真依廻戦   作:ヴィヴィオ

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戦闘はかるく流します。だって真依が普通に戦えないですし。


第7話

 

 森の中を必死に走る。後ろから真依の悲鳴が聞こえてきても必死に歯を噛みしめながら逃げる。それでも道が進まない。寄って来る呪霊を八角棒で薙ぎ払いながら考える。どうすればいい? どうすれば助けを呼べる? 

 

「くそがっ!!」

 

 おそらく、ここには帳に偽装された生得領域か領域の中なのだろう。だからこそ、逃げられない。同じところをグルグル回らされている。

 

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!」

「……」

 

 親指を噛みながら条件を考えて、考えて一つの事を思いついた。捨てよう。八角棒を捨て、眼鏡を捨てる。これで私は呪霊も見えないし、倒すこともできない。だが、それがどうした。

 

「これで駄目なら死ぬしかないな……」

 

 走ると、今度は少し先に進めた気はした。おそらく、これが正解だ。相手は呪力で識別して迷わせているんだろう。だったら、呪力を全て捨てればいい。なら、服を脱いで一気に走る。私の服は真依が作ってくれたものであり、服にも呪力がある。

 おそらく、呪霊に縋り付かれていて体が重くなってくるが、気にせず走り抜ける。

 

「負けてたまるかっ!」

 

 予想通り、帳から領域から出ることができた。身体中に傷を付けながら転がり出たら、外に居た雑用係や待機していた呪術師達が一斉に見詰めてくる。その中にお父さんも居た。

 

「お父さん! 助けて! 真依がっ、真依が死ぬ!」

「やはり早すぎたか」

「まあまあ、内容を聞いてあげましょうよ。こんな格好で出てきたんですから」

 

 白髪の青年がお父さんの隣にやってきて、私に上着をかけてくれる。

 

「何が出た?」

「鬼、鬼が出た!」

「何?」

「鬼だと……?」

「確かにここには酒呑童子の遺物と言われた角の呪物が収められていたはずだが……」

「復活するはずがない! 我々はしっかりと祓っていた! 嘘をつくな!」

「どちらにせよ、鬼が出たのが本当なら不味いんじゃないのかな?」

「そうだな。私が調べてくる。もしも何もなければすぐに知らせる。お前達は情報を伝えて準備しておけ」

「俺も出ようか?」

「ここは禪院家の領域だ。ご遠慮願おう」

「じゃあ、高みの見物とさせてもらおうか」

 

 お父さん達が帳の中へと入っていく。私はそれを見送るしかない。それになんだか目の前が真っ暗になって……

 

「彼女は病院に連れていきます」

「そうだね。その方がいいだろう」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 目の前に存在する鬼の男。私は岩の上に胡坐で座っている鬼さんの好みを聞くと、強いお酒がいいと言われたので、最初から強い酒を作る。

 

「穀物とジャガイモを主原料として、70回以上の蒸留を繰り返す」

 

 96度という高アルコール度数に仕上げる。用意するのは世界最高純度のスピリッツ。名前はスピリタス。

 

「構築」

 

 杯にたっぷりのスピリタスを生み出す。構築すると同時に指が折れた。それでも痛みを我慢して差し出す。

 

「ふむ。酒精は強いな……味は……」

 

 鬼さんが一口飲む。私はそれを唾を飲み込みながら必死に願うように見詰める。

 

「駄目だな」

「え?」

 

 次の瞬間、腕が振るわれたと思ったら、強烈な痛みが襲い掛かってきて、体が体勢を保てずに落下する。

 

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」

 

 片足が無くなっていた。歯をガチガチ鳴らしながら、鬼の方を見ると私の右足を持って口に入れ、バリバリと食べながら酒を飲んでいる。

 

「がぁぁっ!?」

 

 のたうち回りながら、必死に考える。止血、止血をしないと死ぬっ! 構築術式で傷口を纏めて塞ぐ。

 

「はーっ、はーっ」

 

