起きたら知らない天井だった。何回目かわからない。手足を動かしてみると、今度は拘束されていないのできっと大丈夫だろう。
「お、起きた?」
私の視界に入ってきたのは見覚えがある顔だ。どうやらここは悟パパが用意した場所みたいで、安全な場所なのだと思う。
「あれからどうなった?」
「真依ちゃんは三日ほど眠っていたよ」
「三日……」
「大変だったんだよ。体中から出血してさ。友達に出張してもらって反転術式で治療してなかったら死んでたかも」
「それはありがとう、ございます」
よくよく、体を確認してみると服装が変わっていた。いや、まあ切られていたし仕方がない。誰に着替えさせられたかが問題……いや、別に問題ないか。流石に犯されたりしていないだろうし。
それにワンピ―シャツのパジャマの間から見えた体は包帯がグルグル巻きにされていて、血が滲んだ跡もあるのでおそらく悟パパの言っていた事は事実だろう。流石に術式を抽出した実を食べたのは駄目だったか。
「
もしかしたら、術式の抽出に成功して自由に扱えるようになったのなら、何と言う名称がいいだろうか?
あ~いい物があった。異能の力が手に入って糞不味い実ならやっぱりワンピースのアレかな?
「……悪魔の実……?」
「は? もしかしてワンピースの?」
「それ」
「マジで?」
「もちろん偽物。多分成功すらしていない」
「だよね~!」
「あはははは」
術式を抽出して自分が扱えたら最高なんだけど、やっぱりまだまだ情報も技術も足りない。やはり、手に入れるしかない。狙うべきは夏油傑の肉体。加茂憲倫に取られる前に確保する。
そうなると狙うタイミングは夏油傑が百鬼夜行を率いて襲撃してくる時だろう。それまでに力を手にいれないといけない。使える時間は残り九年ぐらい。この残り時間を有効に使おう。ひとまずの時間制限として設定する。
「はい、あ~ん」
「あ~ん」
悟パパがウサギにされたリンゴを差し出してきたので、それを食べる。久しぶりに美味しい物を食べたので幸せな気分になる。何時もは舌を麻痺させて黒苺を食べてから、塩で味付けした魚や大量に作ったスープしか食べていない。調味料を買うお金もないし、自分で構築したら呪力のせいかくそまずくなる。それで食べるぐらいなら普通に何もつけないで食べた方が美味しいし。
「そういえば良く場所がわかったね」
「まあね。俺は最強だからね」
「ねぇ、パパ……もしかして、私を囮に使った?」
「どうしてそう思うのかな?」
小首を傾げて聞いてみると、楽しそうに笑いながら聞き返してきた。
「……さっきの予想以上という言葉とタクシーの来たタイミング。それにアイツが言っていた五条の娘という言葉。おそらく、故意に私の情報を流して釣った。タクシーが数台来ていたから、色々な会社に依頼したのかな。それに急にパパが自分で手配すると言ったし」
「正解♪ ご褒美にリンゴを追加だ」
シャリシャリと食べながら、悟パパを睨みつける。頬が緩みそうになるのを必死に止めながらだけど。
「他には?」
「助けに来たのは私が倒れてからだった。パパならすぐに駆け付けて倒せたはず。なのにそれをしなかった。あえて泳がしてアジトまで連れていかせたんだよね?」
「もしかして怒ってる?」
「怒ってない。どうせ私が呪術師としてやっていけるかどうかを見ただけだよね?」
「うん。イカれているのはわかっていた。でも、人を殺せるかどうかはわからなかったからね。まあ、君はあまり気にしなかったみたいだけど……」
そういえば人を殺していた。そう思うと気持ち悪くなってくる。あの時は気持ち悪さと怒りに支配されていたけど……人を自分で殺しちゃった。いずれはそういう覚悟もしていたけれど、こんなに早いなんて思ってもみなかった?
