもう何も出来ないんですわ…。 

 

 

 それとですね…女性を傷つけるようなことを言ってはいけませんよ。まぁ、そういうところが素人〇貞な理由なんですけどね、初見さん。

 

 

 それからキャンセル料を払うことは出来ず、持ち時間はギャルに人生について説教されて終わったとさ。

 

 

 めでたしめでたし

 




普通に鈴谷来たら金払うわ

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