 血液も構築術式で作り上げる。ショック死しそうな中、必死に対処する。それを鬼はニタニタと笑いながら見詰める。コイツは私を逃がすつもりなんてないのかもしれない。

 

「次の酒だ」

 

 それでもやるしかない。どうする? どうすればいい? まだ死ねない。せめて真希お姉ちゃんが逃げ切るまでは時間を稼がないと……

 

「そ、その前にそのお酒を飲ませて。どんな好みかわからない……」

「いいぞ」

 

 瓢箪のお酒を頭からかけられて体が焼ける。すぐに身体中にフェンタニルを使って痛みを消し、反転術式で再生させる。耐えながら術式反転で構成物質ごとに撤去して物質を理解する。理解できない物もあるけれど、この酒が何かわかった。おそらく神便鬼毒。この鬼は自らを殺す原因となった神便鬼毒を飲み続けて耐性を得るつもりなのかもしれない。この酒はその名の通り、鬼が飲むならば、自由自在に空を飛ぶ力をたちまち失い、斬っても、突いてもするがままになる。逆に普通の人間が飲むと、かえって力が付くというというもだが、当然そんなうまい話しがあるわけがない。酒が入った場所から身体中に呪力浸食してきて暴れまわってくる。

 

「さあ、作ってみせろ」

「あっ、あぁっ!?」

 

 呪力が枯渇しかけな中でかろうてじて生み出す。コップ一杯程度のお酒ができた。イメージは私の中に入ってきた物を全て吐き出す感じでやったので、楽にはなった。

 

「駄目だな」

「ひぎっ!?」

 

 もう片方の残った足も切り飛ばされた。急いで止血するも、目の前が真っ暗になっていく。

 

「もう終わりか」

「あがぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 髪の毛を掴まれて持ち上げられ、腕が引きちぎられ食べられる。そして、そのまま首に口がつけられる。その瞬間、鬼は私を投げ捨てた。その衝撃で意識が一時的に覚醒していく。

 薄れゆく意識でふと気づくと鬼の角が落ちてきて地面に突き刺さった。見たら、お父さんが鬼に太刀で斬ろうとしている姿が見えた。

 お父さんが強いと思った鬼は拡散していた力を全て集め、本来の力を発揮しだした。私は鬼の角を残っている手で掴み、懐に入れていたデリンジャーの弾丸を打ち込む。衝撃で激痛が襲ってくるけど関係ない。

 鬼とお父さんが戦っている中で成長していく黒苺を這いながら口に入れて食べ、呪力を回復する。

 

「……ああ、恨めしい、妬ましい……本当に、よくも私の手足を……殺してやる……」

 

 掠れ行く視界の中、鬼がお父さんを剛腕で弾き飛ばす直前にデリンジャーの弾丸をありったけの呪力を込めて放つ。

 

「あ?」

 

 鬼は反応して掌で受け止めた。だけどそれが間違いだ。

 

「良かった、当たって♡」

 

 呪力を吸い取り、急激に成長していく黒苺の蔦は一瞬だけ鬼を拘束する。瞬時に拘束を抜けられるけれど、そこを見逃すお父さんじゃない。その一瞬だけで太刀が鬼の首に太刀が煌めくのを見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……知らない天井だ……」

「真依っ!?」

 

 気が付いたら、白い天井があるところで口には酸素マスクや点滴などがされており、ベッドの横には涙目のお姉ちゃんが居た。

 

「……お姉ちゃん……」

 

 手を差し出そうとして、無いことに気づいた。視線を下にやると本来あるべきところに膨らみが存在していない。

 

「真依、真依……ごめん、守れなかった……私だけ……」

「そんなこと……ないよ……? お姉ちゃんが呼んでくれたお陰で助かった……」

「真依ィィィィィィィッ!!」

 

 お姉ちゃんをあやしながら、これからどうするか考える。片腕と両足が欠損か。まあ、構築術式で作ってしまえばいい。なんの問題もないな。呪力と術式に関する理解も深まった。すごく楽しみ。メカ丸みたいなの取り付けるのもいいかも? いや、流石にそこまでしたらお姉ちゃんが闇落ちしそうだしなしかな。