いやいや、そんな事はない。近い内に殺す気満々だった。だって、その為に悟パパに呪詛師を探してもらうようにお願いしたんだからね。
でも、やっぱり自分で殺すのはちょっと堪えたみたい。いや、人を殺しておいてちょっと堪えた程度ってなんかおかしい。私、もしかして人を人と思わないようになってる? 呪霊の呪力を体に取り込んでいるし……影響を受けてるかも。
「いやぁ、まさかキスを強請ってから相手を油断させ、高速で術式転換して相手の動きを封じてからボコボコに殴って黒閃の練習台にするなんて予想以上だったよ」
「……見てたの?」
「もちろんだよ。危なかったら助けるつもりだったからね」
「……そう……」
「アレ? もしかして怒った?」
「ううん、怒ってないよ。ただ、パパが幼気な少女が強姦されるのを見て喜ぶ鬼畜ロリコンの変態野郎だったなんて思わなかっただけ」
「え?」
「これはもう呪術界や一般社会に拡散して注意喚起しないと……」
体を抱きしめながら、近くにあった携帯を掴んでメールを書こうとすると、悟パパが慌てて携帯を取り上げてきた。
「やっぱり怒ってるよね!」
「だから怒ってない。ただ、私が味わった気持ち悪さを体験するために悟パパは筋肉モリモリのゴリラマッチョマンに迫られて掘られたらいいと思う」
「ちょっ!?」
「それとそのせいで私はトラウマを負った。もう男に触れられるのを想像しただけで気持ち悪くなってきた……」
「ごめん。許して?」
「私、力を増やすために縛りをした」
「ど、どんなのかな?」
「自らの血を持つ子供を生まないのと、男性を恋愛、性的な意味で愛さない。これらを破った場合、自害するというの。変態共に体を好き勝手されるぐらいなら死んだ方がましだし」
悟パパに嘘を言わないように縛りをしたタイミングだけを誤魔化して告げる。これで罪悪感でも感じてくれたら儲け物だ。
「私、もう子供を産めない体になっちゃった。責任取ってね?」
「そんな縛りを小学生がする?」
「した」
「随分な耳年増かな……いや、神憑きや鬼子ならおかしくはないか」
「聞いた事はあるけど、それは何?」
「君みたいに知らないはずの知識を持っていたり、生まれ変わったりした存在だよ。薄っすらと前世の記憶を持っていたりする。たまにそういう子供が生まれてくるんだ。ほとんど殺されるか、育児放棄されて死ぬんだけどね」
「……」
私みたいな転生者が居るってこと? でも、そうか。呪術師が……いや、人が死なない手段を研究するなんて当たり前だ。その一つが転生による生まれ変わりであるならば何もおかしくはない。私が殺されなかったのはお姉ちゃんがいたからかもしれない。おそらく、お姉ちゃんを人質としたらコントロールが出来ると思われていたんだろう。まあ、それが正解だよ、ちくしょう。
「で、責任だったかな。そんな噂を流されたら俺も困るし、何が願いかな?」
「六眼が欲しい。パパの眼球、ちょうだい」
「イカれてる要求だね。当然、却下だよ♪」
「じゃあ、六眼を持ってる人が死んだら、その瞳をちょうだい」
「……それなら、まだ用意できるかな。何時かはわからないけれど」
何時くれるかは悟パパの自由だから、渡したくなければ渡さなくていいという約束だ。
「それでいい。貰えれば儲け物ってぐらいだから」
「ちなみに聞くけど、手に入れたらどうするの?」
「? 私の目と入れ替える」
「うん。やっぱり君は呪術師向きだよ。他にあるかな?」
「ちょっと調伏したいのが居るから、戦う時に手伝って欲しい」
「調伏? 君は式神の術式は持ってないはずだよね?」
「うん。ちょっと方法を考えたから、手伝って」
「まあ、いいけどね」
「言質取ったからね。縛りの契約だよ」
「何を相手させるつもりなんだ?」
「大丈夫。パパなら問題ないよ。むしろ保険だから」
そう、悟パパなら一切問題はない。
「じゃあ、調伏する時の手伝いと六眼の提供。これで十分かな?」
「後、例の呪詛師の捕縛と今回、呪詛師が作っていた人形が欲しいかな?」
「呪詛師は現在調査中だよ。もう少し待ってね。人形は正直、悩んでたけど、どうするつもりかな?」
「彼女達をできたら人に戻してあげたい」
「なるほど。本音は?」
「研究したい。その過程で戻せるなら、報酬として戻してあげる」
「そういうことなら手配しよう。どちらにしても専門家に見せる予定だったからね」
「わかった。それならこちらからの要求はもうない」
「じゃあ、今度はこっちからの要求だ」
「ん。なに?」
「まあ、待ってて。人を呼んでくるから」
「わかった」
悟パパが出ていった。少し待っていると、筋肉隆々のお爺ちゃんを連れてきた。白髪で髭もある。京都高のお爺ちゃんではない。
「この人は五条家が契約している呪具を作っている一級呪術師だ。今回、特別に来てもらったからね」
「坊たっての願いで来た。このなまくらを作ったのはお前か?」
「はい……私です」
「そうか」
お爺ちゃんはいきなり私を殴ろうとしてきた。でも、その前に悟パパが拳を受け止めてくれた。
「まったまった。相手は女の子で子供だからね?」
「……そうだったな。すまん。余りにも素材が可哀想でな」
「い、いえ……」
「まず言っておく。このナイフはてんで駄目だ。三級から二級に微かに届くと言ったところだろう」
「えっと、三級から二級で駄目なんですか?」
思わず敬語になって聞いてしまう。だって怖いし、仕方がない。
「駄目だ。作りが甘い。鍛錬が足りない。中身がスカスカだ。まるで素人が適当に打ったかのような塵だ」
「うっ……」
「だが、素材は良い。三級から二級なのは素材の呪力が高いからだ。ただそれだけだ」
「値段はいくらかな、お爺ちゃん」
「二百、三百万と言ったところだろうな。全くもって勿体無い。俺なら一級の上位にできるぞ」
「あ、なら素材だといくらになりますか?」
「三千万はくだらん」
素材の方が高いんだ。これ、もう戻して売った方がいいかもしれない。
「だってさ。そこでだ。これ、素材に戻せる?」
「貸してください」
「ほら」
投げ渡された抜き身のナイフを受け取り、術式反転して呪力と一部分の鉄以外を撤去し、構築術式で呪力を追加してやってきた工程を細部まで思い浮かべてインゴットを構築する。
「どうぞ」
「おお……」
「どうかな? 彼女の術式は構築。お爺ちゃんが望む素材を一度用意したら、それを撤去して理解し、強化して呪力が続く限りはいくらでも構築できる」
「良い、良いぞ坊! これならば一級どころか特級を作れるやもしれん!」
「うんうん、それは重畳だ。じゃあ、お願いしていた事、いいかな?」
「構わん。だが、この童次第よ」
意味が分からないので、悟パパを見る。いや、素材が欲しいのはわかる。私だって製作者として欲しいし。
「真依ちゃん。俺から提案がある」
「何?」
「このお爺ちゃんに弟子入りしてみない?」
「え?」
「真依ちゃんは素材を提供し、お爺ちゃんから技術を学んで強力な呪具を作れるようになるってこと」
「儂の技術ならば一級は確実にできる」
「この人、人生を鍛冶に捧げてきて後継者も居ないんだ。家としてはそれは困るんだ。だから、真依ちゃんが技術を継承して変わらずに呪具を提供してくれると嬉しい。ね、Win-Winでしょ?」
「その提案は私にも利益が多分にある。よろしくお願いします、師匠」
「儂の持つ全ての技術を叩き込んでやる。厳しいが覚悟しておけ」
「頑張る……ううん、必ず成し遂げてみせる」
私の目標は禪院家を乗っ取る事。その為にお姉ちゃんをスーパーでハイパーなルナティックモードにすること。全身を特級呪具で装備したお姉ちゃんは間違いなく特級術師になるだろう。そこに文句は言わせないZe。
その日から、私は五条家の所有する山で師匠と鍛冶をする。ただひたすらに呪力の籠ったインゴットを作り、それを師匠に鍛えてもらっては作り直し、最高の玉鋼を作りだす。