 じゃあ、どうしよう? 反転術式で治療しながらゆっくりと考えようか。

 

 

 

 

 

 

 三ヶ月後、退院した私は介護が必要となり、更に禪院家での立場が悪くなった。ほとんど居ない者として扱われ、お姉ちゃん以外と会うこともなくなった。毎日、毎日、二ヶ月が経ってもお姉ちゃんが謝ってきて、何かと世話を焼かれて……正直、すごく鬱陶しい。いや、笑顔で世話をしてとは言わないけれど、鬱屈したお姉ちゃんは嫌い。もう少しで半年近くになるのだ。 

 

「というわけで笑えー」

「無理だ……」

「ん~じゃあ、そろそろいいかな」

「なにがだ?」

「お散歩行こう。連れてって、お姉ちゃん♪」

「何処にだ? 真依が行きたいところなら何処だって連れていってやるぞ」

「あそこ♪」

「え?」

 

 お姉ちゃんに車椅子を押してもらいながら電車やバスを使い、移動した。途中からはおんぶしてもらって帳の中に入る。そこに入るとお姉ちゃんは泣き出して、吐きそうになりながらも運んでくれた。

 

「ほ、本当にここか?」

「うん。降ろして」

 

 私達が来た場所は鬼と戦った場所だ。あれから禪院家による再探索が行われ、徹底的に呪霊は払われたらしい。呪物も別の場所に運ばれたらしい。

 

「ここにはもう何もないぞ」

「ん~やっぱり回収はされていないか」

 

 地面に寝転がりながら、術式反転を使って地中深くまで穴を開く。

 

「え? 真依?」

「今から体を戻すから待っててね。構築術式」

 

 自分の足から蔦を構築して地中深くにある物と接続する。そこから大量の呪力が流れ込んでくる。私が仕込んでおいたあの場に満ちていた呪力を吸い取る植物。それを回収する。周りの地面が掘り起こされ、周りが黒苺だらけになる。それを術式反転して繋がっている場所から呪力に変換し、即座に構築術式で両手と両足を構築する。どうせなら術式反転の時に理解した鬼の角の構造も利用して骨を作り、筋肉繊維一本一本を強靭になるようにイメージしながら行う。

 

「ま、真依……」

 

 蔦が足や腕の形になり、人間の腕や足へと再構築された。体を確認してみると、動かし辛いので、撤去して再構築を繰り返して元通りの姿をした腕や足に作りなおした。鬼が集めた数十年分の潤沢な呪力は慰謝料としてしっかりと利用させてもらう。片腕だけならバランスも悪いので両腕も念の為に作りなおしておく。

 

「よっと。はい、お姉ちゃん。私は五体満足だよ。ほら、笑って」

「この馬鹿野郎!」

「いたっ!? 何するの!」

 

 お姉ちゃんに思いっきり殴られた。解せぬ。

 

「治せるんならさっさと治せ!」

「え~やだ。だって治したら他の奴等が鬱陶しいもん」

「は?」

「私、このまま秘密基地で禪院家にバレないように色々とやるから」

「おい、マテ」

「お姉ちゃんしか会いに来ないから、別に部屋に居なくても大丈夫だよね? あ、一応心配だから人形だけ用意しておこうか?」

「つまり、なんだ……私に今まで教えずに放置してたのは他の連中を騙すためか?」

「うん♪ その方が騙されてくれるでしょ?」

 

 流石に両手両足を再構築できるとなれば、禪院家は黙っていないはずだ。行き着く先は監禁されてひたすら治療に従事させられるかもしれない。それなら、もう力をつけるまで好きに動ける環境を作った方がいいだろう。それに鬼の呪力を私の呪力に変換しているとはいえ、鬼の肉体構造を一部再現しているので秘匿死刑にされる可能性もあるしね。それにこっそり活動して探したい人も居る。いや、利用したい呪詛師かな。その人にお願いして協力してくれるならよし。それが無理なら体を分解して構築して術式を奪ってやるつもりだ。