一週間の内、三日は金属の生成で血を吐いて倒れ、三日で呪力で運動能力を強化して鍛冶を習い、残りの一日は悟パパと呪霊狩りのデートだ。一級や二級の呪霊を悟パパの監視下で戦わせてもらい、危なくなったところで悟パパに捕まえてもらって、弾丸を撃ち込んで黒苺に変えて持ち帰る。
その黒苺を使って三日で出来る限り金属を作るというのを一年ほど繰り返した。おかげで鋼の真髄が理解できた。ガチで小学生はチートな学習能力がある。師匠の呪具も撤去して分解し、その構造や理念、鍛錬方法や籠っている呪力を細部まで理解することができたので技術の習得は比較的速くできた。
速くはできたが、簡単ではない。全てを理解するということは自らの血肉として取り込むのが一番いいので、自分の体に構築しなおすことでより理解が増す。もちろん、拒絶反応でひどい目にあうけど、そこは反転術式で治療して乗り切った。気持ち悪くて何度も吐いたけど止めない。体が壊れてもそこを撤去して分解して新しく再構築すれば健康で健全な体が戻ってくる。
呪力は呪霊から補給するのでほぼ休まず動き続けることができる。師匠も私のそれを見て喜んで自らの体を分解して再構築することを望んできたので、足とかからちょっとずつやってみた。
次第に阿吽の呼吸になり、一年で私は師匠の技術を余すところなく継承した。その後は二人で師匠が持つ特級武具や呪物を解析して理解し、再現して五条家の宝物庫に突入して必要な物を手に入れた。
それと人形である呪骸についてもしっかりと勉強した。傀儡呪術学の第一人者、夜蛾正道の呪骸を入手して解析し、分解。再構築して勉強した。人形にされた子達の技術も合わせて夜蛾正道先生に何度も講義してもらった。人形にされた子達をはやく両親の下へと返してあげるためでもあるので、快く教えてもらった。もちろん、こちらも無料ではなく呪骸の素材を提供することで了承していただいている。
五条家で修行して九歳となった時、ようやく師匠と二人で満足の行く呪具が完成した。
「パパ、見てみて~!」
「綺麗な太刀だね。まるで吸い込まれるようだ」
「名は呪刀村正だよ」
出来た太刀は見ているだけで引き込まれそうなほど綺麗で、波紋がまるで脈動しているかのうに波打っている気すらする。籠っている呪力もすさまじく、特級クラスの物はある。
「おめでとう。それでお爺ちゃんは何処かな?」
「そこに居るよ?」
「は? 何処にも居ないけど……」
「やだな~パパったら……手に持ってるじゃない」
悟パパが手に持つ太刀を指さす。
「いやいや、ちょっと待とうか」
「まさかとは思うけど……」
「ソレが師匠だよ。自らの手を同化させ、鍛えることで呪力をより高めた」
「……嘘だろ?」
「もちろん、本当だよ」
「うむ。本当じゃ」
「やっぱ嘘じゃん」
師匠が鍛冶場から出てきた。ちゃんと五体満足だ。獣の槍のように死んでない。そもそも殺す理由がない。
「嘘でもないぞ。その太刀には素材として儂の腕を使っている」
「……混ぜたのか」
「構築したのをね」
「儂の体はすでにほとんど弟子に構築させたものだからな」
「……クレイジーだな、二人共。混ぜたら駄目な奴だったかもしれない。ま、いっか。それでこの太刀は?」
「師匠専用だよ。パパのも作るから腕ちょうだい」
「うん、嫌だよ」
「残念」
悟パパの体を素材にしたら凄いのが出来そうなんだけどね。
「ああ、そうだ。真依ちゃん」
「何?」
「俺、教師になるからあんまり手が空かなくなるかも。だからさ、さっさとやってしまおうか。頼まれてた呪詛師も捕まえてあるからね」
「ありがとう。他に頼んでいた物は?」
「しっかりと用意してあるよ」
「なら、大丈夫かな。それとちゃんと生きてる?」
「ああ、ちゃんと生きてる」
「大好き、パパ」
「はっはっはっ」
五条家が所有する屋敷の牢獄へと移動し、そこに捕らえられている呪詛師と面談する。
「今からする私のお願いに“はい”か“Yes”で答えてください。その回答次第で貴女とお孫さんの命がどうなるか決まります」
「……何をさせる気じゃ」
「私が言う人を降ろしてください。私に協力してくれる限りは安全をお約束しましょう。必要な物は全て用意しています」
「……いいじゃろう」
「ありがとう。それじゃあ、保険を入れさせてもらうね」
「何をする気じゃ」
「貴女達の体内に爆弾を仕込む。逆らったりしたらボンだから。それとちゃんと縛りもしておくよ」
爆弾を体内に仕込むことで反乱を防止する。呪詛師を使うんだから、これぐらいの保険は必要だ。それに元々、彼女は術式を使って殺した相手に憑依する。例として子供を殺して姿を偽り、ターゲットに近づいて暗殺などをしている極悪人とその仕事を手伝っている人だ。なので、私と悟パパで適切に管理、運用して世界のためになってもらう。
「それで、誰を降ろせばいいんじゃ?」
そう、私が悟パパにお願いしていたのはオガミババだ。彼女を生きた状態で捕らえる事をお願いした。彼女の術式は降霊対象の体の一部を自分を含む誰かに呑み込ませてその身体に憑依させる。 素材は遺骨や遺灰などでもいい。必要なのはおそらくDNAだろう。
「で、誰を降ろすんだ?」
「もちろん、お姉ちゃんの師匠になる人で、私の護衛だよ」
「うわぁ、天与呪縛の師匠とか嫌な予感しかしない」
用意したのは呪骸だ。それも人を人形にした奴の術式を真似て逆に人に似せた人形……ではなく、内部構造などを限りなく人に似せた子供に抱えられる程度の黒色で出来たぬいぐるみだ。
「ああ、ちゃんとしてくれたら失敗してもいいから」
「うむ」
何度か試して肉体と魂の情報の内、肉体を降ろしてやってみたけど失敗ばかりした。なので失敗した肉体の残骸と同じ一族である私の血を利用して新しく呪骸を作り、それに降ろしてもらった。
「あ?」
狙いどおり、人型っぽい二足歩行ができる黒い兎の呪骸に憑依した。もうぬいぐるみではなく普通に伏黒甚爾の肉が詰まっている兎獣人といえる。外見はぬいぐるみだけどね!
「なんだこれ!?」
「あはははははははっ!」
悟パパは指差して大爆笑。伏黒甚爾は大混乱。是非もないよね。
「叔父さん、初めまして。禪院真依と申します。私の
もちろん、術式じゃないので影に潜ませるとかは無理だ。自分の手で持ち歩くか、付いてきてもらうしかない。
「断る」
「私は禪院家を叔父様と同じ状態である姉に乗っ取ってもらおうとしています。協力してくださいませんか?」
「面倒だ」
「えい♪」
兎の体を爆発させて殺す。また作りなおして降ろす。説得する。攻撃されるのを悟パパに防いでもらいつつそれを繰り返す。
「契約してくれるまで無限ループです。仕事内容は私の護衛とお姉ちゃんの鍛錬。禪院家のくそったれ共をボコることです。それ以外は遊んでいても構いません」
さあ、楽しい楽しい無限ループの始まりですよっと。叔父様からしても悪い事ではない……と、思いたいけど悪い事か。
「……いいだろう。週休四日は寄越せ。それと仕事を終えたらちゃんとした肉体を寄越せ」
「構いませんよ、叔父様。ただ、行動はある程度は制限させてもらいます。呪詛師に戻られたら困りますから」
「いいぞ。養ってくれるならな」
「小遣い制にしますね」
一ヶ月で720回以上、爆破して説得したら契約してくれた。やったね! 契約が終わったら、悟パパと喧嘩して楽しそうにしているけど気にしない。
これで色々とできる。オガミ婆も手に入ったし、どんどん技術と戦力を手に入れよう。
オガミ婆による降霊術で叔父様を式神? 使い魔にします。最恐のボディーガードです。戦力は格段に弱くなってますが、段々と改造されていきます。メカ丸君みたいに。もちろん、肉体の強化面的にです。
やっぱり、真希ちゃんの師匠は叔父様だと思いますのでこんな形に。