 

「もっぺん殴らせろ」

「きゃ~!」

「待てぇっ!」

 

 お姉ちゃんから走って逃げる。思ったよりも速度が出て無茶苦茶転んでしまった。お姉ちゃんはすぐに私の上に馬乗りになって口に指を入れて頬っぺたをぐにぐにしてくる。

 

「いひゃいよ」

「滅茶苦茶心配したんだからな!」

「ごめんなしゃい」

「で、妨害されない間に力を付けてどうするんだ?」

「禪院家を乗っ取る!」

「は?」

「お姉ちゃんを当主にするの」

「……いいな、それ。あいつらの鼻を明かせるし。でも、私が当主か? 真依じゃなくて?」

「え、私は興味ないよ。正直、お姉ちゃんさえいれば別に五条家に移籍してもいいし」

「あ~つまり、基本的には意趣返しなわけだ」

「お姉ちゃんが最初に言ったことだよ?」

「そうか。五条家は大丈夫なのか?」

「五条家はわからないけれど、五条悟は胡散臭いけど信じられる」

「金はどうするんだ?」

「呪具を作って売ろうかな。禪院家にバレなければいいだけだし、コッソリと売るよ」

 

 悟先生に売り込みをかけよう。まあ、今は先生じゃないかもしれないけど。いや、先生か? どっちだろ? 結構、もうあやふやだしねー。

 

「わかった。でも無理はするなよ」

「うん」

「それと変装はどうするんだ?」

「髪の毛を伸ばしてみる。山に入る時はお姉ちゃんのふりをすればいいしね」

「わかった。じゃあ、まずは家に戻るか」

「だね。そこで人形を用意しておくよ」

 

 お姉ちゃんと手を繋ぎながら山を下りるために歩いていく。私は髪の毛を伸ばして服装も可愛らしいものに変えておく。東方の輝夜姫みたいな服装にしておこう。

 しかし、私の術式は原作の真依とは少し違っているのかもしれない。私の魂と真依の魂が合わさったことで変な変化が起こっているのかもしれない。まあ、気にしないでいいや。

 とりあえず、当面の目標は強くなることと、五条悟と仲良くなって彼の細胞を手に入れること! 悟先生の目が欲しいです! そうしたら一々術式反転で撤去して理解する必要もないしね! 

 

「うんうん、いい感じにクレイジーだね」

「「っ!?」」

 

 振り返ると、大岩の上に黒い服を着たサングラスの白髪が居た。前と同じシチュエーションに思わず二人して飛び退り、戦闘態勢を取る。

 

「禪院家を乗っ取るか。それに僕を利用しようなんていいね」

「なんでいる」

「こないだの奴か」

 

 え、こないだも居たの? ナニソレ聞いてない! 

 

「恵の事で話をつけにきていた時にこないだの騒ぎがあって君達の事が気になってたんだよね。それで見に来たら山に入っていくし、面白そうだから見学してたの」

「油断した。どうする、真依。やるか?」

「勝てないよ」

「そもそも戦う理由がないって。僕、君達の味方してあげる。と、言っても使える呪具を買ってあげるくらいだ」

 

 いつの間にか背後に居て私の肩に両手を置いてくる。思わず裏拳を叩き込む。五条悟はすぐさまバックステップで回避した。

 

「セクハラ」

「え? いやいや、いくらなんでも……」

「セクハラだよね?」

「セクハラだな」

「君達ね……まあ、いいや。スイーツ奢ってあげるから、それで許して」

「「許す」」

「よ~し。じゃあ、契約だ。僕は君達から適正価格で呪具を買う。君達は僕に適正価格で呪具を売る。また治療に関しても依頼する。互いに裏切らない。これでどうかな?」

「私の正体の秘匿と後ろ盾になってくれるなら、それで構わない」

「契約成立だ。縛りをするよ」

「その前に携帯も買って欲しい。私達、持ってないから連絡もつけられない」

「そうだね。いいよ、僕が買ってあげよう」

「わ~い、ありがとうパパ」

「ちょっ!?」

「パパ?」

「パパ活って奴だね!」

「……はっはっはっ、面白いね。それでいこうか!」

「え”」

 

 からかうつもりで言ったのに肯定されると非常に困る。まあ、いいか。しかし、他にも色々と追加してみようかな。

 

「なあ、アンタは強いのか?」

「最強かな?」

「じゃあ、私を鍛えてくれ」

「君は天与呪縛があるから難しいね」

「そっちは大丈夫。あてがある。だから、五条家の力で探して欲しい呪詛師がいる」

「呪詛師か」

「うん。できたら捕まえて。最悪、死体さえ綺麗ならいい。代価は支払う。何がいい?」

「それじゃあ……なんか僕の役に立てる物を作ってみてよ」

「何が欲しい?」

「とりあえず、ナイフかな」

「わかった。しばらく待っていて。準備が出来たら連絡を入れる」

「了解」

 

 五条悟と契約を交わして互いに裏切らないということで縛っておく。もっとも、普通に商売する関係だからそんなに厳しくもない。

 その後は携帯ショップで私とお姉ちゃんの携帯を買ってもらい、スイーツ食べ放題に連れていってもらって、たらふく食べさせてもらった。

 

 禪院家に戻る前に準備だけして、人形を車椅子に乗せて連れて帰ってもらった。私は山へ一人で登る。普通に強化した肉体に呪力を流すと馬鹿みたいな身体能力になった。ただ、コントロールが難しいし、全身の体を改造したわけではないので一部に負担がかかってすぐに怪我をする。完全な宝の持ち腐れだ。

 

「到着」

 

 自宅になる秘密基地についたので、服を脱いで乾かしてから灯りをともして色々と一週間かけて準備する。

 一週間で準備するのは大きな釜と杖。炉や金床、槌。これらは全て呪具として作り上げた。

 釜には水を入れて呪具の素材になりそうな奴を適当に投入。杖でかき回しながら術式反転を使用。邪魔な部分を撤去して、呪力とドロドロした奴にして停止。構築術式で新しい形へと鬼の呪力をろ過して取り込んで上がった呪力をふんだんに混ぜながら強化した黒苺の苗を本物の美味しい苺の味をイメージしながら作る。

 それを畑の部分に植えておく。

 次は同じ方法で金属を作る。それを炉で熱して金床に乗せて槌で叩いて精錬していく。非力だった時はできなかったけれど、今は大丈夫。

 ナイフが出来たら釜に入れて金属の塊に術式反転と構築術式で作りなおしてまた鍛える。繰り返すことで高純度の呪力を圧縮した金属を作り出していく。やっている事は錬金術師のアトリエシリーズにある品質向上関係だ。

 

「中和剤が足りな~い! 呪いが足りな~い! よし、神便鬼毒を水の代わりにしよ~!」

 

 中和剤……潤滑液として投入し、打ち終えた鉄を冷やす水にも混ぜる。黒苺をもきゅもきゅしながらひたすら打ち込む。気が済むまで練り上げたインゴットを改めてナイフに加工……なんてせずに槌と金床、釜、炉を作りなおして宿る呪力を強化。それが終わればまた繰り返して……更に一ヶ月かけて一本のナイフを作りあげた。刀身に文字を掘って私の血液を垂らして完成。製作者の名としてネームレスを入れておく。

 ちょっと、かなり、滅茶苦茶呪力を感じるけど気のせいだ。そこらの呪霊に触れさせたら面白いことになるかも。絶対鬼を殺すナイフを五条悟パパに送ってあげよう。特級にはなっていないけれど、それなりの呪具にはなっているかな。

 

 

 

 




五条先生、上のことこの辺りで嫌いになってると思いますので、乗ってくれました。あくまでも利害関係。


ナイフはFateのジャックちゃんが持ってる感じの奴です。鬼系統に特攻を持ちます。餓鬼の呪霊とかに。素材の声を聞き取りました。
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